久しぶりにちょっと足を伸ばしました「酒縁 ゆるり」

先週末、御料人様が所用で夜の晩餐を独り寂しく迎えることになりまして。こういう機会は目敏く逃さないのが私の長所。大阪まで遊びに行くことにしました。



imageところがこういうときに限って仕事でもたもたとしてしまいまして。当初の予定では開店と同時に飛び込んで良い席を狙うつもりだったのですが。あ、パチンコじゃないんですけどね。で、欲望という名のJR東西線に飛び乗って辿り着いたのは大阪は福島区。桃源郷に最も近い高架下、酒縁ゆるりへと到着したのでした。どうもご無沙汰しております。

image去年の北海道旅行で買ってきたお土産の賞味期限が近くなってきたので慌ててやって来たことはご店主には内緒です。で、無事おみやげを手渡して、さて一杯頂きましょうか。今回は男の独り酒。美味しくゆったりいただきましょう。まずは能勢サワー。金宮焼酎を能勢サワーで割るのです。さっぱりとした舌触りが長旅の疲れを癒してくれます。ドアtoドアで小一時間ですが。

imageさて、ではサワーにあわせて【有機ポテトサラダ】からいただきましょう。丁度出来たてのポテトサラダは未だほんのりと暖かみがあって、芋の甘味が二割増しに感じます。いいねぇ。そして【イカの黒作り】を頂いてしまいました。イカ墨を一緒に混ぜ込んだ塩辛は、北陸あたりではメジャーな酒の肴。塩辛なので当然塩辛い。アタリ前田のクラッカー。

imageでこれはどう考えても日本酒でしょう。大黒正宗を頂きましょう。本当は十五の方がよかったのですが如何せんこの時は品切れ。なので原酒の方をいただきました。実は大黒正宗といえば常に原酒を呑んでいたのですが、このところ原酒店で十五の燗をいただきだしてから原酒は避けてました。というのも度数がずいぶんと違うのです。

imageええ、十五というくらいですからアルコール度数が15°。加水してあるので飲み口もやや軽め。寒い時期にいただく燗酒に実に旨いのです。とはいえもともと好きな原酒ですから問題なし。要は呑み過ぎなければいいのです。それが出来れば世話無いですが、出来なくても努力だけは惜しまない。なんとなく良いことをいっているようですが酒飲みの戯言。

imageやはり黒作りには日本酒。いい!実にいい!【豚味噌】も追加でいただきましょう。おや、蕪がついていますね。そうそう、昔々、今はなくなってしまった城戸でいつも喰っていた塩辛ダイコン。あれをやってみましょう。蕪の上に黒作りを乗せて。蕪の水分と繊維質が黒作りの塩分とマッチして実に旨い。大根だとさらに甘味が加わるのでそれもまた旨いかも。

image豚味噌の方はそのまんまで。きっと焼酎の方が合うのかも知れませんが、大黒正宗のどっしりとした旨味が豚味噌に負けていません、旨い。ここでお土産にもってきた【北方領土返還せんべい】をいただきました。持ってきて腹に入れて持ち帰るという意地汚さをしっかりと発揮。あ、このせんべいは札幌の煉瓦庁舎のみの販売みたいです。是非お土産にいかがでしょうか?

imageふとカウンターを見ると目の前に巻物が。ああ、そういえば前日が節分でした。せっかくなので頂きましょうか【キンパ】の細巻き。御飯を少なく巻いてあるので酒の肴になりますわ。旨い旨い。で、メニューの中、どうしても気になっている一品を。【かつを白子塩焼き】ゲットです。枕崎直送の鰹の白子。喰わないわけが無いでしょう。

imageほう、うっすらと淡泊なれども実に旨い。見た目よりもしっとりとして塩だけで旨味がじゅんわり染み出してますな。ああ、極楽。ついつい燗酒を三杯ほどお代わりしてしまったのですっかりとほろ酔いに。ああ、気持ちが良い。気持ちが良いあたりで終わらせておけば明日も幸せな朝が迎えられますね。ということで御馳走様でした。

いやー実に大満足な独り宴でございました。昨年の後半あたりから、すっかりと大阪方面に行く機会が無くなってしまったのでこうやって自主的に遠征しないと出不精になってしまいました。…いや、分かってます、ええその通りです。

デブ症の方もしっかりと患っておりますとも。
あまりに引き篭もりすぎて体重が高止まりしております。

今回のお店:
酒縁 ゆるり
大阪府大阪市福島区吉野2-1-24
TEL.(06)6445-3577