第一回・天国に一番近い沖縄の旅　最終日

第一回沖縄那覇の旅最終日。普段から観光とは程遠い旅程を過ごす我ら夫婦なのですが、この日はちょっと観光めいたことに挑戦してみましょうということになりました。まぁ、どちら様にもまるで興味ないとは思いますが旅の記録ということでお付き合いを。

取り急ぎ、いつものように朝食をかっこみます。スクランブルエッグ、ソーセージ、鮭おにぎり、コーンポタージュスープ、サラダ、グアバジュースをホテルのビュッフェで。本日は軽めに。あまり喰いすぎると午後からの予定に差し支えてしまいます。予定というのは主に喰うことなんですが。チェックアウトをしてからホテルに荷物を預けてさぁ出発です。

今回は沖縄の公共交通機関ゆいレールを使っての移動。少なくとも三回は乗るだろうということで一日乗車券を購入しました。一日乗り放題で600円と大変お得で便利なカードです。そして向かうのはこの公共交通機関の終着点である首里。そう首里城公園を目指します。観光ガイドにも載ってますからまさに今回の目的に合致しているじゃあないですか。

ま、さくっと見て回りまして。うん、淡泊。だって赤い門見たって腹が膨れる訳じゃあるまいし。ついでに、首里城の天守閣？みたいなところは有料だったのですが、先ほどのゆいレール一日券を見せると割引があります。これで更に元を取ろうという浅ましさを発揮。入場券を5,000円札で二人分購入したところお釣りに二千円札が。

そう、守礼門が印刷されているあのお札です。なんだかちょっと嬉しいのは子供心の成せる技。お城の中をぐるりとまわっていると喫茶＆ガイドのコーナー。せっかくなのでそこでお茶とお菓子を頂きながら休憩。おー、琉球畳は落ち着きますわ。一通りお城の説明など聞いた後、ぼちぼちと次の場所へと移動を開始いたしましょう。

実はこの首里城のすぐ近くに泡盛の蔵があるのです。特に予約もアポも取っていない日曜日ですので開いていたらいいなぁくらいの軽い気持ちで。ちょうど裏手あたりにその蔵はありました。すみませーん、と入ってみると、やはり日曜日ということで工場自体は動いてませんでした。それでもおねえさんがいろいろと案内をしてくださいました。すみません急に伺って。

当然のごとく徒歩来てですので試飲し放題。くいくいと呑みながら自分のお土産にTシャツなど買ってみたり。どうも最近は自分用のお土産を買いすぎですね。ということで御馳走様でした。次の場所を目指すことにいたしましょう。といっても特に何か考えているわけではないのですが。再びゆいレールに乗り込んで、新都心の方へと行ってみましょうか。

で、この辺り一帯を散策。しかし特にめぼしいものはありません。アミューズメント施設っぽいところはありますが、我らの琴線に響くものがないのです。それでもそろそろ食事時。フードコーナーを覗いてみたらありますあります。【石垣牛バーガー】なる素敵メニュー。初日にも喰いましたが目に付いたら取り敢えず喰うのは仕方なし。

こちらのお店では、通常のハンバーガーもあるのですが、やはり肉の値段のためなのか石垣牛バーガーのパテのは少々小さめ。それでもこちらを選択するのは莫迦の証し。では頂きます。ほう、結構ジューシーでいいんじゃないですか？ちょっとした間食にはもってこいという感じですね。いやいや、大変美味しゅうございました。ではまたまた移動しましょうか。

実は今回空港に到着した時にまず車で移動したのですが、その時に見かけた魅惑的な店を探そうということになりました。で、この辺りであろうと思われる場所をうろうろうろと。ええ、適当に歩いて見つかるわけはございません。早々に断念しまして次の店を目指すことにしました。結構イイ時間だったので軽く頂きましょう。ということでまたまたハンバーガー。

何故だか無性にハンバーガーを欲してしまう旅。沖縄といえばここでしょう、「A&W」へと。沖縄にしかないチェーン店。何のかんのといいながら結構歩いたのでしっかりと頂きましょうか。まずは【バーベキューバーガーセット】を私が。セットはの飲み物御選べます。やはりここはルートビアでしょう。せっかくですからね。

このバーガーのどのあたりがバーベキューなのかは分かりませんがしっかりとした味でなかなか美味しいじゃないですか。オリオンビールがないのが惜しいところ。御料人様は【モッツァバーガー】と【カーリー＆チキンビット】。ええ、私も当然つまみます。野菜たっぷりのモッツァバーガーはなかなか食い応えがあります。

そしてカーリーフライ。ちょいとスパイシーで実に旨い。ジューシーなチキンも堪りません。とまぁ実にご機嫌で御馳走様でした。これで基本的に沖縄でのハンバーガー欲は満たされました。またどこかで特別心惹かれるものを見かけない限りは大丈夫でしょう。ということでこの後は沖縄の海を見たいという欲求に応えようと北上いたします。

うん、海見た。でも小雨の降る暴風の中。イマイチ南国の海ではなかった。どちらかというと日本海の荒波状態。すごすごと退散。こういうときはご機嫌に旨いモン喰いましょうか。さっき喰ったハンバーガーのことはとっとと忘れましょう。取り敢えず、国際通り方面に向かって歩き始めます。すると、なんとも素敵な佇まいのお店を発見。

どうやらそろそろ開店時間の模様です。これは入らないわけにはいきません。「うちなー居酒屋　ゆんたく家」というこのお店。開店時間と同時に入りましたから当然口切り貸切状態。結構歩き回った上にバーガーショップではアルコールがなかったので取り敢えずオリオンの生で乾杯。これから飛行機で神戸まで帰るというのに気にしないで呑みましょう。

突き出しは【きんぴら】ですか。これ旨いです。で料理を。【モズクの天ぷら】いただきます。おっとこれ結構デカイじゃないですか。掻き揚げになっているのですが大ぶりの草履くらいの大きさ。塩か醤油ということでしたので両方試します。取り敢えず試すのは基本。お、塩がいいですね。しかし喰っても喰っても無くならない。

それでも更に喰うのが我ら流。【すーちき】ってなんですか？あ、ハムですか。ではそれも。塩漬けの豚肉ですね。うん、これビールに合いますわ。いや、これは堪らない。これ一枚で生が一杯呑めそうな濃いめの味が嬉しいのです。よし、せっかくだからもっと喰おうぜ！【フーちゃんとからし菜の炒め物】お願いします。

フーちゃんって？あ、麩ですか！これのチャンプルですね。あーこれまた完全に酒の肴じゃないですか。いやー旨い。思わず泡盛をお願いしてしまうのは私に微塵も責任ございません。自然の刹那。世の理。まさに真理以外の何ものでもなし。こちらでも一合の泡盛なのですが、どう見ても1.5合は入ってますね。嬉しい限り。

【どぅる天】もお願いします。一昨日も頂きましたが泡盛に合うものでついつい。沖縄料理って本当に大好きなんですよね。南国の豪快さとちょっとした細やかさが同居した感じ。ハワイのローカルフードとは一味違います。タロイモのような本気の泥臭さとは一線を画した感じ。いや、タロイモもそれなりに好きなんですけどね。

そろそろフライとの時間も近付いて参りました。お店のおかあさんに今から神戸に帰るんですよー、なんてお話ししていたら「これ食べていって」と頂いたのが【あまさん】。おお、デザートですね。非常に甘い柑橘類。これ泡盛に絞って入れたいほど旨い。沖縄は柑橘類が多いんですねぇ。シークアーサーくらいしか知りませんでしたが。

というところでそろそろ移動せねばならない時間がやって来ました。さんざん喰ったあとで分かったのですが、このお店の売りはおでんだったそうです。国際通りの方にもお店があるのですが、おでんをおいているのはこちらだけとか。それは残念。また次回、こちらのお店でしっかりとおでんを頂きたいと思います。どうも御馳走様でした。

いやー本当に楽しい三日間でした。取り敢えず飛び込んだお店では大変愉しませていただけました。沖縄の懐の深さを十分に感じることが出来ました。また、きっと腰を据えて呑み歩こうと心に刻みつつ沖縄の地から現実へと戻って参りました。

ということが一月の半ばにあったのです。ええ、本当は今月の初め頃に行った沖縄の話を書くために前振りをしようとしたのです。ところがどういう訳か調子に乗って三日もかかる大作に。もうね、本当に莫迦。もう少し考えて更新せねばなりません。

ということで、引き続き「第二回沖縄の旅」もお楽しみに。
もう少し短くまとめる努力します…。