我慢できない里帰り「炭火焼肉 くにきや」

先週の話になりますが焼肉喰ってきました。いや、本当に焼肉回数が減少の一途をたどっております。決して世間の自粛ムードの影響ではなく、どういうわけだか機会に恵まれなくなっているのです。ということで久しぶりの「くにきや」へ。

image御料人様とは店で待ち合わせ。今回はお座敷席だそうです。ほう、それはきっとテーブル席満席って事ですよね。繁盛しているというのは良いことです。でお店へ。何のことなくテーブルも座敷席も人で溢れてました。辛うじて空いていた座敷の隅を陣取って御料人様の到着を今や遅しと待ち構えることに致しましょう。あーでも生ビールはください。

imageどうやらしばらく無沙汰の間に従業員さんが変わった模様。どもども初めまして。いつもお店にお世話になってます。てな事やっている間に御料人様到着。それではいつものようにお任せでよろしくおねがいします。もう、本当にくにきやとポッサムチプではお任せしか喰っていないような気がしますわ。あ、気のせいじゃなくて本当なんですけどね。

imageまずは【キムチ盛り合わせ】と【ナムル盛り合わせ】から。ビールのつまみですね。御料人様は酎ハイレモンですが。今日のキムチは酸味少なめフレッシュな感じ。キムチはどうしても日によって味が微妙に違います。フレッシュなキムチもよく漬かったキムチもどっちも好きなんですけどね。シャッキリとした歯応えのカクテギもいいんだこれが。

imageそして肉へと移ります。当たり前のように生の三種盛り。【生センマイ、レバ刺、ハツ刺】が。いつもと変わらず見事なセンマイ。このセンマイだけは外せませんわ。白色な肉部を噛めば甘味すら広がるこのセンマイ。うひょー、イイねぇ。レバ刺は小ぶりながらもねっとりと絡む旨味。そしてハツ刺も上品に芯の部分をカットしてあります。

image十分に生を堪能しているところへ焼き物が。塩の赤身の盛り合わせ。【サガリ、カブリ、特上ロース、特上タン】。まずはタンから。上タンの芯の芯部分のみのまさに一級品。この店だからこうやって庶民たる私達が口にしておりますが、これ東京あたりの高級焼肉店で喰ったらいくらくらいかかるんでしょうか?恐ろしすぎて注文できません。というかそんな店入れないけど。

imageそしてカブリとロースは厚切り。じっくりと転がしながら均等に焼き目をつけて。まずはレアなところをがぶりとひとくち。あふ、噛み切る必要がない。なんだろう、歯と歯で挟んで肉の線維がほろほろとほどける感じ?こりゃあ口腔内に快感が走りますねぇ。そしてサガリ。これも肉質なのかふわりとしていて、肉の密度が薄く感じてしまうのです。そんな素敵な肉。

image塩ホルモンも忘れちゃいけない。【ミノ、ハツ、赤センマイ】が一皿に。ミノはサンドミノ。脂を咬んだミノは炎を上げて焼けていく。その横で脂付きハツも負けてはいない。そして何といっても赤センマイ。バルーンアートのプードルみたいな形の赤センマイは、余所のどの焼肉店のものよりも歯応えぷっくり甘味のある旨さ。これタレでも旨いんですよねぇ。

imageいやー塩をすっかりと堪能してしまいましたわ。お店はほぼ満席なのにえらい勢いで肉がやってくるなぁ、と思っていたらテーブル席の方々は団体さんの貸切だったようで、しかもスキヤキを食べていたため肉を捌くご店主はわりと手すきだったようです。どのくらい手すきだったかというと、店外のコンビニに買い物に行ってました。ええ、ここで暴露しておきます。

imageさてそれではタレものへと参りましょう。【特上カルビ、上ロース】の赤肉セット。いや、そんなセットはないんですがね。タレでお化粧して頂いた赤い肉は有無をいわさず網の上へ。普段はゆうちゃん之助さんやさいとーさんに焼いて頂いているのですが今回は御料人様と二人。当然私の仕事です。ええ、焼いていきますよ。焦がさないように気をつけて。

imageこれもまた良い肉だ。サシが口の中でさらりと溶け出す。くどくないサシの脂は胃にもたれることはありませんね。ま、食べ過ぎちゃあダメですが。【ゲタカルビ、小ミノ、センマイ、ソッチャン】のタレホルモンがやってきたのでそろそろ焼肉は終盤を迎えました。ソッチャンは小腸。脂を上にしてじっくりと焼くとホルモンの脂の上質な甘味がじゅぶじゅぶと溶けてきます。

image小ミノはこりっとした食感が旨く、ゲタカルビのスジと脂の旨さを楽しみましょう。センマイは焦げやすいので十分に注意しつつ。いやーやっぱ旨いわ。全体に上品な焼肉なんですよね。まったく実に幸せなフルコースでした。と、ここで終わりはしないのですけどね。むしろ私達にとってはここからが本番なのかも知れません。そうアイツがやってくるのです。

image【ピビンバカルビ巻き巻きセット】です。最初はチシャで肉を包んで食べるだけだったのですが、白飯をいれると旨いということに気付き、そしてさらにピビンパだともっと旨いと。こうやって実にボリュームたっぷりな〆のご飯ものへと変貌してきたのです。ふふふ、これだといくらでもカルビが喰えるんだ。最近は年齢を盾に量は食べないのですが、この食べ方なら結構いけます。

image当然カルビは永久ローテーション。一枚目の片面が焼けてひっくり返すときに二枚目をおく。一枚目が焼き上がる頃に二枚目をひっくり返して三枚目をおく。焼けるまでのわずかな隙を突いてチシャの上によく混ぜたピビンパ、辛味噌を乗せて準備。焼き上がった肉をたっぷりのタレにからめて乗せて巻く。ほとんど機械的に作っては喰い喰っては作り。まさに永久機関!

できれば大口開けて一口で喰うのがいいですね。それをもりもりと胃袋へと押し込んでいくと得も言われぬ幸せ。ああ、焼肉ってこういう瞬間がいいんだよなぁ。てな訳でそろそろ満腹。流石にこれ以上はやめておきましょう。そういいつつもマッコリを呑んでたりするんですがね。ほら酒と肉は一緒に喰わねばいかんでしょう。酒池肉林てな言葉もありますから。ということで本当に御馳走様でした。大満足です。この思い出だけで白飯三杯食えそうなくらい満足です。

それでもすぐに焼肉喰いたくなる不思議。
肉欲というヤツでしょうかね?

今回のお店:
炭火焼肉 くにきや
兵庫県神戸市中央区元町通3-2-17
TEL.(078)393-3050