- 炭火焼肉「李兆」
- → たい・なると at 02/23 (16:19)
- → つのぽん at 02/23 (21:14)
- → おがちゃん at 02/24 (21:12)
- → Yoshi at 02/25 (14:12)
- → てつや at 02/26 (11:06)
- 利き酒という名の大酒飲み会〜その1〜
- → アマグリ at 02/28 (20:06)
- → こまつ at 02/28 (21:03)
- → てつや at 02/28 (21:39)
- → おがちゃん at 03/01 (16:19)
- → てつや at 03/02 (18:01)
- 牛肉について考える
- → 粋牛料理長 at 02/09 (09:43)
- → てつや at 02/09 (11:15)
- → Nao at 02/09 (15:12)
- → てつや at 02/09 (17:28)
- → 粋牛料理長 at 02/10 (05:07)
- ホルモンの語源を考える
- → おがちゃん at 02/26 (22:11)
- → ぜ@板宿 at 02/27 (12:03)
- → おがちゃん at 02/27 (12:31)
- → てつや at 02/27 (13:04)
- → ミホ at 02/27 (18:47)
- 北陸で冬の味覚に出会う〜晩餐篇〜
- → おがちゃん at 02/20 (12:15)
- → たい・なると at 02/20 (22:25)
- → てつや at 02/21 (16:34)
- → ミホ at 02/22 (01:16)
- → たい・なると at 02/22 (09:46)
見事なまでに予定調和。昨日の日曜日は鉛の体と激痛の頭と膝を抱えて布団の中で唸っておりました。そりゃそうです。毎年変わらない、我が家の光景ですから。学習しない犬です、コンニチハ。
例年通り、「新酒利き酒会」という名の飲んだくれの会合に参加して参りました。昼間っから日本酒を呑むという暴挙。今年はなんだかんだと参加者も多めになりまして、実に楽しく呑ませて頂きました。
いくつかの団体様もご一緒だった様で、私個人のお知り合いは、前回の新年会のメンバーということです。はい、新年会でこの行事も決定した様な次第。あえてメンバー紹介は致しませんが、あちらこちらのコメント欄でお察しください。
さて、集合は昼の12時。なんだかね、この時点で大きな間違いがある様な気がします。ほら、これから集まって14:00には呑み始めるんですから。ここに集まった人々は、間違いなくほんの数時間後には泥人形と化すのです。
例年、この集合時間は30分から1時間は遅れるのです。いわゆるルーズな人に引きずられまして。大体、昼間から呑もうという人間達ですからルーズで当然。ところが、ところが、今年に限って10分と過ぎずに全員集合。え?何?今年は気合いが違うのかな?
こうなると、逆に気合いが入りすぎて死人(酔いつぶれ)がでないのかと不安がよぎります。いや、ま、その場合は道端に放り出しておけばゴミ収集車(救急車)が拾っていくでしょう。ええ、そんなことは後で考えましょう。
ということで酒蔵へ到着。しばらく後に日本酒造りと蔵の紹介、そして蔵の中での見学会へと。私はもういい加減毎年見てますので、今年も見学は棄権しておきましょう。お外で待っています。
呑む場所は野外なのです。つまり露天。そのまま。なので寒風吹き荒ぶ中で待つのは辛いのですが、蔵の中も日本酒造りのためなのか充分に底冷えすることを知っています。だからどこにいても同じ。寒さに変わりなし、なので外で待つのです。
とまぁ色々とありまして、ようやくのスタート。この辺りは特に何もなく、マッタリと時間潰しをしてましたので。ようやくスタート。うん、ボク寒いの、早く呑もうね。
さて、今年のお酒。何でも昔の製法を記した書物が見つかったので、その製法で作られた新酒があるとか。そして残念なお知らせは「たれくち」が12月で完売。手にはいることはありません、とのこと。誠に残念。
今年いただけるのは「江井ヶ島地方の酒」と名付けられた古い製法の酒、オリが残っている未だ発酵中の「おり酒」、そして定番「赤石泊」の三種類。これを14人でいただきます。三升を14人。一人あたり385.71428ミリリットルですか。了解いたしました。
もっとも、全て原酒ですので度数はやや高めです。18〜19度と気軽に呑んでいるとあっという間に潰れますよ、ええ、よくわかっております。毎年へべれけになっていますから。
と、早速「おり酒」から頂きましょうか。うん、旨い。この酒は、トンドン酒と同じく、発酵途中の酒ですから、口当たりが微炭酸。しょふしょふと呑んでいると実にフルーティで柔らかい。と、油断させつつ実は結構な度数ですから要注意です。
次にいただくのは「江井ヶ島地方の酒」でしょう。新しいものは常に求めているのです。はい頂戴しますよ。ほうほうほう、これはいい。本当の日本酒の味というイメージを抱かせます。っても本当の日本酒という定義が分からないのですがね。ええ、ただの酔っ払いですから。
そして「赤石泊」は見事な原酒。その濃い日本酒はどっしりと私の肝臓を直撃します、ずきゅーーん。ああ、堪らん。堪らんよ。と、酒ばかり呑んでいる訳じゃありません。キチンと肴も頂きますよ。
さすがに明石ですから、魚は旨い。やはり魚と日本酒の取り合わせは最高ですね。ま、そんなことをいっている私たちには、雪が降り注いでいた訳ですが。旨い酒に水をさすではなく、雪見酒と洒落込みましょうか。
あのね。雪見酒ってのは、暖かい部屋や温泉に浸かりながらするから情緒があるんですよ。このね、クソ寒い野外で寒風と共に雪ですよ。そりゃあ酒もすすみますよ。あっという間になくなった頃には、誰ともなくお酒の追加が。これ、これが危険!
寒いからついつい呑みすぎるんですよ。こうやって人は人から泥人形(泥酔)へと変わっていくのです。しかも座っている間はいいのです。立ち上がると、まるで自分の足が自分の物とは思えなくなっているのです。ええ、なっています、既に。
本当は、がんがんと呑みたいのですが、この辺りでセーブをしていきます。というのも、野外の間はいいのですが、電車に乗った途端に一気に回ることを経験上分かっているからです。ええ、自分だけは分かっています。え〜と、みんなは大丈夫かな?
そうこうしながら湯豆腐や粕汁を頂いて、いよいよお開きとなりました。はい、見事にお開き。これからは自力で帰る、もしくは、更に呑みに行くのです。こちらの方も毎年恒例。さて、いったい何人が最後まで人間でいられる事やら。
取り敢えず、駅まで移動せねばなりません。移動です。酔っ払いにとって最も危険な移動。ま、予想通りですが、駅までの道すがら、酔っ払いが何人もつぶれかけていました。ふらふらと車道を歩く人、民家の壁伝いに前へ進もうと努力している男性。
これですよこれ。これこそが毎年の光景。特に今年は雪の中での呑みですから、間違いなく潰れていくのです。はいその通りです。数年前の自分の姿を踏み越えながら駅へと向かうのです。
点々と続く石を目印に家に帰るヘンゼルとグレーテルのように
ああ、やはり一日で書ききれなかった…。
ここ三日ほど更新していませんでした。ええ、怠けていました。ってわけでも無いのです。ちょいと本業が忙しくなりまして。で、そんな中、とあるサイトの方とメールの交換を致しました。かなりの長文になったので、ここでそのまま使わせて頂きます。テキストの再利用。
--------------------<引用>--------------------
「ホルモンの語源」についてですが、正確なところは現在では分からないようです。私どもも数年来この件について研究して参りましたが、確証となる物はありません。実際に、これについての文献もかなりの数調べましたが、恐らく○○様がご承知のような説しかないと思います。
さて、その中で、なぜ「ホルモンは放るもんではない」と指摘させて頂いたかについて書かせて頂きます。まず、なぜ放るもん→ホルモンとなったかと言うことを考えてみますと、「もともと内臓肉は捨てる物であった」というところからとしか考えられません。
日本人は肉を食べていなかったから、内臓肉の利用法が分からなかったとも言われています。しかしマタギと呼ばれる方々は古来より狩猟をし、毛皮や肉(熊・猪など)で生計を立てて来ました。その中で、内臓肉はもっとも栄養価が高いことは知られていましたし、その他の肉よりも腐敗が早かったため食べられてもいました。
また開国時、外国からの知識で肉を食べ始めた、とされていますが、実際には国内において近江で献上用の牛肉を飼育(おそらくこの当時では肥育ではない)していました。西日本において、牛とは労働力であり大切な動物です。それを屠殺した場合、全てを捨てずに利用したことは、これまでの日本人の習性上間違いないと思います。
というのも捕鯨された鯨は、その皮・肉・骨はいうに及ばず全てを完全に利用しきってしまいました。つまり内臓も食べていたのです。心臓・百じょう・百ひろ・豆わたなど今では食べることが出来なくなりましたが、全て食べていました。イカの塩辛でも、ワタをつかって味に深みをつけます。
これでおわかりかと思いますが、「日本人は内臓を捨てません」というのが私の結論です。特に、関西から言われだしたというところが腑に落ちません。関西人は「無駄」をもっとも嫌います。例え食べなくても、きっと肥料なり何なりに利用したと思います。間違っても「放るもん」では有り得ません。
で、ここからは私自身の古い記憶と推測になりますのでご容赦ください。
今から20〜30年ほど前に、関西の舞台喜劇のテレビ中継を見ておりました。その当時は特に気にすることもなく見ていたのですが、内容は「円タク」の会社が舞台でした。その中で「ステテコは膝から下を捨てるからステテコ、ホルモンは放るもん!」という台詞があったと強く記憶しています。
ステテコにつきましては、その語源は「円遊のステテコ踊り」であることは広く知られています。つまりこれらの台詞は「間違った語源を笑う」というところにありました。その中で一緒にされていたホルモンは、やはり放るもんではない、ということではないでしょうか?
この件については、一連の語源(恐らく他にもいくつか叫んでいました)が人力車を引く人夫の衣装や道具だったので、ホルモンはアドリブだったのかも知れません。それでも、少なくともその当時はホルモン=放るもんが間違い、として認識されていた物だと思います。
これがなぜ、現在のように通用してしまったかというと、この喜劇の舞台が大正の終わりだったことが起因していると思うのです。つまり「昭和の初め頃は、ホルモンは放るもんだった」という認識がお笑いを口伝している内に定着してしまった可能性があります。
ここで一例を。
昔、泉重千代さんがご存命の頃、好きな女性は?と聞かれて「年上が好き」と答えられていたそうです。実際にご本人にお会いしたことがないので、真実ほどは分かりません。おそらく本当におっしゃっていたのでしょう。多くのメディアで紹介されている逸話です。
ところが、後年になって、ビートたけしさんが「あれは自分が世間に嘘をついたもの」というネタばらしをされていました。どうやら、最初に言い出したのはたけしさんだったようです。これを聞いたメディアが、ネタとして面白かったので何度も重千代さんに尋ねたのだと思います。
ご本人、かなりユーモアの分かる方だったようですので適当に合わせられていたのかも知れませんし、当然ご高齢でしたからご自分で本当に話したことと勘違いされたのかも知れません。しかし、世間では長らく本当の話として伝わっていました。もしかすると今でもそうだと信じておられる方もいるかと思います。
ホルモン=放るもんというのも、そういう類であると考えるのが自然じゃないでしょうか?つまりは、喜劇の台詞が一人歩きしてしまったのではと。本当に捨てる物であれば、関西以外でもそういう呼ばれ方をしていたはずです。関西に限定されているところが、関西の喜劇から発生した、と考えている理由です。
「放るもん→ホルモン」という変化ではなく「ホルモン→放るもん」というほうが自然な流れだと思います。私の結論としましては「ホルモンの語源が放るもんではなく、ホルモンをもじって放るもんという洒落」だと考えています。つまり、語源説は少なくとも「放るもんがホルモン」ではないと結論づけました。
--------------------<引用終わり>--------------------
とまぁ、普段から長い文章で悩まされている自分のサイトに、更に致命的な攻撃を加えてみました。テキストの自虐行為。で、なぜこんな風にコピペで誤魔化しているかといえば時間がないのです。
さて、今から日本酒の試飲会だ、酔っぱらって参ります。
いや、記憶は持って帰る予定にしています…、頑張ります。
ようやく富山・金沢旅行記が終わりました。実際には書き足りないことがまだまだあります。ちょっと変わったメニューのお店だとか、武家屋敷周辺のことなど。でもさすがにこれだけ書き連ねれば充分ですね。放っておけば文庫一冊分くらいは書きかねない自分に楔を打つのです。
という訳で、通常の更新、というか「カルビとロース」について書こうと思います。いや、正確には考え中です。というのもこの件に関しては出来るだけたくさんの「関係者」の方々からご意見頂きたいのです。さらに、2/9の「肉の日企画」の内容も絡めたいと思っていますので、そちらのレポートも週末くらいまでかかりそうです。
さて、そうなれば別のお話。それもこのところ書けなかった「新規焼肉」について。そうです、いつまでも北陸に心を残していてはいけません。とっとと現実の生活と向き合わねば。なので頑張りますよ、ってか喰ったよ、喰った。
過去、数度訪れているお店なのですが、その度デジカメを忘れて写真が撮れなかったお店。そこがこの間BBSにて紹介頂きまして。私も負けている訳にはいきません。いやまぁ先を越された段階で負けているのですが。それでも書きますよ、写真も撮りましたよ。
ちょうど先週の火曜日に「炭火焼肉 李兆」さんに行って参りました。こちらのお店も、はっきり言って思い切り徒歩圏内。我が家から歩いて10分とかからない場所です。なのでついついデジカメ忘れるのです。うん、仕方がない。
今回の目的はズバリ「タレ&ホルモン」なのです。このお店のタレは実に旨いのです。辛味あり旨味ありと。なので選択メニューは基本的にタレものなのですが、そうは言っても塩の肉も旨いのでそちらはホルモンで補おうと。「タレ&ホルモン」とはそんな取り合わせ。
韓国料理系のお店なのでまずは突き出し。これも嬉しいですね。ぱくぱくつまみながらビールで乾杯。肉が饗されるまでの繋ぎになるのです。そして、箸がステンレス。これで食べるだけで非常に雰囲気が出るのです。味は関係ないですけどね、気分が盛り上がります。
さて、定番。最初は生もの「レバ刺」から。うん、美味しい美味しい。キチンとした仕事をしてあるレバーです。そして「蛸キムチ」こちらも美味しく頂きます。こういう一品で楽しませて頂けると、実に酒がすすむのです。うん、冬場のビールでさえも。
とまぁ機嫌良く肉の到着を待っているのです、とやって来たのは塩もの。塩の定番といえばタンでしょう。そして私の塩の定番は「テッチャン」なのです。お久しぶりのテッチャンです。なんとも綺麗なそのお姿じゃありませんか。
テッチャンは脂ぷりぷり、とまではいきませんが、それでも肉厚。そしてタンに至っては厚み艶ともに素晴らしい。これはこれは、しっかりと焼かせて頂きましょう。これほどの厚みになると、やはり充分に火を通して食べる方が旨いでしょう。
恐らくタンもとだと思いますが、あまり奥側ではないのでやや固め。しっかりとした歯ごたえも楽しむタイプ。なのでゆっくりと味わいつつ頂きます。うん、旨い旨い。さあ次はタレですよ。待望のタレですよ。
「ウルテ」と「コリコリ」。もう説明するまでもないと思いますが、軟骨と大動脈ですね。これがしっかりと辛味のタレで揉んであるのです。これがいい!!旨い!!焼肉はコリッとした歯ごたえも楽しむのです。ウルテ最高!コリコリ最高!
この辺りのホルモンは好き好きがあると思うのですよ。「硬い」とか「辛い」とか「気持ち悪い」とか。さすがに最近では内臓系も市民権を得てきましたので、気持ち悪いという人は少なくなりましたね。是非食べてみて頂きたいですがねぇ。
ここで酒がなくなりました。ビール一杯でここまで保っただけでもたいしたものです。なので何か飲み物を。え〜と、おっ!マッコリ。二東(イードン)と八公山(パルゴンサン )ですか。二東は普通に流通していますが、呑んだことのない八公山を頂いてみましょう。
って、なんじゃこりゃ!旨い!旨すぎ!写真を見て頂いたとおり、発酵してますよ。これは以前に呑んだトンドン酒とよく似ているじゃないですか。うんうん、口当たりの方も「しゅわぁ」と軽い炭酸、カルピスソーダのような口当たり。そして旨い、マッコリの旨さが濃厚です。
いやいや、今回はこれが大収穫ですね。早速「壺漬けハラミ」と一緒に頂きましょう。ってんで焼き始めたのですが、このハラミ、すげぇの。見事に漬け込まれたハラミ。見るからに旨そうじゃないですか。
このところ「壺漬け〜」ってのが流行ですが、客席に出す寸前に壺の中に肉を入れてタレをかけました、風なところが多いじゃないですか。ところがこのハラミ、しっかりと漬け込まれてます。こうじゃなければいけません。
確かに肉の色は悪くなりますが、それは味とは関係ないですから。ピンク色や真っ赤な肉が新鮮、ってだけでなく、こういう漬け込み系の肉も違った旨さがあるのです。その点このハラミは完璧、最高、美味。旨い!
壺の中に野菜類(たまねぎやキャベツなど)が入っていないのも嬉しい。特に全く漬け込まずに、キャベツで嵩を稼いでいる時はがっくりときますからね。そういう意味でもこれは買い!というか喰い!ですよ。とまぁ大満足の焼肉を堪能させて頂きました、ご馳走様!
そろそろ何らかの措置をしなければ、年内に痛風発症確実です。
喰いすぎ喰いすぎ、旨いモノばかり食い過ぎです。間違いなく罰当たります。
今回のお店:炭火焼肉「李兆」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通5-3-1
TEL.(078)578-0123
そんなこんなで、実に充実の北陸から帰って参りました。既に一週間が過ぎてしまっているのに、未だにちょいと足を延ばせば、あの海老や魚が喰えると思いこんでいる胃袋を抱えています。うん、もう一度喰いたい。無理だけどね。
時間的、体力的に一泊二日の旅でしたが、内容的にはかなり充実しておりました。満足、大満足です。はっきり言って、交通費さえかからなければ、宿泊費・飲食費ともにそんなにかからないということが分かりました。つまり、長期滞在向け。
特に富山では、行きたい場所が目白押しです。特に氷見漁港。やはり港で魚を食いたい(焼肉サイトですが)じゃないですか、ガッツリと旨い魚を。という訳で、次回はキッチリと時間を作って漁港探索と決めました、ええ、決めましたとも。
と、次の機会の思いを馳せている場合ではありません。すっかりとお忘れとは思いますが、他人の土産は忘れても、自分の土産はきっちりとキープする私たち。そうです、富山土産の「鱒寿し」があるのですよ。
土曜日の朝に購入した鱒寿し。食べ頃は翌日と言われたのですが、当然それは日曜日のこと。旨い旨いと帰ってきた翌日の寝起きに「鱒寿し」という。何ですかね?私たちは阿呆でしょうか?ええ、間違いなく。同じ阿呆なら喰わなきゃ損損。
という訳で早速頂きましょうか。今回は二種類。「一段重ね(1,150円)」と「特選桜鱒一本釣(3,000円!)」です。まぁね。鱒寿しで3,000円って段階でかなり壊れた人になっているのですが、いきなり寝起きで食べようという根性もかなり痛い。
ま、あれです。さすがに一気に二つ喰ってしまうのは気が引けます。というか、食欲的には充分喰えますが、もったいおばけが出そうだったのです。私は「少年の繊細な心」と「中高生(体育会系男子)の胃袋」を持っていますから、もったいないおばけが怖いのと食欲とは、よく戦うのです。今回は少年の心の勝ち。だから一つは夕食に回します。
そして、とうとう頂くことが出来ました。半年以上前からの、念願の鱒寿し。朝は「一段重ね」を食べましょう、ええ、食べましょう。と、開けた途端に「うぉおおおお」とスタジアムから地響きのような歓声、を聞いたような気がするほどの「旨そう」さ加減。
もうね、鱒がしっとりとしてるの。で、がっつりと切り分けると、魚が分厚い。もういい、食べなくても分かる、これ旨い。絶対に旨いから。朝っぱらからテンションが上がりっぱなしですわ。早速一口かじり付いたら、もうあなた。
穏やかな酢飯の酸味、鱒の甘みが。こりゃ堪らんですよ。<旨>鱒寿し最高!富山名物万歳</旨>を唱えてしまうのです。今まで食べた鱒寿しの中で一番幸せです。あああ、日本酒。日本酒が欲しい。これは切なる願いですよ。切ないですよ。
さすがに寝起きに日本酒とはいきません。旅行は昨日で終わっていますから。終わっちゃってますから。この悲しさ。たった一晩寝ただけで、朝から酒を呑めないなんて。こんな理不尽は…。あ、朝から呑む方が人でなしですね。納得しました。夜まで我慢。
とまぁ、旨く伝わるでしょうか?要約すると「旨い」なのです。つーか、それ以上の言葉が見つからない。この手の「寝かせ」系の寿司は堪らなく好きです。大好きです。ああ、まだ「特選桜鱒一本釣」が残っているのですよ、夜、早く来い、夜。
このまま何も食べずに夜まで待っていたらスゴイのですが、さすがに昼食を食べたり、ごにゃごにゃと食べたりしながら、待望の夜。夜ですよ。夕飯時ですよ。基本的に酒解禁。
さぁ食べましょう食べましょう。と、この特選桜鱒一本釣ってやつはご大層な袋入り。これを見ただけで既に「旨い」と言ってしまいそうになる、そんな自分を抑えつつ。梱包を解いていくのです。この瞬間も「旨い」ってか。旨いなうん。
そしてご開帳。おお、ご尊顔麗しゅう。とはいえ、朝に食べた「一段重ね」と見た目では分かりません。そりゃそうだ、今回初めて見る訳で。こんな事なら並べて写真の一枚でも押さえておけばよかった。そうなると恐らく朝のうちに全部喰ってたけど。
それはさておき早速喰いましょう。せっかくなので、うどんなども用意しまして万全。さぁ喰うぞ。ん?ほうほう「一段重ね」よりも淡泊というか、あっさりとしてますね。そしてしっとり具合はやや少なめ?これは半日余計に寝かせたからでしょうか?
にしても<旨>何ちゅう旨さだ、こりゃ。</旨>堪らんぞ。四の五の言ってる場合じゃなく、すげぇ旨いよ、これ。上品だね上品。酸味が少なく、魚の甘みが生きているのか、ほんのりと甘い。これがいい!!酒酒!夜だから酒呑むよ。
手元の日本酒は、お正月の「久保田紅寿」だけなのでこれで頂きます。が、なるほど、旨いんだけども、何というか、完全に日本酒が旨味負け。
「立山の熱燗」って無茶な!と思ってましたが、確かにあれと一緒に喰えばもっと旨かったかもと思わせます。もったいないと思うかも知れませんが、次回、必ず立山熱燗と一緒に喰らいますよ、ええ、必ず。その方が絶対に旨いに違いない。
次回、とは言っても、予定では夏まで行くことはありません。さすがに年に何度も旨いモノ喰うためだけに富山旅行などという贅沢する訳にはいきませんから。何といっても交通費がね。こればっかりは仕方ありません。まぁもっとも、このお店が通販やっていることはチェック済みですが。交通費に比べたら送料・手数料なんて、安…むにゃむにゃむにゃ…。
この阿呆は本気でお取り寄せする気のようです。
ほとぼりが冷めた頃に、注文しますよ、ええ。
今回のお店:鱒寿し「紀雅本舗」
富山県富山市上本町8-6
TEL.(076)421-1324
富山・金沢の旅もいよいよ終わりが近づいて参りました。そうです。最後のお店と相成りました。やはり、最後は多少お値段が張ったとしても北陸らしいモノで〆たいと思うのです。という訳で料理をいただきましょう。
まずは突き出し。これがいきなり「梅貝」と「ドジョウの蒲焼き」と地の料理。これにお酒を熱燗でいただきます。前回もそうだったのですが、このドジョウの蒲焼きってのが実に燗酒に合うのです。何と言いますか、苦みが酒の甘みと実にマッチします。
そして梅貝。今回は二度目の登場となるのですが、なかなか旨く貝からだすことが出来ないのです。最後の内臓部分をちぎってしまって。次回の宿題としなければいけませんねぇ。うん、次回こそは綺麗に全て食べきるのです。
さて、続いては刺身でようやくの「ブリ」を。そして「なめら」もお願いします。この「なめら」、ハタだかキジハタだからしいのですが、実に旨い。あっさりと、それでいてしっかりと魚の旨味が。もうね、酒なんていくらでも呑めますよ。
さすがに、今回はこれで終わりですから、多少呑んでもかまわないという楽観気分もありまして、結構くいくいと呑んじゃってますよ。
更にいただきますのは、恋い焦がれた北陸の片思いのお相手。「ガスエビ」を造りで。一緒に「万十貝」も頂きます。ガスエビ、ようやくここでお会いできました。思い起こせば幾年月、本当に会いたかった。
昼間の近江町市場では、人垣の間からわずかに御尊顔を拝見したのみ。ここでようようそのお味に触れることが出来るのです。でね。これ旨いの。うん。今回来てよかった。全ての望みが最後の最後に叶えられたのですよ。
アレですね、確かに甘エビ・シロエビ・ボタンエビ(トヤマエビ)と喰ってきましたが、やはりガスエビ、これ最高。<旨>ガスエビ、ラヴィ!</旨>と叫ばずにはおられません。旨、旨ぁ。聞くところによれば、このガスエビ焼いても旨いそうで。今回は刺身だけにしておきますが、次回は焼くよ、焼いちゃうよ、と心に誓うのでした。
さてさて、酒の方も少なくなってきましてお代わりを。ついでにこれもいただきましょうか、と「水ダコとメカブのポン酢和え」。これが旨い。いや、水ダコってタコの中でも旨いですよね。こりっとした歯応えとメカブのトロリとが実にマッチ。旨い、旨すぎる。
こいつをいただきながら、せっかくなので金沢らしく「加賀蓮根のはす蒸し」を。これもあんかけで実に旨い。この季節、あんかけの暖かい食べ物は堪らなく旨いのです。しかしまぁ、小京都とはよく言ったもので、実に和の旨味を堪能できるじゃないですか。
これで十分に暖まったところで。やはり焼き魚もいただかねばいけません。ええ、いけません。さて、何を焼いて頂きましょうか。ここはやはりブリでしょう。それもカマの部分をガッツリと。
ではお願いします、とやってきたのは、で、でかい。大振りの皿にどっかとその存在感を主張する「ブリカマ」の圧倒的なパワー。しかもぶりぶりに脂がのっているじゃないですか。いただきますよ、ええ、こういうものは熱いうちに食らいつくモノです。
何と言いますか、魚に限らないのですが、熱いモノは熱いうちに、冷たいモノは冷たい間に食べるのが旨いんですよね。元来、私が焼肉好きなのもその辺りがあるのです。ということでがぶりといただきます。
いやまぁ、何ですかこりゃ、旨い、旨いわ。腹側の脂の部分と皮の部分を、がぶりとやったひにゃあ、もうね、堪らんですよ。<旨>これで丼飯三杯は食えるね</旨>ってなもんですよ。日本酒だったら三合は軽いです。
あっという間に骨を残して完食。骨もシャブリつきたい衝動に駆られますが、そこは大人。箸でこそぎ落としまくって我慢いたしました。うん、大人。
最後に、余韻を楽しむために「甘エビ」と「梅貝」を造りでいただいて、ゆっくりと最後の燗酒を楽しんでごちそうさまでした。ええ、ええ、本当にごちそうさまでした。
この旅最後を飾るにふさわしい、実に心残りのない喰らいっぷりで幕を閉じることとなりました。いやぁ、本当に旨かった。特にガスエビが。ガスエビ旨いな、次回も絶対に食べるぞ、と心の底から誓うのでした。ま、次回は夏なのでガスエビはありませんが、ええ、残念ながら。
既に北陸旅行は決定しているのです、次は岩牡蠣を堪能するのです。
まったく、贅沢を極めてしまっています。
今回のお店:寿司・割烹「高崎屋/金沢駅前」
石川県金沢市本町2-19-20
TEL.(076)231-3589
お店を出まして。ご説明頂いたとおり、中央公園という場所を目指します。なんでもそこでは大がかりな催し物があるそうで。そんなことを聞いては行かない訳にはいきません。だから行きます。否定の否定は肯定です。
てろてろと歩いて数分。果たして目的の公園を発見しました。ってか以前兼六園に行くのに通った道だったようです。前回はカンカン照り、今回は雪道。どちらにしても過酷さを微妙に含んでの道のり。
無事に辿り着いた公園では、確かに催し物の気配があります。人がたくさんいる気配。これはこれは。雪の残る中多くの人手を集めているじゃないですか。そして屋台、というかテントの下では絶妙に旨そうなモノを売っています。
取り敢えず、ぬかるんだ公園の中、一通りぐるりと店を見て歩き、先ほど食事を終えたところなので一品のみの購入を決めます。そりゃね、普通にいくらでも食えますよ。私たちの食欲は、まぁ普通に1.5人前くらいですから。
しかし、ここで食べ過ぎて肝心の夜に喰えない、ってな事になっては大変ですから。ええ、一品のみです。散々考えて、考えて、考え抜いた結論は「ハタハタの天ぷら」となりました。これ一本のみ。
で、これがまた旨いんだ。何て事ないんだけれども、揚げたて(揚げたてが出来るまで遠巻きに見ていた)なので特別旨い。二匹で一串なので二人で分けるには好都合。ま、あまりの旨そうさに、写真撮る前に囓ってしまったのはご愛敬。いつものこと。
ここでビールなど欲しいところなのですが、紙コップで400円というインフレ価格に手が出ませんでした。なんですか、こんなに散財しているのに、こんな小銭をケチるとは。いかにも私らしくて素晴らしい。ええ、素晴らしい。自画自賛。
そして、せっかくなので町の中を歩き回って楽しみます。残念ながら、まだ昼間ということであまりお店は開いていないのですが、木倉町などという実に魅惑的な通を歩いてみたり。そこで巨大唐辛子着ぐるみに遭遇したり。あ、ホットペッパーのね。
いかにも雰囲気のある武家屋敷あたりの茶屋を覗いてみたりしながら、満席で入れなかったりと。ま、お茶よりも酒。夜まで我慢は平気な子なのです。なので取り敢えず駅の方を目指して歩き続けます。腹を減らすのも仕事のうちですから。
とまぁここまで書き進んで、ふと気がついたのですが。お昼に寿司を食べてから、串を二人で一本しか喰ってないじゃないですか。そりゃあ腹も減って来るというものです。ちなみに帰りの特急は18:43の発のサンダーバード。ゆっくりと食べるためには17:00スタートは必須です。
その辺りをふまえて駅前でお店散策。何軒か見てみた結果。前回、金沢で遊ばせて頂いて、帰りに見かけた気になるお店。やはりここにしよう、と。うん、初志貫徹、ここに決定です。何より、17:00前の段階で店が開いている。それだけで素晴らしい店だと決めつけてしまうほど北陸の冬は寒いのです。
という訳で、早速頂きましょうか。ごめんください、二人なんですがいけますかぁ?大丈夫ですか、じゃあカウンターで。
結局、最後の店は明日のひとり言となりました。
なんだか、引っ張りすぎているような気がしますが、気のせいじゃないですね…。
鱒寿しを喰いながら、ごとごとと列車に揺られて金沢着です。金沢。ここでの目的は主にお買い物。例えば「ふぐのこ」であり「へしこ」であり「ガスエビ」であり。あ、ガスエビは恐らく持ち帰り無理だと思うので喰いに行きます。
早速向かうは近江町市場。前回も歩いて移動していますから、特に何も考えることなくぶらぶらと向かうのです。目印はダイエー。がんばれダイエー。万一、ここの店舗が閉店してしまうと、目標物を失って二度と市場に行くことが出来ません。って、間違った応援でしょうか。
とまぁ、今のところ無事に営業しているようなので問題なく。ふらりと入った市場は大混雑。いやいやいや、さすがは連休の中日。こんなに人が多いとは。確かに前回は日曜日で、営業しているお店も少なかったですが、こんなに凄いことになっているとは想像もしていませんでした。うん、恐ろしい。
実は昼食は市場の中の回転寿司か何かと思っていたのですが、恐怖に駆られるほどの大行列。こんなの待っていたら昼食はおろか夕飯時にすら間に合いません。断念。残念な断念。そして、お土産のお買い物も諦めます。もうね、人が多くて商品を見る隙間も見つからない。
人垣がら垣間見たガスエビ。おおぉ、あるある。ということは、この近所の寿司店か料理店でガスエビは食べられるはず。よし、こんな混雑はおさらばさ。てな具合で市場の外へ。そこで見たものは、観光バスの大群。いや、こんなにスゴイのね、さすが観光市場。
さて、市場を出たものの特に目的もなく。やはり行き当たりばったりで彷徨くことになるのです。もうこのあたりは普通です。ノープランで脳天気に店を探す。これこそが神に仕組まれた私たちの運命なのです。大げさですか、そうですね。
しばらく散策した後にようやく決めたお店。「香りん寿司」さん。ちょいと摘むのに実に手頃な雰囲気と、市場から近いという期待感。で、このお店。私にぴったりという神に祝福されたお店チョイスです。
ひょい、と暖簾をくぐると(暖簾はないですが)お客さんはいない。あれ?と思いきや、これがまた。実に暖かい雰囲気。後で分かったのですが、二階の方にお客さんがいらっしゃったようで。ま、それはいいとして。
メニューの蒸寿司ってのが気になるのでそちらをお願い、そして出来るまでのビールの肴にゲソを握って頂きます。そう、このゲソ。旨かった。何とも立派なゲソ。どうも今回は海老だとかイカだとかについているようで。
これをつまみながらビールは黒ラベル。なかなか昼間っからいい感じです。で、お話を伺っているうちに、どうやらフードピア金沢のど真ん中だったようで。いや、そういうイベントがあることなんてまるで知らなかったのですが。
市場の混み具合や観光客の多さはそれが原因らしいのです。それじゃ仕方ありません。そして、色々と事情を聞いているとなかなか楽しい。
例えば、ガスエビは土曜日に扱っていない理由が、観光客の買い物のために値段が急騰するからとか。市場経済の弊害というやつでしょうか、品薄になるから価格が上がるということらしいです。なのでこのお店では土曜日にはガスエビがないとか。
う〜ん。そうか、それは仕方ない。確かに、今の私も「多少お高くても、せっかく来たから食べたい」という感覚なのです。あの市場に大挙して押しかけていた人々もみんな基本的には同じ考え。そりゃ暴騰も仕方なし。なので夜まで「ガスエビ」はお預けとなりました。
というところで蒸寿司。女将さんのお話では「関西からの逆輸入」らしいです。関西で生まれた蒸寿司を、関西(神戸)から来た私たちが食べるというおもしろさ、なのだそうで。地元で喰ったことがないですから、あまり深く考えずに注文した私はダメニンゲンなのでしょうか?ええ、多分そうでしょう。
ま、旨かったからいいです。もう普通以上に旨かったですから。というところで、フードピア金沢の開催地である中央公園を教えてもらって向かうことにしました。やはりアレですよ。せっかくの機会ですから様子だけでも見に行きたいじゃないですか。
結局、思い切り観光客なのですよ、私も。
うん、旨いモノがありそうな予感に負けました。
今回のお店:寿司「香りん寿司」
石川県金沢市博労町79
TEL.(076)231-5964
昨日の続きです。
満腹になった腹を抱えてお店を出て、さてこれからどうしたものか。前回は飛び込んだ店でつぶれるまで飲んでましたので、そこ以外の店を知らない。なのに店は閉まっている。八方ふさがり。そういう時には原点に戻ってみます。
という訳で、雪で足を取られながらも、最初に行こうとして閉まっていたお店へ。まかり間違って開いていたら入ろうかと。ま、当然閉まってますがね。そりゃそうだ。こんな時間から開店する訳がない。仕方がないので、更に町を彷徨ってみましょうか。
と、目についたのはBAR。ほう、こんな所にあったとはまるで気がつきませんでした。ってことで、一杯ひっかけてホテルに帰ることに致しましょう。店はカウンターだけの、でも充分に広いショットバー。隅の席に腰掛けて、冷えた体にジンを頂きましょうか。ボンベイサファイアをロックで。
さて、このお店なのですが、当初の目的の例の店のすぐ並び。世間話などしてますと、やはりこの近辺の飲食店事情にお詳しく。そこで聞いたところによると、やはり件の料理店は有名な板前さんが趣味のように開いているそうで。道理で旨いし勘定がドンブリだったわけです。
そんな裏話などを色々と仕込んで、二杯ほど強めの酒で喉を潤しご馳走様でした。ホテルに帰りましょう。時間はまだ日付が変わる前。普段の飲み歩きなら早いくらいですが、明日の朝には大いなる野望が待っていますから、早めに就寝するのです。
その大いなる野望とは。って大仰なものではなく、単に富山名物「鱒寿し」を買おうと。ええ、全くそれだけです。たったそれだけのことなのですが、事は簡単にはすすまないのです。実は前回の旅行でも買う気満々だったのです。
ところが、残念なことに溺死してしまいまして。ご承知のように酒に溺れて、朝は起きられず。ようやく動き出した頃には売り切れ完売。仕方なく次回へ持ち越し。その次回というのが今回な訳ですよ。つまり、過去の未来は現在という輪廻。いや、輪廻じゃないか。まぁ、そんな感じ。ニュアンスだけで放言しています。
お店の方は前もってチェックしてますので、問題なし。むしろ問題は起きることが出来るのか。ええ、出来ました。今回の「酒を控える」という作戦が功を奏し見事な寝起き。がばっと起き出して鱒寿し購入へと動き始めたのです。えらい、ここ最近で一番えらかったよ、僕。
で、購入の旅の始まり。旅と言ってもほんのご近所。なぜなら、そこへとお買い物に行くために選んだ宿だからです。そのくらい、本気で挑んだ鱒寿しなのです。てろてろと歩いて数分。目的のお店「鱒寿し 紀雅」さんを発見。ほうほう、立派なお店ですねぇ。早速入りましょうか。
お店は実にシンプル。作業場はガラス張りで、購入カウンターには鱒寿ししかない。選択の余地は「特撰」「二重」「小」などというわかりやすさ。ここは当然の「特撰」と頂きましょう。なんでも、一本釣りの桜鱒を使った寿しだとか。魚が入らなければ作らない、という分かりやすさが心に響きます。
そして、ノーマルに「一段重ね」も一緒に。両方を食べ比べましょう。ええ、ホテルに帰って食べるのです。が、ここで思いもかけないお言葉。「早くても今日の夕方まで熟成させてください」と。ええーーー!
なんでもなれ鮨の一種なので、充分に熟成しないと旨味がないと。ほうほう。そうまで言われては仕方ありません。旅が終わってから自宅にて頂くことに致しましょう。
さて、そうなると困るのは本日の御朝食。この鱒寿しを食べる気満々でしたから、今更ミスタードーナツって訳にもいきません。仕方ない。こうなれば、金沢への移動中に駅弁の鱒の寿しを頂きましょう。
そんな経緯で、鱒の寿しを二つぶら下げているというのに、更に鱒の寿しを購入という暴挙に出てしまうのです。
ここでも、「ぶりのすし」と「ますのすし」のどちらを買おうかと、同行者様と議論の末、やはり初志貫徹で「特選ますのすし」と決まりました。ええ、私たちは食べることに妥協は許されないのです。常に死と隣り合わせの一大選択になるのです。
この「特選ますのすし」、富山駅の中で購入できます。つまりは駅弁そのもの。うん、素晴らしい。更に恐ろしいのはワンカップに「立山」の熱燗があること。これがね、金沢まで移動してぶらつくことになっていますから、さすがにお昼から日本酒熱燗は…。
泣く泣くビールにしておきました。サッポロ黒ラベルに。え?昼間はビールもダメですか?いやいや、旅行ですから。うん、旅行中は構わないのですよ、私が決めました。
とまぁ色々とあって、ようやく食べることの出来る鱒寿し。はい、もう頂きますよ。旨い。旨いよ。確かに「駅弁フェア」などで食べたことのある鱒寿しですが、特選というだけあって魚が厚い。分厚くて旨い。鱒最高!
がつがつと喰らいながら、ここで失敗が発覚しました。「鱒寿しにビールはイマイチ合わない」のです。何て言うのかな?こう、微妙に魚が生臭く感じるのです。これはいけない。
私たちと同じように「昼間だから、鱒寿しとビールにしておこう」とお考えの方がいらっしゃいましたら、その考えは改めたほうがいいです。例え真っ昼間。お日様が頭上高く燦々と照らしていても、ここは絶対に日本酒に決定です。そして、出来れば地酒である「立山」か「銀盤」のワンカップを!
はい。私たちは次回は必ず日本酒で頂きます。ついでに言えば、前日に紀雅さんに乗り込んで購入し、一晩寝かせて立山熱燗とともに電車で食べます。ええ、それが今回得ることが出来た教訓です。皆さんも是非これを実践してみてください。
こんな莫迦が日本中でどのくらいいるのか分かりませんが。
莫迦なことほど楽しいものなのです。と、言い訳しておきます…。
今回のお店:鱒寿し「紀雅本舗」
富山県富山市上本町8-6
TEL.(076)421-1324
まずは一軒目、寿司店にて楽しませて頂きました。ここで分かったことは、本日不漁でイマイチ魚のラインナップが充実していないらしい、ということ。これは困ったことです。道理で寿司・割烹などのお店が閉店しているはずです。
となると、リーズナブルなお店の方がいいのではないか、ってなことを考えついてしまいました。というよりも、それしか選択肢がないような気がしたのです。そして、それはある意味大正解だったようです。
ふらりふらりと町を彷徨いまして。結局駅前あたりなら、という目論見でカニの店やらを覗いたり。そうこうしているうちに、ちょっと外れた場所にお店を発見。ほうほう。これは間違いなくリーズナブルな香りがします。決定!
がららっと引き戸を開けると、そこは私が大好きな空間。カウンターとお座敷二席。その割には無駄に広いホール。好き。きっと旨いに違いない。こういう大衆食堂チックな造りの店は私の味覚に合うはずです。
で、早速お酒を注文。これがあなた。恐ろしいことに「立山」なのです。どのくらい恐ろしいかというと、よくチェーン店などで見かけますよね、あの日本酒の一升瓶を逆さに立てて突っ込む「酒燗機」ありますよね。そこに逆さまに「立山」が。
人生で、これほどの驚きを感じたことはありません。嘘です。もっと驚いたことあります。でもびっくりしました。普通に。
とまぁ、そこに突き出しを頂きます。これが、何でしょう?蕗?いや、ズイキ?ほう、あかずいきっていうのですか。里芋の茎だそうです。それと何だか魚卵らしきものが。ちゅるりと頂くとこれがまた。なんともオツな酒の肴。
立山で頂くと、無駄に贅沢を感じます。ある意味、富山以外では出来ない贅沢。楽しい。楽しいぞおい!ってな具合です。
さて、では刺身など頂きましょうか。ガスエビを食べ損ねましたから。え〜と、これかな?「トヤマエビ」ありますか?どうも数が少ないそうで、盛り合わせでなら。では盛り合わせてください。お願いします。
ってんで出てきたのが、「メダイ」「トヤマエビ」「アオリイカ」「鰯」むにゅにゅの盛り合わせ。もうね、いちいち全部覚えてられないよ。写真撮るのと同時にイタダキマス。旨。このアオリイカの旨さ、なんじゃこりゃ。
がつんがつんと喰らいまくり。で、後で分かったことですが、「トヤマエビ」はボタンエビで、「トヤマアカエビ」がガスエビなのだそうです。ま、いいや。取り敢えず、これでシロエビ、甘エビとボタンエビ(トヤマエビ)をゲット。あとはガスエビで海老四種コンプリートね。
てなことをブツブツ呟きつつ。ここでお薦めの「すり身の揚げ物」を。これがね、うめぇんだ。もうびっくり。立山が酒燗機にひっくり返っているよりもびっくり。人生最大のびっくりがもう翻った。ってくらい旨い。その上デカイ。
内容を聞き漏らしたのですが、恐らく鰺か鰯のすり身ですね。これがふわっとして、さっくりして、あっさりと、旨味ジューシーなのです。うがぁ!ちょいとマヨネーズやマスタードをつけるともう絶品。
なんですか、薩摩揚げのもっと繊細な感じなんですよ。これが熱燗(立山)に合うの、合うの。堪らなく合うの。がふがふとガッツクのですよ。<旨>すり身だけで生きていける!!</旨>ってな叫びが。腹の底から。
でまぁ、ここで箸休めに「あかずいきの酢の物」などを。これもいいですね。ってなことを言っている間に、いよいよ真打ち。つーか、多分神戸に帰ったら二度と喰えない「シロエビの唐揚げ」が。が。が。どわぁ!
小エビの唐揚げってなものは普段からビールのアテになってますが、シロエビ、それもてんこ盛り。さ、酒じゃ、熱燗じゃ、お代わりじゃ。あ、もうダメ。こんなに油もののはずなのに。何故、どうして熱燗が合うのでしょう、はふはふはふはふ。
久しぶりの揚げ物を堪能いたしまして。もう、充分に満足。ってな訳はないのです。すいません、このお店のお薦めって何でしょうか?え?湯豆腐?じゃ、それ。それお願いします。どどんと。
そしてやって来たのは立派な「湯豆腐」って。さっきのすり身がまた入ってるし。で、この出汁が。旨い。あ・あ・あ・あ。熱燗!飲む!旨い!湯豆腐!熱燗!もういい、どうとでもして!と。そんな満喫。
さすがにずいぶんと頂きましたので、最後に焼き魚を頂きましょうか。ネタケースに入っているのは、最後のカレイ。へぇ、赤カレイですか。じゃあそれを焼いて頂けますか。ええ、それで終わりにしますから。
〆に焼き魚というのも大概おかしな話なのですが、知った事じゃありゃしません。どん、とおかれたカレイ。立派。立派すぎるよ。さて、頂きましょう。がつがつがつ!何だかね、頭までがじがじと頂いて。ここだけの話し、残ったのは背骨の一部だけという完食でご馳走様でした。
でね。何がすげぇかっていうと、これだけ食べて、立山熱燗で二合を日本(※間違ってるけど直しません。二本ですよね)頂いて、5,600円と。うん、びっくり。満足度から言えば諭吉君がここでお別れでも仕方がないというところ。マジでリーズナブル。はっきり言って安すぎます。
ああ、この店を我が家の近所に持ってきて欲しいです。そうすれば、魚・焼肉・焼鳥とある意味外食の王道が揃い踏みになるというのに。
更にご近所に引きこもることは間違いありませんが。
本当に自宅で仕事しようかと考えるのは色々と問題があります。
今回のお店:居酒屋「たから」
富山県富山市新富町1-1-14
TEL.(076)433-0737
富山へは二度目。前回のお店が休みということで、今回も行き当たりばったりのお店選びが始まりました。始まった、というのは「ハシゴしますよ」という意思表示なのです。だから、最初にタクシーの中から見かけたお店へと直行するのです。
お店の名前は「一平本店」さん。やはり祝日ということで、お客は私たちだけ。これで落ち着いて食べられるというものです。椅子に腰掛け、さて突き出しから。三品盛りは「梅貝」「白子」「銀だら」を。
やはり富山といえば梅貝。コイツばかりは外すことが出来ません、ええ。そして白子をポン酢で。とろけんばかりの白子、旨。堪らん、酒、酒!こう冷え込むと「ビールから」ってのはスッ飛ばして熱燗から、あ〜、いい、旨い!
銀だらも上品に頂いて、さて何を食べましょうか?ま、まずは白海老。造りで。ええ、がばっと!これがまた、上品な甘さが日本酒をすすませるのです。いや、今回は酒を控えますよ。それももう一つの命題。前回、すっかりと記憶をなくしたのですから。
そうです。ゆっくりとね、うんうん。この白海老をむっちりと食べながら、次には何を…。そうそう、やはりブリがいいですね、ブリ!冬はブリ。え?入っていない?不漁ですか。そうですか、それでは仕方ないですね。
じゃあこの「サス」ってのは何ですか?ほうカジキマグロ。それはそれは、是非お刺身でお願いします。ははぁ、綺麗なピンクの赤身ですねぇ。しっとりとそしてあっさりと。これはやはり日本酒がすすむ。
よく分からないものは取り敢えず聞いてみます。「ふくらぎ」ってのは?ほう、ブリの若い名前。こちらではハマチとは言わないのですか、そうですか。これは勉強になります。当然これもないのですが、ないのですが、ないのですが。残念至極。
ちょっと変わったもの、と頂いたのは「黒づくり」ですか。うわ、黒いイカの塩辛ですね。これは黒い。真っ黒だ。では早速。な、旨、旨いよ。これ、完全に日本酒のアテじゃないですか。日本酒が、日本酒がすすむ〜。
堪らんですね、何喰っても酒が揮発するようになくなっていきます。既にお銚子は二本目に突入。喉を潤す日本酒と舌を唸らせる魚の数々。やはり、冬は魚ですかね?焼肉サイトなのに。最近は自信が無くなりました。がんばれ焼肉。
とまぁ、この辺りで甘エビを頂きましょう。ええ、焼肉には次に頑張ってもらうことにして。本当はガスエビを食べたかったのです。か、漁がなかったということで仕方なし。後日聞いたところでは、この日ずいぶん時化ていたそうです。うん、仕方なし。
で、甘エビ。やはり旨い。いや、もう言うまでもないですが旨い。頭の味噌も一緒に頂いて、醤油を垂らして尾と一緒に。甘い、そして酒が、酒がなくなる。う〜ん、このままじゃヤバイので、ちょっと握って頂きましょうか。
ヒラメとアジをお願いします。って、このアジ。何?旨すぎますよアンタ、こりゃ反則だよ。だぁ、旨過ぎ。ポン酢と生姜が見事に鰺の旨味を際だたせます。ヒラメも旨かったのですが、この鰺の前では霞んでしまいます。
もともと鰺ってのは大好きな寿司ネタなのですが、これは本当に旨い。旬には早いのでしょうが、それを差し引いても旨い。堪らんですよ。<旨>鰺最高!!</旨>と叫ばずにはおられません。一気に二人前を平らげてご馳走様でした。
さぁ、次の店への腹ごしらえは出来ました。
だから腹ごしらえしてから、次に食べる店を探すというのはどうかと思うのです。
今回のお店:寿司「一平本店」
富山県富山市総曲輪2-3-17
TEL.(076)421-1458
先週の水曜日、肉の日に行ってきたのは「瑞園」さんでした。そして、そこで食べた肉の数々は私の今までの焼肉ライフからは考えられないモノばかり。なので早速レポートを、と思っていたのですが、体調不良で出遅れているところに、「カルビとロース」について話題が盛り上がってきました。
実はですね、その辺りの話にぴったりの焼肉だったのです。つまりは赤肉(めちゃサシ)のオンパレード。なので、「カルビとロース」問題と平行してレポートにしたいと思いますので、順番は入れ替わりますが北陸旅行を先行させて頂きます。ええ、私の独断です。
という訳で、行ってきました富山・金沢。今回は一泊のみの御旅行です。出来れば二泊というのが理想ですが、最近疲れ気味なので帰ってきてから丸一日休みたいと。まったく、甘ちゃんな身体に落ちぶれたモノです。
そんな思惑が見え隠れする中、建国記念日の11日からの出発となりました。まずですね。今回スタートが遅れまして。というのも毎年恒例の日本酒利き酒会の日程がなかなか決まらず。ようやく決まったのでJR緑の窓口に行ってみるとチケットがない。
そこはそれ、時間は遅くても…、とお願いするとようやく見つかったのは15時半。結局現地に着いたのは19:00少し前という時間。あれあれ。本来でしたら日が暮れるか暮れないかの時間帯から飲み始めるつもりだったのに。
ま、電車が無いなら仕方がない、諦めることと致しましょう。さて、今回の目的。前回すっかりとお世話になってしまったお店に、酔っぱらいながら「冬に明石のタコを生きたまま持ってくる」という固い約束をしていたらしいのです。なのでタコを持っていくというのが命題。命の御題。
ところがですね、今回富山に滞在は祝日。なのでお店が閉まっている可能性があるというのです。いや、私はそんなことに気が回る訳もなく、同行者様のご意見。全く、貴方のおっしゃるとおり。確かに休んでいても誰からも責められることはありますまい。
なので、タコは次回持っていくことに自己完結いたしました。ええ、自らの命の御題を軽く凌駕する完結。すなわち「仁義なき食い道楽!北陸戦線異常有〜第二部〜タコは次回・完結編」と相成った訳であります。自分勝手にも程がある。
といいながら、実はそのお店が本当に休みであったので、大正解だった訳です。タコ一匹、生きて国土を縦断する必要は無かったのです。だって、そうなれば海に帰してあげるしかないじゃないですか。もし万一、それが元で事前の生態系に悪影響を及ぼしてしまったら申し訳ない。なので全ては同行者様のナイス判断であった訳です。
ところがそうなると、今度はどこの店に行けばいいのか皆目見当が付かないのです。約束の地を見失った私には全く光明を見いだすことが出来ないのです。なので、こういうときには一番最初に目に付いた店にはいるのです。という訳で、こんばんわ〜。
相変わらず、適当な人生が続いています。
思い切り行き当たりで一軒目の店にたどり着きました。
無事に帰って参りました、北陸戦線から。うむ、戦線です。自分的にはかなりの善戦であったと自負しております。取りあえず負けは無し。
そんな訳で、焼肉レポートも含めまして明日以降に頑張ります。何と言っても今回の一泊二日で百枚以上の写真を撮影したので、その整理だけでも大変です。そして、食べた魚もえらいことになっております。
ま、ちょいとうろつくと大騒ぎになるのはいつものことなのですが、それにプラスしてのイベント三昧。さっさと書き上げなければ今月末には日本酒の利き酒会が待っています。いやいや、恐ろしいというか、何と言いますか。
普通に北陸に魚を食べに行ってしまう、というだけでもクレイジイなのにこの先の予定に圧されているというこの事実。
人生の幾ばくかを食い物に冒されているようです。
旨いからいいんですけどね。いや、ホント。頑張ってまとめますよ。
ちょっとさわりだけでも更新しようかと思っていたのですが、残念ながらまもなく出発の時間となってしました。なので、写真一枚でお茶を濁すという荒技。
ま、今回は一泊のみの旅行ですので、今こうやって軽く更新しておけば、明日の夜と続けて毎日休まずひとり言、という小狡い人生設計。ええ、体裁を繕うのが基本なのです。そうやって大切な何かを失っていくのです。
さて、今回の旅行。昨日の予告通り北陸路。前回と同じく「富山」「金沢」へと行ってまいります。富山ではすっかりとお世話になったお店へ、金沢では日曜日だったために店のほとんどが閉まっていた近江町市場へ。
もうこれだけでかなりの密度は間違いがありません。一番の楽しみは北陸の冬の幸を満喫、という贅沢。夏の「ノドグロ」「岩牡蠣」は十分に楽しみましたので、海老だとかブリだとか冬の幸でガッツリと。いや、酒は控えますよ。前回の二の舞にならないように。
とまぁ、前置きはこの辺りで。そろそろ準備を終わらせて出発です。無事に帰って参りましたら、その旨ご報告いたします。美味しい北陸情報と共に。
記憶を置き忘れないように細心の注意で行ってきます!
本当に心配しています。自分の事ながら…
日付変更直前。昨日の合同焼肉のレポートを書こうと思っていたのです。が、どうも風邪というか何だかよく分からないのですが体調不良なのです。どうもこの寒さは色々なマイナス要因を引き連れてくるようです。
そんな訳で、レポートはじっくりとさせて頂きます。非常に申し訳ありません。必ず、必ずご報告いたします。ま、明日や明後日は無理かも知れませんが。
え?あ、実はですね。明日の夕方からちょいと旅行に。ええ、北陸方面に。前回すっかりと酒にやられて記憶がとぎれているリベンジ(死語)に行ってまいります。
焼肉の記憶まで飛ばないように気をつけます。
取りあえず、移動中にメモ書きくらいはしておきます。というくらい自分が信用できません。
本日、2月9日は肉の日です。という訳で大阪まで焼肉を喰いに行って参ります。というのも、関西焼肉.comのいかりんさんからお誘いを受けまして。うちのサイトと合同で、ということでしたが如何せん私にその手の能力がないものですから、結果的にお誘いを頂いた、という形になりました。
前回も「やまがた屋」さんにお誘い頂いて、今回もお任せという体たらく。ま、私らしいといえばそうなのですが。レポートの方はぼちぼちとやらせて頂くことになりそうです。なにぶん必要以上に雑事が多くて。
何をやっているのかというと、まぁ、訳の分からないこと。例えばこのサイトのRSSをエラーなく書き出し・読み取りするだとか、ぶっちゃけデザイン替えというかコンテンツの整理をするというか。
実際のところ、今流行のblogってやつに変えて以来、更新はずいぶんと楽になりました。ブラウザから更新してますからね。写真も前もって作っておけば、アップに手間は取られません。実に快適。これを詳しい誰かがセッティングしてくれるのなら何も問題ないのですが、全ては私の手作業。
こつこつと調整しながら、サーバを追い出されたり、契約に走り回ったり。そんなことばかりやっているので、肝心のコンテンツに手が回らないのです。で、この際。動いていないコンテンツはばっさりと切り捨てて、小回りが利くように作り直そうという大胆な事を考えております。まさに大胆不敵。
そうなると、テキスト系のページも書き直したり、写真ももっと使ったりしたいし、特に部位のページはてこ入れが必要だとか、情報の整理もしなければ、等々。
ね?大変そうでしょ?私も書き出しているだけで頭痛が襲ってくるほどの憂鬱さなのです。仕事の方は幸い(幸い?)暇なので、脳味噌の活動に余裕はあるのですが、どこから手をつけるかで立ちつくしている状態です。
ほら、試験前になぜだか部屋の大掃除してしまう、そんな現実逃避モードなのです。だからといって何かに没頭している訳でもないのですが。つまりは仮想忙しモードで、実際にはほとんど手つかず。
そんな訳で、取り急ぎ焼肉を喰ってから次のことを考えることにします。腹が減っては戦は出来ませんから。とはいえ、どうも最近の暴食から考えるに、腹肉には余裕があるのです。
それよりも精神的に余裕が欲しいのです。あと経済的にも。
この先、またまた旅行の予定もありますし…。
今度の金曜日、2月11日に吉野家牛丼復活!だそうですね。ご存じですね、ええ。一日限りのイベントだそうですが。私も喰いに行きたいのは山々ですが、どうもこの、みんなで盛り上がりましょう的なお祭りが苦手で。
ついでに言えば、並んで喰うという習慣が自分の中にないので、ちょっと無理だと思います。なので、私自身は米国牛の輸入再開で通常メニューになってから味わいたいと思います。
さてさて。BBSの方に書き込み頂いておりますが、米国産牛肉全面的早期輸入再開を求める会さんで署名運動されているようです。こちらの趣旨にご同意される方は是非ご協力をお願いします。今のところ私は署名していませんが。やはりね、ちゃんと趣旨を理解して、納得してからと思っております。何といってもこんなサイトを運営しているのですから、それくらいは義務ではないかと。
実際、「牛肉オレンジの自由化」ってのが歴史の教科書でしか実感できない世代が増えてきている訳で。私自身、牛肉が安くなるならいいじゃないか、と楽観していた部類の人間です。確か、吉野家の牛丼って500円くらい(並)じゃなかったかな?曖昧ですが。
ま、それがあんな値段で売られていて、その最大の要因は米国牛でしょう。輸入自由化で牛肉の価値が下がってしまいましたから。それをいいとか悪いとかは言えないと思いますが、価値の大きな逆転にとまどいはありましたね。
そんなことを考えていると、署名して良いのか悪いのか、無駄に躊躇してしまうのです。うん、仕方なし。今しばらく考えましょう。目先のメリットというものは大切な場合もありますからね。
さて、それはそれ。実は前回ポッサムチプさんで喰らった「かいのみ」なのですが、メニューには「もも肉の一部」と書かれていたとか(同行者様談)。しかし、見た目はどう見てもカルビ。いわゆるバラ肉。う〜ん、というか、私の記憶ではバラだったようね気がします。
で、自宅で調べてみました。どういう訳だか我が家には枝肉辞典(仮称)がありまして、関東関西の肉の呼び名から部位・写真まで載っています。ええ、私が購入しました、その本は。当たり前ですね。こんなものが一般家庭にある訳無い。マニヤですから、肉の。
その結果なのですが、何と分類で「もも」と「バラ」の両方に載ってました。え〜と。つまり丁度境目なのですね。で、微妙すぎて両方に含まれているみたいです。というか、左右の半身(でいいのか?)で「もも」だったり「バラ」だったり。
なるほど、言われてみれば、お店で二回注文したのですが、一回目と二回目で微妙に見た目も味も違っていました。恐らく、想像するに、腿に近い部分とバラに近い部分で違っていたのかも知れません。うむ、牛肉は奥が深い。
この辺り、一度どこかで聞いてみようかと思います。ってか件の店で聞けばいいのですね。あれなんですよ、問題を先送りにして、次回の訪店の理由付けにしてしまうのです。次に行ったときに聞こう、と。そうやって外食の機会を増やしているのですよ。
ついでにひとり言のネタも確保できますしね。
でも“早期輸入再開”署名に熟考しているのは更新のネタのためじゃないですよ。
前回、ちらと述べましたが、金曜日に焼肉行ってきました。「ポッサムチプ」さんへ。体調も芳しくないですから、ご近所で引き籠もりは宣言通り。遠出は危険な季節です。世の中には色々なビールスが舞い散っているのです。
さて、正月以来、近いという小さな理由と旨いという大きな理由でよく利用させて頂いてますこのお店、今回もやってくれました。もはや素晴らしいという形容詞を使わせて頂きます。
「ひうち」が旨い旨いと言ってましたが、その日のお薦めメニューですから毎度ある訳ではないのです。なので、最初にメニューでお薦めのチェック。ほうほう「かいのみ」と「はちのす」ですか。ではかいのみは塩で、ハチノスはタレで頂きましょう。
さて、まずは生から。前回絶賛のハツ刺。今回は単品でレバ刺と共に。本日も実に旨い生。やはりアレですよ、ハツだのレバだの内臓は生が一番。さすがにテッチャンは生では食べませんが。ええ、きっと噛み切れないです私ごときでは。いくら肉食でもニンゲンダモノ(みつを)。
で、塩の焼きもの。かいのみとテッチャン。本日のテッチャンは脂が少なめ。日によって多少変わるのは仕方ないです。最近のホルモン供給事情がありますからね。そのあたりは考慮に入れても入れなくても充分に旨いです。ええ、旨い。
そして問題の「かいのみ」です。見た目はカルビよりはハラミっぽく。見事にサシが入っていますねぇ。早速焼くのですが、サシからほろりと崩れそうな肉。焼いたまま、そのまま口に運ぶととろける旨味。なるほど、カルビよりもサシの割にはさっぱり食べられます。赤身の肉味が強いからか、しつこさは全く感じず。こりゃいいね。うん、旨い旨い。
ぺろりと食べ終わる頃にタレ。「ツラミ」と「ハチノス」を。ハチノスってのは、ホルモンミックスの中にちょろりと入ってたりしますが、単品で頂戴するのは初めて。カットの具合も細かったり薄かったりと、絶妙に切り分けてあります。う〜ん、あれかな?硬い部分に包丁を入れるのが難しいのかしら?
そんなことを思いつつ網に乗せていきます。ツラミも同様。が、ご存じかと思いますが、ツラミは極薄切り。なので、さらっと裏表火に炙って、ちりりと縮み始めたところで頂きます。旨。これ、やっぱり旨いわ。
ツラミをちりちりと食べながら、ハチノスの焼き上がりを待って食べます。と、これがいい。こりっとした食感。あ、書き忘れてましたが、本日のお酒はチャミスル。この甘い焼酎とハチノスが絶妙。
よくホルモン店で「ハチノス」のボイルなど聞きますが、焼きもいいですね。味噌っぽい揉みダレが実にマッチしております。ってか止まらないね、箸が。特にカットの具合で「タコ刺?」ってな感じのものが口当たりいいのです。
ってわけで、あっという間になくなってしまった皿。喰いきり。じゃあ追加でしょう。お願いします。「かいのみ」塩と「味噌カルビ」ってやつを。味噌カルビ。実にそそられるネーミングです。コイツはきっと旨いに違いない。
ま、以前からメニューにあったんですがね。ええ、いつも忘れるんですよ。今回も忘れたんですよ。だから追加でお願いします。初味噌カルビ記念。と、ここで網を交換。ええ、また塩に戻るので非常にありがたいのです。こういう気配りは嬉しいものです。
さて、二巡目の「かいのみ」ですが、今度はかなりサガリっぽい。微妙に場所が違うのでしょうね、繊維の向きも違います。でもそのおかげで歯ごたえも変わって楽しめるのです。うん旨い旨い。てなところへやって来ますのが「味噌カルビ」です。
ほほう。揉みダレがホルモンの揉みダレなのですか?これはなかなか旨そうですよ。そして、これを全卵を溶いて絡めると。スキヤキっぽいですが、言われるがままに食べるのが私の流儀。早速頂きましょうか。
ですが、この味噌カルビ。焼き加減が難しいのですよ。炎が直接当たると焦げてしまう、なのでマメに転がしているのですが、そうなるとせっかくの揉みダレが網に取られる。結局一番の良策は、直火からちょっと離して焼く。そうするとサシがじわっと浮き上がるようです。
早速頂きましょうか、って旨。これ旨。濃い味が玉子と一緒に口に広がると、ビール、ビールと喉が鳴るのです。こりゃいいや、今度からタレはコイツを最初に頂きましょう。ええ、生ビールと一緒に。じわっと焼いてじゅるりと喰らえば、あっという間にご馳走様でした。
いやぁ、本日もしっかりと満腹、そして満足。満面の笑みでお店を後にします。全てを満たして頂きました。
こうやって更に腹肉まで満ち満ちていくのです。
もう、ジーンズがみちみち言ってます…。そろそろダイエットですか。
今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888
どうやら風邪を引いたようです。こりゃ参った。週末はおとなしくご近所で引き篭もります。電車になど乗らなくても生きていけるのですから、世間に病原菌を広める必要なし。なのでまったりと自宅療養中です。といいつつも、キッチリと昨夜は肉を喰らいました。そちらはまた後日。
というのもですね。ついこの間の水曜日。「くにきや」さんの新年会があるということで、このサイトのスタッフ約三名お呼ばれしてきました。ありがとうございます。しかも昼間。真っ昼間から中華料理。しかも廻る円卓。円卓の騎士、三獣士(飢えた獣)。
ま、なんですよ、昼間っから、しかも思い切り平日に中華と言えば呑まない訳がない。例え仕事が忙しかろうとも、目の前の料理と酒に手を出さないなど失礼にも程があるというモノです。なのでビールで乾杯、イタダキマス。
まずは鯛の刺身。これも中華では野菜と混ぜて盛っていただきます。今回はほとんど全く自分たちで手を出しません。お店のおねぇさんにお任せです。これはこれで王侯貴族だった頃の記憶を呼び覚ましてくれます。そんな頃はありませんが。
この刺身が旨い。いや、いつもいつも旨いしか言いませんが、私の場合、旨くなかった場合には、なかったことにするという特殊技能があります。よく他人から、何でも旨そうに喰うね、などと言われます。がこれも私の特殊技能で、不味い場合は一気に飲み込むので不味そうな表情を見せないのです。
その辺りは戯れ言です。さて、美味しく刺身(鯛)をいただいた後は、フカヒレ。ご存じですかね?鮫のひれ(誰でも知ってる!)です。はっきり言います。こんな風に、形が整っているフカヒレ、私初めて食べます。しかも、箸で摘んでも形が崩れない。すげー、で、うめー。
続いては牛肉と野菜のオイスターソース炒め(かな?)です。こいつも旨い、ってかビールがすすむのですよ。気化しているかのようになくなるビール、注がれるビール、なくなるビール。くり返し。永遠の輪舞。やはり、牛肉の前では全ての意識が平伏してしまうのでしょうか。ってか、旨いんだこれが。
そんなことを言っている間に、いつの間にやら紹興酒に変わっていました。あらびっくり。平日昼間(仕事残ってる)なのに紹興酒を呑んでいる私。素敵。まるでシエスタ。人生のシエスタ、食休み。
ここで、高級中華の代名詞「北京ダック」の登場。おー、ダックー!かっこいいぞダックー!。っても皮しかないけどな。あ、身もあったか。
焼肉に置いては「巻き巻き大僧正」の名を持つ(今持った)私ですが、ここでは全てをおねぇさんに委ねます。ええ、美味しいように巻いてください。巻かれたものに巻かれます。いや、巻かれるのは「長い物」か。そのくらい血迷っているのです、旨いから。
このダックのうめぇこと。まぁね、すっかりと酒が回ったところに北京ダックですよ。もう、すっかりとくつろいじゃってますよ。
で、続いてはスープ。ウニとかにと玉子のスープ。うーにー、かーにー!これはすごい、ウニの香りでいっぱいのスープ。あー、白いご飯にぶっかけて喰いたい。そんな事をくにきやご主人と心を一つに思うのです。汁飯は最高!
宴は続きます。続いては、ん?味噌田楽?なんだこれ?え〜と。フォアグラだそうです。フォアグラ。ガチョウの脂肪肝。私の脂肪肝といい勝負しそうな脂ののり。うん、いい勝負だった。歴史に残ってもおかしくないほどの名勝負。脂でいっぱい、口に広がる濃厚な旨味。旨ー!あー白飯が欲しい…。
ここで真打ちのカニ。マツバガニとお見受けいたしました。ああー、冬だよ、冬はカニだよ、決定!この後、カニの写真は一切ありません。もうね、喰うのに必死。超集中力。これだけの集中力があればスプーンでも曲げそうな勢い。旨、旨!
とまぁ、ココまで実に酒と共に歩んできたのですが、いよいよ本気で腹に溜めていきます。私が中華料理に置いて三本の指に入れてしまうほどの料理がやってきました。ええ、そうです。「中華焼きそば」です。ああー、やーきーそーばー、待ってたよー。
どういう訳だか、この中華焼そばに目がないのですよ昔から。脂ぎっとりで平麺。チンゲンサイが入っていれば更によしというこの焼そば。やはりアレですよ、炒飯や焼そばってのは子供の頃に染みついた旨いモノへの執着ですよね。
ってなことを夢想していましたら、饅頭が出て参りました。中身は芋かな?のアンの饅頭。これは意外とあっさりと甘くて美味しくいただいちゃいました。というか、今回さすがに平日昼間と言うことで、スタッフ一名途中退場。で、その一人分は私の分。途中から二人前喰ってます。饅頭も二個。でも、もそっと喰っちゃいましたよ、旨かった。
さて、宴もいよいよ終わりを迎えます。いわゆる終焉。美味しかった食事ともお別れです。「蛍の光」の代わりにタピオカを喉に流し込みます。いいですね、このデザートは。つぶつぶがテロテロと喉を落ちていく快感はたまりません。
どうもごちそうさまでした。いやぁすっかりと満腹です。こういう会に呼んで頂けるとは感激の極みです。そして満腹を極めました。まさに腹一杯。立錐の余地もないほどの満腹。そんな表現はないですか、そうですか、そうですね。
すっかりとご馳走になった上にお土産までいただいてしまいました。本当にありがとうございます。今回、何で水曜日の昼間かといいますと、今年二月から第一第三水曜日が定休日になるそうなんですよ「くにきや」さんが。なので、最初の定休日にお誘い頂いてしまいました。
というわけで、これからお店に行かれる方は十分にご注意くださいね。ええ、第一水曜日に営業していると思って行かれてもお店が閉まっています。ま、近所の旨い料理店でご主人に会えるかも知れませんが。
さらにその横で酔っぱらっている私にも会えるかも知れません。
ってか、昼間は全開で呑むのは控えることにします、今度からは…。
今回のお店:中華料理「群愛飯店/南京町店」
兵庫県神戸市中央区元町通2-4-3
フリーダイヤル0120-393-635
このところの寒波は実に厳しかった。焼肉サイトをやっているくらいですから、季節は夏が好きな私にとって、冬の寒さは実に辛い。いつも言っているのですが「ツライ」と「カライ」は同じ漢字。ツライならばカライもので補填をすればよいのです。同じ文字。そんな訳で、先日「カライ鍋」を頂きました。
最近はひどく外食づいているような印象を持たれている私の暮らしですが、そんなことはないということを証明するために自宅で鍋料理。しかも、今回の鍋はタダの鍋じゃないのです。なんと「トムヤム鍋」なのです。
トムヤム鍋。いったいどんな鍋だというのでしょう?ってかトムヤムクンって喰ったことないと思う。思います。ええ、きっと。なので材料の想像もつかない。そんな訳で、同居者様に聞きながらのお買い物。
海老。海老は必須。そして野菜類は何でしょう?まぁ鍋だし、取り敢えずネギね。でやっぱりエノキでしょう?肉は…、鶏にしておきますかね。クセの強そうな青い菜っ葉がいいかな?では小松菜など。鍋といえば外せないのは豆腐。え?タイ料理で豆腐?いや、いいよ、きっと旨いに違いないから。
という訳で、全く元ネタが分からない鍋へと変貌しました。トムヤム(風)鍋です。ところで、何故トムヤム鍋なのか。実は同居者様が業務スーパーにて「トムヤム鍋の素」なる実に見たまま辛そうな調味料を購入してくれたからです。ええ、真っ赤。
取り敢えず説明書きには「二人前・大さじ三杯ほど」と書いてましたから、大さじてんこ盛りで三杯。はっきり言って真っ赤。「赤は三倍(杯)」というのはガンダム世代のお約束。なので真っ赤な鍋。ザクとは違うのだよ。
まずは海老。二十数匹。一人1ダース強を。そしてネギ、エノキと放り込み、小松菜、豆腐とおおよそトムヤムには似つかわしくない材料もぶち込むのです。真っ赤に煮えたぎった液体の中へと。ふふふ、ぐつぐつぐつぐつ…。
で、この鍋、予想以上に旨いのです、旨い。何これ!ってのも、この鍋の素、150円を切るお値段。この安さでこの味。まさに業務スーパーの名に恥じません。聞くところでは、タイでもコンソメスープの素のような「トムヤムクンの素」があるとか。ならばこれは本場の作り方に酷似しているといっても過言ではないのではないでしょうか?
豆腐や小松菜が入っている時点で全く違います、本場とは。
次回は材料もそれっぽくなるように吟味してみたいと思います。
さて困ってしまいました。というのも、本日はカフェでかっ喰らった話にしようと思っていたのですが、この寒波。余りの寒さに鍋の方に切り替えましょう、と決めたのです。が、更に本日、昼間っから中華料理。さて、どこから手をつけたものやら。
で、やはり時系列そのままに、古い話から。カフェでイタリアン。フランス語で“café
de Italian”ですか。嘘ですよ。信じると恥をかきますよ。
お店は新神戸にあります「MIDI nuit」さん。いわゆる新幹線の駅前の喫茶のイメージですか。いや、世間では違うのかも知れませんが、私はずーっとそのつもりだったのですよ。それが、料理が旨いのです。この驚きたるや。ま、私の先入観による歪んだ勘違いですが。
最初にお店を利用したときは、確か新幹線の時間待ちか、待ち合わせ後にお茶を飲もうかという事だったように思います。で、何となくお茶よりもビール、ワインとなりまして。その時のチーズの盛り合わせが旨くて安かったので何度か利用するようになったと。
今回は満を持しての訪店です。というのも、前回デジカメを忘れたために、レポート出来ないという大失態をぶちかましたのです。なので今回は、財布を忘れてもカメラは忘れないという気の配りよう。いや、財布も忘れませんがね。
さて、では早速。まずは軽くつまみながら、赤ワインをデキャンタで頂きます。ブロッコリーのアーリオオーリオ。冷菜。これ旨い。273円(税込)。え?マジ?旨いよ。普通に旨いじゃん。という幸せ。何、場所柄もっとふざけた値段が付けられていそうですが、この味でこの価格。
ええ、このお店、価格設定が安い。スゴク安い。続いてのタコのグリルもかなりのものです。旨いの。で、満足できる量なのです。このあたりが素晴らしい。パンに乗っけたアサリとタコが実に旨いのです。これだけでワインが一本呑めますよ、呑みませんが、怒られるから。
続いては仔牛のカツレツ。これもしっかりとした量があるのです。そして、上品な味付けで実に旨い。付け合わせも残らずガッつくのです。
そしていよいよ本日のメイン。ワンプレートディナー。骨付き豚ローストにライスコロッケ、温野菜付き。うおーーー!これはごついです。デカイ、でかすぎ。写真ではイマイチ大きさが伝わりませんが、コイツのでかさは小気味よいのです。
肉好きには堪えられない骨付き肉。そして分厚い。国語辞典並みの分厚さ。なのにキッチリと、完璧なまでの火の通り方。<旨>これは最高じゃあぁぁぁ</旨>と心の中で叫ぶのです。声に出すと迷惑ですから。さすが紳士。
もうね、二人でこれだけ食べるとかなりガッツリときますよ。満足。もう本当に満足。上品な味付けで、丁寧な調理。これ以上に何を求めるか、求めるというのか!更にデキャンタでワインを追加して、ちまちまとつまみながら呑むのです。
いやね、なんですかね。大抵大食らいに位置する私ですが、充分すぎる満足感ですよ。ワインも結局二人でデキャンタ二杯(って数えるんでしょうか?)呑んで、実に心地よく酔っ払い。もう、全く何も悔いのないお食事でした。ゴチソウサマデス。
ここでお勘定です。え〜と。4,508円ですか…。うん、安い。ってかマジですか?二人で腹一杯ですよ。ワインも飲みましたよ。何で、何でその値段なんですか?(※その後、同行者様からの指摘でデキャンタは一つと判明。そりゃそうですよ、安すぎます。)
次回はワインを一本空けて、値段を見てみます。
いや、メニューを見れば分かるんですがね。言い訳言い訳。
今回のお店:レストラン「MIDI nuit(ミディニュイ)」
兵庫県神戸市中央区北野町1-1
TEL.(078)262-2626
繋がったり繋がらなかったり。取り敢えず、大丈夫だということにしてしまいました。何か不備がありましたらお知らせください。色々頑張ります。頑張りますが解決できるとは限らないところに問題があります。ま、なるようになるでしょう。という訳でそのあたりはほっぽり出して。
土曜日に、ちょっとお出掛けを。といっても一駅ばかり電車に乗ってお昼ご飯。前回、東京からのお客様と一緒に行ったお好み焼店で「にく天」のリベンジ(死語)に向かったのであります。何と言いますか、負け気分のままで過ごすには近所過ぎるのです。なのでリベンジ(死語)。
駅を降りまして、てけてけとお店に向かうと何ということでしょう、満員御礼。立錐の余地も無し。いやまぁ、本当に立って食べている人はいませんし。席がないだけ。仕方もなし。なので別のお店へと漂流します。
が、その前に。長田といえば「バラソース」なのでバラソース本店にて辛口を購入。今回は土曜日ということで無事に購入に成功しました。危ないところでした。うん、忘れるところでした、ありがとう同行者様。
で、いよいよお好み焼店を選ぶのです。そういいながらも、既にこの店が!というところは目をつけています。きっと旨いはず。うん、自分を信じて。お店は「お好み焼 ゆき」さんです。もう、全くの行き当たりばったりでこってりとお好み焼へと向かうのです。
さて、早速御注文。予定通りの「にくてん」とお好み焼の味をみるならの「豚玉」を。よろしく、そしてビール中瓶(450円)もね。昼でも関係ないね。ビールはお好み焼のお供だよね。外せないよね。
と注文してから大瓶が500円という事実を知ってしまい驚嘆。むしろ落胆。がっくり。なぜ、なぜ「大で」という一言が我が喉から出なかったのか。魂の欲求が足りなかったのか…という軽い反省を、昼間から大瓶なんてダメだよね♪という僅かに残った良心の囁きでごまかすのです。
さて、肉天。実はですね、肉天ってのがどういうものなのかよく分からなかったのです。というか、今でもその定義がよく分からない。スジといえばスジ。いわゆる薄焼きのネギスジ。今までネギスジと呼んでいたものが「肉天」なのか、それともどこかに厳密な線引きがあるのか。目の前の鉄板に鎮座坐すお好み焼に心の問いかけ。返事はなし。当たり前。
それはさておき。旨い。これはいい。ソースではなく醤油にしてもらいましたが、実に旨い、ビールがすすむ。このね、淡泊さがいいの。いくらでも入りそうになるのね。で、間髪入れずに豚玉。コイツもソースたっぷり、鰹の粉をたっぷり、青のりもたっぷり。<旨>日本に生まれてよかった。</旨>(←今後これの事は“ウマタグ”と呼びます。)
この後、何か注文しようかな、とメニューに「ぼったこ」と。は?ぼったこ?ぼっかけのたこ焼きですか。ほうほう。これは。
以前、神戸たこ焼といって、ソースと出汁の両方をかけて食べる、ってのをここでも書いたのですが、そいつの「ぼっかけ」版ですか。これは是非とも頂きましょう。「すみません、ぼったこを一つ」これは当然の選択。
しかし、未だに粉モノは進化し続けているのですね。そばめしといい、ぼったこといい、元からあるものを「ええ〜い、一緒にくっちまえ」的な食べ方、いいです。好きです。ガッツリと頂きましょうか。
で、やって来たのは8個入った「ぼったこ」。なのですが、なぜか同行者様と一つずつ。あのー、一つしか頼んでませんが…、え?これで一人前?ってことは16個?いや、あの。すげーんですけど。これだけで一人で腹一杯っすよ。
なるほど、500円という価格は伊達ではありません。この辺りのお店の相場でいえば高いかな?と思ってましたが、これなら納得。で、これがね、旨いの。旨すぎ。
たこ焼の旨さにぼっかけ(スジ煮込み)の旨さが、出汁の中で混ざり合って。何といいますか、玉子焼(明石焼)とは違った、ダイナミックな旨さ。こりゃ堪らんですよ。その上、好みでソースをかけてね、とは。ああ、ビール、ビールをもう一本飲みたい。
ま、ビール欲のほうは同行者様にしっかりと止められまして。当たり前です。まだ一時を回ったところ。ここで沈没するには早すぎます。
いやぁ、しかしこの歳になってもまだまだ知らない旨いモノはあるんですね。しかもリーズナブル。そして人情あふれる町の姿に目頭が熱くなるのを禁じ得ません。ああ…。
本当は冷や酒が呑みたかった…
そんなことばかり言っているから、アル中呼ばわりされるのです。
今回のお店:お好み焼・たこ焼「ゆき」
兵庫県神戸市長田区久保町4-2-5
TEL.(078)631-5117