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とうとうハワイ島最終日。本日はオアフ島へと移動です。翌日のホノルル空港への移動を考慮してのワイキキ滞在。ということで割と早めに起床。荷物をパッキングしてチェックアウトの準備。その僅かな隙をついて御料人様がSUISANへと走ります。
あのね、あれ、旨すぎたの。だもんでやっぱり最後に喰っておきたいなぁと。そんな訳で走る御料人様。パッキングが終わったのでブッフェでコーヒーを飲みながらメールを落とす私。で買ってきて貰ったブツを部屋で頂きます。今回はワサビ鮪と小柱のキムチ(?)みたいなの。さらにはご飯まで付いている。
この鮪は実に旨い。アヒだと思うのですが、Hiloは鮪系のメニュー、絶対オススメ。ピリッとワサビが白いご飯によく合いますわ。ふりかけふってあるのはご愛敬ですが。でまぁ実に機嫌良くぱくつく。旨い旨い。小柱の方も食ってみれば、そう、韓国風のニンニク強めの味付けが堪らない。堪らないのでビールを呑む。
別に普通の行為なのですが、旨い物を喰った場合には言い訳に出来るのが素敵。残っていたMEHANAビールも完飲してしまいました。さすがに時間が迫ってきたので小柱の方は厳重にパッキングして手荷物の中へ。オアフの酒の友としましょう。ただし、飛行機内で蓋が開いた場合はバイオテロと間違われる可能性もあるので要注意。
そして無事にHiloの飛行場へ。晴れ渡った青空は前日・前々日の恐ろしいばかりの雨などなかったかのよう。しかし、Hiloは晴天が続きましたねぇ。お陰で実に快適な滞在となりました。そんな余韻を残しながらいよいよ搭乗。そして離陸。さようならHiloの町。すっかりと馴染んでしまった町並みを名残惜しく思いながら一路ホノルル空港へと向かうのです。
さて。ホノルル空港からはシャトルバスでワイキキへ。今宵のお宿「ILIMA HOTEL」へと。ここ三年ほどの定宿となっているこのホテル。随分と早い時間だったのにチェックインさせて頂けて大助かり。今年はいつもより高層階なので見晴らしも素晴らしくなっています。うん、嬉しい。
取り敢えずバドワイザーとフリーのフライヤーなどを入手して、小柱で一杯やりながら本日の予定を決めましょうか。ここで、以前このサイトを見てご連絡頂いた「かずさん」に電話してみます。ええ、日本語で大丈夫なので担当者は私。軽くご挨拶などして、早速旨いハンバーガーの店を教えて頂きました。
二軒ほど候補を頂いて、Seanさんも薦めてくださったお店とかぶっている所がありました。おお、これはきっと旨いに違いない、ということでお店決定。今回の昼飯は「Teddy's Bigger Burgers」に決定!名前がイイじゃないですか、Biggerですよ。これは我々が期待する物体に違いありませんとも。
ということでワイキキのビーチを眺めながら東へと移動。詳しい行き方はかずさんからお聞きしましたのでまるで迷うことなく到着。ではご注文。えーと。ペプシはスモールを二人で。で、バーガーは…。ほほう。看板メニューのBiggerだけでなく、その上にBiggestってのがあるのですか。これは期待。
御料人様がBigger(7oz=198.446662g)、私がBiggest(9oz=255.145708g)を頂きます。注文は御料人様が、席取りは私がと役割分担。結構時間がかかって御料人様のご帰還。なんだかいろいろと手違いがあって遅くなったとか。まぁそんなことはこの莫迦デカイバーガーを見れば吹き飛びますわ。
御料人様のBigger。さすが看板メニュー、いい感じにデカイ。私のBiggest。ひたすらデカイ。嬉しい。これを待ってたのですわ、私は。決して閉じる事のないハンバーガー。チーズとレタスとトマトが100%牛肉なパテを奏でるハーモニー。いやっほーー!頂きますーーー!がぶり、じゅるり、旨ーーー!
この充実感が堪らない。こんなもんいくらでも喰えるぜい!とあっという間に完食。旨い、旨すぎる。このがっつり感は日本で焼肉を喰っている時と同じ満たされる欲望なのです。ああ、持って帰りたい、この店を。とまぁすっかりと大満足な昼食タイムが終了。ここからはバスなどを利用しての町探索です。
サックリといつものヒロハッティへ。無料シャトルバンザイ。ここで珍しく御料人様の服を少々購入。いや、いつも無料で使わせて頂いてますから。で、そのまま次のショッピングモールへ。そこでウインドウショッピングを基本としてうろうろ。喉が渇いたのでビールなどを所望。ちょうど船が出航前で、その前でフラダンスのショーがあったので、それを愛でつつビール。
ホットパンツのオネェサンは、ぺっぴんですが腹の肉付きがハワイアンであったことは内緒に。で、まぁその後もワイキキまでTheBUSで戻って散策。毎年、結構買い物するのですが、今年は全く購買意欲が起きず。どうしたものかね。無駄金は使わないにこした事はないのでいいとしましょうか。
そして夕飯へと向かう訳です。そう、ハワイ最後のディナーです。ここはがっつりとステーキというのが相場じゃあございませんか?ござんしょう?頂きます。という「Outback Steakhouse」へと向かいます。普通にチェーン展開しているお店ですが、お気に入りなのです。肉の質・量ともに価格と考えてもお得感が満たされます。
いったんホテルへ帰ってから、再びとことこと歩いてお店へ。割と距離はあるのですが、明るい道は不安感がなく、陽が落ちてからも気軽に歩けるのです。で、お店へ。一応御料人様が予約を入れていたのですが、あまり関係なかったようで。すいすいと奥の席までご案内。お、この席は照明が明るいので写真が撮りやすいぞ、と個人的感想。
このお店は日本のファミレスっぽい使い方も出来る、そういう意味でもお気に入りなお店。まぁ、ファミレスで1ポンドのステーキはなかなかないけれども。そっちの意味でも超お気に入り。さて。それではメニュー選択から。メインは当然ステーキ。シーフード?そんな付け合わせはいりません。必要なのは肉!
まずは御料人様。「OUTBACK SPECIAL」を。おお、いいチョイスだ。やはり店名を冠にしたメニューは大切。では前回、御料人様が喰っていて美味しそうだったリブアイ、「Rockhampton Rib-Eye」を私は頂きます。ちなみに、御料人様が11オンス、私が12オンスとやや控えめな量で。本当は1ポンドいきたかったけど節制。
前菜。御料人様は「Blue Cheese Chopped Salad」。私は「House Salad」を。ちなみに「馬のサラダ?」と御料人様に口を滑らせた日本の恥は内緒。どれだけ馬刺に心奪われていたかという証拠。まぁ草はね。もさもさと喰いますよ。御料人様のブルーチーズのサラダ旨い。私の方は普通に旨い。草だし。
さて、いよいよやって参ります。肉。リブアイ。こいつにマッシュポテト。いやっほー!肉肉!ガバッと切るとそこには椿の花びらを思わせる美しき赤。まさに赤肉の旨さをもっとも表す心にビビッとカラー。ソースなんて必要なし。赤肉は塩と胡椒でまずは味わうべし。ざっくりとした歯応えと、それでいて柔らかい舌触り。
ああ、アメリカで喰うステーキだわ、オージービーフだけど。もうね、これだけのためにハワイに来てもいいや、と思える肉の楽しみ。ガツガツと喰う喰う喰う。味が一本調子で辛くなったらソースを使おう、と思っていたのに。ソース不要。あうあう。旨いわー。というか、旨かった。12オンス完食。やっぱり1ポンドにすればよかった。
こうやって私が肉とのランデヴーを楽しんでいる目の間の席では御料人様がアウトバックスペシャルとの語らい中。おお、こっちは分厚いのね。Jacket Potatoってのはグリルしたジャガイモですか。ほう、え?その一皿は何?ステーキとポテト用の薬味?すげぇ。それでワインが一本飲めるわ。
肉の方は野趣溢れるジューシーさ。あーこれも旨いなぁ。がっつりと喰うにはこの感じが堪らないですわ。で、すっかりとこちらも完食。あれだねぇ、今年は抑え気味に喰ってきたけれども、基本的に胃袋の勢いは変わってなさそうだわ。いくらでも肉喰える。多分、二人とも一ポンドにしてシェアしたら、それはそれで美味しく食べきっていた事でしょう。
ということで御馳走様でした。ワインもすっかりと空けましたし大満足なのです。ということで再びてろてろと歩いてホテルまで。途中に「KOBE 牛」と書かれた看板があった訳ですが完全にスルー。そんな肉ならここまでこなくても自宅の前でもりもりと喰えますがな。KOBE BEEFってのは、神戸牛だけではなく和牛全般を海外で表す表記ということは半可通としては黙っておけませんので蛇足です。
とうとうハワイ最後の夕食が終わってしまった感慨を胸に、明日のフライトに備えてゆっくりと睡眠を貪る事にいたしましょう。ま、本当はホテルで小柱の残りを肴にバドワイザー呑み続けていたんですけどね。
今年は去年の失敗からきちんと学んでおります。
いやぁ、去年の宿酔はマジで辛かったですから。
今回のお店:
Teddy's Bigger Burgers
134 Kapahulu Ave., Honolulu, HI
Phone:(808)926-3444
Outback Steakhouse
1765 Ala Moana Blvd, Honolulu, HI
Phone:(808) 951-6274
五日目の朝がやってきました。前日の酒が残っているかと思いましたが意外と平気。よかったよかった。で、この日はサウスコハラにありますSeanさんのコンドミニアムからコナを経由してヒロへと戻るのです。えーと。ちなみに、今、地図で調べながら書きました。実際には荷車に乗せられたドナドナ状態。ここどこ?な訳で。
さて。出発してしばらくしてから気がついた大きな問題。昨夜から私のデジカメはバッテリー切れ。調子に乗って液晶で写真表示しまくっていたから。これはまぁわかっていた事なので仕方がない。なんとその上にSeanさんのデジカメのバッテリーを充電したまま忘れて来るというハプニング。つまりデジカメがない。御料人様のデジカメは今回持ってきておりませんし。
ところがここで内助の功。Seanさんの奥様がやおらご自分のデジカメを取り出される。おおお!これは素晴らしい!ではそれで写真を撮りまくりましょう!と、スイッチを入れると液晶が紫色。こ、壊れている?もうね、デジカメ液晶から小さい貞子が這いだしてきそうな勢い。ああ、残念。
ま、仕方がないので最初のハワイ旅行と同じく、使い捨てカメラ(レンズ付きカメラ?)を購入。これで当面をしのぎましょうか。というまるで何かに呪われたかのようなデジカメ事件の後に昼食へと参ります。お店は「ALOHA ANGEL Cafe」です。いや、正直に言いましょう。昼食を喰うというよりもTシャツが欲しかった。
結果だけで言えば、Tシャツは販売終了しておりました。在庫のみの処分販売。さすがにハワイサイズのXLや2XLは着れませんので断念。で、四の五の言わずに飯を喰う。本当はがっつんがっつんと写真を撮りたかったのですが、使い捨てカメラでは無理。ちなみに昔からのおばあちゃんの知恵袋「電池を冷蔵庫に入れると少しだけ復活する」は最近のデジカメ用バッテリーではあまり効きませんでした。
それでも何とか自分達の喰ったものだけは確保したので誉めてくださってもよろしくってよ。御料人様がロコモコ。私がハンバーガー・ステーキという取り合わせ。あのね。私ってね英語というか、その、全てにおいて語学力が著しくダメなんですよ。で、ハンバーガーステーキとオリジナルハンバーガーの違いがよく分かっていなかった。
で、ハンバーガーのつもりでステーキなっちゃった、てへ。てへじゃねぇよ。これまでの「ロコモコとハンバーガーセット」というパターンが崩れたじゃないかよ。ま、いいや。で、ロコモコ。グレービーソースはややさらりとしたタイプ。なかなかバランスがとれていて旨いです。量もわりとありますから一食として十分。
で私のハンバーガーステーキ。これは…。ロコモコと同じ?グレービーソースがかかったその姿はご飯からハンバーグを横へ置いて、目玉焼きの代わりにマカロニサラダ、といういう感じ。というか、そのもの。同じだわ。ま、こんな事もあるわねー、とSeanさんご夫妻の料理をちょいと摘ませて頂いて御馳走様でした。
軽い敗北感を感じながら次なる場所へと移ります。あ、ちなみに写真は使い捨てカメラなので記憶の方も適当です。それでも雄大なハワイ島を観光できて楽しかったです。コナコーヒーで有名なコナコーヒーベルトにある、UCCのファクトリーアウトレットで買い物したり、そこで働く日本人が昔神戸の本社にいたとか、そんなお話。
そして有名なキラウエア火山の火口まで行って阿蘇山との違いがわからなかったり、海へと流れ込む溶岩、の近所まで行ったり。おお、凄い、ハワイの観光満喫してるぜ!という実感。しかし、撮影に困難を来している身の上では、何かと不便なのです。ということで、小雨や土砂降りの中、我がホテルのありますHiloへと到着したのです。
そう、一昨夜のレストランが非常に気に入ってしまった我ら夫婦の企み(車中にて如何に一昨日のディナーが良かったかを語り続ける)により、再び「Harrington's Restaurant」へと向かうため帰って参りました。急いで充電。レストランの予約(御料人様)。襟付きのシャツ・長いパンツへと着替え。という大騒動の後にお店へと向かいます。
「あらまた来てくださったのねー(御料人様:訳)」とウエルカムな歓迎を受けまして本日は窓際の席を用意頂きました。嬉しい。例え虫が入ってこようともオープンな雰囲気でお料理食べるの好き。で、注文な訳です。先日より「あのダックは特筆すべき旨さ」と洗脳し続けた結果、Seanさんはダックを御所望。
が、本日はダックがありませんでした。残念。そんな訳で注文した料理はSeanさんと御料人様が「Rack of Lamb」。Seanさん奥様「Prime Rib Au jus」。これは前回の御料人様が食べたプライムリブですね。で私が満を持しての「Kalbi Steak」なのです。ね?やるでしょ?焼肉魂がここで炸裂のカルビステーキですよ、そこのダンナ!
順を追っていくと、まずはサラダとスープのチョイス。今回のスープは前回よりも旨いな。これいいなぁ。私は今回サラダにしたのですが、これも旨かったので良しとします。普通にフレンチドレッシングでしたが。さて。前菜は前菜。これからが主菜なのです。Rack of Lambは子羊のスペアリブですね。
これが旨い。BBQな味付けがちょっと甘めなのですが、肉汁と肉の旨味という点では最強。ラム肉の正しい食べ方のお手本のような旨さ。付け合わせのリングイネは相変わらずで量多くて素敵。そしてニンニクが強烈に旨いのです。がっつりと横から頂きながらいよいよハワイのカルビとご対面。
カルビは既にカットされています。そして付け合わせはレモンライス。カルビにご飯は付き物。白飯でも良かったのですが、ハワイの白飯はイマイチ口に合わなかったので敢えてレモンライスを頂いておきました。さて。喰おう。肉。おう。これはカルビだわ。多分腿肉じゃないかな?との思いもありますが、その辺りはスルー。
まず、ツケダレが韓国風。ニンニクを中心にコチュジャンと醤油で構成。これが実に「カルビ」を感じさせるのです。肉は柔らかめのサシというよりも果実で柔らかくした肉というイメージ。実に旨いのです。レモンライスとのバランスということになると微妙ですが、ワインに合う焼肉、といえばピッタリ。
これはへたにハワイで焼肉を食べるよりも正解ですね。SUISANでも感じたのですが、日系人が多いと言われているHiloですが、韓国っぽいメニューや韓国の方が多く感じられました。いやぁ、それにしてもこのカルビステーキは喰ってみる価値ありのメニューです。あ、量に関してはやや少なめでした。そこはお好みで。
そして最後にデザート。名前は忘れましたがバナナプディング(?)とレアチーズケーキ。これが旨かった。甘い物は本来大好きなのですが、最近すすんで喰ってませんでした。が、我ら夫婦二人とも、デザートに目覚めたかも知れません。ハワイのデザートというと甘すぎてこてこてのイメージがあったのですがこれらはそんな事全くなし。
実に上品な甘さと美味さ。これはいいですわ。もうすっかりと大満足で御馳走様でした。ここでSeanさんご夫婦にホテルまで送って頂き、再び会う日を固く握手で約束しお見送り。長距離ドライブお疲れ様でした。そして観光案内までして頂き本当にありがとうございました。このお礼は日本で必ず!
そう。甘い物好きなSeanさん奥様のためにも、是非日本で美味しいケーキを探そうかと本気で思いましたね。ほら、神戸って洋菓子とか有名なところが多いじゃないですか?食べ歩いて探して、今回のお礼に、と。ええあの時は本気で考えておりました。
自宅で体重計に乗るまでは…ね。
予定通りの体重増加は甘い物だけのせいではありません。
今回のお店:
Aloha Angel Cafe Restrant
79-7384 Mamalahoa Hwy, Kealakekua, HI
Phone:(808)322-3383
Harrington's Restaurant
135 Kalanianaole Avenue, Hilo, HI
Phone:(808)961-4966
いよいよ滞在四日目。この日は前回のカウアイ旅行の際に知り合ったSeanさんご夫妻とご一緒することになりました。既に日本で打ち合わせを終えているという用意周到ぶり。ちなみに打ちあわせ場所はポッサムチプだったことはいうまでもありません。
さて。お二方がいらっしゃる前に軽く食事を摂っておきましょう。予定ではお昼くらいにこちらへ来られるそうなので、それなりにしっかりと朝食を頂きます。当然ですが朝ブッフェも利用。そして、はい、本日もアレです。ロコモコ頂きます。実は前もってお店の下見はしてありました。では行ってみよう!
お店はごく近所。昨夜のレストランからほど近い場所。「VERNA'S」というそのお店。ここでの注文もロコモコとハンバーガー。ほぼこれで定着しつつあるメニュー選択。で、ここのロコモコ。すげぇ!旨い!これは非常に好みじゃあないですか!ここのハンバーグもまさにハンバーグ。これが実に旨い!
で、ハンバーガーの方もこのハンバーグで出来ているのですよ。あのね、これ最高!ハンバーガーとしては邪道かも知れませんが、ロコモコと一緒に喰ってみると喜びが隠せないほどの幸福感。ダイエットペプシも嬉しかったし。だんだんとロコモコと一緒にビールを、という感覚が無くなってきました。ロコモコとペプシ最高!!
でまぁ実に美味しく御馳走様。ここは本当にオススメですわ。私と好みが同じな方は是非幸せを共有いたしましょう。でサックリと散歩などしてお迎えを待つのです。ええ、車でお迎えです。過去、一度もレンタカーを借りた事がないという、超絶ペーパードライバーな我ら夫婦。なので観光地を回るということ未経験。
今回はそんな私たちに憐憫の情をかけて頂き、連れ回して頂けるとか。嬉しい。だって交通費0だもの。実は今回、ここに至るまで航空運賃以外の交通費は使っておりません。空港からホテルまでは親切な美人ドライバーに送って頂き、ショッピングモールへは無料シャトルを利用。その上、友達に車で観光地巡りまで。薄汚れちまった守銭奴と化しております。
とまぁ、そんな訳でSeanさんコンニチワ!本日はよろしくお願いします!と醜い下心は隠すのです。で出発。まずはハワイ島を時計の反対回りに。てててーーっと走ってお昼ご飯。はい、途中は端折っちゃいます。必要なのは飯。やって来ましたのはプレートランチの有名店。我が夫婦は当然のロコモコタイム。
こちらのロコモコは一般的な感じのロコモコ。ソースはやや甘めですが、飲物というほどは柔らかくない。しかしかなり多めのグレービーソースはご飯に混ぜ合わせても十分な嬉しさ。ハンバーグとの相性も実によろしい。ある意味ロコモコらしいロコモコ。で、ここでも当然のハンバーガー。
レタスたっぷり。ドレッシングも珍しく、かなりあっさりと旨い。レタスとチーズがたっぷりのハンバーガーは私の好みとするところ。まぁ、弱点としては喰い辛いところかな?水っ気が多いからね。ぼとぼと垂れるからね。でも旨いの。大好きレタス!ということで、軽く頂いて御馳走様でした。では次いきましょう!
途中、観光に案がない私たちのためにアカカの滝へと。山の中へと分け入っていくと(ちゃんと遊歩道があります)そこには滝。おーーー凄い凄い。記念撮影などして次の場所。ちなみに、雨です。Hiloは天気が悪いけれども他の地域は大丈夫、的なお話だったのですが、Hiloから離れるほどに天気が悪くなっていく。
で、ワイピオ渓谷。辛うじて雨は降っていないものの曇天。渓谷の上半分は見えない。こんな事は珍しいとの事。ふーむ。ま、半分見えたのと、ネタ的に美味しいので嬉しい。そんな自分が可愛いね。ということで更に移動。かなりの移動だったので、そろそろ小腹も減ってきました。ということでお食事に。
「TEX DRIVE INN」へと到着。Seanさんご夫妻の目当てはマラサダだそうですが、我らはここでもロコモコ。そう既に取り憑かれていると言っても過言ではない。そんな勢いでロコモコとチーズバーガー。ちなみに雨の方は結構な降りになっております。が、屋根がついているのをいい事に屋外で頂きます。
ロコモコ。かなりの汁ダク。目玉焼きはしょぼめですがハンバーグはかなりしっかりとした造り。ボリュームはしっかり。味はやや大味なれどもハンバーグの赤肉加減が心地よいのです。旨い。焼き加減がミディアムレアなところも若干の不安要素を残しつつも素敵。やはり焼きすぎた肉はイマイチですから。
そしてチーズバーガー。こちらもやはり同じハンバーグ。ガッツリといく。あー、まさにチーズバーガーですわ。チーズとパテだけのシンプル設計。でもこれはこれで肉っ気がっつりで楽しめます。バンズはきめの細かいどっしりタイプですので腹持ちも良さそうです。いやいや、結構な満足度。御馳走様でした。
更に車は西へと向かってひた走ります。WAIMEAのショッピングセンターで買い出しなどしながら。と、ここで急に晴れてきた空には見事な虹が。おーすげー!綺麗な虹だー。こんなの初めて見たよ!ということで急遽写真撮影。目的地であるサウスコハラへと向かう途中でも何度も虹を見ました。
というか、本来はこの辺りは美しい水平線と地平線と真っ青な空が楽しめる場所だそうです。私が見たのは鉛色の空と海。そしてバケツをひっくり返したような大雨。なんだか心がウキウキとしてきます。逆境大好き。とまぁ、割と状況を楽しみながら車はSeanさんご夫妻の宿泊先であるアウトリガー・フェアウェイ・ヴィラへと到着。
実はこの日はこのコンドミニアムに泊めて頂くのです。ツーベッドルームで一部屋空いているからどうぞ、とのお申し出に尻尾フリフリで着いていった次第でございます。で、部屋広い!すげーーー!何この広さ!リビングだけで我らの泊まっているホテルより完全に広いよーという素晴らしさ。
すっかりと馴染んでしまったのですが、では夕食に出かけましょうかという事に。ええ、喰うのが大切。行こう行こう!で向かったのはキングスショップ内にありますRoy'sなのです。そう、先日伺った「メハナブリューイングカンパニー」で頂いたMEHANAのロイズ専用ビール。それを頂きたいという本末転倒さ。
きっちりと予約して頂き(Seanさんありがとう)お店へと。で注文ですが、せっかくなのでみんなでシェアしましょうとがんがんと注文。春巻きやラムチョップ、アヒなどを前菜に。主催はダックやら牛やら色々と。ウエイターさんから四人で食べやすいようにとカットして頂いたりしながら。もうね、結局何を喰ったのかは覚えてないですわ。
取り敢えず旨かった。けど、店内は非常にざわざわと雑然とした雰囲気。うーむ。子供も元気に走り回っております。ま、ショッピングモールのレストランですから、客層が元気なのは仕方がないか。それでも給仕の質は高く、大変楽しく美味しく過ごさせて頂きました。で、ここで終わりません。
というのも我が夫婦は基本的にデザートという概念がなく、前菜・主菜でほぼ満腹になるメニュー構成なのですが、Seanさんの奥方はデザートを楽しまれるという派閥の方。おお、そうか、そういえばデザートなる物もあったわいなぁ、ということで、我らもご相伴。フルーツが乗っかっているチーズケーキや熱いのか冷たいのか難しいアイスクリームと何かなど。
いやぁ旨いわこれ。甘いのって無性に旨い時がありますよね。多分、本日ロコモコの喰いすぎで塩っ気が多すぎたのかも知れません。甘いの旨い。大変幸せな一時をありがとうということで御馳走様でした。うん。かなり満腹。が、実はこの食事中に大変な事が起こってしまいました。我が灰色の脳味噌を補完すべき必殺兵器、デジカメがバッテリー切れ。
そう、喰ったものを覚えていない最大の理由は写真を抑えきっていないから。いつもならメニューをぱちりと撮影して、それで脳内補完していくのですが…。ということで、翌日までの記憶はないと。ええ、決して買い込んだビールやジンソーダを飲み過ぎたからではありません。デジカメがなかったからです。
これから記憶障害が起こった場合の言い訳はこれでいきます。
何はともあれ、Seanさん、長い運転お疲れ様でした。
今回のお店:
Verna's III Drive Inn
1765 Kamehameha Ave., Hilo, HI
Phone:(808)935-2776
Hilo's Place
50 East puainako St., Hilo, HI
Phone:(808)959-6665
Tex Drive Inn & Restaurant Honokaa
45-690 Pakalana St Highway 19, Honokaa, HI
(808) 775-0598
Roy's Waikoloa Bar & Grill
250 Waikoloa Beach Dr # E1, Waikoloa, HI
Phone:(808) 886-4321
おはようございます。と、元気一杯に目覚めた三日目がスタート。本日も見事に晴れ渡ったHiloの空の下、朝食ビュッフェで果物などを軽くとって出発。ちなみに、ここのジュースもPOGである事が判明しました。POG、ハワイで浸透しきっております。
さて。本日の予定としましては、昨日気になっていた旨そうなプレートランチのお店を目指そうという事に。てってこと歩き始めます。ええ、今日も基本的に歩き回る予定です。飛行機がビジネスクラスという贅沢をかましてしまいましたから、その他の交通費は極力抑えるという徹底ぶり。我が両の足は歩くためにある!
とまぁ、機嫌良く。昨日通りがかりに見かけた「SUISAN」。噂では営業していないはずなのに、何故か人がひっきりなしに出入りしています。おお!行ってみましょうかね。引き戸をがらりと開けてみると、おお、お客が一杯。凄い繁盛。お店の半分は鮮魚店、残りの半分は惣菜売場という様相。
後でわかったのですが、もともと食堂があったそうなのですが、それがなくなってしまった模様です。それが閉店という噂になっていたのですね。ということで物色。買い物したい気持ちはむらむらなのですが、今からダウンタウンまで炎天下を歩くので購入は断念。残念無念。店が営業している事さえわかれば、またいつでも行けるという事で我慢。
で、歩く。炎天下を歩く。ひたすら歩く。時々木陰で休憩。目的の店を目指して。が、ここで急転直下。トイレ探し。これがまた困った事にないんですよ。昨日の気になるお店で借りようかとも思ったのですが、どうやら某チェーンピザの店内にしかないらしい。でもピザは食いたくない。目的のプレートランチの店は大繁盛で並んでいる。待てない。
ということで仕方がなくHiloのダウンタウンまで一気にダッシュ。スーパーにて無事にトイレを借りる事に成功しました。が、この騒動ですっかりと疲れが。まぁ考えてみれば、今回は機内で快適だったお陰で時差惚け的な不都合はなかったのですが、高速移動による疲れは溜まっていたようです。
なので早めに食事を摂ってホテルで一休みしましょう、ということに。でも喰うものは喰います。ダウンタウンの有名店「Puka Puka Kitchen」にてプレートランチ。が、こちらも大繁盛。つーか思い切り昼食時なのですね。注文して15分ほどかかるという事なので、席も空いていないし外をぶらぶら。
戻ってみると上手い具合に席も空いてる。座って待っていると、あ、テイクアウトと思われたみたいでボックスに詰めてある。すみません、ここで喰っていいですか?あ、いいですか、では頂きます。「アヒ丼」と「貝柱のフライのプレート」の二種。正確な名前は忘れました。忘却は仕様です。すみません。
で。これが旨い。マジ旨い。アヒ丼は、最初淡泊だねぇ、と思っていたのですが、肝心のソース(というか、とろみのある天つゆ)がかかってないところ喰ってました。それを絡めると、もう、旨い!これは堪らない。スパイスの利いたご飯とアヒとのバランスもイイ!わっつりと来るボリュームもイイ!
もう一つの貝柱のフライのプレートの方も素晴らしい。大ぶりの貝柱がジューシーで旨いのです。ああ、これはもう一度喰いたい。Hiloに住んでいたら三日に一回はココで喰うね。全メニュー制覇するね。アルファルファがコジャレてるね。アルファルファはあまり関係ないね。でもサラダのドレッシングまで旨かった。
疲れていたはずなのに、ここの食事があまりに旨かったので一気に元気回復。よーし。町中をもっと探索しちゃうぞー、という気分。で、ふと見かけたのがファーマーズマーケット。フルーツや野菜なんかを売っているマーケット。おー、アロハとかお土産物なんかもあるんだねぇ。てな具合で散策。すげぇ、何でも売ってる。
相変わらず、一番の大物は、あれです。不動産。普通に家売ってるの。あのね。どんだけフリーなマーケットかと。思わずお土産に一軒買いそうになったじゃないか。とまぁ、楽しくお店を見て回って、あまりにも炎天下で体力を奪われそうなので、一旦ホテルへと戻る事にしました。やっぱり疲れてるのかなぁ?
でもタダでは帰らないのが我が夫婦。そう、あのSUISANで惣菜を買って帰るのです。枝豆やキンピラやキムチなんかもあり、迷いに迷って選択したのが「本日のスペシャル」と「イイダコ」の二種類。ちなみに量はポンド単位。1ポンドが約450g。さすがに多い。二人だよ?ということでハーフポンドで。それでも200g強。
これが旨かった。今日のスペシャルはアヒをヤンニョムで和えた感じの味付け。ニンニクと唐辛子系の味付け。これがビールを誘いまくる。昨日のMEHANAビールがあっという間に空く。これはいい!実にイイ!でイイダコ。こちらは本当に「IIDAKO」とプレートに書いてましたからイイダコ。
ちょっと地中海風の味付けでしょうか?あっさりとしているようでコッテリと。そういえばハワイについて以来、割とあっさり系の味付けが多かったのですが、この二品、懐かしさが込み上げてきます。そういえばお店の方も韓国系の方だったような。うーむ。焼肉の呪縛はハワイでも健在。と、一人ごちながら完食。
このあと、やはり疲れていたのか軽く仮眠をとって夕飯へと備える事になりました。そう、全力で喰うのです。ステーキを。ほら、何といってもここはハワイ。つまりはアメリカ。あの赤肉がっつりのステーキを喰わずに何を喰うか!ですわ。実は先日来気になっていたウォーターフロントの素敵なお店、行ったのです。
まず立地が素敵。入江へ張り出した店舗。建物は木造の古式ゆかしき風体。昨夜、店の前を挙動不審にうろついていたところ、お店から出てきたドレスアップされた女性から「とっても美味しかったわよ(御料人様:訳)」と告げられ、行かずにおられようかと決心したのです。ということでお店の中へ。
おー、中は実にオールドスタイル。そして生演奏(ハワイアンではない)。あああ、これはいいわ。ウェイトレスの制服も素敵。残念ながら窓際の席は満席でしたが、割と明るい席だったのでこれはこれで嬉しい。さて、ではがっつりとステーキを喰らいましょうかね。御料人様はプライムリブステーキですか、では私は…。
実はこの日、うろついている時に野良鴨というか野良合鴨というか、そんな鳥に出会っていたのですよ。で、ふとメニューを見ると「Slow Roasted Duck Confit」ってのが。ふむ。これは決まりでしょう。ダック、頂きます。牧場で牛を見た直後に焼肉を喰う男ですからね。視覚と味覚が一致している素晴らしさ。
まずは前菜。スープとサラダのどちらかを選択。今回もスープでお願いしました。ビーフ系のコンソメスープ。が、これが煮詰まっているかのように濃厚。濃いよ。お陰でワインがすすみます。SUISANの惣菜といい、このスープといい、たまに濃厚な味が出てくるのでビックリ。とはいえ、パンと一緒に頂けば美味しいのです。
御料人様の方はサラダ。シーザーサラダ・ブルーチーズ。これ旨いですわ。ドレッシングが実に好みの味。旨いなぁ。と喜んでいるところにいよいよメインディッシュの登場。ダックロースト。おー、すげぇ、鴨が半身丸ごとだわ。あ、頭はないですがね。そして付け合わせはリングイネ。これ、量が多くない?
もうね、パスタだけで一皿として出せるほどの量。でも好きだからいいんですがね。ちょいと味見。うわ、このリングイネ、旨ー!強力にガーリック効いてます。チーズも濃厚。旨い。これは旨い。もうこれだけでも満足してしまうほどの旨さ。アルデンテとかそんな微妙なもんじゃなく、どばっと茹でてどばっとソースに絡めて、はい!って感じ。
それがまた旨いんですよ。あーいいねー。ではダックちゃんにかかりましょうか。表面はばりっとスモーキー。ソースはスイートオレンジ。イメージとしてはマーマレードっぽいですね。取り敢えず喰う。ばり、じゅわ、あふう、う旨ーーー!これは旨い!ばりっとした皮の下にはぶりっとした鴨の肉。旨ー!
あのね、喰いだしたら止まらない。止める事が出来ない。赤いワインとダックちゃんの相性は超抜群。がっつくがっつく。一応御料人様とシェアしつつ。あー腿の肉も胸の肉も手羽の所も全部旨い。香ばしさとジューシーさと甘酸っぱさが絶妙。鴨の血のソースではなくオレンジソースってのもいいもんですねぇ。
で御料人様のプライムリブステーキ。あーデカイ。さすがはハワイアンスタイル。1ポンド近い肉は迫力。そして見た目以上にジューシーで柔らかい肉。旨い。これは旨い。脂らしい脂はないけれども、全体に柔らかく仕上げられているステーキ。ソースとの相性も抜群。もうね、感激ですよ。付け合わせのベイクドポテトも旨い。
喰いだしたら止まらない。手が止まらない。あっという間に完食。旨かった。ウェイトレスのお姉さんが驚いていた。あまりの早さと見事な完食に。そう、このお店の接客、実に素晴らしいのです。がちゃがちゃとした忙しなさは全くなく、ゆったりと楽しませてくれるのです。で、気分がいいので食後のコーヒーなども頂きます。
いやー素晴らしいお店です。もうね思いっきりお気に入り。他のお客さんを見ても観光客というよりもローカルな方々のちょっとイイお店という使い方されています。あまりにも気に入ってしまったので、Hiloの最後の夜もここに来ようと二人して決めました。ということでこの夜はこの辺りで、御馳走様でした。
いうまでもなくこの後はホテルのバーへ。はっきりいって毎夜訪れております。このバーもお気に入り。町全体がリゾートというのから少し外れている感じが実に居心地いいのです。昼間のプレートランチも、ディナーのレストランも、このホテルのバーも、ほんの少しすすけた感じが自分達のスタイルに合っているんでしょうねぇ。ということでこの夜も機嫌良く夢の世界へと旅立っていきました。
明日を楽しみにオヤスミナサイ。
翌日はあちこち遊びに行く予定なのです。
今回のお店:
Puka Puka Kitchen
270 Kamehameha Avenue, Hilo, Hi
Phone: (808)933-2121
Suisan Fish Market
85 Lihiwai Street, Hilo, Hi
Phone:(808)935-9349
Harrington's Restaurant
135 Kalanianaole Avenue, Hilo, HI
Phone:(808)961-4966
ハワイ島到着から一夜明けましていよいよ本格的な滞在記の始まり。昨日までは単なる移動の日々だった訳で。昨夜、ホテルのバーとして呑んでいた場所が朝食ビュッフェとなっております。といっても、パンと果物とコーヒー、ジュースくらいですが。それでも、今からのエネルギー補給には必要です。軽く頂いて本日の徘徊のスタート。
本日の目的は「Hiloの街を歩き倒しましょう」という、いつもながらの方針。取り敢えず3〜4km離れた場所にあるヒロハッティを目指します。ま、理由は無料のシャトルバスがあるから。お店へ電話して、ホテルまで迎えに来て頂きます。ちなみに全てのやりとりは英語。日本語不可。つまり私は役立たず。
ということで無事にお店について物色。特に買うものも無かったのでそのままちょっと早めの昼食へと向かいます。今回の目的の店は「KUHIO GRILLE」です。ここはロコモコで結構有名なお店らしいのです。ええ、そうです。今回の旅における食い物の一番目にあがるのは「ロコモコ」なのです。
ハワイ島はHiloがその発祥の地と言われるロコモコを食い倒すのが、今回の旅の一つのテーマ。ええ、ガッツリといきますよ。ということで注文はロコモコ。ついでに変わりロコモコであるところの「スパムロコモコ」も。あ、この手のプレートランチ系のお店の宿命としまして酒はありません。バドワイザー御免。
なのでジュース。御料人様はオレンジジュース。私はうーん。どうしようかね?ふと目にとまったのが「POG」。ほう。これは何?こういう場合は取り敢えず注文してみましょう。すみません、ぴー・おー・じーってのを。は?ポグですか。へー。でまぁ時をおかずしてやってきのがオレンジ色の憎いヤツ。
Passion Orange Guavaの略でしたか。これは勉強になりました。というか、今朝ホテルで飲んだジュースがこれじゃないですか。そんなにメジャーな飲物だったのですね。次回からジュースはこれにしましょう。この100%果汁ではない飲み口が気に入りました、はい。で、そうこうしているうちにやって来たのはロコモコ達。
ほう、これは。まるで加古川名物かつめしを思わせるような。白飯、パテ、目玉焼き、グレービーソースの取り合わせが絶妙。素晴らしい。量は決して多くないですが、少なくもないところがハワイアンサイズ。ソースがゆるめで、日本のカレースタンドのカレーくらいの粘度。つまり、これは食い物に非ず飲物です。
しかし、さすがは本場だけに味の方はかなりの甘口。パテのしっかりとした牛肉感で旨味がぎゅっと増幅しているので、これはかなり旨いですね。そして御料人様のスパムロコモコ。こちらも旨い。スパムの塩分の強さが上手い具合にグレービーソースとからんで旨いのです。どちらかといえばスパムロコモコの方が好みですね。
ということで、さらりと飲んで御馳走様。いやいや、なかなか良いお味でございました。さて。それでは次の場所へと移動しましょうか。ここからは完全に歩きを決め込みます。ええ、これも毎年の事。ハワイで我々ほど歩いている観光客はいないんじゃないかという程の距離を移動するのです。
次の目的地。それは、昨夜飲んだMEHANAビール。そのファクトリー(工場)へと行くのです。大体の場所は地図で確認済み。後は頑張って3kmほど歩くのみ。行こうぜ!おう!とまぁ元気一杯に思い切り青空の下を歩きます。そう。この日も見事なまでの晴天。だから、Hiloの天気は悪いって言ったの誰?
炎天下をひたすら歩く二人。日焼け止めと日射病予防の帽子を深くかぶって移動。日は強くても湿気がなく風があるので歩くのは大して苦にならないのです。しばらく歩いて無事にファクトリーへと到着。ってか、普通に倉庫じゃね?これって。取り敢えず入ってみましょうか、ごめんください。当然日本語通じません。
若い女性の方が応対してくださいまして、ショップはこっちと案内されたのはプレハブのような場所。そこには日系二世のお母さん。日本語通じます。うわ、ワイキキ以外で日本語通じるのって、過去を通しても初めてじゃね?ということで、テイスティングしながら話し込みます。あ、私たち車じゃないですから。全然呑んでも平気ですよ。
六種類のオリジナルビールを呑みつつお聞きしたところ、お父様の出身が山口県だとか、神戸の方へも来られた事があるとか。ああ、なんだか、この町が一気に親しみを帯びてきてしまいます。せっかくなのでTシャツをお土産に買って帰りました。あとで着てみたところサイズ選びに失敗。私のモノになるはずが御料人様用へと早変わり。ま、いいんですけどね。
でまぁ、お母さんと元気一杯お別れして、次の場所へと向かいます。ハワイ島のお土産といえばここ、と言わんがばかりの「BigIsland Candy」へと。お土産を買いに来たんじゃないんですけどね。自分達用の滞在中のおやつを買いに来ました。まだ始まったばかりのハワイ旅。そうそう日本への未練はございません。
適当に涼んで、味見用のお菓子を摘んだりコーヒーを頂いて早々に退散。まだまだ行くべき所は沢山残っているのです。次の目的地へと移動しましょうかね。
で、向かったのはロコモコの起源ともいわれているお店、「Cafe 100」です。やっぱりココは押さえておくでしょう?てな訳でがんがんと歩いてお店へ到着。途中にショッピングセンターで休憩したり、水を買ったりしながらの楽しい旅なのです。で、お店。これがまた、何と言いましょうか、日本で言うところの100円ショップにしか見えない看板。
ま、そのお陰で非常にわかりやすかったですが。では早速。飲物はダイエットペプシ(当然アルコール売ってません)、ロコモコ、そして私の大好きチーズバーガーを注文。色々と変わり種ロコモコもあったのですが、ほら、やっぱりバーガーも喰いたいじゃん?ということで。これが功を奏しました。
ロコモコ、普通に旨いです。が、チーズバーガーが結構旨い。ははぁん。このロコモコに使っているのは本来バーガー用のパテですね。なのでチーズバーガーの方が格が上。ロコモコの味が悪い訳じゃないですが、チーズバーガーにした方がパテの旨味が増す感じですね。ちなみにご飯の味はイマイチでした。上物に負けてますね。
ま、だからといって不満だった訳ではありません。それなりの充足感を頂いて、御馳走様でした。では更なる探索を続けようじゃないですか。で、一気に足を伸ばしてHiloのダウンタウンまで行く事にしました。炎天下、ひたすら歩き続けるのです。これって、私たちだから機嫌良く談笑してますが、普通に考えたら苦行じゃね?
歩きながら様子を見るのですが、基本的に自動車社会のハワイ。店の間隔が広いのです。そこそこの速度の車ならいいのでしょうが、歩きながら見ていると実に間延びするのです。とはいえ、某宗教施設やら、旨そうなプレートランチの店など、明日以降のお楽しみを探しつつダウンタウンに到着。
昔から変わらない町並み、という感じの実に素晴らしい建物群。まるで映画のセットに紛れ込んだような異邦人感が堪りません。Hiloは観光地としては人気がないと聞きますが、いや、絶対そんな事はない。すげぇいいです。超お気に入り。今回は特にアテがあって町歩きをしている訳ではないのですが、非常に楽しい。お店の様子を見て回りつつ、ではぼちぼち歩いてホテルへ戻りましょうか。
この日は結局、Hiloの町の1/4位を歩いてまわったようです。といっても10kmくらいでしょうかね?で、一旦ホテルの部屋へ戻って戦利品を置き(実は買い物してました)、夕飯を喰いに行く事にいたしました。本日の食事。ロコモコが二種類。正確にはスパムロコモコを入れれば三種類ですが邪道は除きます。
予定よりも少なすぎる。今回はロコモコの旅のはず。ということでホテルからほど近いところにある「Ken's House of Pancakes」へと。ここは24時間営業のレストラン。名前の通りパンケーキが名物らしいのですが、我らにそんな言葉、届かず。注文は男前に「ロコモコ!」なのです。で、もう一品は…。
そういえば、いつも無駄に喰いすぎるターキーを今回まだ食べてませんでした。いっておきましょう。「Hot Turky Sandwich」ってやつを。これってホットサンドかな?どんなかな?とまぁ結構期待していた訳ですよ。そう実物が来るまではね。で、やって来たのは実に凶悪な代物でした。どかーーーん。
あー、シチュー状のものがどっぷりとかけられた物体。ホント普通に我が目を疑ったね。サンドじゃないよ!薄切りの全粒パンとターキーにどばっとブッかかってるの。でも喰ってみないとね。旨いかも知れないし。うん。大味。確かに旨いんだけど、これがまるごと全部同じ味だと思うとなかなかキビシイ物があるのね。
しかもビールもないのよ。ダイエットペプシと大量のずるずるなコレ。ま、美味しく頂きましたけどね。残しませんよ。勇気ある撤退は一度で十分。もうね、まるっきり喰っちゃいましたとも。で、御料人様のロコモコ。パテが日本で言うところのハンバーグなのです。玉葱が入っていて、実に旨い。これいいわ。
グレービーソースも淡泊。そうか、醤油を足すといいようね味の設定なのね。目玉焼きはサニーサイドでほとんど生。ぐっちゃりと喰らえば実に旨い。これは結構いけますよ。オススメです。ということで、無事に完食。私が完食した方、結構頑張ったんですけどね。自分で注文したんだから誰も誉めてくれないけど。御馳走様でした。
そして、この夜もホテルのバーへ。メニューには見た事のない「MGD」なるビール。頂きましょう。やって来たのはミラーのビール。へー、Miller Genuine Draftの略でMGDなのですか。先ほどのずるずるとの格闘で疲れ切った内臓に染み渡ります。旨ー!で御料人様はカリフォルニアシャンパン。というかスパークリングワインですね。
甘かったような記憶があるのですが…。ま、いつもの記憶喪失ですので。とまぁ実のところ、脳味噌がほとんど寝てた訳ですよ。時差惚けの一種でしょうかね?ということで今夜も早めに床につく事にいたしましょう、御馳走様でした。
今回の旅は本当におとなしく喰っておとなしく寝ていますねぇ。
そうそう私も無茶の効く年齢でもないですから。
今回のお店:
KUHIO GRULL
Prince Kuhio Plaza, 111 East Puainako St., Hilo
Phone:(808)959-2336
Cafe 100
969 Kilauea Ave., Hilo
Phone:(808)935-8683
Ken's House of Pancakes
1730 Kamehameha Ave., Hilo
Phone:(808)935-8711
さて。夕食後(といっても日本時間の午前一時)に軽く睡眠を取りましょう。というのもほら、時差惚けですか?あれの対策をしておかねばなりません。いつもはほとんど眠る事が出来ないのですが、さすがに今回は奮発しただけに広いシートで結構ぐっすり。寝覚めスッキリ。寝覚めという事は朝食を頂きます。
とはいえ、フルーツとパン、ジュースなど軽く頂いて。あー全然足りない。私の食欲に無駄に火をつけただけ。こんなパン二つくらい、虫歯の間にはさまっちゃうよ。てな悪態をつきつつも、飲み放題のワインで機嫌良くいよいよ常夏の大地ホノルルへと到着。ここからローカル線に乗り換えて、目的のビッグアイランドへと向かうのです。
が。そのまま乗り継いで終わり、な訳がございませぬ。ええ、ここで軽く朝食その2が始まる訳です。空港内のバー&グリルへと。到着祝いといたしまして、まずはバドワイザーで乾杯。これでようやくアメリカへと渡りついた感慨に耽る訳です。私にとってバドワイザーこそがアメリカの象徴。これを呑んだ瞬間から一気にリゾート気分なのです。
で喰い物を。朝食。えーと。特にナニも考えてないのですが、メニューに書いてある「Honolulu」という単語に反応しまして「Honolulu Quesadillas」なるものを。えーと。英語でいろいろと説明が書いてありますが、私には全くちんぷんかんぷん。お手上げ。御料人様に聞いてみてもよく分からない単語が多いとか。ま、喰い物なら大丈夫っしょ。
やって来たのはトルティーヤ?ほう。何だか旨そうじゃないですか。これはヒット。で喰ってみる。チーズたっぷり。旨い。付け合わせのソースもなかなか旨いチリソース。アボガドのディップも旨い。これはいいわ。ただし量は多め。てっきり一枚のトルティーヤを半分に切って挟んでると思ったら二枚組。量多い。これぞハワイアンスタイル。
御料人様は実にいいチョイスの「Ty's Polish Hot Dog」なるもの。これは無難な量とちょいと辛めで美味しいソーセージ。やはりこういう時の選択は御料人様には敵いません。二人機嫌良く頂いて御馳走様。さすがに私はちょっと残しちゃいましたが、これは敗北ではなく勇気ある撤退である事は明言しておきます。
そしていつものようにaloha航空で今回の目的地Hiloへと向かいます。途中で出される例の溶けたゼリーのようなジュースを賞味しつつ、そして後部座席でSUSHI(寿司)が如何に旨いかそしてHiloのダウンタウンにはどんなに旨い店が多いかと熱弁を奮う金髪美女のマシンガントークを聞きつつ無事にHilo国際空港へ到着。
これがまた実に素敵。閑散という単語がこれほど似合う国際空港ははじめて。物凄く馴染んじゃいます。あまりの素敵さに、そのまんま素通りして荷物を受け取り、タクシー乗り場へと移動してしまいました。抜けるような青空。ハワイの気候はこうでなくては!…あれ?そういえば聞いていた話と違うよ?
実はHiloという地域は年中曇っていて、雨が降ったりちょっと晴れたりという不安定な天気が名物。なのにこの日はどう見ても晴天。雲一つないッて訳ではないですが晴天。うーむ。やはり日頃の行いの良さがここに来て発揮されたのかも知れません。スーツケースには一応の雨具として折り畳み傘を三本放り込んでいるのですが…。
この後、ホテルへ向かうためにインフォメーションでタクシーを呼んで頂くものの待てど暮らせどやって来ず。困ったねぇと二人して呆然と突っ立っているところへ一台の車。「よかったらホテルまで送ってあげる」との申し出はハワイアンビューティーな妙齢の女性。いや、これなんて美人局?とか迷ったのですが、お言葉に甘えてホテルまで送って頂いちゃいました。(全ての交渉は御料人様)
いやぁ、いいですねぇ。観光地でありながら人の情けが溢れる街じゃないですか。頂いた名刺によると観光案内系のお仕事のようですが、特に勧誘を受ける事もなく、お礼を渡そうとしても固辞されるなど、実に素敵。美人局などと考えてゴメンナサイ。人情溢れる街に来れた事を神様(焼肉の)に感謝いたします。
でまぁようやくホテルに着いた訳です。現地時間で16:00。とっととチェックインしまして散策に出て参りました。はい、理由は腹を減らす為ですね。この日の食事をさらっとあげていくと、朝食(スープとクラッカー)・昼食(唐揚げ弁当)・夕食(空港でつまみ)・夕食(機内食和食)・朝食(フルーツとパン)・昼食(空港でトルティーヤ)という途中で仮眠を挟んだ食事内容。一日何食喰っているのか。
なので近所の海岸を散歩がてら腹具合の調節なのです。さらりと歩いただけで十分に空腹。最近の我ら夫婦の傾向としまして、初日は遠出せずにホテルのレストランで食事。なので今回も例に漏れず。「Uncle Billy's Fish & Steak House」へと。ホテルのロビーからさくっと行ける便利さ。これなら雨の多いHiloでも濡れなくていいですね。雨降ってないけど。
私の飲物はいつものようにバドワイザー。ハワイにおける私の摂取水分の八割はバドワイザーであると言っても過言ではありません。それくらいバドワイザー。だって安いから。御料人様はといえば、やはりここはトロピカルなカクテルでしょう、ということでダイキリ。では頂きましょうかお料理を。
メインとは別に選ばねばならない副惣菜。サラダとスープ。私はスープを選択。御料人様はサラダ。常にシェアする事を前提としておりますので当然です。で、本日のスープ。えーと。濃厚具沢山。スープと言うよりは野菜の煮物。すげぇ。これ何かに似てるなぁ、と思ったらチーズを乗せる前のグラタンでした。これは一品料理です。
サラダの方はブルーチーズとドレッシングが絶妙の旨さ。写真で見る限り小鉢に見えるのですが、添えられた胡瓜の直径がマグかっぷくらいあった、といえばどのくらいの巨大さかがわかって頂けるかと思います。小ぶりのボールくらいの器でした。ハワイアンサイズ。それらを二人でわしわしと喰いながら、ステージではフラのショー。
踊っておられるのはホールでかいがいしく働いていた従業員。ほう、アットホーム。素敵。と、そこへとやって来るメインディッシュ。私が「CHAR-BROILED RIB-EYE STEAK」、御料人様は「HERB GRILLED RIB-EYE STEAK」と二人揃ってリブアイステーキ。ってのも過去、何度かニューヨークステーキに敗北しているから(私)。
で、肉。リブアイ、旨い。でもちょっと焼きすぎの感が否めない。大味なのはこの手のステーキにありがちな事なので問題なし。いくらでも喰える淡泊赤肉は旨いのです。がしがし。喰う。旨いわ旨い。で、御料人様の方も少し頂く。あれ?これ同じリブアイだよね?何だかコッチの方が柔らかくてサシがあるじゃないか!
二人揃ってベイクドポテトはがっつりと喰いつつ、肉の旨さも堪らない。私の方はまさに「肉を喰らう!」という感じ。御料人様の方は「お肉を頂く」という感じ。ちなみにどちらも300〜400gくらいの肉塊。喰い応えあり!なのです。旨かった。ある意味瞬殺。もっとこう苦しみながら完食かと思ったのに、割と楽に喰い切れたね。
そろそろ胃袋もハワイサイズになりつつあるのかしら、などと言いつつ、隣にあるバーへと移動。こちらで軽くビールでも呑んでクールダウンいたしましょう。お願いしたのは「MEHANAビール」というHiloの地酒。基本的に「地の酒を地の肴で呑む」のをモットーにしておりますからあれば地酒・地ビールなのです。
このビールがまた旨い。コナで呑んだ「コナブリューイング」とよく似た感じ。いやいや、これは満足ですね。ということで本日は御馳走様でした。サックリとシャワーを浴びてゆっくりと鋭気を養う事にしましょう。
明日の胃袋は大車輪の活躍を見せてくれる事でしょう。
さすがに初日は飛ばしすぎないように抑えておきました。
今回のお店:
Stinger Ray's Bar & Grill (Honolulu int'l Airport)
Honolulu International Airport, Main Terminal
Phone:(808)8723893
Uncle Billy's Fish & Steak House
87 Banyan Drive, Hilo, HI 96720-4601
Phone: (808) 935-0861
一週間のご無沙汰でした。あ、それ以上でしたか。夢見心地の旅から帰ってきまして既に四日。ようやく通常業務に戻りました心と体が。そう、鈍りに鈍った肉体と精神をようやくまともなところにまで回復させる事が出来ました。もうね、一時はこのまま社会復帰不可能ではないかと脳内世論が大勢を占めるほどでしたが。なんとか。
で、どこで遊んでいたかと言えば、毎年恒例の常夏の島。憧れの航路でハワイまで。楽しかった。あまりの楽しさに帰るのがイヤになったのは通常の仕様です。そして例年の如く喰ってきましたハワイ丸ごと。旨かった。ということで今年のレポートのはじまりはじまり。
まずは空港バスに。もう、ギリギリで仕事を終えて、荷物を持って停留所。余裕。あれ?あんなに焦っていたのに余裕。やれば出来る子です。で、まるで問題なく関西国際空港。余裕ありすぎて手持ち無沙汰。ではちょっと何か喰いましょうか。はい、いつものアレが出ました。
チェックインが終わっているのでとりあえず身軽。で、空港ビル内をくまなくチェックしてとある場所を発見。ほう。セルフで色々なお店の料理が食えるのですか。では、御料人様はカレーライス。それも「せんば自由軒」のインデアンカレー。なんでここで喰うのよくわかりませんがせっかくなので。
私はビールと総菜系の一品もの。これが意外と安くすんでほくほく。カレーなんてSサイズで500円。たぶんこのビル内で一番リーズナブル?で、味の方もそれなりに旨いと来ているからありがたい。私の方は、いわゆる定食系のセルフの角煮やサラダなど。ふむ。とりあえずのつなぎによろしい。
で、その後は空港のラウンジで時間つぶし。ええ、そうです。今回は大奮発しまして飛行機はビジネスクラス。やった!うれしい!初めてのビジネス。そりゃあ三年前の渡ハでは、席だけビジネス、ってのがありましたが今回はマジビジネス。なのでラウンジ使い放題。
とはいえ、ここで一泊できる訳でもないので適当に呑んでゆったり時間つぶし。何故か普段ビールを飲まない御料人様が生ビール。何とここにはセルフ生ビールサーバ付。しかもフルオートで泡のキメまで調節してくれます。おほ、楽し。
とまぁ機嫌良く時間潰しをしたところでいよいよ出発の時間がやって参りました。乗り込みますよNWA。席に着いたところでウエルカムなドリンク。シャンパン。おう、門出に相応しいお酒。呑む。旨い。幸せ。ああ、幸せってのはこんな所にあったんですね。いつもは長く感じるフライトまでの時間もあっという間。飛び立つ。さようならニッポン、また会う日まで。
そして飛び立ってから一刻後。早くも夕飯。つーか、まぁ日本時間で深夜零時な訳でして。それでも美味しく頂くのがヤキワナ流家元の流儀。いよいよ日本から脱出して最初の食事。それは和食。何でやねん、という抗議は右から左。せっかくだから喰いたかったの!うん、欲望に勝てず。
メニューはといいますと「鮪、イカ、いくらのお造り」「茶蕎麦とエビの胡麻だれ」「鴨肉のしんじょ」「味噌汁とご飯」「鱈の味噌焼き季節のお野菜煮物」とこれがまた素敵メニュー。でまたこれらが旨いんだわ。機内食とはとても思えない旨さ。これがあれか?ビジネスクラスという名の化け物の正体か?
造りなんて、下手な居酒屋裸足で逃げ出す美しさ。しんじょに感動。鱈の味噌焼きは普通に旨い焼き魚。あっという間にぺろりと御馳走様。ま、茶蕎麦はあれですが。さすがに蕎麦を作りおきするとどうしても、ね。とはいえ実に満足。ご飯はタワラを竹皮風の包みで。何気ない喜び。ご飯大好き。で、それなりに旨かったのです。
一方、御料人様は洋食。「鶏の照り焼き、海老の手まり寿司、生姜の前菜」「グリーンサラダ、パン各種」「牛ヒレ肉グリルのグリーンペッパーソース、マッシュポテト、スナップエンドウ、赤ピーマン」という豪華さ。特に牛ヒレ。何それ?すげぇ旨そう。つか一口頂いて旨かった。ああ、この幸福感。旨いものバンザイ。
ということで御馳走様でした。この後は軽く睡眠をとって憧れの地到着まで鋭気を養う事にいたします。今までに味わった事がないほど広いシートでオヤスミナサイ。下手すりゃ自宅よりも快適。ああ、こんな座椅子が家に欲しいわ...。
非常に快適な旅のスタートはきられました。
今回はマジで贅沢仕様な旅の始まりです。
今回のお店:
ダイニングコート町家小路
大阪府泉佐野市泉州空港北1関西国際空港内
●せんば自由軒
TEL.(072)456-6622
●まいどおおきに 関空食堂
TEL.(072)456-6602
ノースウエスト航空 機内食
先日、アメリカより「生レバーを食べに」帰国された方がいらっしゃいましたので、そういう融通の利くポッサムチプへと行って参りました。我が夫婦とYoshi、そしてうたまろさんの四人で。まぁ、最初に書いておきますが、大変な事になっています。
今から思い出しつつメニューを書いていこう!と思ったのですが、既に無理という事がわかりました。だって。私の灰色の脳細胞が覚えきれないのはいつもの事ですが、酒の力とメニュー数の膨大さに最初からお手上げです。ま、それでも行けるところまで行ってみましょう。これぞ日本男児の心意気。
ちょっとした事故(うたまろさんが駅を間違えた)があって、予定よりやや遅れつつも焼肉宴会スタート。今回のテーマは「生レバーをどれだけ楽しく食べられるか」です。実際の所、それだけですむ訳はないですが。ええ、テーマに色々とかぶせてくださるのがポッサムチプの底力なのです。つーか、今回もやりすぎ。
ま、いつものようにナムルやキムチでおとなしくスタート。そして生もの盛り合わせ。ハラミやクリ、センマイにミノ湯引き、ピリ辛のタケノコ湯引きも美味しく頂いて。ええ、そうです。生レバーがありません。今更言うまでもありませんが、ここにないという事は別皿でやって来るという事です。
レバーが四種。厚切りレバー、薄切りレバー、湯引きレバー、レバーユッケ。ありがとうございます。厚切り、ねっとりと旨ー。薄切り、あっさりと旨ー。湯引き、サックリと旨ー。ユッケ、これが今回も堪らなく旨い。いやー、絶妙の味付け。いいね!ビールがすすむわ、これは堪らない。
で、厚切りレバーをお代わり。あのね、うたまろさん、いや、うたまろ、もう呼び捨て。こいつ莫迦だわ。美しく莫迦だわ。あまりのスマートな莫迦さ加減に、追加レバーは一人で喰って頂きました。つか、ほら、我らはいつでも喰えるから。わざわざアメリカから帰国して焼肉&生レバーに特攻かける人には優先的にね。
でまぁハツ刺なども頂いているところに、海外からの帰国ということで寿司。特上タンのにぎり寿司。ニンニクの醤油漬けが乗っかったタンの寿司。これがもう、言葉にならない旨さ。これは素晴らしい!日本万歳!むしろポッサムチプ万歳!旨すぎ。酢飯のホロリ感が実にタンとマッチしているじゃあないですか。
この後はいつものように塩責め。赤センマイ四種盛り。センマイ側から反対の出口まで。もうね、よくもこんな事思いつくなぁ、と思いますよ。当然ですが入口側から食べ始めて出口方面へ。旨い。センマイとアカセンのハーフみたいな部位だとか、コリッとしたアカカブまで実に楽しめますわ、素敵。
更に赤身が追加。本日オススメのクリ。うーん、サシのない綺麗な赤肉。味の方も実に淡泊。これをおろしポン酢で頂くのです。あ、そうそう。この日の塩ものは基本的におろしポン酢で食べるという和風仕立て。海外からの帰国という事で、絶妙な演出してくださいますね。参った。そして旨い。
ここでユッケなのですが、こちらもクリのユッケです。クリってのは腕の部分だそうです。いわゆる芯の辺りのサシの少ない赤肉。これはユッケにいいですね。サシの無い分あっさりと頂けます。旨い。まだまだ塩が続きますよ。えーと。何だっけ次の肉。ダシ醤油で揉んだ赤肉。えーと。ま、旨い肉。
これはそのままで、ということで。この辺りからビールはマッコリに変わっております。そしてハラミスジ。ちょろりと旨いスジ肉。カリカリに焼いて酒の肴。もうちりちりに縮んじゃうんですけどこれが旨い。で、赤肉スジ肉ときてがっつりとサシ肉。たしか、サーロイン。もうね、私の記憶なんてアテになりませんから適当です。
何故か再びホルモン帰りしてやって来たのはハチノスとシロミノ。シロミノはハチノスの柔らかいところなので、実質ハチノス二種盛りというところでしょうか。これがまた適度な固さとホルモンらしさを感じさせてくれるのです。旨い。ポン酢で喰ったら実に旨い。和の心で頂くのです。旨い!
ここからようやくタレにすすみます。えーと。これもクリだっけ?の薄切り。ほとんど片面焼で頂けば実に旨いのです。つーことでご飯ください。ええ、大ご飯。さすがにてんこ盛りはやめておきます。この流れで行くと、多分この先まだまだ肉出てくるんでしょ?軽くしておきます軽く。怖いから。
で、ハツ。脂付き。これもカイエンペッパーとダシ醤油。軽く焼いて芯が暖まったくらいでぱくり。旨い。あうあう。旨すぎ。まぁあれです。タレものということはアレがやってきます。火肉山。最近は立てる事を諦めたのか、玉葱の上に乗せて「山」を演出。当然玉葱ごとわっつりと焼いて頂きます。
そうそう。なぜか偶然、隣の席は「満月」や「一斗」でご一緒したゆうちゃん之助さんのご友人が。ちょうど良かった。ちょっと食べます?ええ、どうぞどうぞ、ということで人数増えてるの。だって火肉山が喰いきれないから仕方がない。網の上でのたうち回るように焼いて、ハサミでジョキジョキ。旨!
豪快さを楽しんだところで箸休め。タケノコ、ハツスジ、ミノ火肉山の梅肉和え。これを焼いて梅塩で頂きます。あー口の中がさっぱりして…さっぱりしても肉!これ肉!などと大騒ぎしながら完食。先ほどと同じようにお隣さんにお裾分けしながら。そして次の肉。アカツラミとタンのクリ。ピリ辛仕立てで旨ー!
ああ、もうこのピリ辛ホルモンが堪らない。何ものにも代えがたい旨さ。幸せ。そしてご飯がすすむのです。さて、いよいよラストの肉が運ばれてきました。ホルモン盛り合わせ。あまりの鮮度の良さに、辛口ダレで揉むのは勿体ないということで塩で。あー幸せ。でも今回はお隣お裾分けのお陰でちょっとだけ余裕。これがいけなかった。
ついトマトユッケをリクエストしてしまったのです。その上うたまろが曰った。「全然大丈夫、負けてないッスよ」とファイティングポーズ。あーあ。大将に火をつけちゃったよこの莫迦が。ということでトマトユッケで〆のはずが。うたまろ専用に一切れずつ。ツラミとハラミを。ええ、一切れだけ…って普通に一切れが一人前だって!
巨大な肉塊。負けず嫌いの大将とうたまろ。焼く、喰う、焼く、喰う。ってかハサミで切ってちょっと頂きましたけどね。それにしてもよく喰うわこのアメリカ帰り。で、「いやー、デザートにアイスクリーム欲しかったなぁ」とか言う訳ですよ、うたまろ。冷凍庫の具合なのか、PINOが全部溶けた、と聞いたものだから。
…来たよ。とろけたPINO。てんこ盛り。ご飯はわかるけどPINOがてんこ盛り。ま、喰ったけどね。これで最後だし。気持ち良く頂きました。さて、ごちそうs…あ?何か来ましたよ。特製ピビン素麺だそうです。ホルモン入り素麺。うわーおいしそー(棒読み)。しかも上に生レバーが乗っかってる。ということは、あ、うたまろ君。君のだわ。
その大半をうたまろへと押しつけて、ちょっとだけ味見に頂いて、もう今度こそ御馳走様でした。私、もう喰えません。旨かった。今回はホルモンが中心だったのと、サシ肉の量を減らして頂いたので割と楽に喰えました。あ、楽とはいえ腹ははち切れんばかりです。脂酔いしなかった、という意味で楽だっただけです。くれぐれも、次回量を増やさないように(私信)。
アメリカからの大切な友人も満足頂いたようで何よりです。お土産に頂いた巨大チュッパチャップス(48個分)は、お店の飾りに無理矢理押しつけて帰りましたがね。ということで焼肉三昧の日々レポートを終わらせて頂きます。
というのも、本日の夜から一週間ほど旅行に行って参ります。毎年恒例の例の旅行です。多分今年も2〜3kgは太って帰ってくると思われます。無事に帰れましたら、またご報告などさせて頂きます。
旅行前に思い残すことなく焼肉は満喫できましたしね。
では、来週の週末にお会いしましょう。
今回のお店:焼肉 ポッサムチプ
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888
今週末より一週間の旅行の予定です。そのためにこのところ片づけねばならない問題が山積み。何より旅行の用意がびた一文出来ておりません。というか、旅行用のスーツケースを新調したのに届いたのが土曜日の朝。その上、先週の水曜日から四連続焼肉という暴挙に出ております。水曜日ポッサムチプ・木曜日くにきや・金曜日新規のお店・土曜日ポッサムチプという無茶さ加減。
で、せっかくなので新規店のご紹介などしておきます。極々軽くとなりますが。というのも、旅行を前に懐を引き締めねばなりません。引き締めて焼肉というのも、まぁ世間では莫迦の部類とは思いますが、それでも、ね?メニュー選択で何とか。
一人で行こうかとも思いましたが、せっかくなのでYoshiへと連絡すると丁度近所を歩いているところ。では行きましょう。以前、昼飯を喰おうと思って行ったらランチタイムが終わっていたといういわく付きのお店。
も、いうまでもありませんが、緊縮財政(私の個人的理由)ですから、ビールなどの贅沢品は禁止。ざくっと見渡して眞露のチャミスル。これならボトル一本で二人、いけます。1,050円。これをロックで。
さて、肉の方はと。お、サラリーマンセットですか。2〜3人前とは丁度いい感じの量じゃないですか。ではそれを。我々のような生き馬の目を抜くビジネス業界で生き抜くものにはこういうセットが何より。
盛り合わせている様子がカウンター越しに見えるのですが、きっちりと重さを量りながらの盛り合わせ。素晴らしい。やはりリーズナブルなお店には丼勘定は似合わない。で、最初の皿は上ロース・上ハラミ・中落ちカルビ。
実に綺麗な肉。サシの加減はかなり少なめですが、これはしっかりと赤肉らしい肉。タレは見た目よりはやや甘めですが、コチュで調整はいつもの仕様。ロース・ハラミともになかなかいいですね。で、ここでご飯を頂くのも仕様。
このところてんこ盛りが続いているので普通にご飯。もうね、普段の私はおかしい。この普通に茶碗に盛ってあるご飯がままごとに感じられる。普段のご飯は食べすぎ。脳味噌と感覚が麻痺している事を実感しましたわ。
で中落ちカルビとご飯が合う。実に旨い。どべどべにタレにまぶして白飯とかっ喰らえば得も言われぬ幸せ。ああ、いいねぇ。で続いての皿は黒豚バラとホルモン盛り合わせ。ああ、しまった。黒豚は塩にしておいて貰えばよかった。
豚は塩焼きの方が好みなのです。脂の甘味を楽しむには…。ま、済んだ事は仕方がない。このまま頂きましょう。そしてホルモンミックス。切り具合が細かいのが気になるところ。内容は小腸を中心にアカセンやテッチャンなどなど。
このタレにはホルモンの方が合っているかも知れませんね。これだけの肉のセットを二人で喰って3,980円なら十分に納得。つーか、私、一人でこのセット喰えるわ。普段の喰いすぎがよく分かりますね。うん。では御馳走様でした。
このお店、ランチもあるので次回はお昼に試してみたいと思います。お店の雰囲気やメニュー内容からも、ランチに強そうなイメージ。昼間から焼肉がっつり気分の時に利用させて頂きます。
何だか至って普通の日記風に収まるのは久しぶりです。
だから普段の殺人的な喰いっぷりが異常なのです。
今回のお店:焼肉 大長今 (テチャングン)
兵庫県神戸市中央区雲井通4-1-18
TEL.(078)261-8695
一昨日は、我が敬愛してやまないおこづかい帳さんと和食でちょいと一杯、のつもりが何故か最終的には三軒目にポッサムチプという大変な事になってしまいました。(私信:おこづかい帳さん、最初の店のお金、私払いましたでしょうか?もしや…)ついでに寝冷えでもしたのか、宿酔+風邪気味というダブルパンチ。それでも昨日は旧友との食事会に行ってきました、ひさびさの「くにきや」へと。
今年も半分が終わり、今年の上半期焼肉訪店回数を数えてみたところ、我が心の故郷くにきや5回という惨憺たる結果。月に一度も来ていない。まぁ本当の実家へ帰る回数よりは遙かに多いのですが、それにしてもこれはよろしくない。
ということで、しばらく個人的な焼肉はくにきやさんを利用する「くにきや強化キャンペーン」を行います。ということで。旧友との親交を図るのにも焼肉。こんばんわ、ご無沙汰しております。いつものようにお任せしますので量は少なめにお願いします。キムチとナムルを摘みつつ生ビールで乾杯。
さて。それではとやって来たのは生もの。生センマイ・生レバー・ハツ刺・サガリ刺・サンカク刺のセット。相変わらず生センマイの旨い事。もっさもさと喰らう。ああ、旨いねぇ。ハツ刺、レバ刺は当然。サガリ刺も堪らんですよ。
サンカクはサシが多めですが、じゅんわりと口内でとろける上質な赤身。旨ーー!実に上品な組み合わせ。うはうはですわ。で、続いては塩焼を頂きましょう。こちらは五種類。ハツは脂付き。サガリも美しい。
タンは根元の芯のきめの細かい上タン。これ堪らんですよ。ほぼ片面焼でぱくり。塩は控えめタンの旨味がじゅわ。溢れんばかりの肉汁。もうね、のたうち回りそうになるのです。赤身は更にヒウチ…でしたっけ?多分。ま、間違っていたら指摘が入るでしょう。これがまた旨いんだわ。
本来の赤肉の旨味。焼きすぎのチョイ手前くらいで肉汁を閉じこめた一切れに絶叫せんばかりの快感。ああ、いいわ。やっぱりここの塩焼きは旨いわ。このちょいと一切れな感じで色々と楽しめるのが嬉しいのです。
そしてタレ。ハラミは相変わらず美しい。アカセンもぶりぶり。レバーは生でも喰えそうな新鮮さ。でもこのレバーをしっかりと焼いて、それでも芯の部分がレアのままという絶妙な焼き加減で頂くと、最高に旨いのです旨いのです旨いです。
ああ、ソッチャンの脂。これが流れることなくぶりりと新鮮。ホルモンの脂特有の甘味を楽しむ幸せ。やっぱりてんこ盛りご飯をお願いすればよかった。といいつつ上ロース・上カルビ。っていうか、いつものように上だか特上だか特撰だかよく分かっておりません。旨い肉、という事で。
本日は少なくお願いしたので、「まだお肉いけますか?」と声をかけていただき、ええ、大丈夫です。でもピビンパはやめておきますということでタレ肉継続。やがりこのお店では〆にいただくのはゲタカルビなのです。
もう言うまでもないですがアバラ肉。カルビの中でももっともスジっぽくて旨味しっかりな部位。人によっては固いとか筋張っているとかの評価もあるようですが、私はこのゲタカルビこそが最強カルビと信じております。ええ、間違いなく。
そして非常にサシの強いロース。こちらはゲタカルビとは対極のサシ肉。脂がじゅんわり、なれどもチシャで巻く事で旨味を増す。旨、これも旨!更に嬉しい事にハラミのスジ。うーん、スジじゃないんですが端っこの部分。敢えてハラミスジとでも呼んでおきます。
これがまたスジ肉好きには堪らない旨味。噛むほどに染み出すハラミの旨味。あふう、勢いスジコンまでお願いしてしまいましたわ。ここまでにかかった時間が60分足らず。さすがに一気に喰っちゃったのでスジコンつまみにマッコリをちびちび。よく考えれば旧友との語らいよりも肉に集中しすぎ。
でまぁ、しばらくマッコリで歓談して御馳走様でした。やはり私にとってはここは故郷。原点。スタート地点。これからもよろしくお願いします。
だからもっと里帰りの回数を増やさねば。
よし、いい言い訳を見つけたね。
今回のお店:炭火焼肉 くにきや
兵庫県神戸市中央区元町通3-2-17
TEL.(078)393-3050
もう本当の最後の一食となりました。日曜日の夕飯。もはや本日中に帰るにはこれしか喰えないという崖っぷち。つーか、まぁ、普通に最終日の晩飯ですね。で、博多といえばこれ、もつ鍋でしょう。一時期大ブームを巻き起こし、全国各地に雨後の竹の子の様に乱立したもつ鍋。それを本場で喰わないのは莫迦の所業じゃないですか。
なので行って参りました。それも唐人町という、一度訪れながら甘味しか喰っていない場所へ。ここのお店に決定したのも御料人様。今回もおんぶにだっこ。最近は何一つ決定権を持たないというヘタレぶりをまき散らす私です。いや、調べるのが面倒だっただけですけどね。体よく御料人様にお任せしてしまうのです。
さて。お店の名前は「蒼生弥」です。って読めませんがな。「たみや」と読むそうです。なぜここを選んだのか。そう、御料人様から聞かれたのです。「雑誌やネットで有名な店がいいか、定休日が月・木曜日という店がいいか?」と。あのね。普通に考えて、週休二日の飲食店なんてあり得ないじゃないですか。
つまり、それでも営業できるほど魅力のある店でしょ?ではそちらでお願いします。という事で決まったのです。この選択は正解でした。後述させて頂きますが実に、実に素晴らしく個性豊か、というか濃いお店でした。もうね、「濃い」は「恋」でも構いません。その素晴らしさに脱帽なのです。
で、お店。17:30時開店、既に時間なのに暖簾が出ていない。あれ?休み?と思いつつも扉を開けると「いらっしゃいませー、どうぞー」と元気よく。あ、大丈夫なのですね。ではでは。奥のテーブルを陣取って。早速やって来たのはお店のご主人。「ビールは呑む?」は?「ビール呑むの?」あ、呑みます。
「じゃあセットにしておき、全部入ってて間違いないから」あ、そうですか。「大丈夫、最後まで面倒見るからね」とにっこり。ではよろしくお願いします。もうね、いきなり圧倒されます。「足りないからモツを追加ね」あ、はい。全て仕切って頂きます。つーか、注文する隙がない。まぁいいや。
しっかりとデカイ中ジョッキで乾杯。酢モツでちびちび。あ、この酢モツは旨いわ!あっさりとしながらもしっかりとした味付け。これが喰いたかったのよ、と言わしめる酢モツ。旨!でまぁ摘んでいますってぇと鍋の用意が着々と。「上から押さえずに周りから」とか「煮えてきたらかき混ぜずに下からモツを引き出すように」「豆腐は出汁が跳ねないようにこうやって入れて」など全てに説明入り。
そんな訳で、全く手出しすることなく鍋完成。これが噂のモツ鍋ですか!では頂きましょう、頂きます。旨!何これ?旨!ビックリした旨!ガツガツ食える。あのね、この店に来るまでは、この二日ほどで莫迦ほど喰ってるしそんなに沢山いらないよね?などと御料人様と話していたのですが、もう、二人とも箸が止まらない。旨!博多旨!
煮詰まらないように、とか言われてたような気がするけれども、瞬殺。鍋はあっという間に空っぽ。旨すぎ。これは丸ごともう一度お代わりしたいほどの旨さ。ああ、これが流行るのは分かるわ。安くて旨くてクセになるね。で続いてはチャンポンの投入。「よそは茹で麺だけどウチのは生だからね」と放り込まれた麺。全く手出し無用に。
しばらく様子を見ていると、鍋が噴きこぼれそうなくらいに泡立ってきて、あ、これは火をゆるめなければ、と手を伸ばすと「あ、このままで大丈夫です」え?ホントに?ええ、本当でした。ぐわーーーっと泡立って、そのままスッとひいていく。あれ?何で?不思議ー!もう出来上がりだそうなのでいただきます。
ぐわーーーー!旨いわこれ。ラーメンが苦手なので、この手の麺はほとんど喰わないのですが、これ細いうどんだね。もうね、旨すぎ。具材は何もないけど、さっきまでのモツとニラとキャベツの旨味で麺が転げ回りそうになるほど旨い。こりゃ堪らんわ、あっという間に完食。旨すぎ。ここで件のご主人登場。
「おじや作るから」とご飯投入。でご飯の量にあわせて出汁をすくいだしていきます。ほう、こうやって汁の調整するんですか。すげぇなぁ。いつも鍋で雑炊を作る時は適当に放り込んでますからねぇ。で最後に卵を廻しかけて完成。ちなみに、全ての行程において詳細な説明が入ります。もうね、「モツ鍋学校の授業」という風情で。
で、この雑炊がもう死ぬほど旨い。旨い以外の表現方法を博多に忘れてきたんじゃねぇの?ってくらい旨い。手が止まらない。普段はご飯ものにほとんど手を出さない御料人様が、がんがんと喰っておられます。そのくらい旨い。全ての旨味を凝縮し尽くした究極ご飯。その余計だった出汁をタッパに入れて欲しいくらい。持って帰って雑炊作るよ、という気分。
最高でした。そうか、これが本当のモツ鍋なのかと大満足。ちなみに、私たちはいつものように小一時間で喰い終わった訳ですが、その間にお店は予約含めて満席。かかってくる電話にご主人が断りまくり。つーか、そのやりとりが面白すぎ。「うちは18:30までしか予約受け付けません」「席を空けてて他のお客さんが来たら困るでしょ?」「来る前に電話してね、忘れてるかも知れないから」いやそれ予約じゃないし。普通なら相手怒るよ。でもそれが許されてしまう素敵なご主人なのです。
すっかりと腹だけでなく心まで満たされて御馳走様でした。最後の最後に最高のモツ鍋をありがとうございました。すっかりと博多という街が大好きになってしまいましたとも。やはり、人との出会いが旅の醍醐味ですよね。そして、こういう素敵なお店を見つけてくれる御料人様のお陰ですね。また必ずこの地へと来る事を心から誓うのでした。
すっかりと水炊きを食べ損ねてしまったからですが、何か?
まだまだ行きたい店もいっぱいあります。
今回のお店:もつ料理 蒼生弥 (たみや)
福岡県福岡市中央区唐人町3-2-1
TEL.(092)712-4224