よそのBBSで「牛肉は本当に安全なのか」という質問への私の私見を書き込みましたので、複製を書いておきます。もしかしたら、消されてしまうかも知れないので(笑)
今、日本の食卓に並んでいる食品で、手放しに安全なモノは殆
どありません。これは、全てがこの日本国のやり方ですので。この国のお役所や政治家は、「業界団体」にしか機能していません。恐ろしい話ですが、今回の騒
動の中で“肉骨粉”が原因という事を公言したのは、担当部署(役所?)が肉骨粉の業界団体がある事を知らなかったからだ、と陰では言われています。もし
知っていれば「業界」を保護するために、発表が遅れていたはずだというのです。ですからおっしゃられるように、「疑えばキリがない」と思います。本当に検
査しているのか、チェック洩れはないのか、そもそも今の検査で大丈夫なのか等、本当にキリがありません。農水省というトップが、すでに信用できないことは
本当に嘆かわしい事です。今回の騒動の発端も、「日本にBSEに感染した牛がいない事を証明する」ために行われた検査での発見でした。まったくふざけた話
ではありますが、今現在はキチンと検査態勢は整って機能していると思います。何といっても「食肉業界」を守らなければ役人の天下り先や、政治家の票田に影
響しますから。(別に食肉業界に天下る等ではなく、そこから派生する影響が大きいからです。)少なくとも、今の科学・化学で解明している限りではBSEに
よる健康被害はないと思います。ただ、BSEはいまだに研究中でありますので、これから先「特効薬」が出来たり「新たな事実」が発見される可能性は十分あ
ります。
冒頭の「手放しに安全なモノはない」ということにつきましては、問題が山積みです。例えば、ポストハーベストによる果実の汚染、有機栽培といいながら肥料
である牛糞に含まれる抗生物質等の問題、分かりやすいところでは着色料・添加物などですね。これらは、すでにクリアした問題だと思われがちですが、殆ど解
決していません。ちょっと情報が古いのですが、ポストハーベストではアメリカ国内では使用を禁止している農薬を、刈り取った後の果実に「直接」噴霧してい
ます。これは、ベトナムで使われた枯れ葉剤と同じ種類のモノだそうです。ちょっと情報が古いので、「今」の正確な現状は把握できていません。ただ、国に
よって使っている農薬が違うので、極端にいえば日本では「毒薬」扱いの薬品を農薬として使っている場合、「農薬」の検査はしても「毒薬」の検査はしません
から、それが「安全果実」として流通する事も考えられます。日本国内の野菜に関してはもっとヒドいものです。農家では、自分たちが食べる野菜とJAに出荷
するものとは違う畑で作っているそうです。使っている農薬が、どれだけ恐ろしいものかを知っているからです。まっすぐなキュウリや、大きさの整った茄子な
どは、どう考えても不自然ですよね。魚介類についても同様です。近海の海水がどれだけ汚れているかなど、調べるまでもない事です。
だからといって自給自足で農作物を作っても、土壌の汚染や酸性雨など最近テレビで放送されなくなっただけで、まったく解決していない問題が山積みです。人
跡未踏(日本にあるのかな?)の山の中で農業を行っても、本当に安全な農作物が出来るのか疑問に思うほどこの国は汚れています。これは、別に牛肉だけが危
ないのではないという事を言いたいのではなく、危機意識の低い国民性への嘆きです。
やはり、「安全基準」は自分で線引きするしか方法がないと思うのです。国やマスコミを鵜呑みにせずに、情報を出来るだけ集める事しか自衛手段がないのではないでしょうか。
(2001/12/15(Sat) 15:42:06)