おべんとう

思い切りよく多忙モードに突入しています。どのくらいかといえば、座礁した巨大タンカーから漏れ出た重油にまみれたカモメを、手作業で洗っているくらいの忙しさです。ボランティア精神のみが支えです。
預金残高との戦いは、いよいよ熾烈を極めてきました。そんな訳で、毎日毎日お弁当を詰めてご出勤です。そのお弁当の方も、代わり映えのしないメニューが続きます。……すみません、私、嘘をついていました。「代わり映えしない」のではなく「まったく同じ」メニューです。牛肉と卵焼きとポテトサラダのみです。最初の内こそ、何となくこぎれいなオカズに満足していましたが、これも一ヶ月続くとイヤになってきます。ところが、それが二ヶ月続くと「これでなければ安心できない」状態になってきます。たまに、昼食を(人の奢りで)外食したりしますと、何となく物足りないのです。それが、イタリア料理でも鰻でもインド料理でも寿司でも丼物でも……。これは、一種の「依存症」ではないでしょうか?
最も恐ろしいのは、お弁当と同じメニューを自宅で食べる場合お皿に盛るのですが、それが既に不安になってしまうのです。茶碗に盛られたご飯、皿に乗せられて並んだオカズ。ち、違う。いつも食べている「ゴハン」と違う。と、思ってしまうのです。お弁当でさえ、ココまで中毒症状があるのです。ましてや焼肉に至っては、ホルモン以外を焼肉と認めていないのかも知れません。

「お、おかあさん。この焼肉なんだか赤いよ……、怖いよー。」
ロースやカルビは食べられないカラダ(と、懐ろ)になりつつあります。

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