食文化というのは、やはりその国に即しているのだと思うのですよ。前にも書きましたが、鯨を食べるというのは、四方を海に囲まれた島国としては当たり前の文化でして。それを反対していた某大国の思惑は、牛肉の輸入自由化に対する見せしめ的な側面もあったのだと思います。
安い鯨肉を入手困難にして外堀を埋めて、いよいよ安い牛肉の輸入を押しつけるという。まぁ穿った見方かも知れませんが、結果そうなってしまったのですから。
さて、今回のBSE問題からの結果として、腸全体が特定危険部位に指定されてしまいました。理由が、“回腸遠位部を腸全体からはずすことは困難”なのだそうです。うん、これなら大丈夫。
というのも、古来日本では毒魚であるところのフグを調理してきた実績があります。回腸遠位部が危険なら、知識と技術を持ってはずしてしまえばいいのですから。もっともその前に全頭検査でBSEに感染していないことも確認しているのですから、何一つ問題はありません。
なのに、です。なのになぜOIE加盟国は日本に賛同しないのでしょう?
特に韓国・フランス・イタリア辺りは、食材として内臓肉を使っているのですから、ある程度の支持があってもよさそうなものです。そんなに日本は嫌われているのですかね?
いや、それよりも大量に日本に輸出しているはずの米国が問題です。全頭検査は拒否。腸全体についても特にコメントなしというのが解せません。あれだけ日本に牛肉を売りたかったのでは無かったのですか?
こうなってくるといよいよオージービーフの登場となるのでしょうか。可能性としては決して低くはなさそうです。今のところその販売方法に問題があるため、米国から全面切り替えという訳にいかないようですが、現実問題として日本の商社や業者が本気で動く時期ではないかと。
屠蓄技術の輸出で腸だけでなく「タン」の輸入も大きくなると思うのです。うん。本気で期待しますよ。大体が牛を一頭買いしているのですから、内臓を利用しない方がおかしいのです。それこそ資源の無駄遣いです。
生ゴミの再生とは違うのですよ、これは
本日のひとり言は調べものが多くて時間がかかりました…。