昨日は焼肉が食べたくなりまして、という書き出しはあまりにも日常なのです。むしろ「いやぁ、昨日は焼肉という気分じゃなくて」と言う方が人目を引きそうな気がするのは私の人徳のいたすところでしょうか。
そんな訳で久しぶりの新規開拓。あれ?そういえばつい先日も新規開拓しましたか。うん、それはそれ。これはこれ。
とまぁ、今回のお店は偶然見つけたのです。バイクで機嫌良く走っていたところ、不機嫌なことに信号に引っかかり。その待ち時間にたまたま見かけてしまった看板。それが「焼肉・スタミナ料理」なのです。
スタミナ。今の私に一番必要な言葉。あまりの暑さにうだりつつ、夜は夜で蒸し蒸しとして熟睡できず。すっかりと夏バテ予備軍と化してしまったひ弱な肉体。今こそ「スタミナ」が必要なのです。ええ、絶対に。
な訳で、行ってきました、味苑さん。これがまた素敵な佇まいなのです。狭い間口に奥行きも余りなく、座敷風に4席。四人席が二つと二人席が二つ。ああ、この雰囲気だけでたまらないのです。四角いかんてきで炭火焼。うん、食べる前からお気に入りです。
まま、とりあえずは生ビール。肉はといえば、生はセンマイ・レバー、塩でテッチャン・上ミノ、タレでバラ・ロースと一通り。うんうん。まずはこの辺りで。
出てきた生レバーは実に薄切り。確かにメニューにも薄切りと書いてありますが、これは初めてです。何というかてっさを食べているかのよう。口に入れると溶けるように無くなります。何とも不思議な感じです。
さらに生センマイ。これもメニューには細切りと書いてありましたが、本当に細い。毛糸ほどの太さに切られたセンマイは、ふわっとした食感になっています。そしてツケダレが変わっています。大抵のセンマイ用のタレは甘辛いのが相場ですが、これは酸っぱいのです。酢ですね。これがイイ!
もともと酢の物が好きなのですが、これはジャストミートです。なんというか、中華の前菜や和食の小鉢風の口当たりがたまりません。クラゲに雰囲気が似ているのでしょうか。もうわしわしと食べてしまいます。
さて、そうこうしている間にかんてきにイコッた炭が入ります。ああ、いいね。炭火だね。で、持ってこられた塩用のツケダレ。これが。えーと、おろしニンニク(生)とネギ。生ニンニクですか。明日仕事ですよ。いや、好きですけどね。
そしてテッチャンと上ミノ。喰いましょう。仕事場の皆さんごめんなさい。私は悪臭発生源となります。というか、同席者がニンニクをくれました。ええ、1.5人前のおろしニンニク。いいよ。こうなれば喰ってやる。
塩のテッチャンは実に美味しく食べました。が、関西では珍しく脂をこそいだタイプです。まぁあっさりと食べられますが、ちょっと物足りなく思ってしまうのはテッチャン中毒のなせる技でしょうか。
ミノはいわゆる上ミノ。普段くにきやさんで頂いている「サンドミノ」と違い脂が少ないタイプです。これはこれで久しぶりに食べると実に美味しいものです、はい。これらをニンニクとともにぐわしぐわしと喰らいます。
いよいよタレ。ツケダレのとろみが、おろしニンニクによるモノだということはこの際目をつむります。ああ、何も見えない。で、ロース・バラ。これもサシの少ない赤身がさっぱりと。いわゆる昔ながらの焼肉店という感じで、美味しくいただけました。
あ、テッチャンをタレで追加しました。ええ、テッチャン中毒ですから。無くてはならないのです。テッチャンは。
という訳でごちそうさま。うん、旨かった。実は鍋物もやってらっしょるそうで、次回はそれも視野に入れてみるといいかもしれないと。真夏に炭火で鍋。壊れた食欲は大変なことを思いつくモノです。いや、天晴れ。
満足して店を出たのですが、なんだか、何かが足りない。何?何が足りないの?というのはこのお店、全体的に辛みを抑えた味付けだったのです。焼肉といえば辛いモノ、とインプットされた私の灰色の脳細胞は辛味を求めています。
という訳で、そのままピビン麺に突入と決定しました。
明日に続きます。久しぶりの前後編
今回のお店:御食事処 焼肉、鍋料理の店「神戸 味苑」
兵庫県神戸市中央区元町通5-8-13
TEL.(078)341-7818
ちょっとHPをみて味苑と検索したら出てビックリ。読むと両親がやっている店でした。住所も電話番号もあっているし。
おどろいています。狭い店に行っていただき、そして良いコメントをしていただき感謝しております。
また機会がありましたら、食べに行っていただければ幸いです。
本当にありがとうございます。
味苑の娘でした。
こちらの方こそご馳走様でした。
本当に美味しかったです。
御両親様によろしくお伝えください。
いや、何をよろしくかは分かりませんが(笑)