本年の本えびすを考える

三連休の最終日である本日、本えびす。って昨日と同じ書き出しですが。要は今日もえべっさんということで。商売繁盛で笹持ってこい、なのです。商売繁盛は大切なのです。美味しいものを食べるためには、どういう訳だかお金が必要だからです。資本主義経済のひずみです。いや、ひずんでいませんか。
昨日は、ま、いわゆる前調べ、といいますか、ロケハンですか?ええ、それでした。お好みの屋台があるかどうかと、味見。ええ、味見ですとも。なので、本番は本日。だって昨日は「宵」で今日は「本」えびすですから。喰らうのも本日が「本」なのです。
で、我が焼肉師匠と駅で待ち合わせ、人波のえべっさんへと出陣です。取り急ぎ、熊手などをお返しに参ります。一昨年の恐怖を再現しないためにも。くわばらくわばら。
お返しした後には、今年の縁起物。熊手と笊を頂戴しまして。といってもお金は払いますよ。そして大黒さんへお参りした後、今日の本題へ。屋台巡りに参ります。はい、喰いまくり宣言なのです。
まずは、串。神戸牛串。間違っても神戸牛ではないのですが、神戸で販売されているので神戸の牛串。今回は塩で。ええ、昨日の豚串がタレでしたから。うん、塩。牛。旨。あれですよ、屋台の串で多くを望んじゃいけません。これはこういう旨さなのです。
そして、続いては昨日と同じくドネルケバブ。これがやはり旨い。んで、作る人が変わったからでしょうか?トマトが小さいの。昨日はもっと大きなモノが二つ入ってたのですが。その代わり、肉が多い。実に多いあふれんばかり。私にはこちらの方が嬉しいのです。
さて、更にイタダキマスのはオムフランク。フランクフルトの玉子巻き、それの「ハバネロ」を。すみませぇん、ハバネロひとつ。で、よくよく見ると、ハバネロというよりもタバスコ。タバスコかけただけ。うん、これはこれで旨いですが、ハバネロじゃないですね。
いよいよ本日のメインであるところの「つぼ焼き」です、ええ、つぼ焼き。これをですね、ビールや熱燗で喰らうと旨いのです。さぁてどのお店にしましょうか?目に付いた店に取りあえず入ります。え〜と三人ですからつぼ焼きは三つね。で、ビールと熱燗を。
出て参りました「つぼ焼き」ですが、一人前で二個。お?すごいね。え?一人前1,500円?何で?二つだから?え?サザエ?あ、本当だ。ここは大貝じゃなくてサザエのつぼ焼きだったのですね。
いやいや、まさかえべっさんの屋台でサザエを食べるとは。何年ぶりかのサザエ、実に美味しゅうございました。でもね、二つあるなら先に教えてくださいね。分けて食べますから、うん。まぁ、ちゃんとサザエかどうかを確認しなかった方が悪いのですが。ええ、悪いのは私ですとも。
美味しく食べてきた「えべっさん」もそろそろ終わりです。最後にひと串。私は昨日から気になっていた「タコ天」を。焼肉師匠は例年通り「はしまき」を。
このタコ天。旨いですわ。普通に天ぷらを串に刺している、というか串に刺して揚げているのですが、天つゆにつけて喰うと旨い。歩きながら喰うのにいいように、衣の具合も粘りつつ。これも屋台の醍醐味でしょうか。
そうこう言っているウチに駅に着きました。名残惜しいのですがこれで終わりです。最後は、駅前のスーパー店頭で売っているコロッケで〆です。また、このコロッケが揚げたてで旨いんですよ。しかも一個50円。
いやね、1,500円のつぼ焼きの後に、コロッケが50円ですよ。しかも旨いの、こちらも負けずに。この心意気、いいねぇ。さすがは普段から行きつけのスーパーですね。ん?普段のスーパー…。

夢の世界から現実へといきなり連れ戻されました。
夢(サザエ)と現実(コロッケ)の間に、資本主義のゆがみを見ました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)