大江戸旅日記〜その壱〜ひれかつ「かつ万」の巻

昨日夕刻、帝都より帰って参りました。喰ってきました。ええ、ある意味大満足で帰ってきました。ま、本来の目的のほうは不本意な結果でしたが、取り敢えず、食べる方に関しては満足。むしろ満腹。予定とは若干違いましたが、その辺りはご愛敬。
遡ること土曜日。この日の朝から全てが始まりました。東京に向かって出発。その前に腹ごしらえは生協の惣菜パン。これから三日間は、恐らく飽食の限りを尽くします。その最初の一歩は惣菜パン。うん、微妙に贅沢なスタートですね。
で、いきなり新幹線。もうね、その時点でちょっと空腹だったり。それは今回同行の同居者様も一緒。というか、むしろ私よりも積極的に空腹。新幹線内で天むすがあったら食べてもいい?などと聞いていた私よりも、時々横を通っていく弁当の匂いにやられてました。特に名古屋を越えたあたりが危険。皆様もご注意あれ。
今回のホテルは両国。新幹線からJRを乗り継いで辿り着いた頃には、充分に昼を回っており、必要以上の空腹、飢餓状態。取り敢えず、今回の一軒目「ひれかつ かつ万」へ。あ、忘れてました。今回の上京のテーマはトンカツです。誰に臆することなくトンカツ喰いまくりの予定(でした)。
扉の奥にはカウンター。更に奥にはテーブル席と、見た目よりも奥行きのある店内。さすがに1時前のお昼時、さぞや混雑しているのでしょうと覗いてみると、あれ?お客さんは一組だけ。思ったよりも…、と思いつつ、前もって同居者様が味の確認をしておりまして、そちらは大丈夫なので気にせずに。
せっかくなので大きめのテーブルに腰掛けて。注文は、まずはビール。で、横綱ロースカツと普通のロースカツを。この横綱ロースカツ、サイズがデカイ。250gだとか。ステーキで言えば…。うん、デカイ。取り敢えず、本日他にも予定がありますから、これを一人一人前食べると大変なことになります。なので普通のものとを半分こ。仲良く半分こ。
ビールのツマミにと「上新香」を注文。で、これがいきなりデカイ。盛り合わせ具合も、生姜・茄子・胡瓜・白菜・福神漬・芥子菜・瓜とバラエティに富んでおります。その上一品ずつが旨い。ビールがすすむ。ってかぐいぐい呑みますよ。新幹線で散々呑みましたがね。はい、新幹線に乗ったら遠足の始まりですから。
この漬物喰ってる間に、どんどんとお客さんが雪崩れ込みまして。あ、そうか。本日土曜日。だから比較的世の中の動きも遅めだったのですか。あっという間にテーブル席は8〜9割が埋まり、帰り際に分かったのですが、入口付近の席も埋まっていました。
さて、やって来ました「ロースカツ定食」が。厚い。肉が厚い。その断面の美しさ。うわぁ、これはいいや、素晴らしい。白みがかったピンク色。見るからにジューシーで旨そうなその姿。ああ、もう、ソースをかける手間さえももどかしい。
早速頂きましょう、って、旨。衣がさっくりと。肉はジューシーにして脂っこい訳でなく。旨い。実に旨い。まさにトンカツらしいトンカツ。これはいいです。そういえば、店名の冠に“ひれかつ”とついているにも関わらずロースカツ。私にとっては王道ですからロースカツが。
とまぁ、あっという間に食い尽くした頃に今度は「横綱ロースカツ」のお出まし。ってか、デカっ!厚みも2割増、大きさも2割増という感じ。ああ、写真では大きさが伝わらない…。こういう時ほどタバコを吸っていれば良かったと思います。サイズの確認用に。あ、吸いませんよ、そんな理由では。
で、味の方。肉自体は先ほどの普通のロースカツと変わりないようです。大きさの差だったみたいですね。にしても、この肉の圧倒的な旨さが、その威圧感とともに堪らんのですよ。こう、噛んだときの感触が「がじゅぅ」という。衣と肉汁の感触が、その厚みと大きさで更にアップしています。
もうね、これだけで東京・両国来た甲斐がありです。このトンカツに会いに650キロの道程を新幹線に揺られてきたとしても納得です。付け合わせのポテトサラダ(ポテトサラダは横綱のみに付属・別売有)も上品なのです。もっとも、千切りキャベツにはほとんど手付かずでしたが。
そうそう、味噌汁の方も上品。やはり肉・脂・油の取り合わせだけに、付け合わせるものはかなり薄口になっているようです。東京といえば蕎麦つゆの濃さを言われますが、本来アッサリした味付けなのが、蕎麦に合わせた「つゆ」をうどんの「だし」と混同している辺りに問題がありそうですね。その辺りは、今後の課題ということで。
はっきり言って、このお店旨いです。よく利用するホテルの真向かいということで、同居者様が以前食したそうなのですが、もう本当に素晴らしい。純粋にトンカツを満喫するのならば何も言うことはありませんね。価格も決して高い訳ではありませんし。
そういえば、以前東京では何故ラーメンがあんなにも盛況だったのかという話の中で、「旨いものを喰おうと思うと高価になるので、手頃なラーメンが流行る」と聞きました。なるほどそれは納得です。しかし、忘れちゃいけませんよ。こんなに旨いもんがあるじゃないですか。ええ、みんなでトンカツ喰いましょうよ。カロリーについては全く触れませんがね、恐ろしくて。

私、自宅に帰っても、未だ体重計に近付いていませんが。
そりゃあ喰いまくったのはこの店だけじゃ無いですからね…。

今回のお店:ひれかつ「かつ万」
東京都墨田区亀沢1-23-2
TEL.(03)3622-1010

2 comments to “大江戸旅日記〜その壱〜ひれかつ「かつ万」の巻”
  1. はい、閉鎖してましたねぇ。
    お店にランク付けや点数をつけるのにはリスクというよりも無理があるのでしょうかねぇ。
    ということで焼肉の罠は無条件に世界の焼肉店を応援しています(笑)

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