2005焼肉の日・戦慄の宴〜第二章・陥落は間もなく〜

昨日は見事に塩やきまでで終わってしまいました。基本的に一日で一店を目指していたのですが無理。だって盛り沢山すぎ。昨日の塩だけでも「リブ芯・巻きロース」だとか「マルシン」「たわら」「ハチノス」ときてる訳ですよ。で、ここからはタレに。
あのね。今回の焼肉の日。確かに予約でお願いしていますが、さすがに14〜15人ですから貸切という訳にはいかないのですよね。つまり他にもお客さんはいらっしゃる。なのにそこでやたらと写真を撮りまくる謎の集団が座敷を乗っ取り、その上見たこともない様な肉が運ばれる。
そりゃあ周りからは何事かと。というより、不審者を見る目と生暖かい笑いで見守られている訳ですよ。そこに、なんと恐ろしいばかりの肉が。まぁ、あれですわ。肉とは思えない。いや、肉なんですが。
あの肉が立ってますけど…。しっかりと自立なさってますが。自ら立つと書いて自立。昨今の若者は自立心が足りないなどと言われていますが、この肉は、肉のくせに(のび太のくせに)自分で立ってやがります。なんじゃこりゃ。
まぁ見て頂ければよく分かると思いますが、見事なロースです。周りからは火山のよう、と声が上がってましたが、その通り。ちなみに周りからは「なんじゃありゃあ」という目で見られました。ええ、あの時の人々の顔を私は生涯忘れません。
これをまぁ、焼くんですが。ハッキリ言って無煙ロースターに一杯一杯。一枚肉ですが、とてもそのまま乗せられずちょいとカットしました。で見事に網が埋まる。莫迦、莫迦肉。素晴らしい!このビジュアルだけでお腹一杯。
そういえば、以前骨付きカルビを試行錯誤してらっしゃる時に「もっと幅が広い方がインパクトがあっていいです」とか言った覚えが。あれ?そういうこと?この肉のディープなインパクトはそういうこと?
ということで、取り敢えず見た目は最高ですね。さて、では味の方を。うをぅ。旨、これ旨。サシはしっかりしてますが、何と言ってもロースの赤身の味が堪らん。しっかりと焼いた方が旨い。圧倒的に旨い。
タレ焼きの弱点として、よく焼くとタレが焦げるんですよね。でも余りいじくり回してしまうのはイヤなのです。基本的に網に置いたら放置。で、それなり(お好み)に焼けたらひっくり返してまたまた放置。最初に5割、返して4割位焼いたところでハサミでジョキジョキ。
もうね、焼肉のロースってのはこれですよ。これを葉っぱ(チシャ)で巻けば最高。旨い。でも腹が、腹がヤバイ。次が喰えないよ、これじゃあ。どうしてやろうか。どうしようもこうしようも喰え、喰うのじゃ、という心の老師の教え通り喰います、頑張って。
というところで最後の辛口ホルモン盛り。限界。もう限界といいながら、実はこのホルモンがイイ!口が変わる。それまでの赤身で一杯一杯になった味覚が一気にホルモンによって変わるのです。
でこれが旨い。莫迦旨。旨過ぎ。ネクタイなんてのは今までメニューに無かったよね?なのにこの旨さは卑怯です、次回からはメニューにしてね。という気分。というより、この辛い味付けの妙味が堪らんじゃないですか。
ある意味ここまでの見事な肉の采配に負けました。ええ、完敗です。めちゃめちゃ旨かったし大満足。周りを見ると、皆さん満足げ。良かった。本当に良かった。でもね。この後もう一軒行くんですよ。

味だけじゃなく量でも完敗です…。
まずは一軒目。ご馳走様でした。

今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888

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