花の東京旨物行脚〜その4〜お江戸の鰻は…うふ

さて、いよいよ最終日。残すは朝食と昼食のみ。ふふふ。ここはお江戸らしく攻めましょうか、と先日同じパンで朝食。前日で懲りているので一人一個ずつ。ほら、さすがにここに来て学習する様になりましたがな。

で、考えた。灰色の脳味噌をフル回転で考えた。蕎麦、天麩羅(蕎麦に乗ってた)、ガード下、おフレンチを今回は堪能。前回はトンカツ三昧。後はフジヤマ、ゲイシャくらいか…、そうそう鰻も食った…、あ。そういえば、私が先に帰ってから同居者様(新呼称は現在熟考中)が一人で旨い鰻喰ったっけ?

ということで決定。最後は鰻で〆ましょう。同居者様(新呼称は現在熟考中)が探し出したお店に行くことにしました。ええ、私が選ぶよりも同居者様(新呼称は現在熟考中)が探す方が間違いがない。特に今回は、一番の目的のお店が休業という最悪の星の下のようですから、私。

場所は荻窪。もうね、今日新幹線で帰るってのに。品川にいるっていうのに。全く逆方向へ昼飯を喰いに行くというこの不必要な情熱。いや、旨い物のためならば、我が身が焼き尽くされようとも。

で、まぁ、行きました、ええ、行きました。佇まいからして素敵。見た目に弱いのです。見ただけで旨そう。実は、予約していました同居者様(新呼称は現在熟考中)が。何でも予約しておくとその時間に合わせて鰻を割くところから始めてもらえるそうで。

これは素敵。完璧じゃないですか。で、まずは香の物から。ビールは恵比寿の小瓶。冷たいビールに合いますね。って、上に乗ってるのは生ハム。この時点でノックアウトですわ。旨い、旨い。

生ハムを横によけると、茄子、たくあん、胡瓜、らっきょ、枝豆が散らしてあります。うわん、たまんねぇよ。コレでビールを呑めるなんてもうそれだけで…。ぐいぐいと呑みますよ、呑みますとも。

こんないい感じで出されてしまったらもう仕方がない。すみません、冷や酒もください。ええ、追加です追加!あのね、酒がすすみますよ。で、ここで一鉢。何だろうコレ。一応今回の注文は鰻丼。香の物、肝吸い付。あ、肝吸いか。これが肝吸いか。

これ、卵豆腐と蟹身、そしてわかめと肝。冷たい肝吸いなんて。うわぁ、堪らんよ。これで日本酒が更にすすみますがな。旨ぇ。吸地も上品。うふふ。こんな幸せってのがあるんですねぇ…。うん、旨くて幸せ。

というところで、本番。鰻丼。鰻に辿り着く前に既に幸せに浸っております。鰻〜。蓋を開けるとそこには見事な鰻。お待ちしておりました。さぁて、それでは早速頂きましょうか。ふふふ。

これが見事なお江戸の鰻。蒸して焼いた、ほっこりと柔らかく、ご飯にとろける様な鰻。旨過ぎる。もはや言葉に出来ない。出来なくても何とかするのが私のクオリティ。どうしよう、ホッペタ落ちる。

関西や名古屋の鰻も旨いです。特に関西はバリッと焼き上げた濃いめの味付け。これをご飯で掻き込むのは実に旨い。しかし、このお江戸の鰻は別の旨さ。何というか、豪快で上品で優しくて。

鰻の旨さを見事に生かし切ってるんですよね。いや、殺していないという方が正解ですか。手をかけるほど、元の素材から離れがちなのですが、この鰻に関してはそんなことは一切無し。旨い、一番大切な部分が際立つ。

とろける様な舌触りで、あっという間に完食。というか、同居者様(新呼称は現在熟考中)と会話もほとんど無し。で、いつもはご飯を半分ほど残す同居者様(新呼称は現在熟考中)が、完食。そのくらい旨い。タレ自体の旨さも、ご飯とのバランスも絶妙と言うことでしょうか。

いやいやいや、昨夜の辛い麺が食べられなかった分もこれで見事に帳消しです。最高、鰻最高、お江戸の鰻最高。ちなみに、私達がお店に着いたときには「本日は売り切れました」という張り紙。つまり、飛び込みってのは事実上無理と言うことですか。

予約の必要性、というを久しぶりに実感しました。なるほど、鰻の様に手間のかかる料理は前もって時間指定することで、お客もニッコリお店もニッコリということですね。まぁ、待たされたとしても、今回の旨さなら全然問題ないですがね。

本当にご馳走様でした。これで大満足で神戸に帰ることが出来ます。といいつつ、浅草まで自分達用のお土産(電氣ブラン)を買いに行って、危うく新幹線に乗り遅れそうになりましたがね。

最後にドタバタするのは基本です。
それでも無事に帰って参りました。ご馳走様でした東京。

今回のお店:うなぎ「安斎」
東京都杉並区荻窪 4-12-17
TEL.(03)3392-2059
7 comments to “花の東京旨物行脚〜その4〜お江戸の鰻は…うふ”
  1. お江戸の鰻……だめだ、しゃしんだけで もだえ死にしそうです。
    居酒屋「駅前」や新開地の鰻屋(名前忘れた)でことたりているじぶんが
    なんだか切なくなりましたよ。
    あーー蒸して焼いた、ほっこりと柔らかく豪快で上品で優しい鰻。チクショー食いてー(笑)
    うちの男前♀・姫・おじょう(←ごめんなさい漢字でません)を
    候補に入れてもらえませんか?(笑)<新呼称

  2. はじめまして。足掛け3年いつも楽しく拝見させていただいております。某焼肉チェーンの店長をしておりますはせっちと申します。男前なてつやさんの言動・行動に憧れております。遠くからですが心の師として尊敬しておりますので、これからもさらにヒートアップした内容を期待していますのでよろしくお願いします。

  3. >くにきや♀さん
    関西の鰻とは別物と思わねばなりません。
    コチラの鰻も旨いですが、モノが違います。
    旨いッスよ。と、煽ってみます(笑)
    え〜と、考えておきます。<呼称
    >はせっちさん
    初めまして。
    店長さんですか!
    それは、また面白いお話教えてくださいね。
    ヒートアップしすぎてますので、最近は自重しようとかしないとかしようとか…。
    よく分かりません(笑)
    >おがちゃん
    ほほう、鰻の立ち飲みですか。
    それは聞き捨てなりません。探してみます、次回は。

  4. >ながしまさん
    お願いします、探してください。
    そしてそっと教えてください。
    ああ、鰻、鰻。鰻苦いかしょっぱいか(あれ?)
    >おがちゃん
    雰囲気、あれですね。焼置きの温め直しみたいですね。
    そりゃそうですか、立ち呑みだし。
    注文あってから捌いてたら、足腰立たないですよね、呑みすぎて(笑)

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