主従逆転も楽し「焼肉 ポッサムチプ」

余りの暑さで更新が停滞気味の焼肉の罠てつやです。もうね、なんですかこの猛暑。はっきり言ってへばっております。こういう時に行くのは、ええ、そうです。焼肉。焼肉喰えば元気が戻るのです。
ということで。我が愛しの御料人様と二人、焼肉を喰うべくポッサムチプさんへと電話。「すみません、今から行けますか?」「え〜と。一時間でしたら」ハイ決まり。一時間あれば十分です。
前回というか、実はこのところ何度か満席で入れなかったのですが、久しぶりのポッサムチプ。いつものように活気ある店内。というか、これは大変だわ。まだ五時半なのに既にほぼ満席。で、予約で一杯。
さすがに雑誌・テレビと連続で取り上げられた影響で、連日の大忙しとのこと。ふむ。こういう時はお任せよりも、適当に喰いたいものだけ喰いましょう。てな訳でご注文。そういえばこのお店でメニューを選ぶのは久しぶりだわ。
ナムルの盛り合わせと、生の全部盛りを喰いながら、さてどうしたものか。というか、既に決まっておりました。「特厚ハラミ」を。味付けはさすがにお任せで。特厚と特上のどちらか、という選択肢は、厚さの勝ちでした。
やってきたのは、うん、厚い。というかブロックですねこれは。半分は塩、半分をタレという御機嫌なセット。早速頂きましょう。あふ、旨い。塩はレモンダレであっさりと。焼き加減は、恐らくレアが旨いんでしょう。
一切れはレアで、もう一切れは「やまがた屋」方式でよく焼いて。うは、これいいわ。どちらの喰い方も違った肉汁が楽しめます。タレの方も、普通のタレではなくて醤油ダレ。これが山葵で喰らうと旨いんだ。
そして実はこちらが本日のメインでした、ニンニクの胡麻油焼。だって?メニューの名前忘れた。まぁあれです。コッヘルに胡麻油&ニンニクをぐつぐつと素揚げです。これを粗塩で食べるのです。
平日は、翌日の仕事を考えるとなかなか食べ辛いのですが、盆休み中は気にしない。二人で喰えば家中ニンニク臭でも気にしない。とっくにニンニク臭は壁に染みついているでしょうから。そうなの?我が家の匂いはニンニク臭?
とまぁ、そんな訳ないじゃんと気休めてから次の肉。テール。テールといえば骨付きの肉をこそいで食べるイメージですが、今回は違います。恐らく尻肉近くじゃないですかね、肉厚のテール肉。
これを塩胡椒と塩のみの二種で。塩のみはおろしニンニクで頂きます。ええ、この際生ニンニクくらい増えても大した違いはありません、というニンニク漬け。で、肉。これ旨いですよ。敢えていえば、サシではなく脂の旨さなので、好き嫌いはあるかも知れません。
基本的に、煮込んで喰うとこの多い部位ですから、当然のように脂やスジが当たります。これはこれを味わえなければ意味がないのですが、好き嫌いばかりは仕方がない。というか、他に食べる人いないと、私の所に廻ってくるので。ええ、打算的です。
ここでミニミニ火肉山やちょっとした肉をつまんで。そういえば、この日だけのメニューかも知れませんが火肉山にバリエーションあるんですね?これってお盆だけの特別メニューでしょうか?詳しくお聞きしたかったのですが、余りの忙しさに声かけられず。
まぁ仕方ありません。この時期は特に忙しいのに、メディアで一気にブレイク中ですから。次回ゆっくりとお聞きすることにしましょう。で、最後にどうしても喰いたくて「タン下」を。こちらもタレ塩二種盛り。タレはカイエンペッパーでピリリと。塩の方もレモンダレで。
ふむ、相変わらず旨い。こりっとした歯応えと、じわっと広がるタンの旨味。この取り合わせを塩とタレの両方で味わえるのは実に快感。相変わらずの芸達者な焼肉を堪能させて頂きました。
肉の部位のバリエーションも豊富で、ついそちらの方に目を捕らえられがちですが、実は味付けも部位ごとに微妙に変えているという気配り。特に私たちみたいに余りに通いすぎていると、実験がてら新しい味付けを試させて頂けるのが楽しかったり。で、美味しかったものはその後の更なる研究後メニュー化されているようです。
いやいや、本当に美味しゅうございました。見事に一時間で喰いきってご馳走様。たまには自分で注文するのもいいですね。いつもお任せばかりでは、メニューを選ぶ楽しみがないですから。

実はメニューの見方が一瞬分からなかったことはご内密に。
常連ぶるのは諸刃の剣ということでしょうか。

今回のお店:焼肉「ポッサムチプ」
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888

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