富山泥酔旅行記〜驚愕の二日目夜の巻〜

二日目の昼食終了。最早何も入らない満腹感。では帰りましょう、とバス停へ。ありゃ、しばらく来そうもないですね。では腹ごなしも兼ねて少し歩きましょう。我々にはよくある話。だって、せめて少しは歩かないと、腹が減らないばかりか脂肪へと変換されていきますから。
あー。本当はこの後、絶妙なタイミングでバスに乗り遅れたり、思いっきり雨に降られたり、タクシーがダブったりと、とても大人の行動とは思えないことが次々と起こった訳ですが、その辺りは端折ってしまいましょう。つーか長すぎる。で、取り敢えず、お店開店までホテルで各自休憩となりました。ええ、仮眠です。
相変わらずのウニの箱食いさて。しっかりと休養をとって、夜の部が始まります。軽くおさらいをしておくと、朝八時に叩き起こされて市場で刺身・煮魚・ビール八本。温泉で無理矢理に体をしゃっきりさせて、酒抜きで回転寿司でフォアグラ状態。で、市場で買った海鮮を大将に預けている←今ココ。そしてそれを食べるためにお店へと向かいます。
げんげ汁。これこれ!これが喰いたかったの!前日と違って、この日は大賑わい。席を作って頂いて取り敢えずビールで乾杯。突き出しはウニ一箱。相変わらず豪快。ちまちまとした様子はまるでなく、豪放磊落な酒宴。この日、雨が降り出したために少し冷え込んだのですが、そこで出てくる「げんげ汁」なのです。うわぁこれが喰いたかった!嬉しい!
どうしても暗いので手ブレますもうね、無茶苦茶に旨い。この出汁が堪らんです!とお聞きすると、醤油と塩をほんの少し入れただけ。げんげのぬめりの塩気がこの味になるとの事。うひょー、げんげスゲェ!最高の出汁をすすりつつ。お待たせしましたと、ガメエビが。これこれ、さっきまで生きてたエビね!いただきます!皮の剥き方をレクチャーして頂き、セルフで剥き剥き。難しい。
ガメエビ旨い!大将は簡単に剥いているから、てっきり剥きやすいのかと思ったらトンでもない。えーと、頭を剥いてから、口の辺りをとって、尻尾を剥くのですね。うーむ。横を見るとアマグリさんたちは習得が早い。さすがはエビちゃん(エビ好き)だけの事はありますね。でまぁ頑張って剥いては喰い、剥いては喰い。
この天麩羅の甘海老は旨すぎで、次のメニューは。天麩羅?甘海老?マジッスか!丸ごと一匹を天麩羅。豪快。男らしい!と思ったのですが、実は殻の部分をきっちりと割ってありまして。きめの細かい気配りはさすがです。で、これが旨い。塩(雪塩)をちょいとつけて食べるのですが、甘いの。エビがマジで甘い。これこそ本当の甘海老だと実感しつつ、冷めるどころかあっという間に完食。
デカイ毛蟹と大将の御尊顔さてさて。続きましては市場買い出しシリーズの〆。毛蟹。デカイ。本当にデカイ。これが一杯5,800円とは。つーか更にまけてもらってますが。これをですね大将が捌いてくれる訳ですよ。捌くというか、剥いてくれるんですよね。これがもう恐ろしいまでの職人技。これを説明するのが難しいのですが、挑戦してみます。
職人芸を見た!まず足を切り離す。それを極太の綿棒みたいなので…すっかり叩くのかと思ってたのですよ。違いました。その棒で足の端からごりごりっと転がして、身をしごき出すのです。これ、目の前で見たら感動です。もうね莫迦夫婦二組は歓声を上げてましたから。「すげぇぇぇぇぇええええ!」「かっこいいぃぃぃぃいい!」「そこにシビれるッ!!憧れるゥッ!!」
毛蟹。身がみっちりあっという間に蟹が皿に盛られて。これがもう凄い量。身がみっちりと詰まってたんですね。味の方も素晴らしいのです。冷める前に蟹を堪能出来るという幸せ。しかもですよ、この蟹味噌の旨いこと旨いこと。ああ、日本に生まれてよかったと。この蟹味噌を堪能できるなんて、マジで幸福の一語ですよ。
これをつまみもって酒は相変わらずの立山。前日で懲りてますから無茶呑みは厳禁。ちびちびと呑むのもまた一興じゃあないですか。ああ、旨い。で、さすがに魚ばかりじゃ飽きるでしょう?と肉。というか豚肉のしゃぶしゃぶ。ほう、いいですね。全然魚に飽きてませんが、口を変えるのも素敵じゃないですか。
将来の富山銘柄豚候補ですということで頂きました。この豚肉、なかなかに美味しかったです。今、大将のお知り合いが銘柄豚として開発中とか。大将が仰るにはもう少し旨味をつけないと、ブランドにするには駄目だね、とか。確かに赤身は旨いですが豚の旨さの本領は脂身。脂が白すぎます。もっと飴色になるほど熟成させた方が旨いでしょうね。
行者大蒜旨ーーとはいえ、十分旨い肉。ガツガツといただきます。旨い旨い。一皿くらいはあっという間に完食。無くなったらもう一皿、ってどんだけ喰わすんですか。もう肉はこの辺りで。で野菜類に手を出していると、朝摘みの行者大蒜を鍋へと投入。これ、すげぇ旨い。何?堪らないよ?自生しているのを摘んでくるそうで、大量には無いけどね、と。
いつ間にやら海鮮しゃぶしゃぶいや、本当に旨い。ニンニクの香りがぷんとして、食欲そそるねぇ。もう喰わないけど。って言ってるのに、投入されていく魚介類。ああ、ホタルイカが、これは旨そう、喰う喰う。え?ヤリイカ?それもいいですねぇ。刺身用のブリブリに分厚いところを惜しげもなく投入。あれ?よく見たらネタケース空じゃないですか?
いやぁ、もうさすがにお腹一杯。御馳走様でした。「じゃあ明日は11:30ね」…はい。既に明日の予定も決まっております。大将の奥様が鱒の寿司をご用意してくださるとか。「作ってやるよ?」と言われましたが、さすがにそこまでして頂くのは…。ということで、この日は大人しく退散です。このあと大将が娘さんと焼肉に行ってましたが。さすがの焼肉ッ子である私でもこれ以上は無理。では、明日もよろしくお願いします。

ま、この後ホテルの部屋で、頂戴したどぶろくを呑んでましたけどね。
しっかりと寝て、明日も頑張りましょう!大将の濃いキャラと戦います。

今回のお店:板前料理 おら
富山県富山市総曲輪1-1-1-13
TEL.(076)442-3433

3 comments to “富山泥酔旅行記〜驚愕の二日目夜の巻〜”
  1. エビちゃん食べたい。(変な意味ではございません。純粋に食い気だけで。)
    でも、雲丹とエビはメタボリッカーにとって天敵ですね。
    げんげ、少し苦手です。(あのぬるぬるが。)
    追加報告。
    月曜:寿司・飲み屋
    火曜:寿司・韓国料理
    水曜:居酒屋・韓国料理
    木曜:焼肉・飲み屋
    金曜:韓国料理・飲み屋
    土曜:居酒屋・打ち上げで飲み屋(相手が替わってます)
    めでたく、日曜日は休肝日です。(昼まで仮死状態でした。)

  2. >おこづかい帳さん
    げんげ汁は最強に旨い汁です。
    余りの旨さに卒倒しそうになりました(大袈裟)
    残念ながら、価格帯がポッサムチプとは違いました。
    思いつきでどんどんと料理が出てくるのは同じなのですが(笑)
    >おっちゃんさん
    それは喰いすぎでは(笑)
    げんげも新鮮なものは旨いですよ。
    ぬめりがまた味なのです!

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