呑まなかったり、呑んだり、呑まれたりの週末「しもかわ・ポッサムチプなど」

先週の体調不良を機に、すっかりと休肝日を増やしている今日この頃。そうは言っても世間を騒がせている「ボジョレ・ヌーボー」ってやつを体験したい。で、御料人様と二人して週末はボジョレの旅。といっても神戸・北野でワインで一杯。「神戸しもかわワイン倶楽部ワイバーン」で軽く一杯。

ええ、一杯で終わる事はなく。まずはシャンパンで乾杯。「Serge Mathieu」だそうです。うん、分かりません。ということで以後のワインもよく分からないままに、そして薦められるがままに。喰い物の方も抜かりなく。むしろコチラを中心に。ハモンイベリコやレバーペースト等々。あー旨い。

で肝心のボジョレ・ヌーボーをば。あー、うん。美味しいです。ただ、我々夫婦には勿体なくも、普通にテーブルワインとの差が分かっていない。ま、いいや、こういうのは勢いだからね。お祭りお祭り。そのまんま、本日の赤ワイン、ってのを更にグラスでいただいて。あ、この間も喰いまくっておりましたが。パスタとかチーズとか。

勢いづいて更に一本ボトルを空けちゃいました。ええ、すでにボジョレ・ヌーボーとは関係のないワインを。「Chateau d’Aiguilhe Cotes de Castillon ’04」だそうです。うん、旨い。こういうワインが好き。あまりのご機嫌さに、更に喰いまくる。ピータンだのソーセージの盛り合わせだの。むしろ喰い散らかす。

すっかりと腹くちまして御馳走様。いや、なかなかの散財でしたが楽しかったので良しとしましょう。ちょっとオマケして貰いましたし。という楽しいボジョレ・ヌーボー祭でした。

すっかりと呑み過ぎた金曜日から明けて土曜日は休日。久しぶりに町中をうろうろとしてみたり、買い物してみたり。高架下でパスタランチや我が実家の店でお好み焼など食したり。まぁそんな平穏無事な一日。しかも休肝日。最近は休肝日が多いなぁ。ええ、自粛中なのです。ほら、飲み過ぎはよろしくないですからね。

でまぁアレです。日曜日。我が家では一週間の摂取カロリーを消費する日としてジムにて汗を流します。がんがんと流します。頭弱いんじゃないの？と言わんがばかりに汗を流します。二時間強で1kg近く汗を流します。カロリーもそれに準じて消費していきます。あれ？痩せた？じゃあここは肉を喰うのが正しいでしょう！

な訳で、このところ出席率が著しく低いポッサムチプへと行って参りました日曜日の夜。いくらジムでカロリーを消費したとはいえ、せっかく落とした脂を必要以上に摂取するのはいかがなものかと。オススメを量少なくお願いします、といういつもの注文方法。更に、とても少なく、と念押しする事も忘れません。

なのに一品目がタタキのにぎり鮨なのはなぜ？いや、旨いんですけどね。本日も沢山のお客さんがいらっしゃいますが、どうやらお誕生会やら宴会やらが入っているようで、そのおこぼれのようですね。うん、これは嬉しい誤算。この日も休肝日予定でしたのでご飯ものは非常に嬉しいのです。ぺろり…、これは旨い！

で続いてのタンは黒毛和牛。どどんと大ぶりのタンを塩でいただきます。じゅじゅーと網に焼くのです。ほほう、なかなかねっとりぶりっと旨そうなタン。あまりに大きすぎるのでハサミと大ライスをいただきました。あ、大ライスは関係ないですね。でもマリーアントワネットさんもおっしゃってます。「ビールがなければご飯をたべればいいのに」と。

塩タンに大ライスという喰い合わせの妙。こればかりは喰った人にしかわからないと思いますが、非常によく合う。むしろなぜご飯とタン塩を一緒にメニューとしないのか。「タン塩丼」なんてのが、付け合わせにキムチとワカメスープでランチメニューという幸せな国はどこかにないものでしょうか？情報お待ちしています。

とまぁ実に楽しくいただいている訳ですが。脂付きのテッチャンで「塩テッチャン丼」というのもありだなぁ、と趣旨替えしてしまうのです。テッチャンの脂が白いご飯によく合います。じゅわっと広がるホルモン脂の旨味をしっかりと受け止めて余りある白飯の包容力。ああ、堪らんわ。もう焼肉にビールの時代は終わったね。これからは白飯下克上だね。

白いホルモンと白いご飯を堪能していると赤いホルモン、脂付きハツが。おお、これも紅白が映える「脂付きハツ丼」ではないですか。カイエンペッパーのピリ辛さが旨味を更に際立たせてくれますいやー、旨い。ホルモンと白飯の融合は実に美しく、そして旨いのです。やはりホルモンの脂はヘルシーでいいですね。

なぜかここでやって来る生の盛り合わせ。本日のオススメ生肉は「山葵ユッケ」だそうです。もうね、白飯に合わせているとしか思えないのですわ。山葵とあったかご飯の相性なんて言うまでもありませんわ。そして思いの外ハツ刺もいけますね。山葵醤油でご飯と喰えば、濃厚な刺身の旨味なのです。

で更に焼きもの。赤ツラミ。ちょっとカレーの風味なのは、合わせている香辛料のイタズラでしょうか？それともカレー好きに対する挑戦状でしょうか？このスジっぽくてごりごりとした歯応えが堪りません。こいつに関してのみはビールが欲しくなるのは私の心根の卑しさと思って頂いても結構。それくらいビールの友ですね。

そして最終の辛口ホルモン盛り。タケノコ、テッチャン、ハチカブ、アカセン、小腸などなどにこっそりとスジなどの煮込み系が紛れ込ませてある辺りに店長の心遣いが嬉しいのです。ハチノスが実は下地としてボイルしてあって、焼いても固くならずに美味しく食べられるのですが、それと同等の処置を施した肉が二種類ほど。これが旨くて感涙ものです。

ということですっかりと御馳走様でした。最近ビタミンの不足を心配しがちな御料人様は、付け合わせの野菜類を完食されていました。我ら夫婦の後にはペンペン草すら生えておりませんな。いやー、少ない量とはいえ大満足です。酒無しでも十分に楽しめる事がよく分かりました。といことで、次回宴会のテーマが決定しました。

「ご飯で食べる焼肉（ノンアルコール）」でどうでしょうか？
間違いなく参加者の人数が減る事でしょう。この酒呑みどもが！

今回の：焼肉　ポッサムチプ
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888