HAWAII便り’08　六日目は実質最終日

六日目に突入。翌日は移動日なので実質この日がフルタイムの最終日。いやー、実に充実したパラダイスの旅でした。ということでこの日は特に予定を立てずに、ただひたすら本来の我々の生活で過ごしてみることにしました。

ええ、喰い道楽。言うまでもなく食い尽くし。そうと決まればせっかくの朝食も少し贅沢してみましょうか。本来は朝食用のビュッフェで無料なのですが、敢えて初日にディナーをいただいたレストランの方で朝食を。宿泊についていた朝食券に差額を払って。通常のビュッフェが行われているのは室内。こちらのレストランはオープンテラス。ほら、何となくコッチの方がいいでしょ？

そしてメニューも充実。相変わらず御料人様はフルーツ中心、私は肉中心でいただきます。今回特に気に入ったのはコンビーフとポテトの一皿。これは自宅でも作ってみようかしらと料理意欲がむくむくと。あ、そういえばまたしてもポテトか。まったく、どこにでも潜んでいやがるぜ。さらにここのレストランではオムレツも。

作りたてのオムレツ。旨！こりゃあ旨いわ。でも大きすぎ。このオムレツだけで普通に一食の量があります。本日はしっかりと喰いまくる予定ですから、朝食であまり負荷をかけるのも如何なものかと。ということで勇気ある撤退。半分ほどお残ししておきました。このテラスは野鳥が餌をついばみに来るところ。いわゆる天使の分け前。

あ、オムレツって鳥の玉子か。どうりで鳥が食いに来ないと思ったわ。と、まぁ訳の分からない言い訳などしつつ、お昼に向かって胃袋調整などしてみました。

さて。今回の旅でもほとんどのレストランを御料人様の旨いもんレーダーに頼ってきたのですが、実質最終日のお昼、唯一私が探し出したお店へと行くことになりました。まぁ見つけたといっても、ネットでうろうろしていたら偶然目に付いただけなんですけどね。そして実際に店の前まで行ってみた結果、今回の訪店へと結びつきました。

大抵この手のお店はアルコールが無い場合が多いのですが、今回はありがたいことに酒あります。嬉しい！となれば当然バドワイザー…おや？コナブリューイングがありますよ。これにしましょう【LONG BOARD ISLAND LAGER】をいただきます。御料人様はカクテルで。えーと。名前忘れちったわ。呑んでないから。

そしてメニュー。せっかくハワイにいるのですから、ローカルフードに走るでしょう。【Hawaiian Plate】を。カルアピッグと茹でキャベツ、ロミロミサーモン、ポイ、マカロニサラダというまさにハワイのローカルフードの詰め合わせ。カルアピッグ旨ーーー！ポイも旨ーーー！マカロニサラダは大好物！ロミロミサーモンのサーモンがちょっとしょぼかったけど。

まぁあれです、この詰め合わせ感が素敵なんですよねぇ。で御料人様の方。【Kalbi Ribs】をミニで。せっかく焼肉っぽいメニューがあるんなら喰っておきましょう、程度の意味合いで。ところが、これが大ヒット！つかホームラン級なのですわ。あのね、焼肉なの、骨付きカルビ。しかも下町風のしっかり味付けな焼肉。

これは堪らんですわ。ミニにしたの失敗。まずタレが私のモロ好み。日本で喰う焼肉丼なんてのはこれに比べれば御嬢様のお食事。ガッツリ感が素晴らしい。辛味が少なめなのも下町っぽく、味付けにteriyakiの文字があるのも分かる甘さ。それにしても恐ろしいのは、これを喰うほどにどんどん肉に対する欲求が高まっていくという事実。

付け合わせのサラダも旨かったですが、何と言ってもハワイで日本に勝るとも劣らない骨付きカルビが喰える幸せ。あー、最高です。もうこの勢いで夜もがっつり肉を喰うこと決定しました。ということで御馳走様でした。まぁこの店での唯一のマイナス点は、思い切りトイレ横の席に座ってしまったことくらい。次回この辺りに来ることがあれば再びメニュー制覇にやって来ます。ええ、レギュラーサイズのKalbi Ribsをいただきに。

しかしまぁ、実に充実の昼食でした。ランチに焼肉が喰えるとはなんて素晴らしいのでしょう。そしていい加減あまりに続く肉に嫌気が差していたはずがすっかりと肉欲を喚起されてしまいました。やはりあの焼肉味ってのは我々の原点なのでしょうか？

ということで夜はガッツリステーキと決まりました。御料人様が一番行きたがっていたお店でディナーということに。そのお店「KIMO’S RESTAURANT」へと。実は一度行こうとしたのですが、あまりの繁盛ぶりに怖じ気づき予約してから来ましょう、という事になったのです。当然ですが御料人様のお力によって電話予約の後お店の方へと。

時刻は丁度サンセットの時間帯。沈みゆく太陽とかがり火で赤く染まった二階のオープンテラス。うーん、最後の晩餐に実にふさわしい美しい光景。周りの人々も、この美しさに見とれています。いいなぁ、やっぱりここは外国なんだなぁ、と実感する美しさ。日本とはまた違った風情があるんですよねぇ。

てな感じでご機嫌になってしまったので赤ワインを開けちゃいました。ま、残ったら持ち帰って部屋で呑めばいいしさ。そしてお食事の方。ウエイターのお兄ちゃんが楽しい人で、料理の説明が身振り手振りで大袈裟。えーと、今回はいつもと違ってまずは御料人様のメニューからいっちゃいましょう。魚料理です。

いわゆる日替わりの魚。本日のお薦めは【ONO】ということです。ではそれを。オキサワラのことだそうで、実に美しい白身の魚。ハワイの言葉でオノとは美味しいとの意味。まさに美味しい魚。これがソースと相まって実に旨い。珍しくライスも美味しかったのは特筆もの。このところのハワイでのライスはハズレが多かっただけに。

そして私の選んだメニュー。【PRIME RIB (While it lasts)】という、運が良ければ喰えるというプライムリブ。というのも量が凄いのです。えーとね。32oz。900ｇ強。莫迦。見た瞬間脳味噌が煮え立つかと思ったもの。まずデカイの。そして分厚いの。いままで草履のようなとんかつとか喰ってきましたが単位が違う。

どのくらいかといえば、隣の席の団体さんから歓声が上がるくらい。後ろから「Two fingers…」というのが聞こえてくるほど。Two fingersって、バブルの頃のバーボンの呑み方以来聞いたこと無いわ！実際に計ってみると、私のか弱い指では3本分くらいでした。まぁアレです。喰うんですけどね。がっつりと喰うんですけどね。

果たして見事に完食。当然御料人様にも手伝っていただきながら。時々口直しに御料人様のオノを摘んだりして頑張りました。まさかここまでの大きさとは思っていなかったのでミディアムレアの焼き方は失敗。骨の付近はほとんど生の様相を呈しておりました。次回からはウェルダンでいきましょう。つかまた喰うのかよ！喰いますよ。その際には昼にしっかりとカルビを食ってくるからね。

ということで最後にコーヒーをいただいて御馳走様でした。ウェイターさんからは拍手と握手で祝福を受けて本日は大満足でした。もうしばらくアンガス牛は喰いたくないほどに。この後、無事にホテルまで辿り着き、大量に買い込んだバドワイザーを呑みながら荷物のパッキングなど。あ、ワインはしっかりと一本お店で呑んできました。

酒池肉林はきっちりと制覇して参りました。
最後に勢いがついたのでこの旅は大成功ということです。喰いすぎですが。