いよいよ最終日三日目。さすがに前日にはしゃぎすぎたのと、チェックアウトでパッキングということで朝食バイキングに行けませんでした。ま、それでもジュースくらいはいただいて。さて、それでは最終日。予告通りちょっと足を伸ばします。
向かうは宮島方面。スーツケースをコインロッカーに放り込み、在来線で宮島口へ。で通常はこのまま船に乗り換えて宮島へと向かうのですが、乗り場の行列を見て断念。それほどの混み具合でも無いのですが、気分的に無理と判断。この辺りは御料人様と気の合うところ。取り敢えず、海っぺりから赤い鳥居が見えたので宮島観光終わり。
ではまいりましょうか。我らの目的はただ一つ。牡蛎です牡蛎。広島にこの季節ということは牡蛎を食うために決まっています。とはいえ体調は今ひとつ、生は避けようか。ブラブラとすることしばし。とても素敵な張り紙発見。「焼きかき(電子レンジ)一個130円」と。おー、あの厚岸でもいただいたレンジ牡蛎!
ということで、店先で牡蛎剥きをしているお嬢さん二人に聞いてみました。レンジの牡蛎ってあるんですか?と。「…ワタシ、ワカリマセン」。あ、なるほど。では販売スペースの方に行ってみましょう。「ええありますよ、どうぞー」ということで無事に牡蛎にありつけました。取り敢えず一人一個ずつ。レンジで蒸ガキ状態。
これがもう、旨ーー!季節的に小ぶりですがぷりっぷりで旨すぎ。すみません、追加お願いします、四個ね!当然の追加ですね、ええ。実はこの時、鞄の中にビールが入っていたのですよ。前日某コンビニのスピードくじで当たったというビールが。でもさすがにここで出して呑めないので我慢我慢。でも牡蛎の旨さに我慢しきれず自分達用のお土産買っちゃいましたけどね。
いやー、このレンジ牡蛎ってのはもっとどこでも喰えればいいですのにねぇ。新鮮な牡蛎は持って帰るよりもその場で喰いたいですから。ということで取り敢えず御馳走様。店を出てすぐにビールを取り出してプシュっと。牡蛎の余韻があるウチにビールビール。旨いなぁ、幸せ。さて、これで終わっている場合じゃない。昼時ですから飯を物色。
取り敢えずこの辺りには喰えそうなところがないので船乗り場の方へと移動しまして。お土産物センターのの様なところがありましたからここへと。ぐるりと見ていると【牡蛎クリームコロッケ】の魅惑的な文字。いただきます。ま、二人で一個でいいでしょう。揚げたてのコロッケはそれだけでも旨いですが、牡蛎となれば更に。
うん、旨い!ちょいと味はきつすぎですが旨いクリームコロッケ。しまった、こんな事ならビールを残しておくんだったと軽く後悔の念に苛まれながら完食。その後、ぶらぶらとお店の中を徘徊して適当に買い物して終了。いや、終了じゃないって。昼飯がコロッケ半分って。冗談じゃない、とっとと旨そうな店を探しましょう。
で、再び寒空へと。前日から段々と冬っぽくなってきたこの日はそれなりに冷たい風。目に付いた穴子飯の店は大行列。うーん、アレに並んでまではちょっと。後で知ったのですが、美味しいことで有名なお店だったそうです。行列の時点で我らには関係ございませんが。
でまぁ天の邪鬼というか並ぶの嫌いというか、別の店を探したのですが、そもそも店の数が圧倒的に少ない。恐らく宮島まで船で渡れば結構な数のお店もあるのでしょうが、この通過地点ではそれも望めず…ん?ちょっと気になるお店発見。近付いてみると「お弁当のみ販売中」とか。よし、これいってみよう!
お店は「一兵衛」というもともとは飲食店だった模様。中にはいるとお年を召したご婦人から「お弁当だけなんですよ」と言われましたが、大丈夫、張り紙見ましたよ。お弁当をお願いします。「大きいのと小さいのがあるんですが」。えーと。ではせっかくなので大きい方を一つお願いします。大きい方で通常のお弁当箱くらいの大きさ。
注文してから焼き始める穴子。下焼きというか白焼き状態ですけどね。それをタレにつけて本焼き。あーいいわぁ、なにこの癒し空間は。どうも広島へ来て以来癒されっぱなしな気がするのですが。連日のツボをつく癒しポイントでへろへろです。てなことを言っている間にお弁当完成。どこか食べられる場所ってないですか?
ということで駅の待合所へ。さすがに机はないですが、緋毛氈の縁台があったのでそこでいただきます。ご飯みっちり、隙間無く穴子。これはいい感じ。そしてぱくりと。うわぁこれは旨い。煮穴子や蒸穴子とは違う旨さ。しかも味付けが優しいのです。ほんのりとした甘味が何とも。当然のようにビールを買ってきて一人で乾杯。
ご飯、マジでみっちり入ってますのでかなり満腹になります。二人で一つにしておいてよかった。どうせこの後、新幹線で弁当を喰うに決まっていますからね。ということで御馳走様でした。ちょうど電車のやって来る時刻。なかなか良いタイミングじゃあないですか。この後は無事に広島駅まで戻って、さてどうしましょうか。
そういえば、今回はいきなり繁華街近くで宿泊だったので駅前探索が出来ませんでした。せっかくなのでこの空き時間を利用してブラブラと見て回りましょう。で、ここで驚愕の事実。昼酒出来る店が山ほどある。あーそうか、繁華街は夜の街。昼間は駅前の方がよかったんですね。日曜日だというのに朝の9:30から営業している呑み処なんてのもあるじゃないですか!
次回は必ず駅前で!と心に誓いつつ、駅弁を買い込んで帰路へと尽きます。新幹線で一時間半弱。実にご近所じゃないですか。時間短めですからとっとと喰いましょう。【広島の味 じゃもじかきめし】ってやつを。その名の通り器がしゃもじ型。ふーん、なかなかいい感じ。再利用しようとは思えない使いにくそうな形ではありますが。
中身はというと、牡蠣飯に大ぶりの牡蠣が乗っかって、牡蠣フライと味噌っぽい味付けの煮牡蠣。佃煮と漬物。漬物は広島菜のようでした。これでソースがカープソースなら完璧ですが、そこまでは望むべくもなく。お味の方は可もなく不可もなく駅弁という風情。勢いがあるので買って損したという感じはないです。それなりに満足。
御料人様はといえば、お弁当を適当に摘んでもみじ饅頭へと。最近は色んな味があるんですねぇ。私はノーマルな漉し餡をいただきました。うん、もみじ饅頭の味です。ということで一眠りした頃には新神戸までついておりました。お疲れ様。今回も楽しくて癒された素晴らしい旅でした。そしてきっとまた広島へは行くことでしょう。案外近いし。
さて、無事に自宅までたどり着いた訳ですが。実は今回、レンジ牡蠣を食べた際に牡蠣と牡蠣飯の素ってのを買い込んでいたのです。特に買おうと思った訳ではなくて、レンジで温めている間にヒマだったので牡蠣飯の素ってのを見ていたら、つい。で当然ですが牡蠣も購入しました。牡蠣がないとどうしようもないですから。
作り方、ってのを見ると「一袋に対して牡蠣を200g」とあります。は?そんなの知った事じゃねぇと300g放り込む莫迦。だって牡蠣が多い方が旨いじゃないですか。それに、パックは300gと500g の剥き牡蠣しかなかったし。当然全部放り込む。ひゃっほーーー!牡蠣まみれの牡蠣飯の完成!喰うぜー!
もうね、牡蠣一杯幸せ一杯。わっつわつと喰うね、一心不乱に喰うね。米を3.5合使っているので牡蛎と合わせて四合ほど。当然ですがしばらくは牡蛎の炊き込みご飯三昧ですわ。この日、御料人様と二人で軽く半分ほど喰って、翌日の朝も牡蛎飯、その昼も牡蛎飯という牡蛎飯の輪舞曲。終わることのない旋律。旨!
ということで最終日、見事に牡蛎を満喫して参りました。そして牡蛎も旨かったのですが穴子飯の旨さも堪能です。何となく今まで広島といえばはっちゃけたイメージだったのですが驚くほどの癒し空間であったことが今回の旅の収穫です。
そして既に三日目の今日の昼も牡蛎飯という充実ぶり。
さすがに今日の夜で無くなりそうですが。
佐久間海産商会
広島県廿日市市宮島口1-1-13
TEL.(0829)56-0236
宮島口もみじ本陣
広島県廿日市市宮島口1-11-7
TEL.(0829)56-0153
あなご屋 一兵衛
広島県廿日市市宮島口1-3-16
TEL.(0829)56-1234
宮島のそこは覚えがありますよー。
この時期の牡蠣は国の宝でありますね。
>フジワラさん
ぐるりと廻ったのですが、お店で食べることが出来たのはここだけみたいでした。
他は購入と発送はやってましたけど。
まだまだこれからブリブリに育つことを考えると垂涎ものですw
焼くとはじけて大変なことになりますので、我が家で食べるときも牡蠣をレンジでチンします。
もっとも、ふたつきの容器に入れてチンしないとレンジの庫内が大変なことになりますが(笑)。
>おがちゃん
確かに焼くと大変ですw
自宅では主に蒸しています。
レンジは軽くラップするだけでだいぶんマシですよ。
実はレンジ対応の容器で、下が陶器、ふたが耐熱プラスチックで密閉しない、レンジ牡蠣を作るためにできたような容器があるのですよ。
そろそろ殻付の牡蠣を買いに行かなければ・・・・・・。
いいですねぇ、その容器。
牡蠣の買い出しがある時には是非お声掛けくださいw