以前、大量の牛スジやシュトーレンやベラベッカを送って頂いたレーヴ・ダムールのご店主kumaさんから、この季節に嬉しい贈り物をいただきました。そう、ジビエです。焼肉の虜となっている私にとって、牛豚以外の肉は別の意味で憧れなのです。
そして今回も緩衝材というなの大量のパンと焼き菓子をいただいてしまいました。夫婦二人ではとても喰いきれなかったのでご近所のさいとーさん一家にお裾分け。それでも大変な量です。だって一番デカイのはクッションほどの大きさのパンですから。それに一斤の食パン、ケーキ、惣菜パン（カレーパン含む）などなど。
すっかりと食生活が豊かになってしまいました。で、ジビエ。そうそう、こちらがメインでした。前に富山へ法事に行った時に貰ってきた熊肉というのもありましたが、今回は【鹿肉】と【猪肉】の二種類。刺身でもいけるという鹿肉。あーそういえば釧路で鹿肉旨かったなぁ。などと思い起こしちゃいますね。が、しかし。
ちょっと色々とあって長期間食べ損ねたため刺身は頂けませんでした。残念。でも喰うよ。焼いて喰うよ！「焼肉の罠」だからね、肉を焼くよ！ということで、釧路は白糠で食べた鹿ステーキを思い出しながら。実は私、ステーキ焼くの大好きなのです。ステーキ専用のフライパンを持っているくらいに。よし焼こう！
今回は、事情があってテフロンで焼きます。オリーブオイルを熱して、塩と胡椒をしっかりと効かせた肉をじゅわーー。そこへkumaさんから一緒に送って頂いたバジルオニオンバターを。これがまた良い香りなのです。ちょっと切り方を間違ったので、三つに分離しましたが焼き加減はミディアムレアで。獣臭を楽しみましょう。
いただきます。う、旨めぇええええ！コイツは旨いわ。赤肉独特の歯応えと鹿のクセある味と香り。それが特製のバターで上手い具合にマッチするのです。たまらねぇ。もしかしたら白糠のエゾシカより旨いかも。オレ、ステーキ焼きの天才！自画自賛。自分で言わねば誰も言ってくれないからね。やはりこいう料理にはパンがよく合います。
送って頂いた巨大クッションパンを薄切りに、トースターで軽く炙っていただくと至福の時。赤ワインでしっとりといただいちゃいました。どうも御馳走様でした。で、続いては猪肉なのです。
さすがに一気に喰えないので猪の方は翌日に日を改めて。やはり猪といえば牡丹鍋でしょう。それでいってみよう！えーと確か味噌仕立てだよね？日本酒と味噌と出汁醤油で味を調えて、適当に根菜をぶち込んで準備完了。肉の方は塊なのでチルト状態でカットしていきます。なかなか難しい。うーん、スライサー買おうかしら（莫迦）。
さて、鍋です。なぜか赤ワインを抜栓して呑みながら煮えるのを待ちます。肉を放り込んでしばし待つ。煮える。喰う。う、旨めぇええええ！なんだこれ、メチャ旨じゃん。ジビエ特有の「臭み」が実に旨味。もう、がっつがつ。牛蒡などの根菜がマッチして実に旨い。さすがに自宅の肉切り包丁はなまくらなので完璧な薄さにはほど遠いですが、そのお陰で野趣溢れる旨味を味わえました。
いやー御馳走様。肉は恐らく500〜600グラムくらいあったので全部は喰い切れませんでしたが、残りの肉で粕汁でも作ろうかと思っております。kumaさん、本当にありがとうございました！で、終わりそうなものなのですが。ほら、鍋といえば〆はあれでしょ？
翌朝、残りの出汁で【雑炊】作りました。だって余りにも旨い出汁が勿体なくて。ご飯を放り込んで鍋でくつくつと煮込み、最後に卵黄を落として完成。うふふふ。あのねこれは反則。旨すぎる。前日のすきやきの残りで作るスキヤキ丼と同じ旨味。いや、根菜重視で作っているのでそれ以上にいい出汁がでております。最強の雑炊。完璧に堪能させて頂きました。もうジビエに思い残すところはございません。
あとは鯨肉が喰いたいなぁ、ジビエとは別な意味で。
尾の身の刺身で熱燗が怖い。