2009年”焼肉の日”宴〜本焼肉・後半戦〜

さて、一旦自宅に帰ってシャワーにて禊ぎの後、勝負服へと着替えます。この祭のために昨年御料人様を説得してあつらえた印半纏。トップページのイラストがそれです。これで町中どころか電車にも乗れるほどの肝っ玉は必要という代物ですが。

さて、待ち合わせ場所は「原酒店」。いつものことですがここで一杯引っ掛けてから焼肉の日メインイベントが始まるのです。ガソリンがなければ走らないのは当たり前だのクラッカー。クラッカーは食いませんが。で、お店に行くと、まぁ人が溢れております。それも全員これから一緒に焼肉を喰う面々。お店ジャック状態。

ということで私も【大黒正宗】を一杯頂いて、いよいよ本日の戦場へと向かいます。よし、気合い入れていこう!と、今回の会場「ポッサムチプ」へと進んでいくのですが、あれ?電気が消えてますよ?どうしたのかしら。どうしたもこうしたも貸切ですからね。

お店に着いてご店主にご挨拶。え?今日は終日貸切で他のお客さん断っちゃったのですか?これは申し訳ない。というか仕込みが大変だったんですね。こんな莫迦ばっかりでゴメンナサイ。既に何人かの方々はお店の入ってらっしゃる。御料人様も到着していて、まずは酔っぱらう前に会費の回収。どんどんと集まってくる焼肉莫迦。

しばらく後に全員集合。今回は遅刻者はほぼなし。僭越ながら乾杯の音頭を取らせて頂いていよいよ宴の始まりです。いつものように取り敢えずは自席で料理をいただきましょう。まずは【ハラミユッケの巻寿司】からスタート。ほう、握りはよく喰ってますが巻寿司というのは意表をついてきますねぇ。では早速いただきます。

ハラミのユッケがまるでマグロのトロを思わせる旨さ。赤身ではなくトロ。ふーむ、この旨さはなんとも素晴らしい。というか、見事に酢飯とユッケがマッチしていますね。普通にサストロか何かだといわれたら信じそうなベストマッチ。【ナムルの盛り合わせ】はコーン、ゴーヤ、オクラの三種盛り。ふと気が付いたらコーンは全部御料人様のもの。

ゴーヤも旨いです。やはりこういう野菜ものは焼肉には必要ですね。ちょいちょいと摘みつつ肉を喰えばいくらでも喰えちゃう不思議。とはいえ、ほとんどを御料人様に食べられちゃいましたが。というのも、この日の御料人様は食事を控えめにし、ジムでキッチリ走ってからの登板ですから。そりゃあ万全の肩を作っていますね。主力投手。

さてさて巻寿司が出たからもう無いかと思っていましたが【ハネシタのにぎり寿司】もきっちりと。茗荷が夏っぽさを演出していますね。さっぱりとポン酢おろしで。こちらも相変わらずの旨さですわ。ここでちょっと珍しいメニュー。【米沢牛ネックスープ】がでてきました。「くいっと飲んで下さいね」との事なので一気にぐびり。

ほほう、さっぱりスープは口を変えます。味付けは塩だけでしょうか、牛スープの旨味がしっかり。えぐみや濁りのない澄んだスープ。これは旨い!ここで生がやってきました。【ハート昆布締め、白ハチノス、梅肉レバー】の三種類。どれも味付きですのでそのままで。ハツはぷりっと食感。昆布の旨味はハツの旨味に負けちゃってるのかな?これはこれで旨いです。

白ハチノスは食感ふわふわ。梅肉レバーはゴマがたっぷり。見た目にも味的にも和風です。これで日本酒が呑みたくなるのは仕方のないところ。旨い旨い。そして焼きものへと。焼きの口切りは【タン】ですね。薬味が落ちないように片面焼きしてから巻き込んで頂きます。むふ、旨いです。やはり上質なタンは上品に旨い。

そしてホルモンへと。【小腸】は見事なブリブリの脂。こいつは脂を楽しむホルモンです。脂を上にして焼き始めるのはお約束。しばらくすると脂がじゅわじゅわと浮いてくるのでひっくり返して焦げ目が付いたらいただきます。うは、旨!脂の旨味と甘味が堪らん。しかもこれを柚胡椒入りの大根おろしでいただく幸せ。思いの外さっぱりと旨いのですわ。

【脂付きハツ】は最近の定番。脂の部分が飴色になったら食べ頃。旨すぎます。この脂で焼そばを作ったら旨いんですよ、とこれはまた別のお話。【ハチカブ】はゆかりの塩気でいただきます。今回は全体的に和風な感じですね。更に和風な感じで【ヘレ】を塩昆布で。ほほう、これはこれはまた上品な。またまた片面焼で。

塩昆布と山葵を巻き込むようにいただきます。最初に肉汁の甘味、塩と山葵の刺激、最後に昆布の旨味が広がる不思議な調和。これからは和風焼肉というのもありかもしれません。どうでしょう、焼肉割烹とか。あ、ありそうですね、東京あたりに。てなことをいっているといよいよ大物がやってくるのです。【米沢牛クラシタロースステーキ】の登場です。

見りゃあわかりますね。大ぶりなステーキ肉、かと思いきや拍子木状にカットされたクラシタ。これをころころと転がすようにして焼いていきます。焼き加減は好みですが、しっかりと焼いても旨いであろう肉はしっかりと焼きます。肉汁に乏しい肉を焼きすぎるとかすかすで喰え無くなっちゃいますからね。果たしてしっかり焼きは正解でした。

真ん中に肉汁がぎゅっと集まりつつ肉そのものが柔らかい食感。旨い。赤肉の旨味はやはりこれだわ。いやー、もう堪りませんね。と、ここで【ナムル盛り合わせ】とキムチ】の登場。おやおや、このタイミングというのはまたイイ感じです。しっかりとした赤肉を堪能してから口を変えるにはこのタイミングですね。

以前、栃木の粋牛さんでもこんな感じでコースを作って頂きました。見事なタイミング。ここでいよいよ焼肉らしい焼肉を。【ホルモン盛り合わせ】いただきます。辛口に仕上げられたホルモンは、サンドミノ・ハチノス・アブテツ・アカセン。脂ブリブリのてっちゃんなのでアブテツ?そんな感じ。つか、メチャ旨なのですわ。

思わず白飯に乗せてがっつりと頂きたいところですが、どうせこの後にご飯ものが来るんでしょ?ええ、来ました。【カレーライス】…アレ?肉がない。と思ったら「こちらはソースですので、クラシタ火肉山に乗せてお召し上がりください」だそうです。だそうです。莫迦?あんた莫迦?カレーは飲み物とはよく聞きますがまさかソースだったとは。

【クラシタ火肉山】をしっかりと焼いて頂きましょう御料人様と2人で。このカレーが玉葱たっぷりほろ苦いカレー。見事にタレ肉にマッチします。なるほど、チョイ甘めのタレ焼きの肉とほろ苦いカレーの合わせ技ですね。普通はこんなこと思いつきませんけどね。さすがはポッサムチプという所でしょうか。いやー旨かった。

すっかりと食い終わった間が漂っていますが、どうもキッチンでは何か別のメニューが作成されている模様。えーと。それはなんでしょうか。【米沢牛バーガー】だそうです。うひゃー。今回は大阪から佐世保バーガーのお店CAFE ATA-GOのご主人がお見えと知っての狼藉でしょうか?いや、きっと知っているはず。前にも名古屋のお客さんに肉で櫃まぶし作ってましたし。

もうね、これが死ぬほど旨かった。二人用のバーガーなのですが、どう見ても六人用と遜色がないというでかさ。本当なら一人で喰いたかったのですがさすがに御料人様と二人で分けましたけどね。今度これをメインで喰いたいです。ま、一つ作るのに相当な時間がかかってらっしゃったので今回限りの特別メニューだとは思いますが。

最後にデザートとして【大根おろしのシャーベット風】をしゃっくりと頂いて御馳走様でした。いやー喰った喰った。それでも最後まで完食出来ました。今回はさすがに量を控えめにして頂いたお陰で無事に食べ切れました。うん、満足満足。この後も楽しい宴は閉店時間まで続いていたのはいつものことですね。こうして本焼肉の日も無事に乗り切ることが出来ました。

まだ翌日も続くんですけどね。この狂乱の宴。
本当に満腹中枢が壊れるかと思いました。

今回のお店:
原酒店
兵庫県神戸市兵庫区塚本通7-4-12
TEL.(078)577-0495

焼肉 ポッサムチプ
兵庫県神戸市兵庫区駅南通1-2-20
TEL.(078)681-8888

3 comments to “2009年”焼肉の日”宴〜本焼肉・後半戦〜”
  1. 「本焼き肉の日」は やはり素晴らしい内容ですね。
    待ち合わせに お越し頂き ありがとうございました。
    ワタクシの「上腕二頭筋」が画像
    デビュー出来たのも嬉しい限りです。
    感謝

  2. >原栄治さん
    お陰様で大騒ぎでしたw
    なぜかウチのデジカメは原さんの手にピントが合っていました。
    筋肉に惹かれてしまったのでしょうかw

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