第二回・再び踏みしめる沖縄の大地〜後編〜

さて、長々と続いた沖縄旅日記もようやく最終日を迎えます。今年に入って二度の二泊三日、あわせて四泊六日。あれ?一日寝てないぞの旅の終焉です。さぁ、張り切って終わるぞ!

ということでいつものようにホテルのビュッフェで朝食。本当なら朝の市場にでも行けばいいのですがこの日は御料人様がお仕事。とっとと朝食を腹に詰め込んでチェックアウト。そのまま荷物はホテルに預けて御料人様は仕事へとドナドナ。すっかりと独りぼっちになってしまった私。もうホテルでオリオンビールを呑みながら寝て過ごすことも出来ません。

さて、どうしたものかと、取り敢えずゆいレールに飛び乗ってから考えましょう。すっかりと元を取ってしまった乗り放題券。首里方面へ向かって車窓を眺めながらこの後のことを思案思案。と、窓の下(モノレールなので)に泡盛の蔵を発見。しかも「歓迎 工場見学」の大々的な文字が。これは行かねばなりません。男が廃るってなもんですから。

「古酒(クースー)は沖縄の宝もの 古酒瑞穂」と大書きされた工場に吸い込まれて。すみません、見学させて頂けますか?あ、予約してませんが。どうぞどうぞと通されたのは貯蔵蔵。工場の方はこの日はちょっと見学出来ないそうですが、ま、それは仕方のないところ。突然の思いつきで気まぐれに酒いい匂いに紛れ込んだだけですので。

ここで色々と教えて頂きましたのは泡盛の作り方。うーん、なるほど。日本酒の蔵には何軒か伺ったことありましたのでそれなりに知ってましたが泡盛はまた全然違った工程になるんですね。これは興味深い。試飲の方も当然させて頂きました。「もしよろしければいくらでも持ってきますよ」といわれたもののそんなに呑んだら、ねぇ。

思う存分呑みまくって、ついでに自分用のお土産まで購入。どうもありがとうございました。あ、そうそう。全国の「みずほ」さんに朗報です。我こそは酒飲みと自負されるみずほさんは是非この企画に参加してみてください。ええ、そう、具体的にはあなたです。よろしくお願いします。ということで蔵の方をあとにしました。

この後は首里城方面へと向かいまして、というか、前回にも来ていたので特に何するわけでもなく。小高い公園の休憩所で前日買っていた「まさひろ」の水割り泡盛をミミガーを肴に一杯引っ掛けてきました。いやーなんとも優雅な気分です。さて、どうしましょうか。御料人様は新都心あたりで仕事のようで午後には終わるとのことでしたからそちらあたりでうろつきましょう。

腹も減ってきたことですし、ハンバーガーでも頂こう。と前回も食べた石垣バーガーを目指しましたが残念ながら品切れ。【チーズバーガー】で我慢我慢。四月だというのにすっかりと汗ばんでしまう沖縄。アロハシャツに短パンという出で立ちでもいい加減辛くなってきたので家電店で涼みながら時間潰し。そろそろお仕事も終わる頃。

予定よりも二時間ほど遅れてようやく解放された御料人様と合流。やはり仕事でも沖縄時間が流れていたらしいです、覚悟はしてましたけどね。お昼を食べていない御料人様と、やはりこちらも前回と同様のフードコートに。何はともあれオリオンビールで乾杯。そして御料人様は【アボカドバーガー】を私は【沖縄そば】を頂きました。

この時既に14:30。17:00開店のお店で夕飯を食べる予定ですから沖縄そばの麺を少なくして頂きました。こういうことが普通に出来るところが沖縄というか南国というか。実に素敵じゃないですか。ご機嫌に食事を頂いて、ではホテルへと戻りましょうか。預けてあった荷物を引き上げて、今回最後の食の楽園へと向かうことにいたしましょう。

ついたのは鮮魚店直営のお店。その名も「魚屋直営食堂 魚まる」と実に男らしいお店。早速はいってみましょうか。というか、お店の横、本当に鮮魚店です。そしてデカイ水槽がどーん。いい雰囲気じゃあないですか。まずはオリオンビールで乾杯。もう、普通ですわ。ハワイに行ったらコナビール、北海道に行ったらサッポロビール、沖縄に来たらオリオンビール。

全てを地産地消。当然摘みは【海ぶどう】から。もうモズクは腹一杯ですからね。ぷちぷちとした食感が実に旨い海ぶどう。他の地で食べる海ぶどうより粒が大きく感じるのは気のせいでしょうかね。続いてはお刺身。【カーエー刺】ってのを。これがまぁ活け作りで来ちゃうんですがね。一尾丸ごとってのが実に豪快。南国風で楽しい。

この刺身が白身で実に旨い。ちょっとねっとりとした食感が酒をすすませてくれます。よーし、【スク豆腐】も喰っちゃうよ。塩っ辛いスクガラスで頂く島豆腐。さらに【島ラッキョ】がきちゃったら、もう我慢出来なくなるのは仕方のないところ。すみません、泡盛ください!もう呑んじゃいますよ、ええ。一合でお願いしましたが、相変わらず1.5合は入っていそうですね。

ふと見ると天ぷらが。恐らくテイクアウト用だと思うのですが訊いてみたらお店でいただけるとか。それは是非とも頂きます。【さかな天】お願いします。本当はイカ天もあったみたいですが切らしていたそうです、残念。このさかな天もやはり沖縄の天ぷら。フリッターのような衣がそれ自体に味付けしてあるのでそのまんまで。御料人様は塩好きなのでちょっと付けながら。

これがほっこりとして美味。油の加減が泡盛にイイ感じです。泡盛って脂っこい食べ物にも絶妙に合うんですよね。日本酒だとなんとなくあっさりとした方に流れがちなのですが、泡盛を水割りでガンガンと呑んでいると、ビールよりも油を流してくれるような気がします。そうか、これからは焼肉を食う時も泡盛の水割りにすればいいんだ。

と、訳の分からない結論を迎えたところでいよいよ最後の〆に移りましょう。こちらのお店の本来の主力メニュー。それは定食なのです。ここはやっぱりこれでしょう。【煮魚定食】を。沖縄定食というかなり素敵な心惹かれるネーミングのメニューもありましたが、魚専門店ですから魚、それも調理された魚でしめるのが男というものです。

こちらの定食、大・中・小があります。小は魚半身、中は一尾、大は大物だそうで。南国での大物。その危険臭に中をお願いしました。流石に半身ではちょっと寂しいですからね。しばらく後にやってきたのは、うん、中で正解だったと心の底から思わせてくれる素敵定食。魚の尾大きさは当然ですが、なによりも付け合わせの豪華さ。

煮魚と一緒に煮込まれた厚揚げ&大根。刺身が二種類、牛蒡の煮付け、炊き合わせ、漬物。御飯は当然のジューシーが山盛り。よーし喰っちゃうよー!二人で一人前ですが十分に楽しめますね。炊き込み御飯系は御料人様も大好きですので二人で分けながら。煮魚は貪るように。おお、見た目よりもあっさりとしているいい煮魚じゃないですか。

ということであっという間に完食。どうも御馳走様でした。この店は空港からもゆいレールで一駅と近いのでまた機会があれば必ず来ようと二人して誓いました。というか、ついてすぐにここで昼飯ってのもありだな。大変いいお店です。ばたばたと空港へと向かい。ロビーで最後のオリオンビールを頂いて今回の旅も終了。いやー本当に幸せな南国満喫です。

また十分に腹を減らせて戻ってきます、沖縄!
次回はいつになるのか全くの未定なのが残念。

今回のお店:
瑞穂酒造株式会社
沖縄県那覇市首里末吉町4-5-16

CLIMAX COFFEE サンエー那覇メインプレイス店
 沖縄県那覇市おもろまち4-4-9-2F
TEL.(098)988-4017

フードコロシアム
沖縄県那覇市おもろまち4-1,DFSギャラリア・沖縄
TEL.(098)-860-1441?

魚屋直営食堂 魚まる
沖縄県那覇市高良3-5-1
TEL.(098)987-0085

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