初めての札幌旅行・三日目「平野屋、キタカレー、まつじん、頂ます」

楽しかった札幌の旅もいよいよ最終日。なんだか寿司ばっかり喰っていたような気もしますが、その通りです。そして最終日でも遠慮することはありません。

目覚まし時計が鳴る前に目が覚めるのは遠足前の子どもと同じ。ま、我々は既に遠足中ではあるのですが。しかし、窓の外は結構な雨。うむむ。まぁ仕方がない。取り敢えず着替えてお出かけの準備をしなければなりません。実は夕方のフライトだとばかり思っていたのですが午後一時過ぎに新千歳を出立する予定だったのです。

あまりぐずぐずやっていると何も出来ないじゃないですか。ということで雨の中ホテル前に待機していたタクシーに乗り込み中央卸売市場へ。市場といっても場外の方へと遊びに行くことにしました。お土産物になりそうなものがあったら買っても良いし、それより何より朝食を食べねばなりませんからね。で、無事に場外へと到着。

この時結構な雨の降り方で、びしゃびしゃになりながら一軒ずつ旨そうな店はないか見て回りました。そんな中、明らかに場外のお店の人が出入りしているお店を発見。ふむ、これは良いんじゃないですか？御料人様の審判を仰いだところゴーサインが。お店決定。「寿し処　平野屋」へと。店頭にたくさんのサンプルがあります。

やはりこういう場合は一度は喰っておかねばなりませんので【ウニイクラ丼】を私が注文。御料人様は【炙り銀かれい丼】をお願いしました。はっきりいって私もそちらが気になってました。でも定番ものは喰っておかないとね。ウニイクラ丼。旨いです。が、昨日まで大概旨いウニを喰っていたので美味しいなぁで終わってしまう。勿体ない話。

ところが御料人様の方の丼、メチャ旨。しかも蟹汁までついているという大盤振る舞いで680円。これはいい！炙った鰈の身がふわりと優しい丼。次回札幌に来ることがあればこの店で定食ものを喰おうと心に誓いました。絶対旨いはず。自信を持っていえますね。ということで御馳走様でした。

残念ながら特にお土産にしたいものもなかったので空港で買うことにしましょう。再びタクシーに乗り込んでホテルまでとんぼ返り。荷物をパッキングして空港へと向かいます。先日の事もあったのでまたしても指定券を購入。やはり300円プラス。今回の車輌はすげぇ豪華でした。まるでグリーン車に乗っている気分。新千歳から札幌に行く方はお勧めですよ、ええ。

空港でチェックインの手続きを終え手荷物を預けて、ではお昼御飯を。さっき朝飯喰ったばかりのような気もしますが気のせいです。札幌といえば喰っていないメニューがありました。スープカレーね。空港内ですが食べておきましょう。あまりのんびり出来ないので今回はビール抜きで。御料人様が【スープカリー】、私が【北海道野菜カレー】を。

関空でのインディアンカレー同様やはり空港にはカレーが似合いますね。野菜カレーの御飯が北海道の形になっていたり、じゃがバターが乗っていたりと可愛い演出。味の方はどちらも普通でしたが。こういうのは喰ったという事実が大切なんですよね、ええ。ということでさっくりと御馳走様でした。そろそろ搭乗口に行かねばなりません。

で、手荷物検査も終わってフライトを待つばかり。ところが待てど暮らせど飛行機がやってこない。あれ？これはもしかして豪雨で欠便とか？しばらくすると放送が。機材整備の為に遅れているそうです。なるほど。

仕方がないのでビールを呑んだり御料人様はソフトクリームを食べたりしながら気長に待つことにしました。だって仕方ないからね。でまぁしばらくしたら飛んでもないこと言い出すわけですよ。フライト時間が三時間半遅れると。えーと。どうしましょうか。すでに出発カウンターの中ですし…。あ、出ても良いんですか？そりゃそうですね。

とまぁそんな訳で、当初勘違いしていたのとさして変わらない時間に帰ることになりました。私的には仕方がないなぁという程度でしたが。これからの三時間半をどうしましょうか。

アウトレットモールに行く送迎バスがあるらしいので乗り場に行ってみると丁度出発したばかり。うーん。よし、喰おう。我々に残された時間潰しは喰うことだけじゃないか。そういえば今回なんのかんのとジンギスカンを喰ってなかった。行こう、ジンギスカンに。肉を焼いていたら時間も潰れるしちょうど良い。空港内のジンギスカンの店へと向かいました。

松尾ジンギスカン、略して「まつじん」へ。さて何を喰いましょうか、ジンギスカンですね。それしかメニューもないですし。ほう、生ビールと小鉢のセットもあるのですか、では【特上ラムビアセット】をお願いします。御料人様は小ジョッキで。取り敢えずゆっくり食う為に一人前ずつ注文となりました。時間稼ぎもせねばなりませんからね。

やって来た肉。おー、生ラム。旨そうですねぇ。お店のお姉さん（超小顔）から焼き方の説明を聞いて、しかし右から左に聞き流していたので適当に焼いて。うーん、旨そう！では頂きます、って焼けるの早！あっという間に焼けますやん。で喰いますやん。終わりますやん。やばい、これはヤバイ。時間潰せない。肉があっという間になくなる。

肉が来てからわずか10分少々で食い終わってしまいました。これで二時間持たせようとすると八人前は食べないといけない計算。全くの誤算。これは散々。とっとと退散。とまぁ適当に韻をふみながら御馳走様でした。仕方がない、ゆっくりと飲める店を探しましょう。

見つけました。「炙り処　頂□（□は斜線が入って「ます」と読む）」。いただきます。良い名前じゃないですか。メニューを見ると、おおぉこれいこう【手作り道産牛のたたき】。せっかくだから最後まで牛を喰おうじゃないですか。っていうか、よく考えたら初めての牛肉のような。ま、気にしない気にしない。美味しくいただけばいいのです。

サシのない赤身のたたきは日本酒にも合いますね。ちなみに私の酒は小樽の地酒【熊ころり】。鬼ごろしなんていう物騒な名前ではなく熊がころり。かわいさに私の心もころりとやられました。お酒は結構な辛口でしたけどね。さて、少しは野菜も食いましょうかと少し時季はずれですが【アスパラのてんぷら】もいただきます。

うん、旨い。やっぱりさすがは北海道。多少次期を外してもアスパラが旨いですわ。やはりこうでなくてはいけませんね。もうすっかりと御機嫌になってしまったのでこのままここでフライト時間までだらだらと過ごしてしまいました。4階ということで人も少なくて良い場所ですね。あまり人が少なすぎると無くなる可能性もあるのでそのあたりも困りものですが。

ということでそろそろ時間です。再び出発カウンターを通って搭乗口へと。残念ながらまだ飛行機は到着していません。大丈夫かなぁ、などと私は他人事のように見ていたのですが、スカイマークの関係者の方は気が気じゃない様子で到着を見てました。そりゃそうですね。これ以上遅れたら大騒ぎになりそうだもの。

その後は予定通り三時間半遅れで出発。無事に神戸に帰って参りました。あれだけ降っていた雨も神戸に帰ってきたら見事にあがっておりました。よかったよかった。結局、この度では目標の「一日四食」をクリアしてしまいました。ま、飛行機の遅延も面白かったのでよかったということで。

さぁ、次はどこに旅に出ましょうか。
その前にたまった仕事を片づけなければ。