いつの間にやら五月病も過ぎ去り、あっという間に梅雨入りですか。いやー時代は進んでますなぁ。と、時候の挨拶で一ヶ月以上放置しているサイトの状況を誤魔化してみました。お久しぶりです。皆様のてつやです。
先日、ちょっとした用件で札幌の方へ行って参りました。札幌といえば北の大地、彼の北海道へと。初夏の北海道といえば大変過ごしやすいことで有名じゃないですか。人混みに流されて汚れちまった魂を浄化するには綺麗な空気と美味しい食事で内側から洗浄する必要があったわけです。というか、まぁいつものように御料人様に濡れ落ち葉な訳ですけどね。
さて。北海道へ行くために、まずは最寄りの空港で不思議な力でびゅんと飛んでいく飛行機なる魔法の機械に乗らねばなりません。で、最寄りの神戸空港へと。僕たちの友達スカイマークにお世話になるのです。スカイマークさんのお陰でお手軽に飛行機を利用できるようになりましたなあ。それはそれとしてまずは腹ごしらえから。腹が減っては飛べません。満腹でも自力では飛べませんが。
「たもん庵」にてうどんを所望。以前のビールが呑めるカウンターがなくなったので中に入ってうどんです。ちょっと寂しい。【とろろぶっかけうどん】にちくわ天をのせてずるずると。お手軽に喰えるのでこれはこれでありがたい。手荷物検査のあとはいつものように売店でビールを。ん?よく見たらあまり時間が無いぞ?これは小さいサイズにして一気に呑まねば。
いや、呑まなければ焦る必要ないんですけど、呑まないわけに行かないのが旅の醍醐味。昼過ぎだというのに一気にぐいぐい。うん、旅のビールは格別。ビールクズと呼ばれても仕方なし。てなこといっているウチに出発時刻になりましたので欲望という名のスカイマークで飛び立つのです。あ、売店でしっかりとビールとつまみは確保しております。そのあたりは抜け目なし。
さてさて、あっという間にビールを飲み干した頃に無事大いなる大地に到着。そこからJRに乗るのですが、指定席は忘れません。これがあるだけで心に余裕が出来るというもの。つか、乗り込んで座った頃には既に出発時刻。指定席を買った意味があったのか無かったのか。そういう難しい問題はビールでも飲んで忘れましょう。あ、買い忘れた。
そんな間抜けなことをやっている間に札幌駅。ここから大通公園を越えて狸小路にあるホテルへと。以前はなかった地下道を通ると、信号機がないだけでもずいぶんと快適。そしてじつはちょっと寒かった。いや、油断してました。まさかここまで北海道が北だったとは。でも地下道は結構良い温度になっていたので助かりました。荷物を放り込んで早速町へと繰り出しましょう。
最初に行くのは「ランス」です。神戸は三宮にも同名のお店がありますが関係はありません。関係はないのですが両方の店主さんはお互いの店を知っているという不思議。まぁ同じ名前だから気になるのは当然ですか。とんとんと地下への階段を下りると丁度開店したばかりの一番客。カウンターの真ん中を陣取って早速ワインを。当然ですが北海道のワイン。
宝水ワイナリーのシャルドネを。まぁワインの味についてはよく分かりませんが大変好みの味でした、酸っぱくて。御料人様は十勝ワインの清見、1998年と2006年の呑み比べ。てなことをやっていると、やって来たのは牡蠣。牡蠣大好き。【カキえもん】をいただきます。もうね、これが旨いんだわ、ジューシーで。神戸の方ではそろそろ岩牡蠣が出回りますが、北海道ではまだまだ。うふふ、旨いわぁ。
そうそう、すっかり忘れてましたがここの【パン】が旨いんです。出てきた瞬間に食い切るほどに。まぁ後で後悔するんですけどね、いつものことですが。続いては【ウニボナーラ】の小盛り。このあと予約している店があるのであまり食い過ぎないように注意なのです。で、このウニボナーラが旨い。メチャメチャ旨い。平麺が好きでない私がとまらないほどに旨い。
そしてソースが濃厚。ああ、何という幸せ。もうここで喰っちゃう?と訊きそうになるほどに旨い。まぁ既に予約入れてるから無理なんですけどね、分かってるんですけどね。で、このソース。旨いから全部喰いたいんだけどパンがない。掬いきれない。このジレンマ。ううううう。ええぇーい、じゃあいいです!(逆切れ)【道産ホワイトアスパラとアサリのポシェ】ください!
えーと、ポシェって何?簡単に言えば低温でゆっくりゆでて煮詰めたものらしいです。んではそれ喰います。アスパラ旨い!立派なホワイトアスパラは甘味もあります。アサリもええ出汁でてますわ。うふふふっと完食。白ワインには良く合いますねぇ。魚介の中でも貝類はあわせにくそうなものなのに。ふと、チーズが欲しくなったのでお願いすることに。
数種類の中から二種類を。当然ブルーとウォッシュ。これが北海道産のチーズ。割と食べやすいのですが味はしっかり。北海道のワインとチーズで満足。そしてあんまりにも美味しかったものだからダメモトでお店の方に訊いてみました、どこで買えますか?と。まぁそしたらご親切にお店の場所まで教えてくれました。なんとホテルからすぐ近く。よし、自分たちのお土産はこれに決定。
というところでそろそろ良いお時間。本来予約している方の店に向かわねばなりません。少々早めですが、まぁ時間的に私達の前にお客さんがいるとも思えないので大丈夫でしょう。うん、正解でした。迷いました。というか店の前を何度も通りながら気がつかなかった。いやぁもう少しで遅刻するところでしたわ。
こちらのお店も実は一昨年来たことがあったのです。その時はクリスマス前後だったのでリースが飾られていまして、御料人様の目印がそれだったために見逃してました。ま、ありがちなことですね。お店の名前は「ブラン」です。早速お店の中へ。前回はカウンターだったので、今回はテーブル席をお願いしました。ええ、食事はゆったりとしたいですからね。
当然のようにワインを。グラスでもよかったのですが、せっかくのテーブル席。今回はボトルでお願いします。まずは乾杯してからメニューを選んで。【トマトの冷製スープ】からスタート。お、ちょっと甘くてスッと入る旨さはこの季節に良いですねぇ。といいつつ北海道はちょっと肌寒いんですけど。私って莫迦だからアロハシャツで来ちゃったんですよね。
てなこといいつつ【大人のポテトサラダ】いただきます。前回、これにハマったのです。ゴルゴンゾーラたっぷりのポテトサラダはワイン呑まねば仕方が無いという危険な一品。相変わらず旨いねぇ。【オースケのカルパッチョ桜海老ソース】はあっさりと。オースケってのは鮭です。この時期のやや小ぶりで脂ののった憎いヤツです。うは、旨いわ、これ。
どうしても私が食べたかった【三元豚のカツレツ】は実に上品なのです。あ、写真の盛りが少なく見えるのはお店の方が二人用に半分に分けて盛りつけてくれてるからです。こういうところの痒いところに手が届くサービスって嬉しいじゃないですか。このソースもバルサミコがいい塩梅です。御料人様が少々体調を崩しているのでほとんど独りで喰いましたけどね、結果的には。
そしていわゆるメインは【留寿都豚のスパイシースペアリブ】です。ガッツリです。また豚です。ほら、北海道で肉と言えばやっぱり羊と豚と鹿じゃないですか。なのでまずは豚を攻めていくのです。これがジューシーで旨いスペアリブ。肉汁がしっかりと、それでいて完璧な火の入り具合。骨離れもいいから喰いやすい。そしてラギュオールのナイフ、よく切れます。
最後に御飯ものが欲しくなるのは日ノ本の国に生まれし者の定め。一日限定三皿の【BLANC特製グリーンカレー】で〆ましょう。これがまた野菜多めで酸味のややある美味しいグリーンカレーじゃないですか。確かに人気なのは分かりますわ。いわゆるルゥを使ったカレーでも本格的なグリーンカレーでもスープカレーでもないカレー。ワインのお供に実に良いじゃないですか。
いやぁ大満足です。何のかんの言いながら二軒ともそれなりにしっかり喰っちゃいました。御料人様に至っては胃腸の調子がイマイチだったというのに。本来でしたら薄野の夜はこれから!なのですが、明日以降のこともあるのでこの辺りで退散しておきましょう。
さすがに無理の利かないお年頃になってきました。
今までならあと二軒はチャレンジしてそうなものです。
たもん庵 神戸空港店
兵庫県神戸市中央区神戸空港一番地ターミナルビル3F
TEL.(?078)306-1366
オイスター&ワインバー ランス
北海道札幌市中央区南2条西3-B1
TEL.(?011)251-7757
ワインレストラン ブラン(BLANC)
札幌市中央区南6条西4 TEL.(?011)513-4060