寒い、あまりにも寒い。何ですかこの寒さは。あまりの寒さにすっかりと更新できませんでした、という新しくもない言い訳でご無沙汰しております、あなたのてつやです。本年度二回目の更新は極寒の地、道東に行ったときの旅行記と決まりました。現状より寒かったことを思い出せば気が紛れるかという浅はかな考えから。
いやーもうすっかり昔話になりましたが、道東に行ったのです。思い返せば2010年の9月。ね?すげぇ昔でしょ?だからあんまり覚えてないのはご愛敬ということで。取り敢えず昔の写真を見返せば何か思い出話も出来るかという期待を込めて取り敢えず。
数年前から関西から釧路空港への直行便がなくなってしまいました。仕方がないので羽田からの経由便で一路釧路へと向かいます。そして素敵な事情でちょっと良い席で。ちなみに空港の方でもいろいろと事情があったようで乗換はバス移動の上タラップを使うという気持ちはビートルズ。
そしてあっという間に到着するというのになぜか軽食付きという幸せ。マジ軽食。こんな量では奥歯の隙間に挟まっただけで終わっちゃうね。うん、嘘です。結構ちゃんとしたサンドイッチだったりして。美味しかったので心ワクワク北海道にも期待しちゃいます。
さーて。到着した釧路からいきなり移動なのです。というのも今回初めて厚岸泊というチャレンジャー行為。過去数回の釧路旅行で厚岸に何もないことは明白。それなのに一泊しようというのです。実に挑戦的な行為ではないですか。ということで取り敢えず荷物をホテルに放り込んで一路コンキリエへ。
ここは本来はドライブインなのですが我々夫婦にとっては徒歩で行くところ。我が両足こそが車輌なのです。えっちらおっちら坂を登った先に目的の場所。そしてお昼ご飯はココでいただきます。「炭焼き 炙屋」です。
もうね、好きな食材選び放題ですわ。
といっても別に食べ放題ってわけではありません。魚貝市場って所で買い込んでくるのです。まぁ当たり前のように牡蠣、帆立、行者ニンニクソーセージ、バジルソーセージ、じゃがバター、ハラス、焼きウニを焼くわけです。ガンガンと焼くわけです。いやいや流石は北の大地の海鮮、実に旨いではないですか。
そこそこ腹を膨らせたところで次なる目的地。というか、厚岸といえばここしかないでしょう。厚岸漁業共同組合直売店A-ウロコ。ほぼ間違いなく通っている我が心の拠り所。
ありますあります、厚岸といえば牡蠣。ずらりと並んだ壮観な牡蠣の水槽。この中でバタフライをして牡蠣の殻で全身傷だらけになっても後悔しそうにない幸せ空間。絶対にやりませんがね。
いつものように牡蠣を購入。レンジで温めている間に雲丹を一舟。今回はバフンウニ。ここに来る前にしっかりと手に入れたビールでまずはくいっと。うは、旨いわぁ。
で、いよいよ牡蠣の登場。まるえもんのLLという太っ腹。もうマジ太っ腹。さっきの店でBBQを食い過ぎたからかな?と思うくらい太っ腹。だって結局この一番デカイのを一人5〜6個喰っちゃったから。さっきしっかりと喰ったばっかりなのに。いやー身が厚くって食い応えありましたわ。
さてさて。目的の牡蠣を満喫したので街中をブラブラしてからホテルまで帰りましょう。うん、みごとに何もないけどね。流石は厚岸・牡蠣の町。ということでホテルの夕食始まるよ!
机狭しと並べられるのは牡蠣と秋刀魚尽くしのフルコース。内容はといえば【つぶ貝、刺身(さんま、ボタンエビ、帆立)、焼さんま、さんま蒲焼、さんまなめろう、さんましゃぶしゃぶ、カキフライ、酢牡蠣、牡蠣土手鍋、焼き牡蠣、花咲ガニ味噌汁、ご飯、漬物】。中でも秋刀魚のなめろうなんてのは実に旨い。
当然刺身の秋刀魚もボタンエビも堪らんです。そしてこのホテル、ワインが充実してるのです。まぁ私には良くわからんのですが。とまたそんな訳でワインもボトルでいただいて御馳走様でした。
えーと。この後、どこかに呑みに行こうかとぶらついたりしましたが、漁業関係者の方が集まるスナックしか見つけられず、諦めました。まぁ仕方のないところです。どちらにしても明日は早く起きなければいけないので早めの就寝。オヤスミナサイませ。
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で翌日。ホテルの朝食をいただきましょう。我らにしては恐ろしく早起きな時間に朝食スタート。なんと7:00過ぎ。過去に例を見ない早起きなのには理由がありますが、まずはガッツリ頂きます。【塩鮭、酢の物、サンマ甘露煮、数の子海苔和え、炊き合わせ、海苔、昆布たきあわせ、白飯、味噌汁、漬物】をぺろりと。
というのも、厚岸は一泊のみ。次なる目的地へと移動するからなのですわ。欲望という名のJR根室本線に乗ること一時間半。辿り着いたるは根室駅。目的は年に一度のこのお祭りなのです。
前日喰ったよね?秋刀魚。それでも祭となれば話は別なもの。行くぜ!秋刀魚の祭典へ!まぁあれです。スゲエ雨なんですが。それでもビックリするほどの人々が秋刀魚を焼いております!
早速一杯二百円の北の勝を秋刀魚を入手して、空いてる網でジュウジュウと。あ、ちなみに日本酒は恐ろしくなみなみと注がれました。さすが港のお祭り、そういうところでケチったりは一切無し。
そして秋刀魚も旨すぎなのです!肉厚で恐ろしく脂ののった秋刀魚。最初は一尾ずつで、などと甘いこと言ってましたがあっという間に完食、お代わり、うひょー!旨い!いやっはー!
それだけでは飽き足らず、【北寄貝】まで買ってきました。これまた会場の外れにあるテントで販売しているのですが旨いです。秋刀魚と北寄だけで一升五合は呑めますね。私は1.3合くらいの日本酒を三杯呑みました。うん、大人だからこの辺りで勘弁しておきましょう。
酔っ払わないように【秋刀魚飯】で腹を膨らせておいたことは付け加えておきます。これも実に旨かった。秋刀魚と飯は良く合うということですなぁ。
ざんざかと降っていた雨も少々小降りになってきたところでそろそろ引き上げることに。せっかくだからそのあたりをぶらぶらと歩いていたら会場から随分離れた場所にある祖ある交差点にて一緒に信号待ちしていた少女達の会話が耳に。「なんかさんま祭の匂いがする」と。すみません。その匂いの元は私達です。すっかりと燻されてしまったのでした。
さて。いったんホテルで休憩したのでいよいよ夜も町へと繰り出します。まずは繁華街をくまなく歩くのです。いつものように店探しの絨毯爆撃、山狩りの如くしらみつぶしに。で、今回の店を決定。ちょうどお客さんが出てきた「浜作」というお店。
お座敷へ通されてお通しの【アスパラ】から。さすが季節のお野菜。続いては【ホヤの刺身】。これ、旨い。ホヤって好き嫌いが分かれそうなもんですが、思っていた味と別物といってもいいくらい旨い。
さっきさんざ喰ったというのに更に【秋刀魚の刺身】をいただく。焼いた秋刀魚も旨いですが、こうやって刺身になるとまた別物の旨さとなりますなぁ。
で、根室と言えばあれです。【花咲ガニ】なのです。花咲漁港に近いこともあり、当然のようにてんこ盛り。食べやすいように殻をカットしてくれているのでガンガンと喰えます。そして旨い。こればっかりは関西で喰えることはないですからこれを機会に死ぬほど喰っておきましょう。
普段あまり馴染みのない【八角南蛮焼】も。見た目は長くのびたタツノオトシゴみたいですが、これがまた旨いのですわ。燗酒に合うのですが味付けはちょっと濃いめ。いくらでも酒が呑める。
北海道といえば、【鯨ベーコン】もいただいておきましょう。なぜ北海道だからなのかは自分でもよく分かりません。でも喰いたかったの。神戸で喰うより安くてボリューミイなんだもの。
そしてご当地グルメってヤツをいただきます。【秋刀魚ロール寿司】。秋刀魚を棹前昆布で巻き寿司にしてある一品。根室のあちこちのお店でいただけるそうです。へぇ、旨いじゃないですか。ただひとつ問題があるとしたら思いっきり腹が膨れます。だって酢飯と昆布ですよ?しかも超具沢山の味噌汁までついてくるし。
ということで思いっきり腹一杯です。もう一軒くらい行こうかと思ってましたが無理。食べるのは無理。じゃあ呑みに行きましょう。ついでに腹ごなしにその辺歩きましょう。ぶらぶらと散策。ふむふむ、意外と飲食店は密集してますねぇ。
で、目についたのが「ビアカフェ will」です。ビアカフェってのがいいじゃないですか。入ってみたら意外と大箱のお店。カウンターには生ビールサーバの注ぎ口が並んでます。こりゃ楽しい。早速いただきましょう。私はギネス、御料人様は恵比寿のクリーミートップ。丁寧に注いでくれたビールは実に旨い。
お店自体は割と遅い時間からお客さんが入るらしくて割と空いてました。お陰でお店の方と話し込んでましたが。せっかくだからちょっとつまもうとお願いしたのが【ソーセージの盛り合わせ】。うん、量が多いです。てんこ盛りです。頑張って喰いましたけどね。
そうこうしている間に常連さん達が集まってきたようなので我々はこの辺りで退散します。珍しく早起きなんかしたもんだからそろそろオネムの時間のようです。いやー実に楽しかった、御馳走様でした。こうして二日目の夜も暮れていきました。さて明日はどんな冒険が待っているのでしょうか?
なんにせよまた腹一杯な一日になることでしょう。
うん、いつものことなのです。
厚岸味覚ターミナル コンキリエ
北海道厚岸郡厚岸町住の江2-2
TEL.(0153)52-4139
厚岸漁業協同組合直売店 A-ウロコ
北海道厚岸郡厚岸町字港町50-5
TEL.(0153)52-0117
ホテル五味
北海道厚岸郡厚岸町宮園1-11
TEL.(?0153)52-3101
魚河岸 浜作
北海道根室市緑町3-4
TEL.(?0153)24-5876
ビアカフェ will (ウィル)
北海道根室市梅ケ枝町2-7
TEL.(?0153)24-2006