歳も押し迫ってきましたが皆様いかがお過ごしでしょうか?私は元気ですが八月のイベントから日記があがっていません。今から頑張って今年の悔いが残らないようにしたいと思います。というわけでイベント四日目の朝がやって来ました。
ええ、そうです、糸桜→ポッサムチプ→くにきやと本来の焼肉イベントはこれで終了のはずなのです。ところところが、昨年の末くらいから我が家が離れたキッチン代わりに使っている、もしくは実は住んでいるのではないかとまで疑われているお店がありまして。そう、御崎公園にあります「トラットリア サッサ」なのです。もうね、一年で100回越える勢いですから。
で、東京からおいでの方々、及び京阪神にお住まいでまだ行ったことがないという方々が是非ともこの機会に!ということで企画しました。その名も「昼間っからサッサで宴会(焼肉の日の勢いで)」。まぁあれです。莫迦の集まりを翌日にも延長ということです。
そんな訳でまぁいつもの様にダメニンゲンの集まりが日が高いちゅうのにスタートします。その中でも特にダメニンゲンな私は抜栓王(新しいグラッパが入荷したら取り敢えず一番最初に呑むという王様的意味)としていきなりグラッパスタート。最近は肉以外にもダメさ加減で世間を騒がせております。
でまぁあれです。まずは【前菜盛り合わせ】から。パプリカのマリネ、レンコンのトマトソース、ブロッコリーのクミンシード、茄子のグリル、カボチャのレモンマリネ。お店では定番の前菜です。これを白ワインで乾杯!。
続いては旬の【鰯のカルパッチョ】。すぐ近くの「天然活魚 糸谷水産」から入荷したという実に素晴らしい鰯を。脂のノリもさることながら実のしまりが実に良い。旨い!
そして焼肉の日イベントの流れですから。肉ですよ肉。しかもホルモンですわ。【丸腸のトマトソース煮込み】というこちらも定番。イタリア料理ではトリッパなどはよく見かけますが丸腸という脂しっかりのホルモンは珍しいのです。というかこの旨さを知らないイタリア人は日本に来てこれ喰うべきだと思うね、ボーノ!とろとろの丸腸の旨味にホッペタまでホロホロ。
定番といえばこちらも定番。肉です肉。やっぱ肉でしょう。このぐるぐる巻きが目に入らぬか。
イタリアの腸詰め【サルシッチャ】なのです。こいつがまたブリッブリに旨いのですわ。ミッチミチに詰め込まれた肉汁までがワンセット。こんな旨いモン世の中にあったんだと。普段は適当な長さに分けるのですが、今回はこの長いままをまるごと。まぁ食べるときは切って頂きましたけどね。うふ、旨過ぎて口の中噛みそうだわ。
いやー、堪らんですわぁ。でここで小休止。ん?何をかって?肉ですよ肉。肉をお休み。【枝豆と焼き茄子と鱧のオレキエッテ(あれ?カバテッリだっけ?)】で箸休め。うん、全然休んでないね。思いっきりパスタだね。咀嚼と消化に一瞬の休みも与えてないね。だって旨いんだから。サルシッチャの脂で満たされた胃袋に爽やかな鱧と枝豆がやさしく押し流してくれるのです。
そしてさらに【白子のオイルパスタ】などという極悪非道な旨味スパゲッティ。こういう旨いモンはダメですよ−。旨過ぎて人間堕落しますよ−。と棒読みしながら白子の食感に微笑みが止まらない。
とどめに【クラシックカルボナーラ】と、我が人生に全く悔いを残させない素晴らしきキタッラの世界。濃厚な味なのに胃袋に全く負担を感じさせない魔法のカルボナーラ。あ、よく考えたらパンチェッタが思い切り入っているから肉休んでなかったわ。でも美味しいから無問題。
ここでとうとう本日のメインが。ほらこれ、この肉塊。なんと羊の肩肉なのですわ。これが今回の集まりのために特別に用意して頂いたという。真っ昼間なのに。
出来上がったのがこちら。【羊肩肉のロースト】と、まぁ見るからに旨そうな一品。そして喰ったらニヤけるほどの旨さの逸品。まさに秀逸。ホルモンやら焼肉やらを連日食べ続けたというのに、この羊肉にメロメロです。なんだろう、噛み締める幸せを感じさせてくれる素晴らしい快感。味、焼き加減、そして盛りつけまで肉好きを魅了して止まない一皿。
さすがに大満足のコースでした。あまりにも満足したのでやはり最期はグラッパで〆ましょう。いや、最初に呑んだけどね。まだ思い切り昼間だけどね。でもずらりと並んだグラッパのボトルを見たら呑むじゃないですか。それが人として酒呑としての背負ってきた業というものじゃないですか。
満足、まさに満足。【ドルチェ盛り合わせ】を頂いてまったりと御馳走様。
はっきり言って素晴らしい〆となりました。ありがとう佐々木シェフ。もうこれで今回の焼肉の日は大成功ということで間違いありません。また次の機会にも無茶なお願いをしますがよろしくお願いします!
で、終われば、ね…。ほら、大体があれです。そうそう素直に終わるわけないじゃないですか。ええ、夜には更なるアレがまっているのです。
いい加減ダメニンゲンは卒業したいものです。
ということで四日目夜に続くのです。
今回のお店:
トラットリア サッサ (Trattoria Sassa)
兵庫県神戸市兵庫区金平町1-17-14-105号
TEL.(078)381-6337