2014年10月24日旅日記 仙台漫遊記・初日「川政 Ohana房」

正月休みも明けて、街はすっかりと平常モード。なのに何をとち狂ったのか月に一度の更新だったひとり言またしても書いてます。すごい、おれ、すごい。ということで。生まれて初めての仙台にいった旅行記を。まぁあれです。思い切り去年の話しなのですがそのあたりはご愛敬。

2014年の10月24日。この日初めて仙台へと向かうことになりました。ほら、ちょくちょく御料人様の仕事にかこつけて週末なんかは旅に出るのですが、今回は初めての東北編。当然仙台も初めてです。予備知識として知っているのは牛たんと牛たんと、あとは牛たんくらいですかね。うん、何も知らないの。だから、真っ新な魂で旅をするのです。まぁビールを呑みながらですが。
これで250円はお得、やるなスカイマーク

仕事終わりでの出発ですから到着は夜。夜ということは到着早々酒が呑めるぞ!いや、既に呑んでいるけど。取り敢えずノープランなので街の灯りを目指す夜の蝶。
夜の町は魅力が一杯

しばらくぐるぐると街の様子など窺って、ビルの谷間に気になる提灯を発見。いいね、提灯は素敵。「御料理 川政」と書かれた真っ赤な提灯にすっかりとここを持っていかれてしまったというわけです。あと聞いたのですが創業78年という老舗。
イイお店です

賑やかなざわめきの中へと引き戸を開くとそこは素敵な酒呑空間。ああ、これはあれだ、昭和だ。昭和の酒処の匂いが堪らない。お座敷とカウンターどちらにしますか?との問いにしっかり注文しまくる予定の我々としては座敷席をお願いしました。
雰囲気に酔います

ちょうど前のお客さんと入れ替わり、カウンターまで眺めることの出来る特等席に。さて、何を頂きましょうか。壁に張り出されたメニューも気になりますがまずは突き出しから。どうしようかと悩んでいた【ヤリイカ刺、鮪刺】が盛り合わせで。我々夫婦が悩んでいたのを小耳にはさんでお味見にと盛り合わせてくださいました。なんという嬉しさ。そして旨さ。
ちょっとずつ盛ってくれました

ちょいちょいと摘まみつつビールで乾杯。なんというかいきなり日本酒が欲しくなっちゃったよ。もうこの店に腰を落ち着けるつもりですから。ならばと【しめ鯖】をお願いします。関西じゃあキズシですね。締め加減も実にうっすらと。これがまた堪らんですわ。
キレイなしめ鯖

当然ですが、ビール残っているけど日本酒ね。あ、冷やでいいです。燗酒は出来上がりが早すぎますから。当然ですが日本酒の肴に移行。【たらきく酢】くださいな。というか何だろうと疑問になったのでお願いしました。ほほう、タラの白子のポン酢ですね。菊の花のように広がっている様子からのお名前。ぶりっと旨いわん。
たらきく…何かとおもたよ

せっかくの日本酒なので【烏賊の塩辛】をちみちみと。新鮮でねっとりとした烏賊の塩辛に日本酒があっという間になくなるのです、すみません、お代わりを!
自家製烏賊の塩辛が旨い

ちょっと油も補給しましょうと【目光から揚げ】。メヒカリってこんな漢字なんですか。サックリほっくり旨旨。残してあったちょっと温んだビールで頂きましょう。うはーうめぇわ。
油美味しいよ油

他のお客さんも大体小休止に入ったようでお店の女将さんの手が空いたようで世間話なんぞしてましたら。やはり季節的にホヤはないそうで、バクライ好きの私としては淋しい限り、とか勝手なことほざいてたわけですよ。そしたらアータ、【ボイルホヤ】を頂いちゃいました。お店のメニューではなくてご店主と女将さんの個人的なおやつだとか。やったー!うれしいー!おいしいー!ちょっとフローズンなところが熱燗に合うね!うん、熱燗呑んでるよ。
ほや!うれしー!

それにしても本当に昭和空間に紛れ込んでしまったみたいで、当然見れないのですが実の天井近くにあるブラウン管テレビがまるで力道山でも映し出しそうな錯覚に陥るのです。
※画面ははめ込みです。
伝家の宝刀空手チョップ!

そして最期に頂くのはお店自慢の【おでん】です。具の方はお任せで。あ、御料人様は自分の希望をおっしゃってました。これまた優しい味で実にホッコリとします。うーん、これだけ食べにまた来たいなぁ。
ほっこりおでん

ということで御馳走様でした。帰りにわざわざ店の前までお見送りに来てくださいまして。必ずまた来ようと心に誓う夫婦なのでした。

さて、すっかりご機嫌ですがまだまだ夜は長いのです。さらに足を伸ばして仙台では有名な文化横丁へと行ってみましょう。おお、イイ感じで夜の灯りがキレイじゃないですか。酔っ払って焦点が合わないわけじゃないよ。
またしても文化のかほり

結構食べてますので軽くつまめる感じがいいなぁと見つけたのが「おはな房」という炭火焼きを掲げた酒処。よしよしよさそうな店じゃないかと入ってみたのです。そしてまたしても酒呑み心をがっつりと掴むよさげな店の雰囲気。
店内も素敵

半地下のようになったお店にはどーんとカウンター。カウンターは空いていたのでど真ん中のご店主正面に。さて、早速いただきましょうか。付き出しで頂いたのは【漬け鮪竜田揚げ】です。その名の通り漬け鮪を竜田揚げに。飲み物はお薦めの文横ハイボールを。文化横丁のあちこちにあったノボリやポスターはこれですね。竜田揚げに良く合う爽やかなハイボール。
これが突き出しとは怖れ入谷の鬼子母神

たぶん無いだろうなぁ思いつつ訊いてみたらありました【バクライ】。いやっほー、あ、ハイボール頼んじゃったよ。あのー、お酒も下さい。ええ、日本酒。バクライですからね。他に合う酒なんて考えられないわ。サックリとした歯応えのバクライと日本酒の取り合わせ、もう最高です!
ば・く・ら・い!

オススメ何かありますか?鮪ですか、三陸塩竃ひがしもの鮪?それは是非お願いします。なんでも100本に1本くらいの稀少な鮪だそうで。【鮪刺】で頂きます。ほう、これはなんとも旨い鮪じゃないですか。中トロくらいの脂を感じながらもしっかりと赤身の旨さも。いいねぇ。
キレイな鮪です

さらにオススメは【モーカの星】。なにそれ?え?鮫の心臓?それを刺身で?素晴らしい!サックリとした食感で何ともいえない美味。これから牛豚のホルモン系刺身が食べられなくなったらこれが代わりになりそう。まぁ鮮度的に取って代わるのは難しいかもしれませんが、個人的にはコッチの方に来たときには是非食べたいメニューとして心のブックマークしておきます。
鮫の心臓、モーカの星

まじそろそろ腹一杯になってきたよ。ご機嫌で食べ過ぎてますわ。よし、最期、〆に頂きましょう。【金華の炙り〆鯖】。まさに〆の一品。金華サバはよく知ってますがそれを炙ってくれるとは、炙りもん好きには堪らんですよ。これまた日本酒に最高の肴。炙ることで皮の脂が甘くなるのです。うわぁ旨いよう。
〆にしめ鯖!

ということでこちらのお店も御馳走様でした。ふと時計を見れば23時をまわっています。お店の閉店時間過ぎてますよ。若いご店主は、いいですよーゆっくりしてください、とおっしゃってくださいますがさすがに明日もありますのでこの辺りで。

いやいや、初めての仙台ですが、ノープランで飛び込んだ店とは思えないほどの充実ぶり。何というか街に活気があるのですよね。酔っ払いにやさしい街ですなぁ。ということで本日ここまで。明日に備えて。

帰りに缶ビール買い込んでホテルに帰ったことはご内密に。
誰に対して内緒なのか…。

今回のお店:
御料理 川政
宮城県仙台市青葉区一番町4-4-11 川政ビル1F
TEL.(022)263-3547

炭火焼き おはな房
宮城県仙台市青葉区一番町2-4-8-1F
TEL.(022)224-3760

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