あっという間に真夏に突入。台風だの梅雨だのを乗り越えていよいよ男の季節だぜ!嘘です、暑いです、イヤです。エアコンの前でビール呑んでいたい。
そんな訳でちょっと呑みに行ってきました、神戸市中央区は二宮にあります「季節一品料理 藤原」へと。おお、そういえば半年ぶりくらいですねぇ。
こちらのお店、いつも大繁盛でしてなかなかうかがう機会がありません。そこで前もって予約を入れてからの訪店となりました。折しも台風がやって来るとかで風がガンガンと強くなっている最中。ちょっとくらい自制すれば良いのにというのは心の片隅にとどめておきましょう。で、お店へと。
ご一緒する御方は既に到着済み、というか既に呑んでるし。私も頑張って追いつかねば、ビール、ビールっと。いつもサッポロラガービール。肴は【穴子の肝煮】ですか、こりゃまたオツですなぁ。甘辛い出汁の利いた穴子の肝はビールでも日本酒でもその旨味を最大限に引き出してくれますわ。
そして【烏賊煮付け】です。これまたアッサリとしているけどイカの旨味がぎゅっと引き締まる。あああぁいいわぁ。いきなりでなんですけどお酒もらいませんか?ほらビールはチェイサー日本酒をちびちび、良いじゃないですか。満場一致で冷や酒お願いします。
お、里芋の煮付け?と思ったら【海籐花】じゃないですか。蛸の卵を煮てあるのですね。こいつは以前、札幌の寿司店で生をいただきましたが、火を入れるとまた違った食感と味わいになりますねぇ。こりゃ旨いです。酒がすすんで仕方が無い。
【鮪のすきみ】があるそうなのでお願いしましょう。ほう、これまた綺麗な一皿。すきみと呼ぶには失礼なほどの身の厚さと照り。そして味の方は見た目以上の上品さと旨味。もうね、これ卑怯だわ。うん、謝りますよ。すみません、日本酒もう一本!酒がなくなる速度がまたしても上がってまいりましたとも。
さて、続いてはこのお店の名物【きずし】をいただきましょうか。きずしといえば鯖。ところがところが、これに白身の魚がついてくる。お、鯛ですね。鯛のきずしとはこれまた粋な。そして更に別の魚も。え?これなんですか?平目、エンガワですか!エンガワのきずし。こりゃあ値打ちもんだわ。早速我が口内へと。うは、旨、旨過ぎる。流石名物と言われるだけの旨さです。
ちょいと箸休め的に【卵豆腐】をいただきましょうか。きめ細かな豆腐の舌触りと優しい出汁の味が酒の亡者となっている私たちに安らぎを与えてくれるのです。すみません、日本酒もう一本お願いします。
あ、忘れてた、これ頼まないと。【ワケギのぬた】を。酢の物がないと健康的な食事といえませんからね。さっききずし食べたけどそれはそれこれはこれ。蛸もふわりと弾力があり歯触りまでが美味でありんす。たまりませんわ。
そして忘れちゃいけない【出汁巻き卵】です。たっぷりの出汁を使って焼かれた出汁巻きはこれだけで1つの完成されたオブジェです。食べれるオブジェ。美味しいオブジェ。中には穴子も入ってますからご飯よりもお米のジュース。すみません、お酒をもう一本、いや二本お願いします。
そうはいってもあまり食べ過ぎるのもよろしくない。ここらで可愛らしいところを。【おから】お願いします。もうね、ここのおからを食えば、どんなおから嫌いな子どもも一発で大好物間違い無し。なにせパサパサ感が全くない、それでいてじっとりとした重さもない、実に理想的で旨いおからなのですから。
え?なんですって?【穴子の煮付け】がある?この辺りで終わろうとしてましたけど前言撤回。ください、穴子ください。だって肝だけ食べて身がないなんてそんな詮無いことでは困ります。良い塩梅で凝っている穴子は見ているだけで食欲と呑欲をそそってくれますなぁ。そして口の中でとろりと旨いですなぁ。すみません、最後にもう一本お酒お願いします。
いやー美味しかった。あ、あれ?コップに一杯だけビールが残ってるよ不思議だなぁ−。では【つくねサラダ】をくださいな。鶏のつくねがハンバーグのように、そしてその付け合わせの様にポテトサラダが。これはいい!ビジュアルが良い!そして喰ったら実に旨い。たった一杯のビールにこの旨さは罪ですよ。すみません、もういっp…はい、調子に乗るのはやめておきます。
ということで大満足の藤原詣で。やはり旨い日本料理はたまに食っておかねばなりません。わざわざ遠出しなくても徒歩圏内にこんなに美味しいお店があるのですから。いやー本当に御馳走様でした。次回はもう少し間を詰めてうかがいますね。顔を忘れられないくらいには。
また半年後だったらどうしよう。
次回は御料人様とご一緒したいところです。
今回のお店:
季節一品料理 藤原
兵庫県神戸市中央区二宮町1-6-5
TEL.(078)242-3282