台湾旅行記頑張って終わらさねば、焼肉の日の記事が揚げられないのです。なので頑張りますよ、ええ。
さて、台湾三日目。そういえばホテルについて何も書いていませんでしたが、今回安いツアーを利用しましたのでホテルが心配でした。ところがさすがはJTBというところか、ほとんどの従業員が日本ご堪能で実に素晴らしい接客です。古いホテルなのですが、Emperor Hotelというだけあって部屋広くて実に良いホテルです。
なので朝からビール。いや、別に駄目なホテルでも啤酒呑むけどね。台湾啤酒最高!
そして朝食もしっかりといただきます。実はこのホテルの朝食ブッフェ、毎回メニューが違うらしいのです。今朝は朝粥、そして魯肉飯の具が。そうなれば粥にかけて魯肉粥に。うーん、まぁそのまんまの味ですね。当たり前ですが。
さてそれではお出かけしましょうか。今朝の目的地は「長春市場」です。取り敢えず昼間は市場を夜は夜市を目指してハイエナの様に街を徘徊します。それが我らの生きる道。早速市場に突入すると、最早見慣れてしまった精肉店。
うわ、惣菜が!旨そう!コンドミニアムとかだったらここで買い物してしまいそうだわ。
実に活気に満ち溢れた市場じゃないですか。鶏の丸焼きも笑っているかのようです。
そろそろ何かつまみましょうか、と気になるのは市場近くで出店している屋台。この名も無き屋台に心ガッツリ持っていかれますわ。よし、食べよう。見ている限り実にボリューミーな何かを巻いているのです。
【潤餅】というそれは春巻きの皮らしきもの二枚ででビーナッツの粉や叉焼っぽい肉、大量の野菜などを巻き込んでいきます。台湾式の春巻きらしいのですが何せごついです。
40元(約160円)で優に二人分はありそうな密度。持ったら重いもの。すぐ近所に公園があるのでそこでいただきましょう。
早速ガブリと。うわぁこれ旨いじゃないか!後先考えなければこれ1人一本欲しいところ。でもそれをすると昨夜のように後に響いてしまいます。なので我慢我慢。その代わり、喉の渇きを潤すために近くのコンビニでビールを呑んでおきましょう。セブンイレブンは我が心の友です。
さてこの後はとあるものを探してウロウロしていたのですがそろそろお腹も減ったという事でお昼ご飯をいただきましょう。ほら、さっきの春巻きを控えて正解でした!(どや顔で)
大変気になるのは「五花馬水餃館」という綺麗なお店。台湾では割りと古い造りの店に行くことが多いので、この手の店というのは非常に興味があります。ということで入ってみました。
自分で伝票に注文を書いてカウンターで受け取る型式らしいです。さらに小鉢ものはセルフで選べるようで、適当に。ミミガーっぽいのとボイル野菜っぽいのを。あ、スープは無料らしいのでコーンスープもね。
で注文したのは【高麗菜水餃】なのですが小鉢以外に、ほら薬味いりますでしょう?これは取り放題だったのですよ。ついつい美味しそうな所を見繕ってしまったのですが、ここで大きな問題に直面します。そう、啤酒がないのですよ、この手の食堂は。こんな旨そうな肉味噌だとか薬味があるのに。水餃子出来るまで啤酒も無しで。
地獄の底のような短くも長い時間を過ごしてやって来た水餃子。ぷりぷり!もっちりとしているけど野菜多めでアッサリと。いやぁこれは旨い。ピリ辛な薬味やタレでいただくと得も言われぬ啤酒への欲求むくむく。我慢我慢。
そしてやっぱりいただく【手工小龍湯包】。小龍包は基本でしょう。これまた熱々のスープがジュワリと旨い。火傷しないように注意注意。だって口の中が熱くても冷やすための啤酒がないもの。どんだけビールが欲しいことやら。
てな訳で軽く昼食、御馳走様でした。いやービール呑みたいわ。本当に呑みたいわ。ということで次なる場所を目指すのです。ええ、アレですアレ。
てくてくと歩いてやって来たのは、昨年ながしまさんが命名するところの「台湾の原酒店」こと台湾ビール工場となりの便利商店。看板の文字は適当に日本語に訳すと台湾タバコ酒商店って感じらしいです。
そう台湾ビールの直売店。普通にお店でビールを買って以前はビアガーデンだった場所で呑ませて頂きます。なかなか広くて素敵な場所なのですがいつもガラガラなのです。
早速大瓶で乾杯。お値段ビックリするほど安いです。飲食店なんかだと小瓶が100元ほどなのに、こちらだと大瓶が45元。なんというか、本当に立ち呑み気分で呑めるのです。私たちは食べませんが缶詰や乾き物も多少ありますのでつまみも大丈夫。
あまりにもビールに餓えていたからでしょうか、あっという間に完呑なのです。えーしかたないなーおかわりのもー。ということで次は生ビールを。普通は生ビールといっても瓶詰めなのですが、こちらでは生ビールサーバから注いでくれます。日本で練習したように「不好意思(プーハオイースー)」、日本語でいう「すみません」。あとはビールサーバを指さして更に指で1を出せば生ビール一杯がやって来ます。うん、英語圏を「Excuse me」だけでやり過ごすのと同じ事。
いやぁ生は旨いわ。暑いわ喉乾いてるわビールに餓えてるわで心の底からプシューーーーですわ。そんな訳で良い塩梅で休憩したのでまたまた歩き出すのです。次の目的は胡椒餅。
以前にも買ったことのある「老劉胡椒餅」の胡椒餅。その時は夜市だったのですが、15時過ぎでも営業していたので、それならばと買って帰ります。
これがまたバリッと旨いのですわ。ミルフィーユな生地にみっちりと具が詰まっていて、いくらでも食べれそうに見えて結構腹持ちも良いのです。
クソ暑い中を歩いたものでまたまた喉が渇いてしまいます。御料人様のたっての希望でジュースいただきましょう。
「GeorgPeck」というジューススタンド。夏限定の【芒果綠冰沙】マンゴーのスムージーをいただきます。
いや、ちょっと頂いたのですが冷たくて美味しいです。まぁスムージーですから当たり前といえば当たり前です。甘すぎず爽やかな後口が幸せです。
そんな行程を経てホテルにご帰還。えーと、すげぇ歩きました。歩きすぎて新しくおろしたばかりのギョサンだったために足の裏が水ぶくれでボロボロに。しばらく休憩させて頂きます。やっぱり履き慣れたギョサンでないと一日30kmも歩けばそりゃあ、ねぇ。
でまぁしばらくは安静にしてましたが、そろそろお腹の方も何か入れて欲しいと騒ぎはじめました。仕方ないなぁ、じゃちょっと食べに行こうかね。私が安静中にお土産物を物色にいった御料人様が良さそうなお店を見つけてくれました。「21號鵝肉海鮮」という看板には素敵なガチョウがいらっしゃる。
そういえばお昼にガチョウ見て美味しそうだったのを思い出しました。これは行くに決まっております。早速ビールで乾杯の後は料理を選びましょう。全てが漢字で埋められたメニューを見ながら。それでも何とかそれなりの想像できるので2人で検討しながら。
読めないなら筆談だ!ということで御料人様がメモをとってそれを店員さんに見せて。てな事やってたら日本語のメニューくれたよ。あるなら先にくれよ。等と聞こえないように心の中で毒づきながら最初に来たのは【魯筍絲】。タケノコの炒め物。ピリ辛でビールに良く合う旨さです。
そしてお店の名物【鵝肉小份】ガチョウのブツ切り。あ、ヤバイ。これ旨過ぎるわ。針生姜と一緒に口に放り込めば得も言われぬ脂と旨味がジュワリと広がる。骨ごとぶった切ってあるので食べにくいですが、骨までしゃぶる旨さが堪らない。
さらに泣く子も黙る【魯肉飯】はお約束の黄色い沢庵付き。これまた濃いめの味付けが堪らんですよ。やはり御飯ものを食べると嬉しくなるのは日本に生まれた証しかな。ここは台湾ですけれども、不思議。
やっぱり野菜も必要ということで【地瓜菜】をいただきます。芋の葉の炒め物、日本のものよりも細くて柔らかいですね。ニンニクたっぷりでレモンでも搾ってあるのかちょっと酸味があって美味しいです。
昨年、夜市で呑んでいたらミニスカのお姉さんがビールを売りにやって来ましたがこちらでもいらっしゃいましたので一本お願いして。本当は一緒に冷蔵庫まで行って説明を聞くらしいのですがよく分からないので座ったまんま受け取りました。だって冷蔵庫前はオッチャン達が非常に御陽気に盛り上がっていたものですから。
更に料理はやって来ます。【薑絲大腸】大腸の炒め物。針生姜や野菜をてっちゃんと炒めたもの…なのですが、これがまた酸っぱいのです。とてつもなく酸っぱい。美味しいけど酸っぱい。酢で煮込んだの?と訊きたくなるほど酸っぱいのです。後で調べたら本当に酢で煮込んでました。癖になるけど酸っぱいです。
そして最後は【蒜香蝦球】海老団子のフリッター。これ、ビールだわ。そういえば台湾ではほとんどビールしか呑んでませんが、食べ物は圧倒的にビールに合ってますね。そして結構喰えちゃいます。麺類も本当ならそんなに多くないのかもしれませんが、食べ慣れないから腹持ちが良くなりすぎる傾向にあるようです。
いやー喰った喰った。もしかしたら台湾で一軒の店で食べる量としては一番食べたかもしれません。それでもまだ余力があるのは本当に料理との相性が良いんでしょうね。流石は鵞肉大王。
ということでいよいよ明日一日をもって台湾旅行が終了します。楽しかった思い出を胸に今夜はゆっくりと眠りましょう。まだ結構時間は早いのですけどね。
明日も朝から歩きまくって食べますよ。
足の裏は痛いですが我慢我慢。
今回のお店:
長春市場・屋台
台北市長春路360
五花馬水餃館
台北市龍江路23号
老劉胡椒餅
台北市中山區遼寧街85號對面
21號鵝肉海鮮
台北市中山區錦州街21號