昼酒の背徳と旨さは比例します「ホルモン焼 中畑商店」

春の嵐ですっかりと散ってしまった桜の花に想いを馳せながら、今日も平穏無事な日曜日が終わろうとしています。こんにちわ、貴方のてつやです。

先週、靴下を買おうと思い立ったものでハーバーランドまでブラブラと歩いてお買い物。目的のものはすぐに見つかり散歩がてら半分取り壊された稲荷市場へと足を向けてみました。

ビリケンさんの看板を横目にアーケードがなくなってすっかりと空が広い稲荷市場の南側には、我が愛するお好み焼のお店とホルモン焼きのお店。あ、昼間だけどホルモン食べよう、そうしよう、ということで「中畑商店」へと。外から覗いてみるとお父さんがせっせと仕込み中。うん、ちょっとだけね。
お日様が当たるようになりました

えーと、昼間だけどビールもらいましょう。はい、小瓶をお願いします。さすがに大瓶を一人で空けるのは心苦しい午前中なのです。キリンラガーの小瓶をとくとくと。ほろ苦い喉越しが昼酒の背徳感をマシマシです。
小瓶ですよ小瓶

取り敢えず一通りお願いします。まずは【ホルモン】。こちらのお店でホルモンと呼ばれているのは牛の肺。神戸ではバサと呼ばれる部位です。ふわりと軟らかい食感がフワとも呼ばれているようですが、こちらの地域では天ぷらなどに使われたりします。これをタレにくぐらせてまずは一口。うん、相変わらずステキな食感とタレの甘くて辛い味。そして背徳の麦汁を。う、旨い。
ホルモンはバサ

最近は生が食べられなくなりましたが牛の【肝】を次の1本に。しゃくりとした歯応えと独特の鉄っぽさが肝、肝臓の旨味。ああ、やっぱり焼いたレバーは甘味が旨い。苦みが出ない焼き方は結構年期がいるんですよね。すぐに旨味が落ちちゃうし。
肝はレバー

やはり串焼きの旨味はこれでしょうということで【バラ】を。適度な脂とスジっぽさが酒の肴に良いのです。まぁそろそろいい年してますのであまり脂ばかり食べていると辛いのですが、こうやって串でちびちびとビールでも嘗めていると実に幸せなひとときを味わえるのです。
バラも旨い

そして【心臓】。ハツの串焼きは実はしっかりと焼いても軽く焼いても美味しい不思議な串焼き。鉄板や炭で焼いているとなぜか味がくどくなりがちなのにポーション小さめで串で焼くと意外といくらでも食べられます。これ、本当に不思議です。一時期、ハツに脂をたっぷりと付けて大ぶりにカットして頂いてましたが、もしかすると串で小さくちょっとずつ食べる方が向いている部位かもしれませんね。
ハツは心臓

この他にもミノやセンマイなどもありますが、串のレギュラーといえばこのくらい。せっかくなのでもう何本か食べておきましょう。このくらい食べたところでちょうど小瓶も空きました。昼飯とはいきませんが、ちょいと口寂しいのが収まったのでこの辺りでお暇しましょうか。
追加します

どうも御馳走様でした。今回はキリンラガー小瓶、ホルモンを3本、ハツとバラを2本ずつ、レバーを1本でちょうど千円。いわゆる千ベロ。べろべろには酔ってませんが。いやいや幸せな昼のひとときありがとうございました。

こういう食べ方呑み方が出来るのが下町の幸せです。
そして駄目なオトナになっていくのです。

今回のお店:
ホルモン 中畑商店
兵庫県神戸市兵庫区東出町3-21-2
TEL.(078)681-9598

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