2017年12月17日カナダ・バンクーバーの旅〜三日目篇〜「Kaisereck Delicatessen、Granville Island Brewing、Forkhill House Irish Bistro」

梅雨になって長雨が続くと外に出るのが億劫になって買い出しに行かなくなるのがダイエットの秘訣、貴方のてつやです。

いよいよ楽しいバンクバー生活三日目。朝から雨が降っております。まぁ旅に出る前から雨であることは分かっていましたから諦めはついていたのですが。当然雨具は完璧に用意しておりますし、靴も防水仕様という念の入れようです。では買い込んだビールを引っ掛けてから遅めの朝御飯へと出かけましょうか。

今日の目的地はマーケット。ほら市場好きな我ら夫婦にとっては行った街の市場は必ず足を踏み入れると相場が決まっておりまする。で向かうのは船着き場。そう、島に渡るのです。雨の中グレイグースが我らを見送ってくれています。

結構な雨の中そこそこの距離を歩いて船着き場へと到着。桟橋の先には可愛い船。もうね、本当に可愛い。フェリーを1/48スケールにしたみたいな。まぁ名前もクリークフェリーなのでそのまんまですが。早速乗り込んで出発進行。

操舵席はど真ん中にそびえ立っておりまして、その周りに客が取り囲むように座るという実に質実剛健な作りになっております。可愛くてとても楽しいです。

船に揺られて5分ほど、あっという間に辿り着いたのはグランビル・アイランド。そう、初日にガクブルもので恐ろしく高い橋を渡ったあの島です。船に乗ればこんなに快適だったとは。船酔いしやすい御料人様でも酔う暇がないほどの近さです。そしてお目当てのマーケットへと行ってみよう。

結構な雨ですがマーケットは実に盛況です。取り敢えず喉が渇いたのでジュース飲みましょう。フルーツジュースだよ。おお、なんか店の感じはハワイっぽいトロピカル感が。

でまぁジュースをいただきまして、他の店なんかも見て回りましょう。やっぱりありますサーモンのお店。当然買って帰れない切り身は燻製だったりいろいろありますね。

オリーブオイルの専門店とかもあります。そういえばワイン作りが盛んなところではオリーブオイルも抱き合わせのように有名だったりするような。

そしてお約束の精肉店。肉のレイアウトがやっぱり海外っぽい。日本だとスライス肉を引き出しのようにびっしりと並べる感じだけどこういうズラリと横並びに縦の空間に余裕があると見ているだけで幸せな気分になるのです。日本に比べて特別安い感じじゃないですがガッツリとした塊肉を見ているとつい食べたくなるというものですわ。

あ、あまり普段は興味ないですがハンドクラフトの小物や衣類なんかもあって見ているだけで実に楽しいです。こいうところがマーケットの楽しいところですねぇ。そんな中、凄く気に入ったリュックがあったのです。いやこれ欲しいだろ常識的に考えて、という恐らく一点ものの作品。値段見たら台湾旅行2泊3日に二人で行けそうな値段でした。買えねぇだろ常識的に考えて。

そろそろ朝食をいただくことにしましょうか。といっても昼まわってますけどね。朝からノンビリしすぎです。ぐるりとまわって目についたのがホットドッグ。いいねぇ。なぜか中国語の看板が目立ってますが徳式、ドイツソーセージだそうですよ。「Kaisereck Delicatessen」てのが店の名前。

イマイチよく分からないですがソーセージとその他の具とパンの種類を選んで注文するらしいです。らしいですってのは他人が注文しているのを盗み見てたから。で一番ノーマルっぽいホットドッグになりました。お味の方は実に美味しい。けど割と普通でした。まぁ良いです。今回のマーケットでの目的はこれではないのですから。

そうこのマーケットに来たのはすぐ近くにあるブリュワリーに行くため。併設しているレストランでビールを呑むんだよ。あれ?昨日もそんなことしたような。気のせい気のせい。よーし行くぜー、結構雨降ってるけど。

今回の旅はわりと雨に降られてます。まぁそれも一興ですけどね。で、雨を避けつつ問題のブリュワリーへ。「Granville Island Brewing」ってもうそのまんまこの島の名前ですわ。

いわゆる工場見学ツアーなんかもあるそうですが、6名以上での申込みということだったので涙を飲んでテイスティグだけにしましたよ。ええ、それだけで十分ですけどね、どうせ私は英語が分からないからツアーで解説聞いても仕方ないし。ということでビールビール。

どうやら6種類を選ぶそうなのですが、うーん、どうしようか?と悩んでいると10種類全部でもいいよ!とのこと。では全部で。迷ったときは全部で。そしてやって来たのはテイスティググラスという名のレストランサイズの中ジョッキが10杯分。

いいねー、実に良いですね。席の方も巧い具合にビールサーバというかビールを注いでいる目の前の席。いわゆる特等席。オネーサンが恐ろしいまでの早業でどんどんと注いでいく様がかぶりつきで見れるという、なんと素晴らしい夢のようなVIP席。

そうそう何かつまみも頼みましょう。えーと、遅めの昼飯もかねてますから一番盛り付けの激しそうなのにしましょう。【CHARCUTERIE BOARD 17】ってのが良さそう。どう見てもいわゆる全部乗せの前菜盛り合わせ。注文したよ。うん、全部乗せ。そしてどう見ても四人分。サラミに生ハム、チーズにピクルス葡萄とリンゴ、バゲットとビールベーコンジャム。多すぎだぜ。

せっかくなので取り皿で二人分に分けてみました。これで半分。やっぱり多いって、これで二人いけるって。このよく分からないビールベーコンジャムってのが実に旨い。甘いんだけどどう考えても肉。もちろんベーコン使ったジャム。これだけで酒の肴。今度自宅ワイン会の時に作ろうと心に決めてしまいましたとも。

このプレート、よく見たら野菜が一切ないのです。リンゴと葡萄はありますが果物だし。まぁ別に肉とビールがあれば問題ないんですけどね。実は入口の立て看板にこんなのがありました。「HOPS ARE PLANTS, PLANTS ARE VEGETABLES, VEGETABLES MAKE SALAD. THEREFORE BEER IS SALAD!(ホップは植物、植物は野菜、野菜でサラダを作る。 したがって、ビールはサラダです!)」ですと。なるほど、ビールだと思っていたものはサラダだったんですね。野菜食べたよ(呑んだよ)。

いやー楽しかった。そしてビールも思っている以上に呑みましたわ。周りの若いおねーちゃんとかは一人で10種テイスティングした後にまた注文してましたけど、さすがに後のことを考えてこの辺りで。最近はすっかりとオトナになりました。

またまた小さなフェリーに乗って一旦ホテルに戻ります。お土産というか帰ってからのワイン会用に食材を買い込んだのでそれをホテルの冷蔵庫に放り込んで。雨の中再び町へと繰り出します。ジッとなんてしてられないよ。次なる目的はワインの買い込み。えー今回はバンクーバー地元のワインを買い込むのです。実は初日からちょくちょく覗いていたワインショップで本格的にお買い物。

日本では手に入りにくいBCワインを買うそうで、基本的に私は荷物持ちです。テイスティングなどしながらワインを選んでいきます、もちろん御料人様が。

ここのお店、時間によってはテイスティングが出来ます。日によってはアイスワインも呑めるそうでそれは何とも豪勢な話じゃないですか。アイスワイン、高級ですからねぇ。ちなみにグラッパはありません。

雨の中、ワインを数本買い込んでホテルへと戻ります。結構行ったり来たりしてますが、実は片道2km少々ありますんで、あっち行ったりこっちに来たり一日のかなりの時間を歩き回ってます。まぁいつものことですが。そしてワインを部屋に放り込んでいよいよ今夜の晩飯へと向かうことになりました。

今回目指すお店は「Forkhill House Irish Bistro」というアイルランド料理のお店。かなりの有名店で予約無しでは無理とのこと。もちろん予約は御料人様にお願い。いつの間にやらザンザンと降る雨の中お店に。あまりの雨脚に店の外観写真が撮れませんでした。結構良い佇まいだったのに残念。

席は二階席の方へ。アイリッシュ料理店ということで内装も実に雰囲気があって良い感じです。まぁこの雰囲気がアイリッシュ風なのか行ったことも詳しくものないので分かりませんが。ワインを注文して呑みながら料理がやって来るのを待ちます。わりと待ちます。アレですか全体的にノンビリとした時間が流れている感じですね。ぶっちゃけワインが来てから45分くらいたってました。

まぁあまり空腹ということもなかったので気にならなかったのですが、料理を見たら一気に心盛り上がり食欲湧きますわ。それいつものよくあるお話です。最初の料理は【The Land and Sea】とどこかで聞いたことのあるようなメニュー名。料理の方はというとタルタルステーキとマグロのタタキのサラダ。これにチェダーチーズのソース。うひゃーこりゃいいや。なるほど牛肉とツナでLand and Seaなんですね。で早速いただきます。ツナのサラダとチェダーチーズのソースが旨すぎ!

タルタルステーキは格付けAAAの牛肉。これがまた赤身の旨味がしっかりとねっとりした食感が口腔内を満たしてくれます、旨。旨すぎ。なんというかサシっぽさが少ないのにそこそこ熟成してある雰囲気の肉の軟らかい歯応えが実に旨いのです。あーこれははまるわ、アイルランド恐ろしきかな。

二皿目は【The Irish Sea】とこれまた似たようなネーミング。質実剛健で潔しといったところでしょうか、違うような気もします。内容はキュウリとスモークサーモンのレモンソース、蟹ケーキ、茹で海老、マグロのタタキ、ツナステーキ。この蟹ケーキってのが蟹の旨味しっかりでスゲエ旨いのよ。これだけでビール三杯呑めるよなってな具合。ピラフも魚介のスープでしっかりと味付けしてあるので、確かに海の一皿に仕上がってますわ、旨すぎて堪らんよ。ちなみに緑色の塊は海老の卵です。これで日本酒呑みたくなるよ。

結構腹ふくれたよ、うん。昔に比べると本当に量少なくて大丈夫になったなぁと実感しますが、その分結構な量のワイン呑んでるけどね。御料人様はこの辺りで大丈夫ということなので私一人でデザート食うよ。【Sticky Toffee Pudding, Butterscotch Sauce, Housemade Vanilla Icecream】とまぁ何とも長い名前。トフィープディングとアイスなんですけどね。注文したところバニラが品切れなのでストロベリーになるのですが、とのことらしい。無問題。てかバージョンアップしてるじゃん。

あー旨い、熱々のトフィープディングにアイスを乗せて食べると得も言われぬ旨さじゃないですか。思わず御料人様も一口喰ってましたが。一口じゃなかったですが。いやー旨かった、御馳走様でした。

バンクーバーといえばイングリッシュベイというくらいですので、そりゃアイリッシュ料理も旨いわけです。もうすっかりと満足したのと、結構な雨脚のために今回はこの辺りで退散いたしましょう。明日は最終日ですがまた長旅が待っていますから無茶は禁物なのです。

こういう辺りがオトナになった証しです。
単に体力が落ちただけでもありますが。

今回のお店:
Kaisereck Delicatessen
114 – 1689 Johnston Street, Vancouver, BC V6H 3R9, Canada

Granville Island Brewing
1441 Cartwright Street, Vancouver, BC V6H 3R7, Canada

Forkhill House Irish Bistro
1616 Alberni street, Vancouver, British Columbia V6G 2V5, Canada

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