花粉症の季節になりました。私は今のところ発症してませんが戦々恐々な中、完璧なマスクを考案しました。シリコンマスク。口と鼻にぴったりと貼り付くと見事に花粉を防御、って息できなくて死ぬわ!というところで夢から覚めた、貴方のてつやです。
京都の夜はまだまだ始まったばかり。なにせ「れんこんや」には18:00に入りましたから未だ夜の帳も本気になってかかってきていません。ということで御料人様が前もって調べてくださっていたワインバーへと向かいましょう。
お店は先斗町にあるそうです。では取り敢えずうろつきながら探しましょうか。おお、陽の落ちた路地は風情があって良いものです。取り敢えず1往復したので本気で店を探しましょうか。ええ、案の定見つかりません。
決して広い範囲でもなく、しかもスマホで調べてるのにどう見ても違う店を指しているのですわ。さすがは魔都・京都、我々のような一般人(モブ)では辿り着けない結界が張られているのか!と思ったらすぐ脇に階段がありましたわ。やっと見つけた「自然派ワインとデザート Lilou(リル)」の看板。なんという注意力散漫。
ということで無事にお店に到着。今回は予約なども入れていなかったので大丈夫かな?と思いましたが問題なかったようです。カウンターの席を勧められて座ろうとしたところで私のスカジャンに食い付く店員さん。「かっこいい!」「きれい!」とまぁメッチャいい反応。思わず漫才師が副業でやっている店かと勘違いするほどのノリの良さ。早速シャンパンを頂きます。
で、このお店、鴨川沿いの二階ということでカウンターの向こうは鴨川。まぁ夜なのでそんなに景色が良いというわけじゃないですが、ライトアップされた日にゃあ絶対の絶景に間違いなし。付き出しに【ミネストローネ】を。まだまだ夜は冷えますからね。ああぁ、身も心もとろけるような美味しさ。
そして前述の通りお店のお二人が掛け合いのようなトーク。これが楽しくてどんどんとワイングラスが空いていく。そうそう、何かつまみましょう。目の前にはTODAY’S SPECIALのブラックボード。燦然と輝く【ほたるいかと筍、菜の花のキッシュ】を頂きましょう。というかホタルイカとワインて合うのかしら?はい合いました。旨いです。キッシュってのは万能かと思わせる旨さ。
余りの旨さにお話を聞いたところ神戸の北野ホテルでシェフパティシエを務めてらっしゃったそう。なるほど京都っぽくない会話の掛け合いやノリの良さはそういうことだったんですか。え?パティシエ?じゃあデザートも頂かなくては。【タルトタタン】を。やって来たのは私が知っているタルトタタンとちょっと違うような。もっとお菓子というかケーキっぽかったような。食べれば分かるかと一口頬張れば、あぁ大人の味だ。
どう考えてもワインに合うわこれ。お紅茶だのおコーヒーだのじゃない、酒だわ合うのは。こんなに酒飲み心をがっつり掴むタルトタタンは初めて。ってことはこっちもいっちゃう?【ガトーショコラ】もお願いします。食べる前にというか出てくる前に予言します。絶対に旨いということを。果たしてその通りでございました。が、それだけじゃない。まず添えられたアイスがストロベリーアイスというところ。
これが森永苺ミルクをリスペクトしているところ。そしてガトーショコラと一緒に口に放り込むとそこには“大人のアポロチョコレート”の世界が!いやこれビックリ旨い。目が点になるほど旨い。てか市販してくれたら週末は大人のアポロチョコレート祭が毎週開催決定ですよ。余りの旨さに思わずハードリカーまで注文したからね。これは酒飲みの性ですから仕方ないのですよ、ええ。
いやー素晴らしかった。はっきりいいましょう、京都最高!そりゃあ外国から来た観光客は一度は京都に行くってもんですよ。私がそうだったとしても絶対に来ますから。てか日本人ですがまた行きますから。ということで御馳走様でした。今夜のことは決して忘れません。
素晴らしい料理とワインと話のネタをありがとう。
近いうちに絶対の再訪させて頂きます。
今回のお店: