最近すっかりと旨い物ばかり喰っていたので、あらゆるものが腑抜けていました。ええ、もう世の中ふわふわと生きていけばいいや、的な。んがしかし、私が浮き足立っている裏で、やはり不条理が働いている模様です。
“米政府が自国産牛肉の対日輸出解禁を先行し、日本産牛肉の対米輸出解禁を後回しにするよう打診”などという余りにも虫のいい話が浮上。あのね、それってどういう事?と思うのです。ええ、怒りですね。
確かに、日本としては輸入再開したい訳ですよ。牛丼チェーンにしても焼肉店にしてもその他外食産業にしても。で、その為の交渉が現在政府間で行われているのですが、その席上での話だってんだから驚きです。
何?15年前と同じですか?また無理矢理自分たちの論理を通すのですか?あの「牛肉とオレンジ買わなければ自動車を買わないよ」というあの論理を。やっぱり、米国嫌いですわ。あれは世界の警察じゃなくて世界のヤクザですよ。ああ、最近の警察はヤクザと変わりないですか、そうですか。
日本は全頭検査してる訳ですよ。それに対して米国は抜き出しの検査ですよ。この両者を比べて、先行輸出するならどう考えても全頭検査した方じゃないですか。まるで意味が分からない。
食中毒の出た二軒の店があって、先に食中毒を出したJ店は用心のために業者の頼んで店の完全消毒と病院での店員の検査をしているのに対して、後から食中毒を出したA店は自分たちでそれなりに掃除して、ウチは大丈夫だからJ店より先に開店させろ、と言ってるようなものですよ。物の道理が通ってない。
実際、BSEのヒトへの影響はわかりませんし、全頭検査の必要性もあるのかはわかりません。しかし、それでも検査を断行した日本に対して米国のやり方はおかしいと思うのです。
日本向けの輸出業者が「自己負担」で全頭検査しようとしても邪魔をして、自国の産業を守るためと言いながら、日本に対して肉を売りつけようとする。どう考えても大手食肉企業に対して、全頭検査の負担をかけないための米国のやり口としか見えないのです。
ああ、もうね、世の中悪ヤツしかいないのかと。絶望ですよ。こうなったら国内で牛肉を自給しましょうよ。多少、というか結構価格は上がるでしょうが、15年前は基本的に輸入してなかったのですから。
焼肉が高級料理でもいいじゃないですか。またビフテキが御馳走だった時代に戻りましょうよ。なんというか、これ以上気分悪い思いしたくないじゃないですか。「BSE発生国(主に米国)からの輸入禁止」これで行きましょうよ。うん、上等です。
オーストラリアでBSEが発生しませんように、切に祈ります。
オージービーフのホルモンが流通しますように…。