呑んでいいからといって呑み過ぎる必要はない「立ち呑み　原酒店」

土曜日日曜日と連続休肝日を終えて、月曜日は酒解禁。ガッツリと呑んで参りました。といっても立ち飲みで。呑みに行った、というのにはこの方がしっくりと来ます。何せ酒販店で酒を呑むのですから。で、以前ダメなオトナの代表選手に連れて行って頂いた「原酒店」へ御料人様と二人して。

実は先々週、ちょっと呑みに行こうかと伺ったのですが、開店時間をよく分からずに早く着いてしまい、今回へと持ち越しとなったのです。まぁね、土曜日とはいえ16:00スタートで呑もうというのがヒトデナシですわね。今回はきちんと大人の時間（日暮れ後）に行ってきたので大丈夫。何が大丈夫なのかは分かったもんじゃないですが。

さて。このお店に来たら呑むのは当然日本酒「大黒正宗」を。私は大吟醸、御料人様はしぼりたて。小さいグラスに表面張力。「こないにいっぱい注がれたら、お口の方からお迎えに」という四代目小染師匠を思い出しつつ。あー旨い。スッキリ爽やか大吟醸。休肝日明けの酒は一味も二味も違いますな。

御料人様のしぼりたてもちょっといただく。ほう、コチラは日本酒らしいどっしりとした旨味が堪らない。これはいい。いいお酒です。ではつまみの方も。サラダと豚汁。寒さがいよいよ本格化しはじめた日に豚汁。体の芯まで温めてくれるようですねぇ。幸せだ。ポテトサラダもちまちまとつまみつつ、更にお酒。

せっかくなのでちょっと違ったお酒、と「池月」など。こちらも本醸造と純米の飲み比べ。あやや、これも大変美味しいお酒。ただ、好みで言えば大黒正宗のほうがぴったりとあう感じがします。勢い缶詰も開けたりして。ホタルイカの薫製の缶詰。おお、香ばしくて美味しいじゃないですか。これは酒が更にすすみますね。

で、今日はもうここで夕飯にしちゃいましょう、ということで湯豆腐やシシャモの缶詰まで頂きます。なに？この豪遊は。片っ端から喰っちゃってますよ。この際だから酒ももう一丁大黒正宗を。熟成の酒を二種類。2005年と2007年。四年熟成だそうなので2005年の方は六年目ですか。いわゆるビンテージってヤツですね。

ほう、良い感じに色づいて旨そうじゃないですか。では飲み比べ。…旨い。しみじみと旨いですわ。日本酒ってのは不思議なもんで、呑めば呑むほどしっとりと落ち着くんですよね。旨味の質がDNAに組み込まれているんでしょうかね？非常にまったりとしてしまいます。でも食い気は止まらないのが俺流。

引き続き天麩羅だとかわさび漬けだとか食い散らかす。っていうか、このわさび漬けすげぇ旨いんですが。うーむ。こんなちょっとした酒の肴にまでこだわりがあるのでしょうか。この素晴らしさを世界中に叫びたいですね。そして何より感動は、パラソースの「どべ」をペットボトルで見れた事。

過去、何度となくバラソース本店のお母さんに掛け合ったのですがとうとう入手できなかったバラソース。こんなところでお会いできるとは。なんでも販売するほどの量がないので、原酒店ご店主の自宅用を使っているとか。いいなぁ、欲しいなぁ。ええい仕方がない。鮭缶開けようぜ！ええ、前後に脈略はございません。

最後に、喉の渇きを癒すためにビール。これも梅錦の黒ビールという素敵さ。しっかりとした苦みと旨味で黒ビールらしい黒ビール。大手メーカーの呑みやすい口当たりとは一味違うところがお気に入りです。ということですっかりと酔っ払い。本日はこの辺りでおいとましましょうか。御馳走様でした。

もうね、休肝日明けだからって呑み過ぎ。別に二日三日分を取り戻す必要などないというのに、ついつい。ね。お勘定法は4,000円弱という、通常このお店の予算の倍ほど使っちゃいました。あれだけ缶詰だとか肴を喰えばこれでもかなりお安いですね。

取り敢えず、呑む時は手加減をしないというのがオトナのお約束です。
うん、ダメな方のオトナですけどね。

今回のお店：原酒店
兵庫県神戸市兵庫区塚本通7-4-12
TEL.(078)577-0495