北の大地に降り立つ〜釧路の朝昼・最終日篇〜

いよいよ釧路最終日。前日までの大車輪の食欲から、さすがに日常へと戻る必要のある最終日。ということで、リハビリがてら軽く食事ということになりました。二日目に厚岸、三日目に白糠と列車の旅だったのでこの日は徒歩でウロウロの予定。

まずはホテルの朝食バイキング。昨日はサラダと冷や奴のみという軽さだったので、せっかくだからとホテルの特製惣菜パン各種。目に付いたのを適当に。あとはスープとサラダという実に健全な朝食。ちなみに日曜日は勝手丼の市場が定休日なのです。そうでなければ間違いなく三日連続だったんですけどね。

そして一旦部屋に戻ってから、前日の市場でこっそりと仕入れていた【さんま飯寿司】をいただきます。本当は前日の夜食の予定だったのですが忘れておりました、酔っぱらって。そんな訳で最終日の朝食第二弾へと格上げ。ついでに昨日の帰りの列車用の日本酒の残りも大活躍。つか、最終日の朝だというのにいきなり日本酒という外道。

さんま飯寿司が旨いんだわ。ほんのり甘味と酢の〆具合が日本酒をそそるのです。もうね朝っぱらから止まらない。しかし如何せんパンを食い過ぎたので主にさんま部分で酒を呑んで終了。次回は帰りの空港バスで食べる用に購入しましょう。すでに次回の予告が入っているという。まだ帰り着いてもいないのに。

そんな朝食を終えてこの日も晴天。せっかくだから思い切り南下して海まで行ってみましょうということに。ひたすら歩いて行くと目の前に広がる大海原。から程近い「春採公園」へと。ヒブナ生息地でもあり野鳥の観察スポットでもあります。ま、我らの目的は喰う方ですが。

昭和天皇がお代わりした逸話のある蕎麦店へと。えーと。面倒なので適当に書きますと、接客ダメダメ、味は普通、ビジネス街の立ち食い並みの印象。麺が緑で変わってるなぁ、以上。ということで早々に引き上げ。ま、たまにはこんな事もありますわいな。釧路でヒートアップしすぎた食欲を適度にクールダウンしながら歩いて春採湖を一周。

で、その途中で御料人様お薦めの甘味処へと。

これがなんとも素敵なお店。外観写真を撮ったのですが、カメラのバッテリーが切れかけていたもので上手く撮れなかったのですが、春採湖を見下ろす高台におわすそのお店。北海道といえばこの名が最初に出てくる人も多いマルセイバターサンドで有名な「六花亭」。その喫茶室なのです。さて、先ほどの失敗をここで挽回。

あのね、堪らんですわ。飲物は、まぁ、普通に私ジンジャエール、御料人様レモンティなのですが、甘味の方が。私は【まじりっけなし　ソフトクリーム】なのですが、この旨さと来たら！最高です。濃厚な旨味とさらりとした後口。ソフトクリームの王道中の王道。添加物は一切なしという潔さが、牛乳の本来の旨味を際立たせているのです。

そして御料人様の【季節限定　初夏帯広の森】というチーズケーキ。こちらは抹茶の味でムースのチーズケーキを包んでおります。抹茶のほろ苦さがムースでしっとりと。上品なお味。幼き頃にショートケーキの上部分だけを食べたい！と切望していましたが、まさにこれこそがその夢の結晶。うーん、素晴らしい。

すっかりと甘味で心満たされて御馳走様でした。溜まらなく幸せな一時をありがとうございます。と、そろそろホテルに預けた荷物を取りに戻らねばなりません。結局この日は15kmほど二人でお散歩。晴天初夏の釧路は本当に楽しかったです。

で、空港バスに乗り込んで一路釧路空港へ。楽しかった三泊四日の旅もいよいよフィナーレ。釧路空港で時間待ちの間にちょっとだけお酒とつまみで。うん、まったり。そして無事に飛行機に乗り込んで本当に釧路とお別れ。いやー、楽しかった。富山と並んで魚処として我が家の絶大なる人気スポットとなりました。

出来ることなら来年も行きたい。いや、むしろ来年も”帰ってきたい”と思わせてくれる心のふるさと。きっとまた牡蛎三昧、魚三昧に戻ってくると心に誓って旅日記を終わりにしたいと思います。

ちなみに今回の総歩行距離はフルマラソンは下りません。
おかげで体重増は1kg以下ですみました。やはり歩くことは正義です。