一昨夜、御料人様から一本の電話。「いまから”くにきや”に行くけど来る?」と。そんなもん行くに決まっております。いそいそと家を出てお店へ。御料人様の同窓生様と既に乾杯が終わっているところへ突入。コンバンワ、よろしくお願いします。
取り敢えずマッコリで乾杯。さて、では頂きましょう。相変わらずメニューはお任せでお願いしているとのこと。やって来たのは【特撰ロース】の薄切り。サーロインですね。これを片面だけ炙るようにいただくと、口に広がるロースの旨味。うーむ。薄切りは気分的に刺身っぽく喰えちゃいますねぇ。脂が溶け出したくらいでとっとと喰います。
そうしているところに【生盛り合わせ】が。いつものレバー、ハツ、生センマイにサガリがついています。今日のオススメのサガリですね。サガリの方は既に塩をしてあるということでそのまんまで。ホロリと崩れる食感。あー素敵。そして私が大好きくにきやの生センマイ。史上最強。今日もやっぱり旨かったです。
他店で美味しい生センマイを食べますが、やはりこのセンマイが一番好き。ここまでくると旨いというよりも舌にあうという表現が正しいような気がします。ぶれない旨味。くにきやの神髄。で続いては【サガリの塩】を。美しい。では早速。これはわりとしっかりと焼いて喰うのが好きなのでサーロインとは違ってゆっくり焼いてから。
旨い!ハラミやサガリはこの口に入れた時の「ほろり」とした感じが幸せなのです。で、いよいよ焼肉の醍醐味【ホルモン盛り合わせ】が!脂付きハツ、ソッチャン、アカセン、脂付きミノ。しかも珍しく新メニューの塩ダレで。ほほう、それは是非いただいてみましょう。だだだっと網に並べてじっくりと焼く。ホルモンに関しては焼きに時間をかけるのが必須。
一気に焼くと脂が焦げるだけ。それでは旨味勿体ない。いい感じに焼けたところでいただきます。あふあふ、これは旨い。ホルモンの脂は健康な脂。さらりと舌喉越しの脂はサシのそれとはまた違う趣。特にソッチャン(小腸)の旨味はしっとりとした上質さがいいのです。ただ、この塩ダレはホルモンを選びますね。ハツにはよく合ってますがミノにはかなり甘すぎます。
そんな事を分かったように語りつつもぺろり。よしタレに突入ですよ!【特上カルビと上ロース】が一つ皿に。うーん、いいサシ加減。この赤肉のタレものが私にとってのくにきやフェイバリット。何というか、ぶれのない安定したタレの加減。甘さ辛さ酸味の全てが自分に合っているのです。どんなに高級で上質な肉を素晴らしい塩で食べても、このくにきやのカルビをタレで食べる時に感じる「焼肉感的満足度」は味わえません。いい肉は手に入ってもこの揉みダレとツケダレの幸福感はここだけのもの。
果たして思った通りの旨さ。それこそ半年ご無沙汰したとしてもこの旨さがぶれることはありません。この味なのです。とても美味しいと思っていた店だったのに、再訪したらアレ?と思うことないですか?少なくともこのくにきやにおけるタレ焼きではそんなことを感じたこと無いですね。ええ、続いての【タレハラミ】で同じ事が言えます。
< /a>久しぶりに帰ってきた故郷のオフクロの味。そんな焼肉。作っているのはオッサンですが。で、ここで先ほどの塩ダレに対するリベンジメニュー。【塩ダレの小ミノとサガリ(だったと思おう)】の組み合わせ。ご主人が、このタレは小ミノに合います、とおっしゃられたとおり、先ほどのサンドミノよりもこちらの方が実に旨い。
いやー、楽しいなぁ。ここで本日の〆へと移行していきます。くにきやに於ける〆といえばこれです。【ピビンパ巻きカルビ】です。ピビンパをチシャで肉と一緒に巻いて喰うという究極のご飯もの。本来は白飯でやっていたのを無理矢理ピビンパでお願いしているのです。まずはしっかりとピビンパを混ぜるところからスタート。
この混ぜ具合が大切。コチュを大量に放り込んでワカメスープでちょっとのばしながら。でこれをカルビと一緒に巻き巻き。喰う。至極の幸せ。旨すぎですわ。これがもう大好きなのです。むしろいきなりピビンパとカルビだけを食い続けてもいいくらいの大好物。わっしわしと食らいつくして御馳走様でした。いやー喰った喰った。
本当にいつ喰っても帰ってきた!と感じてしまうお店の居心地の良さ。「最近実家へ帰ってないけど」と思いながらも帰ってみればずっとそこに住んでいるような気になってしまいませんか?私にとってくにきやとはそんなお店なのかも知れません。
前回から三ヶ月ぶりという不義理でしたが。
もっといい言い訳を考えなければいけません。
今回のお店:炭火焼肉 くにきや
兵庫県神戸市中央区元町通3-2-17
TEL.(078)393-3050
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ここで初めて生レバが旨いと感じたのです。
>ぜーんちゃん
生の旨さを再認識ですね、ええ。