煮込む幸せは寸胴と共に

この一週間ほど、妙に仕事が忙しくバタバタと。ようやく落ち着いたのですが、如何せんレポートできる焼肉情報がない。そんな訳で自宅でのカレー奮戦記などを久しぶりに。


先週の土曜日。自宅でスジカレーなど作ろうかと、いつもの精肉店へ出向いたところ売り切れ。見事に売り切れ。『申し訳ございません。品切れです。』の立て札付きで売り切れ。まごうことなき売り切れ…ってしつこいですか、そうですか。でもそのくらいのショック。もうね、がっくりと肩を落としつつ愚痴っていましたところ、捨てる神あれば拾う神ありで。

どーーんとスジ肉!なんと月曜日にスジ肉を大量に贈って頂きました。ありがとうございます!お名前をここで書いても大丈夫なのか分からないので”Kさん”とさせて頂きます。ありがとうございますKさん。これで念願のカレーが作れます!そのスジ肉なんと1kg。更に色々と詰め込んで頂きまして、もう感謝以外に言葉なしなのです。

ボール一杯の玉葱を炒めますで早速カレー作りに。まずは具材。以前鳥頭の中の人が作っていたスジカレーを参考に、人参やジャガイモなどを入れずに玉葱とニンニクのみで。オリーブオイルで香り出ししたニンニクにボール一杯の刻み玉葱を投入。炒めます。ひたすら炒めます。寸胴に三分の一くらい嵩がある玉葱をひたすら炒めていきます。

こんなに減っちゃいましたすると不思議。わずか茶碗に半分くらいまで量が減っちゃいます。美しい飴色。やっぱりここまで頑張らねば。今回は10皿分なので大きめの玉葱を三個分でしたので30分ほどで完成しました。さて。いよいよ肉を放り込みますが、ここで一考。というのも、普段は茹でこぼししてから肉を放り込んでいるのです。

スジ肉もボール一杯今回のスジ肉は、黒田庄牛のスジ肉。但馬系のかなり良い肉質で有名な牛。いつも買っている精肉店のスジ肉と比べても遜色なし。よし、このまんま放り込もう!ということに。一口大に切って寸胴の中へ。がっしがしと混ぜて水を。本来ならワインなど入れるところでしょうが、あえて日本酒を。米だけの酒投入。

ごつごつしてるのは全てスジ肉煮込みます。カレーの醍醐味は煮込み。予想通りアクらしきものはほとんど無し。インド料理店でいただいた非常に辛い唐辛子を放り込んで煮込むこと一時間。ひたすら煮込んでいると、アクではなく脂が。そうです。今回のスジには脂部分も結構含まれてました。それがガンガンと溶け出しております。あく取りの要領でこの脂をとっていきます。

でカレールゥを投入。更に一時間以上煮込んで火を止めます。本日はここまで。ええ、喰いません。喰うのは翌日。一晩おいたカレーを喰うのですよ。わざわざ作っておきながら喰わないというM体質。あー明日が楽しみだわ。そして翌日。えーと。カレーが大変な事になってしまいました。何と言えばいいのでしょうか。そう、別のものに変化。

超濃厚旨味カレー!今回茹でこぼさずにスジ肉を使ったために、そのゼラチン質が冷えて固まっているのです。巨大なカレーゼリー状態。これはびっくり。まぁ火にかければ素に戻るんですけどね。では早速喰いましょう。ご飯にカレーをガバッとかけて。う、旨い!これはなんと濃厚なスジの旨味!やはりカレーはスジ肉に限ります。調子に乗って御料人様ともども二杯半ほど喰っちゃいました。

で翌日。強烈な胃もたれ。なるほど、旨味は最高ですが濃厚すぎたみたいです。通常500gの「カレー肉」と呼ばれるサシの少ないランプなどつかうところに、1kgという倍の量の「スジ肉」を放り込んだのですから。若い頃ならともかく、これだけ濃厚なカレーを二杯半も喰えばそりゃあね。

自分の胃袋を過信しすぎてはいけません。
一食に1杯程度なら大変美味しく頂けますのでご安心を。

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