ようやく日常が戻ってきました「炭火焼肉　港提」

怒濤の三日間を一週間かけてレポートいたしました。本当はもっと色々とあったのですが、さすがにこれ以上は、ちょっと、プライバシー的ななにかが。ということで先週は胃腸の休養週間と相成りました。

そうはいっても飯は喰います。本来、飯といえば肉なのですが、さすがにしばらくは軽いメニューが続きました。豚の紹興酒煮やビシソワーズ、とんかつ定食など。ある意味軽くはないですが、あの三日間に比べればベビーボーロかマシュマロかというところ。それでも週末になる頃にはそろそろ恋しいお肉の季節。

ということで肉を喰いに。この日は新しい大黒正宗の発売日ということで御料人様と「原酒店」で待ち合わせ。ご店主はいらっしゃらなかったのですが軽く一杯いただいて焼肉店へと向かうのです。「港提」は相変わらずの御近所焼肉なのです。金曜日なのでちょっとヤバイかと思いましたが大丈夫でした。では早速。

私はビール、御料人様はレモンサワーで乾杯。平和な焼肉の始まりです。まずは【ピリ辛風冷やしホルモン】は夏の限定メニュー。豚ガツ風のピリ辛味はビールとの相性が素晴らしい。そして生レバーも。これは御料人様たってのご希望。生はレバーと相場が決まっているのですね。こちらも旨いレバー。しっかりと甘味もあります。

そして【特撰ハラミ】を塩でいただきます。ほら、やっぱりハラミは喰っとくでしょう。しっかりと塩と胡椒されたハラミは肉厚でほろほろ。しっかり焼いても肉汁が溢れる。これをがっつりと頂きます。うむむ、旨いねぇ。最近はいよいよローストかカルビとか自分で注文しない傾向が進んでおります。コースや人が頼んだのをいただくパターンが多すぎ。

どうしても焼肉＝ホルモンの図式から離れられないのです。そして年齢と共に明らかにサシのきつさに耐えきれなくなってきているのです。サシ肉はいいところを一切れ二切れ、後はホルモンでゆっくりと酒＆飯というのが一番ですね。ということで【ホルモンミックス】を。こちらでは注意しないと通常のものとセットのものがあります。

今回はセットの2,000円の方を。アカセン、タケノコ、小腸、てっちゃん、ハツ、レバー、センマイ、ミノなどなど。こいつらをがんがんと焼いていくのです。そして当然、【中ライス】いただきます。これがなければ始まらない。ホルモンと白飯の合わせ技は人生の幸福以外何ものでもないのですから。しっかりと焼いていただきます。

当然タレの方はコチュジャンとおろしニンニクでしっかり好みの味に。これをホルモンにしっかりとからめて白飯の上へ。真っ白なカンバスがタレのオレンジ色で染められていきます。そしてそれは私の体へと流れ込むのです。素晴らしい。実に美しいハーモニー。まさに焼肉とは芸術です。とか、適当なことを妄想しながらもりもりと。

普段い馴れないメニュー、【スジ焼】というのが気になりまして聞いたところ、スジの煮込みを網で炙って頂くとか。おほう、それは素敵な響き。さっそくいただくとこれがまたご飯の友。甘辛く味付けされ煮込まれたスジ肉を軽く炙ればほろりと口の中でほどける旨さのシンフォニー。うん、相変わらず適当。でも旨いのは間違い無し。

そして【ニンニク焼】は御料人様の定番。こちらもスジ肉と一緒に胡麻油でしっかりと焼かれたニンニクをいただくのですが、これを肉と一緒に頬張ると新しい世界が開けます。御料人様は塩で私はタレで頂くのですがどちらも捨てがたい旨さ。ほこほこに火の入ったニンニクは箸でくにゃっと潰れてタレに実によく合うのです。

いつもでしたらラストにピビンバをいただくところですが、前週のこともありますのでこの辺りで御馳走様でした。ポッサムチプから離れたところへと引っ越したのですが、やはり近所には旨い焼肉店があるという、これが我々夫婦の業の深さというものでしょうか。

単なる食い意地の勝利という噂もありますが。
どこへ行っても旨い物は探せばあるんですね。