ゆるり二周年おめでとうございます「大黒屋、肉焼屋、ゆるり」

先週の木曜日六月十日のことなのですが我が敬愛して止まないおこづかい帳さんのお店「ゆるり」の二周年記念イベントに行って参りました。このところ大阪方面へ行く機会が激減している為に随分とお久しぶりですね。

で、欲望という名のJRに揺られて大阪は野田駅の近くまで。宴会時間は19:30からなのですが、なぜか18:00過ぎに到着。ゆるりに行く前に必ず立ち寄る呑み処があるからです。ええ、いつものように「大黒屋」へと。看板に堂々と大黒正宗と書かれているのにその酒を扱っていないというある意味こだわりのお店なのです。

ま、あれです。いつものようにビール一本お願いして、お母さんと世間話などして時間潰し。そう、「ゆるり」に行く前に更に別のお店に行くからです。もうね、なんというか莫迦野郎ですわ、いつもながらに。そんな訳で三十分ほどの滞在で次なるお店へと。リーズナブルにホルモンと焼肉が喰える素敵なお店「肉焼屋」へと向かいます。

既にゆうちゃん之助さんとさいとーさんは到着済み。ではでは生ビールで乾杯を。まずは生もの【ユッケ】から。そんなに量は要りませんからこじんまりとしたユッケが嬉しいのです。では焼いていきましょう。サクッと盛り合わせは【ホルモン、ミノサンド、ハラミ】の三種類。あ、盛り合わせといっても単品注文が一つの皿というだけです。

しっかりと脂の乗ったホルモンはテッチャン。ミノサンドの脂もぶりぶりと。ハラミはあっさりとした味わい。塩で食べても負けない旨さ。ホルモンは鮮度が落ちると塩で食べるのきついですからねぇ。そしていつものように焼いてくれるのはゆうちゃん之助さんです。人生の半分くらいは肉を焼いてらっしゃいますからお任せするのが一番。

続いてはまたまた塩で【ツラミ】を。薄く長くのカットはあまり焼きすぎないように注意しながら網に乗せていきましょう。まずは片面が焼けて肉に透明感が出たところでひっくり返して。一気に縮んで来たところで焼き上がり。ツラミの焼ける勢いが大好きです。この一気に焼ける快感も味のウチなのです。うん、旨いねぇ。

さて、更に追加いってみよう！【グレンス、フォアグラ、ギアラ、ハチノス】を今度はタレで。グレンスはキモグレンス。フォアグラは胸腺、ギアラは第四胃、ハチノスは第二胃。フォアグラといえば、本来はガチョウの肥大した肝臓。もしかしてリードヴォーと間違っているのでしょうか？ま、メニューの名前の付け方なんてのはお店次第なんですけどもね。

さくっと全て頂いて御馳走様でした。軽く胃袋に入れておきましょう、というつもりが結構普通に喰ってましたね。大黒屋で食べずに我慢して良かったです。最近食が細いもので。さて、それではいよいよ本番。我らが愛するゆるりのお祝い会場へと向かおうじゃありませんか。ということでこんばんわ。本日はどうもおめでとうございます。恐ろしく普通のご挨拶。まさかこの後、あんな恐ろしいことが待っていようとは！

というようなことはなく。実に和気あいあいと宴会がスタートするのです。呑み物は能勢サワー。キンミヤ焼酎を能勢サワーで割りながら頂く泥酔対策。では改めまして、二周年おめでとうございます、乾杯！そうそう、この日はなんと我々だけで貸切だそうです。いやいや、これは申し訳ない。そして料理の方もこの日のスペシャルだそうです。

まずはいきなり禁じ手の下ネタから。【ちんこの煮付け】。やっぱり鹿児島料理といえばちんこでしょう。そう、鰹の●●です。ええ、ご想像通りの心臓です。これがなかなかの珍味でして、漢字で書くとそのまんま珍子となるわけです。焼酎のサワー割にも良く合う珍子。本当なら芋焼酎を湯割かなんかでいただけば良いのでしょうが、そのあたりはまだまだ先の長い宴会ですから。

続いての料理は【とんこつ】。骨付きのバラ肉を芋焼酎でことことと煮詰めた逸品。あまりにもとろとろに煮込まれているので骨は箸で簡単に外れます。これに練り辛子をちょいと付けて食べれば至福のひととき。口腔内で薩摩の御家騒動が始まっておりまする。あー珍子といいとんこつといい、焼酎を欲する心がむくむくと動き始める。

そしてやはり【薩摩揚げ】は必要。珍子ととんこつに蹂躙された濃い味同盟を薩摩揚げ、いわゆるてんぷらが諫めてくれるのです。うん、幸せ。そして【有機野菜サラダ】。テンションの上がりまくった呑み心をふっと和らげてくれるのは特約農家から取り寄せる野菜なのですね。さて、一息ついたところで次の料理へといってみよう！

【豚トロ刺身風】はこのお店の定番メニュー。流石に生ではないですが、絶妙な火入れで肉は軟らかく脂がしっとり。柚胡椒との相性も実に素晴らしく堪りまへんなぁ。そして【ローストポーク】の登場です。おお！これは良い感じ。ほんのりとした香ばしさとジューシーな肉の旨味が実にバランス良いのです。思わず日本酒に走ってしまうのは仕方がない。

というのも、すぐ御近所の大黒屋（大黒正宗特約店）で扱っていない【大黒正宗】があるのですから。今回の企画の中心人物お二人、ゆうちゃん之助さんとさいとーさんという肉星人のためなのか、今回新作メニューが登場しました。【鹿籠豚ハンバーグ】です。和風ハンバーグに仕上げられた鹿籠豚。まさにジューシー以外何ものでもなし。

紫蘇とおろしポン酢がジューシーな鹿籠豚に実にマッチしております。うめぇ！でここでワインが登場。確かにいくら和風とはいえ赤ワインに絶対に合いますね。てな事を言っているといよいよ本日のメインディッシュが始まりました。やはり宴会といえばこれでしょう。【鹿籠豚のしゃぶしゃぶ】です。思わずどよめく莫迦宴会。

まずは野菜と肉を放り込んで、サッと色の変わったところで肉を引き上げていただく。野菜は誰かが食べるからと基本的に放置。この出汁が実に美味。もうね、豚の脂の旨さを際立たせてくれるのですわ。旨いねぇ。がつがつとしゃぶしゃぶをやっつけたら続いては【雑炊】になるわけです。玉子を落として鹿籠豚から出た旨味を御飯と共に頂く。

別鍋ではうどんも茹でられてます。こちらはあっさりとつるつると。やはり〆は飯と麺ですか、そうですか。最後にお祝いケーキを御相伴にあずかってどうも御馳走様でした。いやいや、実に有意義で美味しい宴会でした。あれ？そういえばちゃんとお祝いしましたっけ？すっかりと呑み喰いに走ってしまって忘れていたような気もしますが。

ま、お祝いなんてのは気持ちが大切なんですよね。
それって祝う側がいう言葉でしたっけ？