出会いとは恐ろしいものです「鉄板焼・お好焼 萬禧」

土曜日のワイン会ですっかりと宿酔っぽい朝。当然昼近くまでぐずぐずとやっていたおかげで、お買い物に出かけたのが既に午後五時をまわっておりました。ま、もののついでということで夕飯は外で食べることに致しましょう。

imageさっくりと買い物をすませて、ではいつものお好み焼店へ、と思ったのですがなんとお休み。そうか、日曜日は定休日だった。仕方がないので別のお店を探してうろうろと。ふと目に付いたお店。ほう、これは良さそうじゃないですか。早速入ってみることにしましょうか。格子戸をからからと開けてコンニチワ。カウンターの奥の席へと。

imageこじんまりとしたカウンター十席ほどのお店。おかあさんがお一人で先客の料理を出しておられます。入口の赤提灯に「そば焼」と書いてあったので、このお店はそば焼のお店ですか?と尋ねたら、いえいえ特にそういうわけじゃありませんよ、とのこと。なるほど。それでもそば焼気分になってしまったのでまずはそちらからお願いすることに。

image【大貝のそば焼】はいかにも神戸のそば焼って感じです。そう、神戸でつぼ焼きといえばサザエではなく大貝なのです。ええ、普通につぼ焼きの店で大貝です。その大貝でそば焼。うん、旨い。こってりとソース味のそば焼。白いご飯が欲しくなる、もしくは生ビールが進んでしまう、そんなそば焼。堪らんねぇ。よーしこの勢いでモダン焼もいってみよう!

imageせっかく大貝で神戸っぽさを演出したので【スジモダン】で追い打ちをかけましょう。いわゆるぼっかけの様な牛スジの煮込みをモダン焼の具材に。モダン焼とはお好み焼とそば焼きの超豪華な融合体。まずは普通にスジのそば焼きを作るところからスタート。で、こちらのお店、スジをどんどんと放り込んでます。もうね、通常の三倍くらいの勢い。

image多分小ぶりの茶碗一杯分くらいは入っているのでは?そしてそれを薄くのばした生地に乗せ、さらに生地を上から垂らしてひっくり返して焼き上げる。混ぜ焼ではない神戸らしいモダン焼。早速頂きましょう。おお、これも旨い。辛口のソースをたっぷりと塗りましたが、よく考えたらそば焼きの時点でしっかりとソースついてましたね。

imageさて、ここで気になっていたのですが、なぜかネタケースに立派なマグロの塊があるのです。しかもてっかてかに旨そうなマグロ。これは食べないわけにはいきません。すみません、【マグロの刺身】をお願いします。なぜ鉄板焼とマグロが共存するのか不思議ですが旨そうなんだから仕方がない。でやって来たマグロの刺身。美しすぎる。

imageまさにルビーの色合い。普段食べているしらっちゃけたマグロとは別格。取り敢えず一切れ口の中へ。う、旨!!!!!なにこれ旨すぎ。え?本マグロ?ちょ、堪らん旨さ。思わず日本酒が欲しくなる旨さじゃないですか!今年食ったマグロで断トツの旨さですわ。なんでこんなに旨いんですか?と訊いたところ、おかあさんが種明かししてくださいました。

imageお昼は中央市場のマグロ卸の事務で働いてらっしゃるとか。なるほど、そりゃあ旨いマグロをひっぱってこれますわ。更にお話を伺っていたら、数年前までハンター坂でお店をされていたそうな。ええ、私も一二度入ったことのある「西海」というお店。そういえばそのお店もマグロが旨いと聞いたような記憶が…。いや、そりゃあマグロ旨いわ。

ということで更に【マグロ山かけ】も追加で。たっぷりの海苔と山芋え頂くと得も言われぬ幸せ。「よかったら今度は鉄火丼も食べてくださいね」。喜んで!なんなら今食べても…そうですね、調子に乗ってはいけませんね。ということでこの辺りで御馳走様でした。もうなんといいますか、まさか思いも寄らない場所で思いも寄らない旨味と出会ってしまいました。

家に帰ってから色々と調べてみたところ、のぶ。さんのところでしっかりと鉄火丼が紹介されてました。相変わらずこの辺りの情報は早いですね。しかし、今は夜だけの営業になってランチはやられていないそうです。なので鉄火丼も夜の価格800円になっていました。いや、それでもこのマグロだったら安いと思いますよ。

持っと早く知っていればワンコインで鉄火丼が食えたのに。
後悔は先に立たないのでもっと情報を精査することにします。

今回のお店:
鉄板焼・お好焼 萬禧
兵庫県神戸市兵庫区笠松通6-2-15
TEL.(078)651-2663

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