足繁く通う店を足で探す日々「kukuri、もん」

日曜日はジム通いしてます。最近気がついたことは、自分は走るのに向いていないということ。なので無理せずのんびりと走ってます。で、走った後はお腹が空くのです。ということで日曜日でも美味しいものを求めて旅立ちます。

以前行ったことのあるネパール料理のお店「kukuri」へと。今回は買い物があったので元町駅の北側から7系統の市バスに乗って。はんなり祇園のすぐ近所なのですが、前回の失敗を踏まえてきっちりと下調べしておきました。おかげで間違えることなく無事に平野へ着きました。めでたしめでたし。とここで終わっている場合ではない。

お店はビルの地下にありますので階段を下りていくと、おお、大丈夫、営業してますね。コンニチワとお店の中へ。お、前回はいらっしゃらなかった方が。もしかしてネパールに修行に行ってらした方では？やっぱりそうですか！いかにもそんな雰囲気の髭が素敵です。では修行の成果を是非とも味あわせて頂こうじゃあないですか。

まずは生ビールで乾杯。アツァールの盛り合わせを…あ、ないのですか。では【大根のアツァール】だけでもお願いします。うん、相変わらず旨いです。インド料理とはちょっと違う尖っていない香辛料が良いのです。パクパクと頂いて。そして今回の新メニュー。ネパールで仕込んできたお料理を。【羊肉のシェクワ】ですか。

お、これは香辛料が効いていて良いですね。羊肉はクセがありがちなのですがそういう心配は全く不要。辛い味付けでもないので辛さの苦手な方でも美味しく頂けます。何となく一人前注文したのですが、これなら一本ずつ頼んでおけば良かったと少々後悔。で、メインの【タンドリーダルバート】を頂きましょうか。

これが本当に盛り沢山。パパド、タンドリー、ポコダ、アツァール、ヨーグルト、ダールスープ、サラダとライス。これを一人で食べれば普通に満腹ですね。でも色々と食べたい私達はこれを二人で酒の肴。スープが旨いなぁ。タンドリーはインド料理っぽいですがやはり香辛料は優しいですね。そして更に新メニューを頂きます。

【牛肉のターレ・タレ】。これは全く分からないのでご店主に訊いてみました。「牛肉のこごりです」とのこと。ほほう、それは良いじゃないですか。でやってきたのはかなりゆるいこごり。牛肉というよりもホルモンっぽいですね。どこの部位か聞いたところ皮だとか。いや、皮じゃないでしょう。多分筋引きした時に出来る薄い膜状のスジだと思います。

これ、かなり塩が強いです。つまり酒がすすむ。すみませんエベレストビールをお願いします。ついつい呑み過ぎるのはお店の作戦か？きっと違うと思うけど。そして御料人様の好物の【モモ】も頂きます。蒸し餃子っぽい肉料理。これをつける香辛料が旨いんですよね。あっという間に完食。冷める暇も無し。いやいや満足でした。

ちょっと距離はありますが、はんなり祇園といいこのkukuriといいついつい来たくなっちゃうんですよね。良いお店です。ということで御馳走様でした。帰り道は下りですのでぼちぼちと神戸駅まで歩いて行きましょう。

途中スーパーで買い物などしてぶらぶらと歩いていると餃子と書かれた赤提灯。これは気になります。取り敢えず前まで行ってみるとなかなかお洒落なお店。いいですね、ちょっと歩いて腹もこなれているので軽く餃子とビールだけ、行きましょう。引き戸を開けるとテーブル席とカウンターのこじんまりとしたお店。うん、これはいい。

オープンキッチンがカウンターの前なのでそこを陣取って。すみません、餃子を二人前とビールを。と、【突き出し】がやってきました。ほうほう、ローストチキン、筍、冷や奴、オイキムチですか。これは見事にビールのアテ。早速頂くとローストチキンの旨いこと。そしてオイキムチがやや浅めに漬かっているのが実にビール向き。

サクッと頂いちゃったところに【焼餃子】が。神戸にしては珍しい大ぶり厚皮の餃子。さっそくがぶりと食らいつくと、おお、野菜餃子ですね。これは旨いわ。肉とニンニクという餃子が多い中、この野菜中心の餃子はビックリするほど旨いです。神戸の餃子とはちょっと方向性が違うのがいいですね。やはり旨いは正義です。

お店の方にお訊きしたところ、もう二年もやってらっしゃるとか。この辺りは通り道から少し外れていたので盲点でした。今回はネパール料理の後だったのでこのくらいで終わりましたが、次回はじっくりと腰を据えて頂きたいと思います。

軽やかに店を探して尻に根を生やして喰らい尽くします。
ま、いつものことですけどね。