おっと、またしても間をあけてしまいたましたか。ここで踏ん張らねばまたしても月末までサヨウナラパターン。危ない危ない。というかどちらかというと月末の方に近くなってしまっている現実に打ちのめされるのです。
ということでいよいよ焼肉の日本番。しっかりと昼からスタートなのは例年に漏れず恒例です。そう、東京からお越しのお客様を接待しないなど、私の辞書には存在しないことなのですわ。つー事で最近のお昼のお気に入り「佳景」でランチなのです。元町駅で待ち合わせをして佳景へと向かう予定。が、東京から直接来られる方がちょっと遅れているとのこと。交通事情なら仕方なし。
でまぁやや遅れつつスタートと相成りました。まずはビールで乾杯から。ようこそ神戸へ!と、そういえば前日から呑み歩いた方のいらっしゃいましたね。そのあたりは適当です。適当こそが我が心意気。まるで当たり前のようにお昼前からの酒宴。これこそが休日の正しい過ごし方。うん、平日だね。今年の焼肉の日は水曜日だね。ま、そんな些細なことで心は折れないんだけどね。
まずは【炒り豆】をツマミながら、【八寸】が出てきた頃には日本酒へ移行。こちらのお店、お酒の持ち込みオッケーなのです。一本当たり金一千円の持ち込み料がかかりますが。その代わり好きな酒が呑めるのですから何一つ問題なし。で、八寸。何といってもスモークが旨いです。夜には肉を食うというのに鴨のスモークに心をガッツリと持っていかれますわ。
煮物も数種入っていますが全てが別の味付けという心憎さ。もうね、昼飯に喰うにはこれ以上のものはあり得ないと思うのですよ、ええ。ちょっと早めの【焼松茸】なんていう素敵アイテムに【胡麻豆腐】の旨さ。【厚揚げの炊き合わせ】と【焼秋刀魚】なんてのは日本酒を呑む以外に選択肢が思いつかない恐ろしさ。いやいや、女将さんに敬服なのです。素晴らしい、ブラボー!
【玄米のスープ】と【香の物】が出てきた辺りでいよいよ本番が始まります。そう御飯もの。あのね、例え酒を呑んでるとはいえ本当にこちらで望んでいるのはそれだけではないのです。ええ、ご飯です。卵とご飯。これを食べに来ていると言ってもの過言ではありません。つか、本当にそれを喰いに来てます。ということで本日のメインをいただきましょうか!
そう【目玉焼きご飯】です。こちらでは選択肢がありまして、玉子かけご飯か目玉焼きご飯の二択。まぁ敢えていえば白飯ということも出来ますが私の選択肢からは生まれ落ちた瞬間から除外されてます。卵大好き。今回は超お気に入りの玉子かけご飯にさせて頂きます。いやっほー!喰うぜ喰うぜ!とろとろの目玉焼きを箸でぐじゅっと潰す快感。うふっ、か、快感!
でまぁそれをご飯にからめてパクリと食らいつく。あふ、口腔内に広がる濃厚な卵黄の旨味と香り。それをガシッと受け止める白米の力強さ。この瞬間が日本人に生まれてきた幸せを満身を持って感じられる喜びなのです。だって海外じゃあ生卵駄目なんでしょ?いや、聞いた話だからホントかどうか知らないですけどね。でもこの日乃本の國に於いては生こそ正義なのですわん。
そしてこの目玉焼きご飯の食べ方の神髄は茶碗に卵の痕跡をいかに残さないかという奥義。白飯を最大限使って卵を綺麗に食べきるのです。ええ、最近はすっかりと精進いたしましたのでかなり上達しております。それでも黄味が残ってしまった諸兄にはさらに白飯追加という夢のような特典まであるのです。あ、ちなみに私は夜に備えてお代わりは自粛しましたけどね。
いやいや、堪らんですなぁ。で、いよいよオーラスのマジ〆には【出汁巻き卵】という素晴らしい特典が待っているのです。うん、特典というか普通にメニューなんですけどね。こちらのふわっとして出汁がジューシーな出汁巻き卵。わずかに残っていた日本酒でいただくには実に最強なのです。いやー旨かった。本当に御馳走様でした。女将!馳走になった!すみません、嘘です。ちょっと偉そうに言ってみたかっただけです。
ということで本当に御馳走様でした。やっぱりこのお店はお昼の最強酒呑みポイントです。これからも本当によろしくお願いしますとしかいえませんなぁ。
さて、これでお昼は終わったわけですが、しかしこれから夜までは決してすぐというわけではありません。この時点で未だ13:00をまわったくらい。ええ、いつもの如く街徘徊のスタートなのです。しかし、過去の暴挙以来多少は学習しております。やってはいけないことくらいはわきまえているのです。そう、やってはいけないこと。それは喰い歩き。
もうね、本当に莫迦だから歩けばリセットできると思って、餃子だのホルモンだの喰い歩いて、夜の本番で苦しい思いを数限りなくやって来ました。そんな自らの轍を踏まぬように(いや普通は先人の轍を踏まないようにするんだけど)食べるのを禁じました。素晴らしい。俺賢い。で、選んだのが呑み歩き。呑むといえば日本酒でしょう、と灘の酒蔵めぐりに出発。
えーとこの辺りは一気に端折りますが、まわったのは「桜正宗」「浜福鶴」「菊正宗」「白鶴」と四蔵。これが滅法楽しくて全ての蔵で試飲するという暴挙に出てしまいました。そしてそれでも時間的にまだ余裕があるのです。これはいかん。ということで一気に三宮まで戻ることにいたしました。
そう三宮といえばこちらです。【ランス】にて焼肉の日祝いのシャンパーニュで乾杯。もう本当に莫迦。紛う事なき莫迦。自分でいうのも何ですが莫迦。しかしシャンパーニュは美味しかった。あまりに美味しすぎてチーズと白ワインが欲しくなったけど、ここでこれ以上にやっちまうと絶対に駄目ですからね、私自身が。ええ、自覚してます。なので本当に乾杯だけで移動なのです。
と、ここで私はいつもの正装(祭半纏)に着替えるために一旦離脱です。後ほど合流いたしましょう。そしてここで一つの事実に気がついてしまいました。そうです。喰い歩きをしていないのになぜか全く腹が減っていないという恐ろしい事実に。そして一つの答を導き出してしまいました。これは今後のためにも教訓として書いておきましょう。
「日本酒は白米と同じくらい満腹感がある」と。
マジ、どうしようかと途方に暮れることになりました。
ごはんや/佳景
兵庫県神戸市中央区元町3-15-11
TEL.(?078)331-1669
WINEFROMAGE ランス REIMS
兵庫県神戸市中央区北長狭通1-2-13 ニューリッチビル7F
TEL.(?078)327-8990