長かった道東の旅シリーズもいよいよ完結です。長かった理由は書かなかったからだという周知の事実は棚上げしておきましょう。では最終話の始まり始まり。
釧路の朝がまたやって来ました。前日はすっかりと写真を撮り忘れるという事態を引き起こしてしまったのですが今回は大丈夫。前日ほどではないけれどもしっかりと喰いましょう。【冷奴、漬物、昆布巻、サラダ、塩鮭、イクラおろし、野菜コロッケ、焼売、目玉焼き、五目ごはん、味噌汁】とそれなりにしっかりと。
今回の目玉は蔵見学です。以前にもうかがった「福司酒造」へと再び。晴天の元、徒歩でホテルから蔵までてくてくと歩いて。いやぁお久しぶりです。またまたお邪魔します。今回も道具や設備なんかの説明を聞きながら最後に試飲。うーん、ここのお酒は美味しいなぁ。
それではまた夜にお会いしましょうと固く約束をして我々はお散歩に。秋の春採湖を散策。えーと、暑いです。恐ろしく天気が良いものだから歩いているうちに暑くなっちゃいました。それならばとちょいと休憩。「六花亭春採店」へと。
またこの店の場所が山のてっぺんでして。本来は自動車で行く場所なんですが、我々徒歩星人。近道の階段を上って店に到着する頃には喉がからから。でもビールがないのですわ。もうね、何という片手落ちなんでしょう。しょうがないから御料人様のソフトクリーム【雪やこんこまじりっけなし】をちょっと頂いて。うん、濃厚で旨いわ。
私の方は【クワトロフォルマッジ】。ちなみに飲み物はジンジャエールいただいてます。さすがに飲み物無しでは辛いです。たっぷりチーズで美味しくいただきました。
お店を出ましてもう半周。春採湖は結構デカイです。途中でさきほど六花亭で買い込んだ【おはぎ】と【チョコマロン】を道端のベンチで。これ意外とおいしいです。今度お土産に買って帰ろうかなぁ。
そんな感じでお散歩も終了。一旦ホテルに帰って英気を養って夜に備えるのです。どうも我らの旅行では、朝から歩き回ってホテルで一服してから夜に繰り出すパターンが多いようです。だから観光に興味がないのかねぇ。
さて。そんなわけでいよいよ本番の夜がやって来ました。御料人様と一緒に昨夜と同じ「みかさ」へと。お昼にお世話になった福司の醸し屋 カズマさんと待ち合わせなのです。ま、我らの方が早く着いたので軽くつまみましょうか。【ホヤの刺身】を福司で。うふふ、こちらのお店のホヤも美味しいのです。
普段あまり食べない【氷下魚】も焼いて頂きました。ちょこっとマヨをつけると酒の肴。するめみたいな感じですかね。
そして鯖の刺身。これたまらん。旨すぎ。〆てないけど大丈夫かと思ったのですがまるで問題なし、つーか新鮮すぎてもだえ死にそうな旨さ。
とまぁつまんでいるところにカズマさん到着。軽く一杯呑んでから次の店へと出発なのです。そうカズマさんオススメのグレートなお店へ。「喰酔 軒」というそのお店。釧路では有名なお店だそうです。旨いのもそうですが量が多いことで。
まずは付き出し代わりの【刺身盛り合わせ】はトロ、鯨、鮪、秋刀魚、烏賊、北寄、海老がてんこ盛り。写真じゃ伝わらないかと思いますが、大皿にこれでもかと盛ってあります。そしてどれを喰っても旨すぎ!
つづいては【めんめの唐揚げ蟹あんかけ】。これまた大ぶりな一尾のメンメがどーん!。ちょいとピリ辛で酒がすすむすすむ。
【米茄子のウニソース焼】はこれまたとんでもない量なのです。あ、ちなみにこのお店、コース的に決まった料理が出てきますので、ここまでの皿は全て一人一皿出てますから。もう旨いけど腹が苦しいのです。
そして【タンシチュー】も一人一皿。この量ですわ。喰いましたよ、ええ。残すことなく喰いました。何せ旨いですからね。ただ、教訓としては次回はもっと腹減らしてから来ることにします。
最後に【イチジクのデザート】で〆ました。もう満腹。調子に乗ってみかさで喰うんじゃなかったと反省することしきり。それでも旨かったから後悔なんかしてやるもんか!
ということでまさに腹はち切れんばかりに御馳走様でした。さて。この時点で21:30。腹が一杯でも酒なら入りますよ。カズマさんにお願いして次のお店へと向かいます。連れて行ってくれたのは「福司を楽しむ店 蔵人(くらうど)」。もう、これは良いじゃないですか。お訊きしましたところ、当然のように福司関連のお店でした。そりゃそうだ。
蔵出しの福司をお願いして、肴の方は軽いものを。【雲丹刺身】ですか。こりゃあいいです。ちみちみ食べて呑んで。うはぁ幸せだわ。
こういうのはどうですか?【しらす玉子とじ】ですか。出汁が身体に染み渡りますねぇ。日本酒にはこういう優しい味もたまらんです。
そして対極にあるのが【烏賊の塩辛】。塩と酒の相性も否めません。自家製の塩辛は福司に合わせて塩梅を決めているそうな。そりゃあ酒に合うに決まってます。
とまぁそんなこんなですっかりと御馳走様でした。最後の夜を堪能してしまいました。如何せん胃袋が重たいのは仕方のないところ。何せ喰い過ぎですわ。ははは。ではまたの再会を約束しつつ固い握手でかずまさんとお別れ。また来ますからよろしく!
そんな楽しい一夜が明けまして、前夜の胃の重さが若干残っているので朝食は小食で。しぼりたて牛乳とコーヒーのみ。無理は禁物、今からは帰路へつく機上の人となるのですから。
といいつつ。実は前夜のみかさにて、あまりの鯖の旨さにご店主にお願いして握り寿司にして頂いてました。そう【鯖握り】を朝食に。飲み物だけ、なんてのはフェイクに決まってますがな。この鯖が滅法旨いのです。やはり人間、欲望に対しては正直であらねばなりません。
そして空港バスにて釧路空港へと。釧路空港、特に何もないです。何もないから機内用の食事は用意してあります。これまた前日に買った【さんまんま】なのです。
しかしちょっと残念だったのが、早めの時間に購入したため固くなっていたこと。そして前回は竹皮の容器だったのがプラスチックに。うーん。微妙に残念です。
それでも持ち込んだビールと共にいただけば満足できるお味でしたが。さて。実は釧路と神戸は直行便がないのです。つまりどこかで乗り継がねばなりません。どうせなら!ということで羽田空港でのトランジット。そして乗り継ぎ便までの時間が7時間ほど。ということで東京で遊びましょう。
羽田からモノレールに乗りまして欲望という名の山手線を乗り継いでやって来たのは東京東の某所。ぴーんぽーん。うふ、来ちゃった。ということで、アポ無し凸をかましてしまいました。ながしまさん・アマグリさんご夫婦の自宅へと。いやー、もう本当にすまんです。あまりの楽しい旅行で勢いつきすぎました。ながしま家の看板息子、あお君からは超歓迎を受けましたが。
で、持ち込んだのは北海道土産の秋刀魚。じゃあ早速焼きましょう!とバルコニーにて早速焼かれる秋刀魚。Hiさんもお呼びしてガンガンと焼く焼く。
いやーさすがに直秋刀魚は脂のノリが良くて大火事ですね。更にホッケも焼いたりなんかして。
すっかりとお酒をいただいて、そろそろ飛行機の時間がやって来るのでこの辺りでお暇。ほんとうに慌ただしくてすみませんでした。また今度ゆっくりと遊びましょうねー。再び羽田へと向かって移動。無事に飛行機にて神戸に戻ってきました。
で、ここで気がつきました。そう、この旅は当然ですが肉を喰い足りていない。北海道ですから魚介類が多いのは当然ですが、それにしても足りない。足りないときはどうするか。そうです。いただきますよ焼肉を。ご近所の「港提」にてホルモン三昧。
以前でしたらポッサムチプが最近所でしたが今はこの港提。こちらのホルモン、ハラミ類はポッサムチプと同じくらいの旨さ。安定の焼肉なのです。旨ー!
ということで七泊八日に及ぶ道東の旅&東京来襲が終了しました。本当に長かった。何が長いってこれをアップするまでの期間。なんともう二年半も前なんですからね。それでも写真類を見てたら色々と思い出すことが出来て実に嬉し恥ずかし。やっぱり旅先ではまめに写真を撮るのは大切ですね。そう最近では昨日のことも写真無しでは思い出せないくらいなのです。
記憶と記憶は一致させておくことが大切です。
基本的には呑み過ぎ注意ですね。
板前料理 みかさ
北海道釧路市川上町4-1
TEL.(0154)31-0305
さんまんま 魚政
北海道釧路市釧路市錦町2-4-3(釧路フィッシャーマンズワーフMOO内)
TEL.(0154)24-5114
神戸牛・炭火焼肉 港提
兵庫県神戸市兵庫区切戸町7-13
TEL.(078)671-8455