ふと気がついたら明日からゑべっさんが始まりますやんか。今年もあっという間に過ぎていく予感が既にヒシヒシ。いやぁ歳をとるって怖い怖い。てな事いいつつ仙台旅行の続きを。
仙台の朝は早い。なぜ早いかというと御料人様の仕事も有りますが我々が大好きな朝市があるからです。ほら、市場って素敵でしょ?朝っぱらから色々食べることが出来るんだから。なので仙台朝市へ。
ホテルからちょっと距離はありますが当然のように徒歩圏内。うむ、仙台の台所、早速ブラブラして一軒のお店「朝市食堂 しょう家」に決定。豪勢に大漁丼かな?それとも定番の朝市丼かな?とまぁ画策するわけですよ。
で、御料人様は鮪丼。なるほど、定番ですよね。昨日の鮪も美味しかったしね。
そして私。なぜか【お魚定食】になったんですけどね。ほら、きっと仙台らしいメニューが出てくるんじゃ無いかと思うわけですよ。でね、普通に焼鮭。納豆、漬物、玉子焼、小鉢、味噌汁。美味しいです。美味しいけど普通。うーん、ま、いっか!本当に美味しいし。
ということで御馳走様でした。この後、御料人様は予定通り仕事で某所へ。で、暇な私も近所までご一緒しまして。そしていったんお別れ。また逢う日まで、夕方まで。
さて。いきなり仙台独りぼっち。こういう時は歌でも歌いましょうか。丁度広瀬川に架かる橋の上。例の名曲でも。あ、そういえばあんまり覚えてなかったわ。やめやめ。とっとと昼間から呑めるところを探しましょう。
が、ここで昼間のノープランに大きな影が落ちるのです。広瀬川から駅に向かう青葉通。この大きな道沿いならば何かあるだろうと午前11時からの呑み処検索。全くなし。角打ちというか酒販店の立ち呑みもなし。これは困った。
当然ですがランチならいくらでも食べるところありますし、そこで呑むことも可能でしょう。しかしそうじゃない。カレーライスを肴にビールが呑みたいんじゃないのです。ということでムキになって探しましたとも。ええ、頑張りましたとも。ようやく見つけたお店、立ち呑み開始が14時から。ええ、ここまで来たら待ちましょう。途中耐えきれず、公園で缶ビール呑みましたけどね。
あまりの独りぼっちっぷりに通りすがりの黒猫がかまってくれました。うれしい、心の友よ!ところが突然前方に狸が現れてそれを追いかけて駆けだした愉快なサザエさん。うん、いいよ、別の店探す。
そんなこんなで仙台駅の西と東を行ったり来たりしつつもう一軒発見したのですわ。その素敵な佇まいの「ちだや」は仙台という迷宮に迷い込んだ異邦人をやさしく包み込んでくれるのです。
いやもうね、散々歩いてますしこの日は結構暑かったもので取り敢えず、当然生ビールを頂いて。ぷはーーー!うまーーーーい!思わず涙が流れそうな旨さじゃないですか!と、ここでこの店にホッピーがあることに気付いちゃいました。しまった、それならホッピーにしておけば。まぁ呑んじゃったし。いいっかぁ!
ちょいと昼飯代わりの肴が欲しく【お新香】と【おから】を。どちらもお手製、やさしいお味。うーん、幸せ。
当然ですがここで日本酒。こちらのお店、今月の金賞、銀賞、銅賞とお薦めのお酒があるのです。せっかくなので奮発して銀賞を。天賞特別純米ひやおろし。いやー沁みるねぇ。こいつぁ旨い。ちみちみと呑みながらお店のお母さんからお話を聞いたところ、創業63年、由緒正しき立ち呑み店だそうで。さすがに一本、きりっとしてますなぁ。
というところであまりに長居は粋じゃありませんから次の店へと向かいましょう。現在の西口から先ほどの東口方面へと移動なのです。
駅から程近いそのお店は「櫻井商店」。午後二時からの開店ということでしたが開店時間にちょいと遅れました。別に遅刻じゃないけどね。
こちらがまた何とも素敵な食券方式。酒販店の中の立ち飲みなのに食券。なんという合理性。そして食券は【店長のおすすめ】。何かわからん。合理性無し。でもそこがいい!カウンターにてお願いいたしますと食券出すのです。でも店長不在。腰の曲がったお母さんがお一人。「えーと、ああ、どれだっけ?」いや、私に聞かれても。「背が届かないからグラスとって下さい」。ああ、よくあるワインバーみたいに天井にグラスがぶら下がってるんですね。
でまぁカウンターの中に入ってグラスの準備して、お母さんがお酒注いでくれたのですが、結局どの日本酒を入れて頂いたのかわかりませんでした。まぁいいよ、美味しいから。
というか雰囲気が何とものんびりしていていいのです。恐らく本来の店長さんがいらっしゃったらもっとお酒についてのお話なども聞けたかもしれませんがこれこれで凄く素敵な酒呑み空間ですわ。
そんな訳でこちらも早々にお暇しましょう。というのも、昼飯を喰う場所は既に決めていたのです。そろそろそちらも気になってくるじゃあないですか。
櫻井商店から駅に向かって北側、やはり焼肉大王とまで呼ばれた私です。ホルモン喰いますよ、昼間っから。お店の名は「仙台ホルモン・焼肉 ときわ亭 仙台駅東口店」なのです。平日は夕方からの営業ですが土日は昼からと大変ありがたいお店。
早速ビールを頂きながらメニューの選択。お、このネーミングがいいね。【昔のホルモン】!これにしましょう。やってきたのはニンニクたっぷりのテッチャン。うは、こりゃいいわ。早速焼いて焼いて。まずはそのまま。ん?塩が足りない?店長さんがおっしゃるにはわざと塩を控えているそう。昔はニンニクで食べていたのでそれを再現しているとか。
まぁ塩もらいましたけどね。その方が好みなので。お店の方もお好みでどうぞ、とおっしゃってましたし。で仙台といえば当然の牛タン。【特製ときわ牛タン】お願いします。おお、結構厚切りだ。早速焼いていきましょう。
ふーむ、包丁の入り方が余所とはちょっと違いますねぇ。あ、よく考えたらこれが仙台初牛タンだったわ。慎重に焼かねば。火が入ってくると明らかに違いがわかります。包丁の目でくるりと巻いた牛タンは焼き鮑のような見た目と食感になります。へぇこりゃあ面白い。
【コブクロ】も頂きましょう。こちら豚のコブクロですね。しっかりと塩ダレで揉んであるのでいい塩梅です。このサックリボヨンとした食感が旨いのです。
最初にニンニクまみれのホルモンを喰ったせいか、ニンニクが食いたくなっちゃた。で、【にんにくのホイル焼き】をお願いします。これ焼けるのにちょっと時間がかかるんだよなぁ。
あれ?壁のメニューにアレがありますよ?すみません【ホヤの塩辛】下さい。えー、ここにもあったんだぁ。おお、結構たっぷりの塩辛だ。ついでにビールもお代わりを。
こうしてホヤとニンニクで至福の時を過ごすのでした…あ、そろそろ御料人様の仕事が終わる頃じゃないですか。いったんホテルに帰らねば。ということで御馳走様でした。なかなか面白そうなメニューもあるので次回の機会があれば御料人様と二人でじっくりと食べたいものです。
昼酒タイムはこうして幕を下ろしたわけですが、当然これからが本番なのです。一度休憩してから夜の帳と共に再び街に繰り出しましょう。
結構遊んだようでまだ助走すらしていないのです。
夜の部に続きます。
今回のお店:
朝市食堂 しょう家
宮城県仙台市青葉区中央4-3-28 仙台朝市場ビル内
TEL.(022)225-7117
ちだや
宮城県仙台市青葉区中央1-9-8
TEL.(022)221-2011
櫻井商店
宮城県仙台市宮城野区榴岡1-2-48
TEL.(022)256-2255
仙台ホルモン・焼肉 ときわ亭 仙台駅東口店
宮城県仙台市宮城野区榴岡2-2-2
TEL.(022)295-1787