春うらら隣はナンを焼く人ぞ、桂歌●です。すみません、嘘をつきました。隣はインド人ではありません。そして春という字は三人の日と書くのは本当です。またしても1ヶ月放置してしまって書き出しをどうすればいいのかパニックになっている貴方のてつやです。
実は今月は不肖ブログをサボることで有名な私の誕生日月なのです。そんな訳で御料人様からお誕生日会を開いて頂くことになりました。いやいや実にありがたいことです。まぁ焼肉サイトを自称しながらイタリア料理を食べてしまった時点でどうかとは思うのですが。
今回我が生誕祭をお願いしましたのは、この所結構な頻度でうかがっている「イタリアンレストラン AeB（アーエービー）」です。もうね、そろそろ焼肉の看板を下ろして伊太利亜の罠とかにした方が良いのかと思ってしまうほどなのですがそこはそれ。さすがにお店の方の分かってらっしゃるので大丈夫。
本日もお世話になります
何故このお店にお願いしたかというと、実は私の生まれ年のワインがあるという大変変態な事に由来しているわけです。これがですね、この年のワインは大変よろしくないといわれておりまして市場にほとんど出回っていないのです。それを置いて下さっているとなれば行くに決まっているじゃないですか。御料人様とシェフと三人でシャンパーニュの乾杯をした後は早速いただきます。
私の生まれ年のワインです
おう、ビックリ。てっきり終わってしまっているかと思ったら実に美味しいワインじゃないですか。私と同じ齢を重ねたワインとは思えないほど素晴らしい味わい。私という人間もこうありたいものです。ということでお料理を頂きます。【カツオのカルパッチョ、フレッシュトマトのケッカ】を。あ、この料理はシャンパーニュに合わせて頂きました。さっぱりとした後口が実に泡とよく合います、旨い！
生の鰹、大好きです
続いては【丹波野生赤鹿のポルペッティーニ、しまたの筍のアルフォルノ、リコッタサラータチーズ】なのです。当然先ほどの赤ワインを合わせるのですが、鹿の赤身との相性は抜群。シェフ曰く、イタリアにはハンバーグはないですから。うん、肉団子。これ旨い。赤身のねっとりとした旨味が実にワイン好み。
鹿肉の肉団子と書くといきなり和食っぽくなる不思議
あ、料理名ですが、いつも御機嫌で酔っ払って忘れてしまうので直接シェフにお訊きしましたので間違いは無いはずです。いやー、堪らんですよ、この旨さ。
実に赤身なのです
そして私好みの【黒毛和牛ホルモンのトマト煮込み】です。和牛のホルモンが特に好きなわけでは無いですが、このトマト煮込みはトラットリアサッサの丸腸の煮込みと同じ魂を揺さぶられるような旨さを感じてしまうのです。
しまった、もっと分かりやすい写真を撮ればよかった
たたみ掛けるように【和牛タンのラグー、オレッキエッテ】はパスタ料理と呼んでいいのかガッツリとタンモトの煮込み。もっちりとしたオレキエッテの食感との組み合わせが肉好きには嬉しい逸品。
これまたワインのためのメニュー
実はここまでの料理、結構あっさりしているのです。意外と脂が抑えてありまして腹にはたまるが腹肉にはなりにくいという。で、それで終わるわけもなく。【フォワグラ、生ホタテ、フレッシュ茸、リンゴのサルサ】と、出たよ、フォアグラ。もうね、旨味の塊。加齢もあって脂を避けているとはいえ、フォアグラと言われたらもうね。そしてこれがまた旨いんだわ。トランペット茸も実に旨い。こりゃワインがススム君ですわ。あ、こっそりもう1本ワインを開けてます。
ここに来て脂の摂取
いやー満腹だー、うん、まだあるよね。奥のキッチンで黙々と捌かれていたでっかい魚が。【尾長鯛のアルフォルノ、グリル野菜と宇和ゴールドのサルサ】がやってきました。これまたシェフ曰く、思ったより大きくカットしちゃいました、とのこと。はい、デカイです。しかしこれがまた旨いのですわ。食い切れなかったら持って帰ろうとか思ってましたがペロリと完食。
鯛の写真を撮ればよかったと後悔するほどでかかったです
さすがに今回はドルチェやグラッパはやめておきました。無理は禁物ですから。それにしても幸せなお誕生日会でした。御馳走様でした。人生の折り返し地点をフラフラと何年も過ごしてきた誕生日会ですので、常に思い残すことはないわけですが、今回も本当に美味しく頂けました。この調子でできる限り健康に過ごして美味しく料理を頂けるように頑張らねばと思うわけです。
取り敢えず、無理のない飲食計画を心掛けます。
来年の誕生日まで程々に頑張ります。
今回のお店：
イタリアンレストラン AeB（アー・エ・ビー）
兵庫県神戸市垂水区天ノ下町1-1-160 ウエステ垂水 1F
TEL.(078)707-3270