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諸々の大人の事情で先週末は九州の地を踏んで参りました。がっしりと踏みしめた大地は、私と御料人様を見事に受け止めてくれました。ええ、早い話が旨いモノがっつりと喰って参りました。ということで、いつものように止め処なく垂れ流し文章のサイト、「焼肉の罠〜博多流浪篇〜」が始まります。
新幹線で一路博多へ。御料人様と駅で待ち合わせ、いよいよ街へと繰り出すのです。取り敢えず荷物はホテルへ放り込み、噂の中州へと向かいます。中州。それは九州を代表する繁華街。立ち並ぶ屋台は日が暮れて人が繰り出すのを待ちわびているような佇まい。あ、最初にネタばらしですが今回は屋台へは行っておりません。あしからずご了承くださいませ。
そこにも色々と事情があるのですが、そこはオトナとして流しておいて頂けると幸いです。で、今回のまずは第一目標はホルモン食べたい、です。主に丸腸。なのに、なぜか第一番目の選択店は馬。普通に考えれば馬肉といえば熊本ですが、まぁ固い事は言いっこなしで。つか、九州繋がりという事でよろしく。
お店は中州のちょっと細めの路地を入ったところ。店構えがいきなり料亭風でビビリながらもがらがらと引き戸を開けて、すみませーん。二人です。予約してませんが。あ、大丈夫ですか、よろしくお願いします。ということで二階のテーブル席へと。座敷でもいいですよとお申し出いただきましたが、テーブル席も広々としてましたのでこちらで。
まずは付き出し。馬肉の唐揚げ、馬肉ユッケとゆで卵、馬肉と小芋の煮付け。うわぁこれが旨いわ。もうねいきなり旨い。牛や豚とは違う、馬特有の野趣溢れる味が、ちょっと濃いめの味付けに負けぬいいお味。これは素晴らしい。博多駅前のホテルから中州まで歩いてきた為にすっかり渇いた喉を生ビールとこの先付けで潤しつつメニューへと参りましょう。
当然ですが馬刺を食います。サクッと盛り合わせ。メニューには一人前と二人前があるのですが、お店の方にお聞きしたところ「お二人でしたら一人前くらいが丁度いい量ですよ」とのこと。郷にいれば郷に従え、ということで一人前、お願いしました。内容の方は、馬刺中トロ、馬赤身ヒレ刺、馬フタエゴ刺、馬心臓刺、馬タテガミ刺の五種盛り合わせ。
今更どうこう言うまでもないですが、馬、旨い!これはいい!タテガミはコウネ。これが脂の濃厚な旨味。ハツ刺は思ったよりも淡泊で旨い。ヒレ刺や中トロはまさに最上級の馬刺。そしてフタエゴが最強ですね。コウネのような脂とバラ肉とがサンドされたような風貌が、味の方もそのまま。二種類の旨さを一度に楽しめるのです。
更に、品数限定馬刺ってのがありまして、馬舌刺、馬レバ刺、馬根っこ刺。残念ながら舌刺が本日ありませんとのことで頂けませんでした。仕方なし。でレバ刺。これ旨いです。この表現が正しいのかどうかは微妙ですが、牛と豚の中間あたりの旨さ。それも特別に旨い豚レバ寄りのイメージ。如何にも健康そうな後味スッキリ加減。
根っこ刺。こちらは馬の大動脈の刺身。牛で言うところのコリコリとかタケノコとかですね。これはまたまさにコリコリと旨いのです。私の好みとしては刺身で喰うよりも塩焼きかな?というところですが。そして思ったよりも肉厚ではなかったですね。もっとも、これ以上分厚かったら喰うのに困ったかも知れません。しかし濃厚な旨味。
で、生といえばアレを忘れてはいけませんよ。ユッケ。馬刺ユッケ、いただきます。やややや!これはいい馬刺。そしてユッケとしてもメチャ上等。肉のサシの融点が高いからなのか、肉が絶妙にしっかりとしていて歯応えが素敵。更に長芋を入れてあるのがアクセントとなって実に旨い。あうあう。これは素敵ユッケ。
さらにこの上にやって来るのは焼き物です。せっかくなので石焼きでいただく事にしました。メニューチョイスは、ヒモカルビー、内ばり、馬ホルモンの三種。まぁ、ホルモンに関してはあのホルモンです。牛豚と同じ。脂は少なめであっさりと美味しいホルモン。赤肉に比べると野趣が控えめ。新鮮ホルモンは旨い!
問題はヒモカルビーと内ばり。ヒモカルビーはバラ肉。雰囲気としてはゲタカルビのイメージでしょうか?これが石焼きで喰うと旨い。そして内張の方は横隔膜。牛でいうところのハラミだそうです。こちらは淡泊で、いわゆるゲームミートっぽい野趣系の後口。これをポン酢で喰うと堪らんですよもうね、旨いのなんの!
酒の方は途中から芋焼酎の湯割へと移行しておりまして、肉を食い始めた頃から酒があまりすすんでいない。ありゃ、これはいけない、ということでせっかくなので芥子レンコンもいただきます。というか、本当は一番最初に注文していたんですけどね。なんでも注文を受けてから作るという事で時間がかかるのです。
やって来た芥子レンコンは二種類。一般的な芥子レンコンと博多にあわせた「辛子明太子レンコン」で。いや、これはまた素敵な。御料人様の好みとしては通常バージョンだそうですが、私には明太子、ありです。焼酎に合いますねぇ。本当に辛いんですけどね。辛いからこそ楽しめる逸品です。
ということでこの辺りで御馳走様でした。やはり高級店という事で結構なお勘定になりましたが、もう納得の味・接客でしたね。まぁなぜ博多に来て最初の店が熊本名物なのかは疑問ですが。何となく「九州=馬肉」という等式が脳を占めていたようです。
さて、それでは二軒目へと行きましょうか。
当たり前ですが、いきなりハシゴから始まる博多の夜なのです。
今回のお店:馬料理 草千里苑
福岡県福岡市博多区中洲3-3-3
TEL.(092)271-3006
2007年6月25日 15:32
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 旅の空から〜博多流浪篇〜ver.1「馬料理 草千里苑」
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