ここしばらくずっと調子がイマイチだったのです。とうとう恐怖の時限爆弾（痛風or肝臓疾患）が爆発したのかと戦々恐々とした週末、土日の二日間を休肝日という名のノンアルコールディで暮らした訳です。そんな訳で、先週呑んだ赤ワインが最後になるのかもという恐怖。ええ、新装開店のペルドマーニへと行って参りました。

内装を改装、その開店多分初日に行って参りました。というか、私ではなく御料人様の記憶の賜物なのですが。ほら、私は謎の疾病ですので（呑み過ぎ）（物忘れ）（適当すぎ）（疾病ではなく生活習慣）。さて。お店の中はといえば、おお、カウンターが、そしてワインセラーが、おお、いいねぇ。

などといいつつ、一番気になっているのは吊されているパンチエッタだったりするのですがね。その辺りは肉喰いの性と軽く流しておいて下さい。目の前の水槽に泳ぐ目板カレイも旨そうに見えるのはひたすら食い気が勝っている証拠。内装の詳細についてはコチラをご覧ください、とリンクでごまかすのです。

我々夫婦に必要なのは食べる事。そしてドンドンと涼しくなっていく日々の中で、まずはこれでしょう、の一品は「気仙沼産殻付き牡蠣の冷製　アン肝の燻製とスダチ風味のジュレ添え」を一人一ヶ。牡蠣牡蠣！今年の一番生牡蠣！牡蠣に合うのはどんなワイン？なんて野暮はなし。赤ワインで牡蠣。

牡蠣、旨めぇ！アン肝の薫製がアクセント？いや、別物メニューでも旨いけど。で、このゼリー寄せがさっぱりと旨いの。本当にまぁ、牡蠣万歳！よーし！次々！喰うよ！で、目の前を泳いでいる目板カレイ君。いただきましょう。といっても別の子が捌かれているんですけどね。それをお願いします！

「明石産昼網目板ガレイのカルパッチョ サラダ仕立て」ですか。ほう、レタスの苦みがカレイの身の甘味を増幅。旨いなぁ。幸せだなぁ。もう一丁前菜。「香住産ズワイガニとアボカドの冷製カッペリーニ　丹波産黒枝豆のムース添え」と、名前が長い。ズワイガニ・アボカド・黒枝豆。基本的に味濃いですが、旨くまとまっていいるのが素晴らしい。

そして冷製のパスタに実によく合う素材からの甘味旨味。あ、これならワインは白ワインのほうが良かったのかな？いかん。では先ほどから気になっているパンチエッタで一品いただきましょうか。メニューのパンチエッタ料理、実は以前食べちゃってました。「メニューに載っていないので作りましょうか？」え？お願いします！

ちなみに、この日はほぼ満席状態。お忙しく調理の合間に声をかけて頂いて。やはりこのお店、カウンターが特等席。「パンチエッタと野菜炒めゴルゴンゾーラソースのオーブン焼（仮名）」を。うわぁ、旨い！赤ワインに合うわ合うわ。これは最強だわ。このパンチエッタの旨さはやはり最高ですね、肉大好き。

で、パスタ。「オリーブを練り込んだガルガネッリ 穴子のラグーソース カラスミ添え」というメニュー。実はペンネなどのショートパスタってのは苦手なのです。が、オリーブを練り込んだ、っていうのに反応。いただきましょう。ほう、これはカラスミが旨ーーー！この濃厚な味付けにはショートパスタ、旨いです！

すっかりと苦手意識が吹っ飛んだところで最後に一品。時間がかかりますよ、といわれてもイタリアンと鰻を時間に追われて喰う気なし、いつまででも待っていますよと「紅鮭の白子とポルチーニ茸のパイ包み焼き　ジャガイモのピュレ添え」いただきます。なぜかまたしても魚料理。結局、パンチエッタ以外は全て魚という、肉サイトにあるまじき行為。

でもさ。旨いんだよ。新鮮な魚貝を使った料理は本当に旨いのです。このお店ではついついそちらへと暴走してしまうのは仕方のないところ。というか、前回来た時に肉メニューで目に付くものを制覇してしまったのだから仕方がない。で、パイ包み。サックリ。白子がー白子が旨いー。ホッペタ落ちるー。

では最後にデザートを。ガトーショコラとむにゅむにゅ。色々と盛り合わせ。甘いー旨いー酒なんて無くても甘味だけで生きていけるー。幸せの一時なのです。ということですっかりと長居。ええ、尻に根が生えたようにゆったり気分でお料理満喫。美味しゅうございました。たとえこれから酒が呑めないような事になっても、このお料理だけで生きていけます。御馳走様でした。

いや、別にこれが末期の酒じゃないですよ、ええ、違いますとも。
断酒三日目。これからが正念場です（なんの？）。

今回のお店：イタリアン食堂　ペルドマーニ
兵庫県神戸市兵庫区中道通7-3-6
TEL.(078)512-5517
2007年11月12日 18:32