なぜか連荘してしまう莫迦一人「炭火七輪焼肉 糸桜、原酒店」
すっかりと先週の話になってしまうのですが、久しぶりに糸桜へと行って参りました。と言っても十日ほどぶりですが。一週間も間が空けば久しぶりと思ってしまうその心根に失望です。どんだけ焼肉を喰えば満足するというのでしょうか。

御料人様が最近お疲れ、ということもあり、肉を御所望。ただし沢山は食べたくないということなので、それこそ焼かなくても肉料理が食べられる糸桜は使い易いのです。早速お店に連絡して席を押さえて頂きまして、御料人様と二人してお店で待ち合わせ。ところが、テーブル席は既に一組のお客さん、そしてカウンターは予約済みとか。

おー、さすがに週末(木曜日のお話)ですね。繁盛するのは良いことだ。御料人様もやって来てでは、いつものようにナムルの三種盛り。本日は天然こごみ、高菜、うりの三種。ちょっと味が濃いめでしたが美味しい美味しい。そういえば、味が足りないと言われたんでしたね、前回。その成果なのか、やや味は強め。

いつも通りで大丈夫ですよー、とかお話ししているところへ
知り合いが。あれ?なんで?あ、カウンターを押さえてたんですか、と、その後からも続々と。なるほど。私の知らないところでこんな寄り合いがあったのですね。あの方たちはどうせ大量に喰うことでしょうから、我ら夫婦は平和に喰いましょうね。と、生センマイのポン酢などいただきつつ。

うん、美味しい。前回、ちょっと水っぽかったのが、今回はしっかり水切りできていて、ビールがすすみますわ。そして、御料人様お気に入りのミノの冷製バジル仕立て。しっかりとオリーブオイルで美味しく頂きます。さてさて。やはりここは焼きものも食いましょう、ということになりましたので、本日のおすすめメニューから。

まずは「シビレ」を。"仔牛じゃないけどリードヴォー"難しい表現になってますが、そういうことです。むしろリードヴォーでもないですが。で、コイツを網焼きにするわけです。おー、旨い。この脂がじゅわっと吹き出てくる辺りで、ガーリック塩をちょんとつけて。このくらいが私の好み。焼きすぎてもレアすぎてもこの手のホルモンは旨味が変わっちゃう。

レアだと脂が強すぎるんですよね。焼きすぎは当然旨味がなくなるし。とまぁ楽しんで知るところに「丸チョウ」と「超やわらかハチノス」の二品。マル腸が美しいまでのピンク色。これは旨そうだわ。そしてやわらかハチノスはボイルしてあるんですね。これはポッサムチプでも時々頂くあのハチノス。よーし喰うぜ!

丸チョウ。じっくりと焼いていきます。脂がじゅんじゅんと。うは、これは堪らねぇ。その横でハチノスを炙って。こちらの方は焦げる前に、ちょっと温まったくらいでばくりと。うむむ。確かに柔らかい。舌と上顎でむにゅんと潰れる食感。ホルモンとしての旨味よりも食感を楽しめるのですねぇ、このハチノスは。なかなかの手間でしょうに。

そして丸チョウの旨さは予想通り。脂の旨味が舌の上で踊る踊る。白飯欲しいところですが、ワインで我慢。焼肉でワインという悪事を覚えたのはこのお店なのですから。よし!この勢いで生に戻ろう。生レバーを下さい!こいつをオリーブオイルガーリック塩というワインを呑まねば仕方がない。旨い旨い!お代わりはしないけどね、喰いすぎだから。

でも「壷仕込み超熟成漬け込みカルビ」は頂きます。これは喰わないと損した気分になりますから。お、今回はまたサシの強い肉ですね。これを熟成とは、なかなかの期待です。そして期待を裏切らない旨さなのです。ちなみに、付け合わせの野菜も完食しています。御料人様は当然ですが、私もここのお店の野菜は好きだから。

たれによく合うのですよ、野菜が。それを機嫌良く熟成カルビと頂くと、これ以上ない満足感なのです。ということで御馳走様でした。おやー、今回も非常に楽しませて頂きました。やはり指摘されたことをきっちりと消化しようという姿勢は素晴らしいですね。これからもどんどんと美味しく変わっていってくれるものと信じております。

で、このあと我が家のご近所の原酒店で新酒を呑ませて頂きに。ほら、私って大黒正宗が大好きなんですよ。それが新酒でしょ?試さずにはおられませんよ、ええ。ま、問題があるとすれば、私の莫迦舌では、どちらも美味しい、くらいしか分かりませんが。はい、大変美味しく頂きました。自宅に買い込もうかとも思うのですが、温度管理出来ないのと、呑み過ぎるという危険さを鑑みやめておきました。美味しいお酒はお店で頂きます。
と。ここまでで終わるはずでした。焼肉満足、日本酒満足。十分でしょ?ね?このまま何と言うことなく週末を終えるはずだったのです。ところが、帰宅して自宅でマッタリとしているとパソコンにメッセージが来ております。「特製カレー進めるのわすれてました!まだ、あるので、カレーだけでも、食べにきてください! 」と糸桜のご店主から。
慌てて撮影してきた写真を見れば、メニューにありましたわ「糸桜特製焼肉屋のカレーライス」ってのが。これはしまった!この日たまたまお店で一緒になった
焼肉王子のBlogにもしっかりとカレーライスの写真が!ええ、即返事しましたとも。「明日、カレーを食べに伺います」とね。
ということで翌日。とっとと仕事を終わらせてお店に電話を入れておきます。今から独りでカレーを頂きに参ります。席に着くのと同時にカレーライスをお願いして。飲物はワイン。カレーライスだけでは勿体ないので昨夜食べ損ねたスジぽんを、あ、売り切れですか、残念。ではどうしましょうか。

ハラミを刺身で頂けますか?ええ、メニューにないのは存じ上げております。酒のツマミにちょっとお願いします。とほとんど無理矢理に作って頂きました。しかも、このハラミがこの日19:00に届いたばかりのハラミ。まだ生々しいのです。わざわざそれをカットして頂きました。ハラミ。ホロホロのハラミ。醤油もいいですが、ガーリック塩とさらにおろしニンニク。

もうね、幸せ。ワインとハラミ刺の旨さは最強。一応、醤油も頂いたのでそちらも試しましたが、私の好みはガーリック塩ですね。いやー旨い旨い。とそこへカレーライスが運ばれて参りました。って、あれ?カレーライスに何かが乗っている?こ、これはカツ?カツカレーなのですか?いやっほー!そういえばさっき大きめの肉の切り身をまな板の上で叩いてましたね。

あの時は、へーなにか変わった料理でもするのかな?と思っていたのですが、私のためでしたか!これは嬉しいじゃないですか!というか、この店で揚げ物って初めてじゃなかったでしたっけ?アリガタヤ。肉はサンカクバラを拳で叩いて薄くのばし、カツレツ風にフライパンで揚げた様子。これが牛スジをじっくり煮込んだカレーに実に合うのです。

というか、ここまで来たら反則ですよね。旨いに決まっているのですから。さらに「和牛とんびのカルパッチョサラダ」のミニ版まで付けて頂き。いやいや。これは至れり尽くせり。えーと、ワインをお代わりお願いします。そりゃ酒もすすむわ。もうね、このカレーライス(ビフカツは別)は定期的にお願いしたいところです。ついでに作った日は個人的にメールして欲しいし。

いやー旨かった。本当に旨かった。このあと、3日経ったハラミの刺身とこの日入荷のハラミを食べ比べたりして御馳走様でした。あまりの満足度にきっと何か罰が当たるに違いないと思いつつ、またしても帰りに原酒店でお酒を一杯頂いてきました。うどんも頂いたのですが、さすがにカレーをたらふく喰った後でしたのであまり頂けず申し訳ないことをしてしまいました。旨そうなうどんなのに満腹で喰えない。きっとこれが罰なんでしょうね。
と思っていたら、昨日自宅で左指打撲の怪我を負いました。
ええ、人生ってのは楽ありゃ苦もあるものなのですね。心に命じておきます。
今回のお店:
炭火七輪焼肉 糸桜
兵庫県神戸市中央区北長狭通8-3-2
TEL.(078)351-1727
原酒店
兵庫県神戸市兵庫区塚本通7-4-12
TEL.(078)577-0495
2008年4月14日 12:08