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2010年5月17日 月曜日
神戸ではんなり幸せ和食「はんなり祇園」
相変わらず口蹄疫については気になりますが経過を見ながら何かありましたらまたこちらで書かせて頂こうかと思います。ということで通常進行の日記を。先週、鳥頭の人に誘われまして和食のお店に行ってきました。ん、和食でいいのかな?最近はそのあたりの境界が割りと曖昧なので。でも、和食もしくは日本料理ということで良いかと。場所は神戸市兵庫区は平野です。地元の方ならご存じかと思いますが平野といえば祗園さん。その南側、平野の交差点にありますお店、その名も「はんなり祇園」。
事の始まりは先週拙宅にてワインを呑む集まりがあった時に鳥頭の人が「沖縄の魚が食べられるお店がある」と仰ったところから。ほう、それは是非とも行ってみたい。予約しないといけませんよ、ええ、いいですよ。とトントン拍子で話は決まり、さていつ行くのだろうと思っていた翌々日の月曜日、いきなりメールにて本日行きましょうと。
まぁなんと気の早い御仁でしょうか。そういうの嫌いじゃありません。ええ、行きましょう。ということでいきなりお店へと伺うことになった次第。もうね、電光石火の早業ですわ。でまぁ、お店へ。実はその前日、別のお店に行く機会がありまして多分この辺りだろうとアタリを付けに行っていたのです。ええ、私の方もそれなりに先走りはハゲしいほうです。
この日はぱらぱらと雨の降る月曜日。しかも開店時間からさほど時間も経っていませんでしたので無事にお店に入ることが出来ました。席数11ほどのこぢんまりという言葉が実に良く似合うお店。ど真ん中のテーブルを陣取り、まずはビールで乾杯から。生がサッポロだったので思わずそちらを。さてでは何をいただきましょうかね。
さくっとつまめそうな肴から【バイ貝と大根の旨煮】を。割と濃い味付けのバイ貝。爪楊枝でころりと取り出して一口で。ほんの僅かに感じるほろ苦さがなんとも大人の色香を感じさせてくれます。うーん、いきなり日本酒でも良かったかななぁ。本日のおすすめをお訊きしたところ、数点の刺身が良いとのこと。ではお願いします。
【炙りしめ鯖、活けじめメジロ、ぶり造り】を一皿に盛って。メジロとブリは適度な脂ののり。ぷりっといこった良い刺身。炙りしめ鯖は私好みの締め具合。というかもうこの段階で日本酒以外考えられなくなりました。メニュー以外のオススメのお酒。普通酒から大吟醸までありますので呑む順番もおまかせで。ええ、全部呑む気満々ですわ。
再度鳥頭の人と乾杯。口の中に広がる日本の英知の結晶がもたらす快楽。ではより日本酒にあった料理をいただきましょうか。【海飯鮨の盛り合わせ】を。にしん、サンマ、紅鮭、ホッケの四種の魚が仲良く醸し出すカルテット。にしんはあっさりと、さんまは脂の旨味、紅鮭の鮮烈さ、ホッケの意外性。そう、ホッケの飯鮨がなんとも旨い。ホッケは煮付けだけじゃありませんよ。
そしてこれらが実に日本酒をとろけさせます。もうねさくっとお替わりしちゃいます、次の酒お願いしますってなもんです。さて、ここで気になるメニューが一つ。限定一人前限りと書いてます。そう煽られたら仕方がない。【ブリ白子の串焼】いただきます。これが。もう。思っているよりも遥かにしっかりとした食感。とろけるようなイメージですがしっかりと存在感があるのです。そして言うまでもなく美しいまでに日本酒との相性がいいのです。旨すぎ。
「日本酒に絶対に合う肴がありますよ」とご店主。ほう、【ホヤの塩辛】ですか。なるほど、普通の塩辛よりも良さそう。ではお酒の方もホヤに負けないものをお願いします。あのね、何かの戦いが始まってますよ。ひたすら酒と肴を摂取し続けております莫迦ふたり。鳥頭の人はあまり興味がないそうなのですが、私の好みで【明石蛸湯引きぶつぎり】を。
明石のタコは小振りなのが特徴。それを湯引き程度でいただくたこぶつ。旨いに決まってます。そして当然旨い。ぶりっとした歯ごたえと口の中で磯の香りがブワッと広がる幸せ。そしてそれを日本酒で喉の奥へと流し込む。もう、いよいよ食の幸せに浸りきり。「我が家の郷土料理です」といただいたのが【瀬戸内サワラの塩煮】です。
これ、シンプルなことこの上なし。そしておそらくサワラの一番うまい食べ方なのではと思わせてくれる美味。サワラと塩だけで構成された煮物は何も足さないシンプルな旨み。流石に大満足。ほぼ開店と同時にスタートして既に三時間強。最後の〆に参りましょう。【チキン南蛮】を最後に。このチキン南蛮がスゴイの。わりと大きめ深めの皿に盛られたチキン南蛮。それと同量以上のタルタルソースがどどーーんと。ナニコレステキ!
これは大阪の焼肉王子を是非ともお呼びしたい素敵メニュー。鳥頭の人は白飯を注文してがつがついってます。思わず私もご飯を分けていただいて。ああ、確かに白飯だわ。特盛りの白飯とチキン南蛮という取り合わせだわ。ある意味、酒がなくても大丈夫かも。いやー旨すぎました。なんのかんので二人で八合以上の日本酒を空けてしまいました。その上に最後にはご飯まで。危険です。
この日の本の国に生まれた男たるもの、この店で呑み喰いしたら虜になるのは必至。そしてヤマトナデシコはご店主の男前さにあてられるといいと思うよ、うん。ということでご馳走様でした。マジうまかった。いや、本当に。久しぶりに日本酒と和食の旨さに心震えました。居心地の良さと肴の旨さ、日本酒セレクトのセンスの良さ。そしてご店主の酒と料理にかける熱さがたまりません。今度は必ず御料人様と来ようと自らに約束してお店を後にするのでした。こんないい店、御料人様を連れていかないと叱られますから。
仕事で来られなかった御料人様が不憫です。
うまい店は二人で行けば二倍楽しめる夫婦なのですからね。
今回のお店:
食の美味小屋 はんなり祇園
兵庫県神戸市兵庫区上三条町1-25
TEL.(078)511-0665
食の美味小屋 はんなり祇園
兵庫県神戸市兵庫区上三条町1-25
TEL.(078)511-0665
2010年5月17日 12:12
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