この間まで寒い寒いとつぶやいていたのが嘘のようにすっかりと夏模様。良い季節になったので北海道へと遊びに行ったのです。遊びにというか食べに行ってきたのです。北の大地は旨いものがうようよしてますからねぇ。いや、道端を漂っているわけじゃないですが。

いつものように神戸空港から一路旨いもの大国札幌を目指します。そしてこれまたいつものように空港内の「たもん庵」にて【ぶっかけトロロうどん】を注文。当然ですがビールも一緒。これがなければ旅じゃない。


程なく機内へと。そして機内では当たり前のようにビール。全ての行動一つ一つに酒が絡むのはお約束中のお約束。スカイマークのビールは250ml。それにおつまみがついて200円と、実は結構素敵セットになっているのです。


さて。新千歳空港に到着。ここからは欲望という名のJRにて札幌市内へと移動なのです。その移動にもビール。ここまで徹底していたら自分でも気持ちが良いというもの。北海道限定の【The北海道】というサッポロ黒ラベル。美味しいですけどあまり違いがわからないという莫迦舌な自分に乾杯。


今回は神戸を昼に出発したのでなんやかんやでホテルに着いたのは16:00くらい。すぐにチェックインしてお出かけなのです。今回の目的地はすすきのにあります「函館開陽亭別邸　大三坂」というお店。こちらは御料人様がネットの大海原から見つけ出した北海のオアシス。なにせ北海道の素材をふんだんに使った料理を出してくださる素敵スポットなのです。


開店と同時に予約してましたのでまさかの17:00スタート。待ちきれない食欲が強引なまでにゴーイングマイウェイ。早速スパークリングワインで乾杯。さぁ喰うぞ。で、軽く【北海道産ホワイトアスパラガスのピクルス】から。これが立派なサイズでスパークリングワインに実に良く合う軽やかさ。


続いては本日のおすすめメニューであるところの【キジ肉のタタキ盛り合わせ】を。刺身や鍋では食べたことありますがタタキというのは初めて。初めてのものには常に手を出すのが我ら夫婦の生きている証し。なんとモモ肉と胸肉の二種類を食べ比べ。胸肉の方がややあっさり。モモ肉は少々筋張ってますが噛めば噛むほど味があるというジビエの旨さの特徴を感じます。


魚も頂きましょう【サクラマスとホタテのサフランソース】を。桜鱒、といえばつい最近神戸にて刺身で頂きましたが火の入ったメニューというのは頂いていない。ほろりと甘味のある鱒の旨味。ホタテの旨味が染み出したソースが一気に酒心を煽ってくれます。


なのでワインをボトルで頂きましょう。【十勝ワイン清見】。リーズナブルなお値段ですが魚にも肉にも合うという実によく出来た食中ワイン。やはり北海道で食べるのなら北海道のワインです。


そして本日のある意味メインディッシュ。【骨付きラム肉のローストプロヴァンス風】なのです。基本的に骨付き肉が大好き、ラム肉大好き、なので食べないわけがない。レアな焼き加減に酸味のあるトマトソースが良く合いますわ。肉汁というよりも肉そのものの味を堪能できるすばらしい一皿。


キジ、桜鱒、ラムと来たらやはり北海道、鹿を食べないわけにはいきません。【エゾシカ肉のロースト】洋風ソースで頂きます。こちらも肉の旨味を楽しむために焼き加減はややレア気味。ちなみに今回私たちの座った席は焼台の真ん前という一番良い席だったのでその調理過程も楽しむことが出来ました。


付け合わせの芋が美味しかったのでポテトフライも良いねぇ。【インカの目覚めのポテトフライ】を頂きましょう。フライトいっても油に入れるのではなく多めのバターを使ったボイルド風。なのであっさりと美味しいのです。そしてこのインカの目覚め。実は一年間熟成させているそうで、通常の芋よりも明らかに甘味が増してます。れがまた旨いんだわ。お値段も380円と実にリーズナブル。当然のように他のお客様も注文しまくっていました。


ここでちょっと箸休めに【刺身盛り合わせ】を。通常は二人前からなのですがお願いして一人前で盛り合わせて頂きました。北寄やアブラガレイ、先ほどの桜鱒など八種類の刺身。これも美味しいです。もともとの本店は函館の海鮮のお店なのだそうで当然魚も旨いのです。まぁ肉聖人な我々は肉に走ってしまうのですが。


最後に油ものが欲しいので【カニクリームコロッケ】をお願いして。これはほとんど私の希望。御料人様も摘まんでましたがほとんど私が頂きました。だってカニクリームコロッケ好きなんだもの。当然のように余りの旨さに悶絶したことだけは付け加えておきます。


いよいよ〆ましょうか。あ、本当はお店の方からエゾジカの生ハムやレバーペーストなどの切れ端味見に頂いたのですがこちらは割愛。で、〆のご飯。こちらのお店の名物という【うにぎり】を頂きます。まぁネーミングでわかりますよね。ウニのおにぎりです。でもそのまま食べては我ら夫婦の沽券に関わります。当然ですが"雲丹増量"＆"いくら追加"なのです。


いやーこれは旨い。もうね最初にこれ喰ってから最後にこれで〆るという炭水化物莫迦になりそうな程の旨さ。うん、ガッツリ食った。御馳走様でした。大満足満腹です。ということで次の店へ移動。とうぜん喰えないですから飲みに行くわけですよ。

すすきのの町中をブラブラと歩きながら次の店を物色する２匹の獣（我ら夫婦）は昨年ふらりと立ち寄ったワインバーを思い出しまして。そうそうこの近くじゃないですか、行きましょう。てなわけで到着したのは「ア・ターブル」。（ちなみにこの写真は去年のものです）


こちらのお店、料理も美味しいのですが今回は流石にワインだけを頂きました。あまり食い過ぎたら明日が辛いのです。で、二人してワインを。我々が来て暫くすると他のお客様がいなくなったのでマスターと世間話。そのな中でなぜかブライアン・セッツァーの話で盛り上がり普段はJAZZの流れる店内がエイトビートで満たされるという珍事に。


いやー実に楽しかった。楽しすぎて潰れる前にこの辺りでお暇します。どうも御馳走様でした。また次回の札幌旅行の際にも必ず立ち寄りますと固く握手をして本日ここまで。相変わらず濃い一日を遅れるすすき野の夜だったのです。まぁいつだって濃厚に飲み食いしますけどね。

問題は呑みすぎ喰い過ぎで増え続ける体脂肪との戦いです。
明日のために本日はオヤスミナサイ。

2014年5月31日 15:59