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一身上の都合により、鱒寿司のお話は一気に書かせて頂きます。ええ、恐らくご想像の通りかと思いますが、そろそろ記憶が危ういのです。一週間ですから。なのでこれ以上の引っ張りは不可能と自己判断いたしました。
さて、駅までの移動途中で購入した鱒の寿し。「高芳鱒寿司店」を移動中のサンダーバードで頂きます。このお店は「焼肉はやし」のお隣。本来ならば焼肉を喰った方がネタ的に面白いのですが、今回は…。
で、早速頂きましょう。といいたいところですが、さすがに駅に止まっている間に食べ始めるのは気が引けます。というか旅情無しで喰うのは勿体ない。今しばらく、列車が動き始めるのを待つ二人。オアヅケ。
ようやく動き始めたので頂きます。なんだか無意味なような気がしますが、分かる方には分かって頂けるこの感情。うふ。包みを開けると。ほう。これもひっくり返すオーソドックスタイプ。
アレですね。駅で売っているタイプは比較的そのまま食べれるのですが、お店で買うと昔ながらの逆さまタイプ。恐らく手作りの賜物というか、キオスク用は列車で食べやすい用というか。
さて、では食べましょう、というところで致命的な欠点を発見!箸が入っていない…。ちょ、ちょっと。今や列車の人と化した私たちには箸を調達する術がない。あん、仕方がないわね。と手掴み。基本。
味の方は実によく〆てある気がします。買ってすぐに食べているのですが酸味は強め。鱒は薄目でご飯はしっかりと固く締め付けているようです。手掴みで食べるには実に適しています。はっ!もしやそれを見越して箸がないのでは?
ま、そんな事はないでしょうが、列車で食べるには適していると思うのは私たちだけでは無いと思います。うん、旨かった。
そうそう。お店によっては半日以上置いてから食べるようにといわれることもあります。やはり鱒の寿司というのそういう意図で作られているのでしょうね。そういう意味では、移動中に食べやすいこの鱒の寿司は正解でしょう。
という訳で、間をすっ飛ばして帰宅。時間もすっ飛ばして夜になりましたので、ここでまたまた鱒の寿司。しかも、今までは二人で仲良く半分こだったのに二人で二つ開けますよ。ええ、開けますとも。
まずは「今井商店」から頂きます。あ、本当は両方平行で食べたのですが、それでは分かりにくいのと比較検証しているようなのでひとつずつ。この鱒の寿司は珍しく中のビニールにも店名が。
で、逆さまのオーソドックスタイプです。鱒の切り方が結構大きめに感じましたが、これはたまたま鱒が大きかったためかも知れません。では切りましょう。頑張って六切り。こちらは全体に薄めですね。
鱒もご飯も薄目ですのでバランスはちょうどいい感じ。では頂きます。ん?塩がちょっと強めですか?魚もよく漬かっている印象。朝購入した分なので、特別時間は経っていないのですが。
おそらく最初からこういう味付けなんですね。私は個人的に生の方が好きなので、よく漬かっているタイプは好みではありませんが、これはこういうニーズで作られているんだな、と思わせる味付けでした。
ちなみに、今回色々と食べていますが、評価をつけるためではありません。自分達にベストフィットの鱒寿司を探す事を主眼に置いています。ですから旨いという評価で甲乙はつけませんよ。
というか、全ての鱒寿司のコンディションが同じでない以上、ランク付け事態が莫迦げていると思っています。万一不味い場合は無かった事になってますが、今回全て美味しかったという事は付け加えさせて頂きます。
というところで次の「小林鱒寿し店」です。こちらもパッケージをときますと、おや、木蓋の焼き印が独特。オリジナリティが光りますね。で、ぱっかりと開けますとこちらも裏返し。ひっくり返して頂きます。
うむ。生!ですね。ご飯も少なめに感じましたね。あ、本当にコンディションにばらつきがある手作りですから、私の書いている事が全てじゃないですよ。もしかすると時期によって云々ありますからね。
で、好みという意味では実に好み。旨い、莫迦旨。これなら一人で一桶ぺろりといけますね。うん、さすがに人気のお店ですよこれは。評判に違わぬ旨さ。大満足。今のところ、この小林の鱒の寿司をイチオシといわせて頂きます。
でまぁ、よくよく考えてみると、朝から鱒寿司ばかり食い続け。朝昼晩と合計四種類の鱒の寿司。まぁ普通に考えれば飽きが来そうなものですが、全くそんな事がありません。いやね、たまに買ってくるお土産物の鱒の寿司なんかだと途中で食べるのが嫌になったりしていたのですよ。
それがですね、今回はいくらでも食べられるし食べたいと思う。うん、やはり「土産物」ではなく「本物」は旨いんですよね。よく「名物に旨いものなし」といわれますが、そんな事はないと納得したのでした。(完)
と、ここで終わりそうな書き方ですが、ある意味本番はここから。というのも、去年の感動をもう一度、ということで「紀雅本舗鱒の寿し店」でも購入しているのです。ええ、旨いモノは逃しません。
といっても、食べたのは翌日の夕食。あれですよ、購入が月曜日の朝。食べたのが火曜日の夜という「美味しくお召し上がり頂ける」期日ぎりぎり。言ってみれば、前回のチャンプなのだから、多少のハンデは仕方がない、というところ。
では頂きます。これが最後の鱒の寿司。蓋を開けると見目麗しい鱒のお姿。確か去年見た時はもう少しピンクがかっていたような。やはり丸一日半置いていたので生加減が弱ったのでしょうか?
ま、食べてみなければ分かりません。早速六切り。ぱくりと。あう。旨いわ、やっぱり旨いわ。何といいますか、生加減が落ちているなんて事無く、実に鱒の旨味が溢れておりますよ。うん、やっぱりこれ、好みだわ。
人生最高(暫定)の鱒の寿司ですよ。鱒の身も厚めにカットされていて、ご飯がやや少なく感じますが、これはもう酒の肴と言っても過言じゃない。つーか、何で今日は立山がないのかと怒りすら感じます。
ぎゅっと締まっている鱒の寿司が、口の中でほどける感覚。これは今回食べた全ての鱒の寿司に共通の旨さ。これが、紀雅の鱒の寿司は特に強く感じます。鱒自体も柔らかく、これだけでも充分な旨さですが、酢飯と一緒にほろりと崩れると、もう、ほら。
旨いとか美味しいとかは今までの鱒の寿司でも感じてきましたが、食べる「幸福感」まで含まれている感じ。ああ、もう取り敢えず絶賛しておきましょう。全く、溶けるように無くなる鱒の寿司。ご馳走様でした。やはり二重(大)にしておけば良かったかしら。
ああ、そういえば。紀雅の鱒の寿司、小・大・特選という分け方に変わってましたね。確か前回は、一段重ね・二段重ね・特選だったと思うのですが…。まぁ、時代の移り変わりというヤツでしょうか。呼び名なんて何でもいいのです、旨ければ。
ということで今回の鱒の寿司レポートは終了です。いやいや、どれも特徴があって美味しかったのですが、何といっても紀雅は私の琴線に触れます。もうね、多分、取り敢えず、必ず、富山に行った際には「紀雅本舗鱒の寿し店」に立ち寄る事でしょう。
さぁ、次回は何軒の鱒の寿司が喰えるかな?
既に目星をつけ始めている私と御料人様は壊れてますか?
今回のお店:
鱒の寿し「高芳鱒寿司店」
富山県富山市本町3-29
TEL.(076)441-6873
鱒の寿し「株式会社今井商店」
富山県富山市石倉町1-30
TEL.(076)421-2356
ますの寿司「小林鱒寿し店」
富山県富山市東町1-3-7
TEL.(076)432-5405
鱒寿し「紀雅本舗鱒の寿し店」
富山県富山市上本町8-6
TEL.(076)421-1324
2005年10月18日 13:43
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 北陸旅だより『富山市・鱒の寿しいろいろ』
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